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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2024年2月25日日曜日

【2/25(日)予想】中山記念・阪急杯の注目馬とねらい目レース(小倉6R)

■中山11R/中山記念 マテンロウスカイ

開幕週に行われる重賞というだけあって、過去10年の内9年で4角4番手以内の馬が勝ち切っています。コース形態的に上がりの競馬にはなりにくいことに加え、基本的には先を見据えた馬が集まるレースになるため本番での折り合いへの影響を抑えるべく控えるレースを志向する人馬が多くなることも挙げられます。今年の場合テーオーシリウスがいますが、あの逃げについていくことは得策でないと皆わかっているため、かえって好位集団がかわいがられる展開が考えられます。

マテンロウスカイは前付けして速い脚が使えるタイプですが抑えると味がなく、2走前のリゲルSを勝った時のようにペースメーカーをおいて番手のレースができるのが理想です。前走の東京新聞杯は①~④着をラチ沿いを通った馬が独占した中で外を通っての⑤着と、重賞でも差のない力量を見せた一戦でした。今日1日中山の芝を見ましたがインは信頼して良さそうで、メインの幕張Sを勝ったニシノスーベニアのように好位からの抜け出しが決まれば頭まで。


■阪神11R/阪急杯 ルプリュフォール

前走の京都金杯はマイル戦でもペースが流れる想定で本命にしましたが、大事に乗っても3角でハミを嚙んでしまったように現状でもまだ息の入る距離は苦手で、やはり1400mが向いています。師曰く「開幕週の馬場でもあり、先入観を持たずに運んでほしい」とのことで、いつもの大外一気では間に合わないことを自覚してか位置にはこだわらない姿勢。テン乗りとなる岩田康Jの起用もその意識の表れでしょう。実際にこのコースで3勝クラス戦を勝った一昨年の斑鳩Sでは内枠から馬群の中を追走し、直線で抜け出す優等生の競馬が出来ていました。力量だけで言えば一昨年のスワンS③着に昨年のこのレースも⑥着と、メンバーの手薄な1400m戦であれば食い込める余地はあります。芝が掘れていない状態の重馬場であればなおのことコースロスを少なく回れるかが鍵となるはずで、馬場を気にして前が流れればチャンス大と見ます。


■小倉6R リルフロスト

昨夏の北海道で芝1200m戦を使われ③④④着。この3戦で先着を許した馬は既に全馬勝ち上がっており、ハイレベルなメンバーの中で善戦した経歴の持ち主です。前走で3走ぶりに芝1200m戦を使われましたが、陣営曰く4角でノメった際に蹄鉄がひしゃげてしまい、最後は流さざるを得なかったとのこと。先週の連闘も予定されていた(非抽選除外)くらいで蹄に問題は無く、この相手関係であれば力量は上位と見ます。

2024年2月24日土曜日

【2/24(土)予想】ねらい目レース(中山12R・小倉12R)

■中山12R チュウワスプリング

前走の1勝クラス戦は前半33.4という芝のスプリント戦並のハイラップを刻んでの逃げ切り。渋った馬場ではよくある話ですが、ホープフルSのあった当日は良馬場かつ4角の含水率1%台というカラカラのダート、しかも3歳牝馬が55kgを背負って過去これ以上のラップおよび勝ち時計で逃げ切った馬はなく、牡馬混合戦の1番枠(最も芝部分を走る距離が短い)でのパフォーマンスという点もポイントが高いです。昇級初戦でもここは牝馬限定戦ということもありメンバーは低調で、人気を分け合う各馬は何れも控えたいタイプ。強力な同型不在のここなら3連勝も視野に入るでしょう。


■小倉12R ホイッスルソング

ゲートで一呼吸遅れる癖がありどうしても後ろからになってしまいますが、その分4角から助走をつけられる小倉は合っています。2走前の八幡特別は外伸び馬場で内に押し込められエンジンを吹かせずの⑧着、前走の1勝クラス戦は直線で前の馬が外に張ったせいでろくに追えず0.4差④着と何れも不完全燃焼のレースで、スムーズに運べさえすれば現級突破の実力の持ち主です。内を空けなくていい今日のコンディションなら進路取りの難易度は下がるはずで、このメンバーなら十分勝負に。

2024年2月18日日曜日

【2/18(日)予想】フェブラリーSの全頭評価と小倉大賞典の注目馬

■東京11R/フェブラリーステークス

[1]①[地]イグナイター(西村淳)

キャリアのほとんどは1400m以下のレースに加え、好走歴のある盛岡ダ1600mコースはスプリンターが好走しやすいコース形態でもあります。(まともなスピードの馬が揃う)多頭数戦の経験も乏しく、この枠ですと馬群にもまれて何もできない懸念が。

[1]②シャンパンカラー(内田博)

昨秋の復帰予定が伸びた理由はハッキリとしていませんが、富士Sに特別登録を済ませたうえ当週まで追い切られていたわけで少なくとも夏負けの類ではなく、しかも木曜になって回避となると何らかのトラブルがあったのでしょう。そこから年内休養で復帰戦がダートという経緯を考えれば、およそまともに勝負を見込んでここに出してきているとは思えません。

[2]③[地]ミックファイア(矢野)

ダートは体力勝負の色が強く、当然ながら3歳馬と古馬とでは大きな差が出ます。ミックファイアにしても強いのはあくまで同世代間でのレースの話で、前走の東京大賞典2.4差⑧着というのが現在地でしょう。それでも前日時点では地方馬3頭の中で人気最上位に推されていますが少なくとも御神本Jは昨年⑥着のスピーディキックの方を上に見ているという話で、中央のスピード勝負についていける戦歴の担保もない現状では手は出しにくく。

[2]④ドゥラエレーデ(ムルザバエフ)

ここ2戦はダート最強クラス+ウィルソンテソーロの後塵を拝し連続③着ですが、何れも古馬との斤量差が1kgしかなかったことを考えれば勝ちに等しい健闘と言えます。但し元々指摘している通りこの馬はラストで切れる脚を使えるタイプではなく、ここ2戦は上がりの掛かるコースで前付けが叶っての好戦。今回初のマイル戦となり位置取りを落とすことは必至で、この馬の良さを生かし切れない懸念が大きいです。

[3]⑤オメガギネス(ルメール)

前走の東海Sは初の関西圏での競馬に加え距離延長の一戦。向こう正面で行きたがるところを良く辛抱しての②着でしたが、スローペースの1800m戦を叩いてここに向かうローテは当初からの理想だったはずです。但し、強い勝ち方を見せた2走前のグリーンチャンネルCは脚抜きの良い不良馬場。良馬場ではレパードSでライオットガールを捕まえ切れなかった経緯もあり、冬場でさらに時計の掛かる砂でどこまでの走りを見せられるかはまだ未知数です。

[3]⑥カラテ(菅原明)

この馬は爪が伸びやすく、暖かい時期になると調整が難しくなります。加えてコーナーワークに難があり、重賞3勝は何れもワンターンのコースで挙げたもの。故にこれらの条件を満たすG1はフェブラリーSとマイルCS程度しかないですが、芝よりコーナー径の小さいダートではまた話も違ってきます。一度見切りをつけたはずのマイル戦に再び戻ってくることで位置取りを落とす懸念も大きいです。

[4]⑦ガイアフォース(長岡)

昨春の始動戦で「マイラーズCか天皇賞か」という普通ならあり得ない二択に悩んだ陣営。いつぞやのキングヘイローやダンツフレームを彷彿とさせますが、その真意は「新装京都のきれいな芝でスピードを活かしたい」というものでした。3歳時に連勝した小倉と中山も3角からスピードに乗りそのまま押し切るレースの出来るこの馬にとって向いていたコースで、そこまでスピードを活かすことにこだわっていたにもかかわらず、適鞍が無さそうと見るやここに使ってきたのは理解に苦しみます。芝の二軍扱いだった昔ならまだしも、今のダート界は最初からダートで活躍することを見越した馬たちが上位を占めており、よほどの大雨でも降らない限りはこの馬の良さを出すレースにはならないでしょう。

[4]⑧セキフウ(武豊)

手前を変えなかったり暑いとやる気を出さなかったりとあてにしずらいタイプなうえ、3歳時のユニコーンS②着時以来東京遠征では大敗続き。武幸厩舎は気性面の問題を矯正するどころか悪化させる傾向があり、ドーブネやウォーターナビレラ等のOP馬も3歳時より適性距離が短くなっています。この鞍上で折り合いの心配をするのも野暮な話ですが、仮にそれがクリアされたとて、セキフウ自身がリミッターを解除してくれるかは走ってみないとわからずで。

[5]⑨ペプチドナイル(藤岡佑)

元々逃げなくても競馬ができるタイプではありましたが、2走前のベテルギウスSでは大外枠から無理をせず馬の後ろに入れて運び、最後にひと脚を使うレースで勝利し進境を見せました。マイルは初めてですが気のいい方ですから追走に手間取ることも無さそうです。ただ、近年の藤岡佑Jは戦法を決め打ちしてくる騎乗が多く、相対的に騎手レベルの低いローカル戦では無双できます(大外ぶん回しの多い丹内Jやイン突きにこだわる鮫島駿Jにも同じことが言えます)が、リーディング上位勢があの手この手のプランBを繰り出してくるメイン場では成績が低下。今年挙げた9勝も全て小倉でのもので、自分の思い通りにレースが運ばないときの脆さはジャックドールの降板劇にも現れています。これは体形などにも起因する個々の騎乗スタイルの問題なので今更どうこうという話ではなく、こういう舞台で積極的に買える騎手ではない、というのが個人的な評価です。

[5]⑩タガノビューティー(石橋脩)

前走の根岸Sは出遅れもそうですが、前半3Fが35.8、4F通過も48.3とまるで2000m戦かと見間違うくらいのスローペースで末脚を繰り出しても追いつけなかったことが痛かったです。この馬自身も35.4で上がってきており、昨年の根岸Sの35.3と大差ない脚を使えてはいました。石橋脩JはクイーンCのテリオスサラでも同様の出遅れをかましており、相対的にもスタートの信頼度が低い騎手であることは間違いないのですが、前走の結果を以てこの馬の能力を低く見積もる理由にはならないはずで、締まったペースの本番は改めて実力を発揮してくれるはずです。

[6]⑪キングズソード(岩田望)

マイルの経験はなく、それ以下の距離も1勝クラス時代に1400mで0.8差⑥着という実績があるのみです。5走前のアンタレスS③着時のように前半のペースが流れると取りこぼすタイプで、1700mの勝ち星も50kgの今村J騎乗時と「小倉の勝ち方を知る」川田Jの手腕で挙げたもの。前走の東京大賞典ではJBCクラシックの鮮やかな勝ち方がウソのような⑤着で、相当騎手を選ぶ馬であることは間違いないうえ、全兄キングズガードも東京コースの重賞(=1600m以下のレース)では(0,0,0,6)。この舞台で前進を望む要素は見当たりません。

[6]⑫[地]スピーディキック(御神本)

末脚は素晴らしいものを持っていますが、中央相手のペースだと使える脚が一瞬で直線の長い東京コースでは脚の使いどころが難しいです。昨年のこのレースでは⑥着と健闘を見せましたが、伸びかけたのは前が壁になり追い出しを待たされた分脚が溜まった結果であり、実際の上がりタイムはレースと同じ36.5でした。前走の東京シンデレラマイルも、2kgのハンデ差とは言えJBCレディスクラシックで2.9差⑧着と歯が立たなかったラブラブパイロ相手にタイム差なし、それも圧倒的な差し有利展開での辛勝だったわけでここでの通用と言われると?

[7]⑬レッドルゼル(北村友)

間隔を開けた臨戦で好走するタイプで、昨年のフェブラリーSも3か月の休み明けで②着と善戦。前走の武蔵野Sは夏負けが尾を引き完調ではなかった中で③着と力を見せており、まだまだここで走れるだけの力量は持っています。本質的にマイルは長いうえ戦法が限られることからどうしても展開や馬場の助けが必要ですが、ダート経験が少なかったり被されたくない馬が内枠に多い今回は前半からそれなりにペースが流れることが想定され、良馬場想定もこの馬には向いてくれるでしょう。但し、この年にして調教で相当行きたがっている面を見せているのは距離延長局面では懸念材料で、陣営もテンションに配慮して木曜追いでソフトに仕上げざるを得なかった点は少なからず割引が必要です。安田隆厩舎最後のG1にもかかわらず、川田JがG1を勝ってもいないサトノグランツの遠征(それもカタールのG3)を優先したあたりもここへの気合の入り方が透けて見えるだけに。

[7]⑭ウィルソンテソーロ(松山)

チャンピオンズCはスタートで出遅れるもレモンポップから0.1差の②着、東京大賞典は積極策でウシュバテソーロから0.2差の②着という戦績を考えれば、ここでは能力最上位というのは疑いないでしょう。そもそも交流重賞3勝、ダートでは掲示板を外したことが無かっただけに「実力馬が実力通りに走った」というだけの話ですが、それでもここ2戦がそれぞれ12番人気、6番人気と伏兵扱いされていたのは、この馬自身にG1経験が無かったこともそうですが重賞未勝利の原Jが鞍上だったということが全てでした。確かに明らかにマイナスな乗り替わりもある中、原Jをはじめ「実力が過小評価されている」タイプの騎手は配当面では妙味しかなく積極的に狙いたいですが、(騎乗経験のある戸崎Jでないのは何故、というツッコミはさておき)実績十分の松山Jが乗るとなればボーナスタイムは終了。この人気が本来のこの馬の実力を示しているというべきで、むしろこれでもまだオメガギネスのお蔭で2番人気に甘んじているという考え方もできます。

[8]⑮ドンフランキー(池添)

33秒台も厭わない速いペースで入り、最後は止まりながらも押し切るという典型的なダートのスプリンターです。ダートではマイル経験はなく、1800mで1.0差⑦着が一度あるのみで距離適性の裏付けには乏しいうえ、直線の長い東京で37秒台の上がりでは間に合わないでしょう。

[8]⑯アルファマム(キング)

折り合い面の課題もあり、良績は1300m以下に集中。2走前の霜月Sはかなりのハイペースで差し有利展開になって届いたもので、今回同じ展開になったとしても初のマイル戦で脚が持つかどうかは未知数です。

<予想>
◎ウィルソンテソーロ
○タガノビューティー
▲レッドルゼル
△オメガギネス
△ドゥラエレーデ


■小倉11R/小倉大賞典 マイネルファンロン

この馬は調教の動きと調子が直結するタイプで、この中間はウッドで長めから時計を出し5F65.2-12.1をマーク。6F以前から時計を出しつつ5F65秒台をマークするのは、21年の新潟記念を勝った時以来の好時計です。障害から戻ってのここ2戦は着順こそ⑦⑩着と地味ですが、2走前の中日新聞杯は0.5差と着差程負けてはおらず、前走の中山金杯にしても最後まで進路が開かなかった中0.7差まで押し上げており力量差はわずか。最終週で直線馬群がばらければあとは伸びるのみで、年齢で軽視するのは危険でしょう。

2024年2月17日土曜日

【2/17(土)予想】ダイヤモンドS・京都牝馬Sの注目馬

■東京11R/ダイヤモンドS ハーツイストワール

最後の3Fでギアチェンジするレースが得意なタイプで、東京コースは(3,6,0,3)と良績が集中。得てして長距離戦は残り1000mくらいから加速が始まるレースが多いですが、その多くは阪神や京都といった3~4角の下り坂でラップの上がるコースで行われていることに起因します。ここはめぼしい逃げ馬も見当たらず、かつ距離に不安のある馬ばかり。淡々と流れて最後の直線勝負になりそうな流れはこの馬に向くはずです。


■京都11R/京都牝馬S シングザットソング

ここも主戦場が1200mだったり左回りの方が向いている馬が多く、1400mの重賞を勝っているのはこの馬を含め3頭だけ。うちメイケイエールは右回りで信頼度が一枚落ちるタイプで、ロータスランドは流石に7歳という年齢に加えて今年も大外枠を引いてしまい、前付けしたいこの馬にとってはマイナスな条件です。それならばここに来て折り合いに進境を見せている昨年のフィリーズレビューの覇者を狙いたいです。

2走前のオパールSで初めて1200mを使われ、控える競馬から脚を伸ばし0.1差の②着。前走の京阪杯も中団後ろで折り合えましたが、直線で行くところ行くところ進路が塞がれ不完全燃焼の⑨着でした。陣営も今ならば1400mに戻しても良いと手ごたえを得ており、今開催の京都ならば最後の直線も馬群がばらけ捌きには苦労しないはず。得意距離での巻き返しに賭ける手はあるでしょう。


2024年2月11日日曜日

【2/11(日・祝)予想】共同通信杯の注目馬とねらい目レース(北九州短距離S)

■東京11R/共同通信杯(トキノミノル記念) ベラジオボンド

先週のきさらぎ賞の時にも話題にした通り、近年皐月賞への重要ステップレースとして有力馬の出走が増えているのが共同通信杯です。東京芝1800mというコース自体はワンターンでマイルに近い適性が求められますが、このレースに限って言えばより長いレースを志向する馬たちの集まりということもあり、中盤がしっかり緩んで最後の3Fが11秒台前半の上がり勝負になるという中距離戦らしいラップを刻みます。今回の出走メンバーの中で「最終3Fが全て11.5以下のレースを勝った経験がある馬」はベラジオボンドとジャスティンミラノの2頭。ただジャスティンミラノの勝った東京戦は1400m区間までずっと12秒台を刻んだただのドスローなのに対し、ベラジオボンドの阪神戦は36.0-37.4-34.1としっかり緩急のついたペースで脚を使えており、こちらの方が共同通信杯の適性が高いと見て本命にします。何かと株を下げるレースが続いている岩田望Jですが、余計に嫌われている今が買い時でもあるでしょう。


■小倉11R/北九州短距離S カリボール

短期免許期間を1か月残し帰国したイギリスのモリスJ。結局(1,3,7,60)という散々な成績で日本競馬への適性は証明できませんでした。彼の最大の問題は「自分の(=欧州流の)騎乗を証明したい」というスタンスで終始日本のレースに臨んでいた点に尽きると考えています。馬場も馬の造りも欧州と全く違う日本の競馬では明らかに早仕掛けと思えるレースを連発(これはバシュロJ等他の欧州組にも言えることですが)しており、それを修正する気もないのであれば関係者の信頼を得られないのは当然です。

そのモリスJが前走跨ったカリボールも、本来出していくと甘くなるタイプ。それでも前走は内有利馬場のお蔭で0.4差⑥着に粘りましたが、理想は昨年のこのレースで0.2差⑧着した時のようにじっくり溜めるレースです。今の小倉なら1分8秒台で差しの決まるレースが期待でき、この馬の持ち時計でも十分対応可能。久々に最終をコース追いでやれており状態も心配なさそうで、中枠に先行タイプが多いこの並びからも前崩れ期待で狙います。


※京都記念は人気どころに信頼を置けず、台頭を期待できる伏兵も見当たらないことから予想は見送りといたします。

2024年2月10日土曜日

【2/10(土)予想】クイーンCの注目馬とねらい目レース(紫川特別)

 ■東京11R/デイリー杯クイーンカップ  コスモディナー

前走の阪神JFでは輸送で−22kgと大きく体重を減らした上、最内枠で押し込まれストレスの掛かる競馬に。それでもゴール前で併せる形になるともう一伸びを見せた内容は悪くなく、まともなら掲示板は伺えるかと思わせるレースぶりでした。この中間2週にわたりウッドで好時計を連発したところを見ると身体は問題なさそうで、関東圏に戻って万全の状態で走れれば一発の魅力は十分です。

■小倉11R/紫川特別  アカノストロング

中央再転入後は⑦⑪着(交流除く)と地味な成績ですが、⑪着の前走はハイペースの中ヤマニンウルスを追いかけて失速したもの。⑦着だった1勝クラス戦にしても外の好位を取るまでに時間がかかった分で、直線でも下がらなかった内容を見れば外枠を引ければ変わる余地はあると見ています。上記2戦はメンバーも強く、今回絶好枠から無理せず好位の外目を取れればやれてもおかしくはありません。

2024年2月4日日曜日

【2/4(日)予想】東京新聞杯・きさらぎ賞の注目馬とねらい目レース(白嶺S)

■東京11R/東京新聞杯 ホウオウビスケッツ

過去10年で逃げ切りが3回、逆に4角10番手以下からの差し切りが2回しかなく、切れ味勝負になりやすい東京で行われる重賞としては少々特殊な傾向があります。2月の東京は芝の生育面で春や秋の開催に劣るうえ、Dコース開催でコーナー径が最も大きい時期に開催されることもあり外を回るロスが大きくなってしまいます。故に、好発を決めた逃げ先行勢がポジション的に優位になるわけですが、それでもレースの上がりは34秒台が水準。行った行ったのレースで勝つタイプでは駄目で、速い上りで走り切れる能力が求められます。

今回の上位人気を見渡すとマスクトディーヴァ、ウンブライル、ジャスティンカフェと見事に後ろから行くタイプだらけ。しかしジャスティンカフェは昨年取りこぼしたようにこの時期の東京は合ってなく、4歳牝馬2騎はリバティアイランドやブレイディヴェーグのお蔭で人気していますがレベルが高いのはそれら一部のトップクラスのみで、現4歳世代が5頭出走した昨年のターコイズSはソーダズリングの④着が最高と、斤量差を以てしても壁を崩せていません。本当に強い可能性もありますが、世代限定戦のみの経験で買われているのは少々過剰人気かと。それならば適条件に戻ってくるホウオウビスケッツに期待したいです。

実際、牡馬も上がり馬のドゥレッツァが菊花賞を制したりクラシックホース2騎が有馬記念で及ばなかったように、レベルとして疑問符がつくことは事実です。しかしながら、5走前にフリージア賞をレコード勝ちしたようにスピードを生かしたいホウオウビスケッツについては、ここ4戦は不適条件に使われ続けたおかげで着を落としていると踏んでいます。スプリングS・皐月賞は重馬場の中山、ダービーは距離が長いうえコーナー4つ、中日新聞杯もコーナー4つの急坂コースで、ベラジオオペラくらいしか相手がいなかったスプリングS②着も含め敗因はハッキリしています。その中でもダービーはパクスオトマニカがハナを主張し出がけに思いっきり引っ掛かった中、坂上まで見せ場を作っての0.2差⑥着。最後脚が上がりながらも3Fを34.0でまとめてきたところにはやはり高いスピード能力がうかがえます。

今回はそのフリージア賞以来のワンターンで折り合い面も不安なく、先行優位の今の東京も味方につけられると見ています。極めつけは中間3週連続で岩田康Jが駆けつけ調教をつけている点。ノースブリッジに代表されるように在厩調整に定評のある奥村武厩舎ですが、その3週ともウッドで52-11秒台の加速ラップを刻み、負荷のかけ方としては過去一と言ってよいレベル。夏負けで毎日王冠を見送った経緯もあり、気候的にもこの時期の方が力を出せそうでここは大きく狙いたい局面です。


■京都11R/きさらぎ賞 テイエムリステット

昔のきさらぎ賞と言えばスペシャルウィーク、ナリタトップロード、ネオユニヴァース等クラシックに直結する出世レースでした。しかし元々この時期の重賞は頭数が揃いにくいことに加え、2歳路線の整備により有力馬がここで賞金を加算する意義が薄れたこともありメンバーは年々手薄に。2月の京都は雨や雪など天候に恵まれないことも多く荒れた馬場を避けたいという理由に加え、最近ではトライアルを使わず春のクラシックを見据えた遠征をこの時期に経験させたいという関西陣営の思惑もあり、今や出世レースの座は共同通信杯に取って代わられています。

それで何が起こっているかと言えば「非ディープのよくわからない穴馬が突っ込む」ケース。京都開催の2020年以前を見ても、20年の勝ち馬は7番人気のコルテジア(父シンボリクリスエス)、19年も②着に6番人気タガノディアマンテ(父オルフェーヴル)、③着に7番人気ランスオブプラーナ(父ケープブランコ)と非ディープ系の善戦が見られます。メンバーが揃わない=社台系の主流血統馬が少ないということでもあり、それは決着時計の遅さに現れています(16年にサトノダイヤモンドが勝った時は1.46.9、以降は1.48以下の勝ち時計)。今の京都のような馬場ならなおさら、ディープを持たないクラシックを見据えた3歳春の重賞ではいかにも人気しないような馬でもチャンスがあると言えるわけです。

モーリス産駒のテイエムリステットは前走のシンザン記念で0.6差⑥着。ノーブルロジャー、ウォーターリヒトといった上位陣が外を回す中ラチ沿いの轍を進んで小差の健闘を見せた内容は評価してよく、ダートで勝ち上がった実績もあり痛みの進んだ今の京都の芝は合っています。ここ2戦はゲートで飛んでいきそうになったり芝の切れ目に驚いたりとまだ若さを存分に見せながらも結果を残しており、空き巣レースで手堅く賞金を稼ぎに来た藤原英厩舎のファーヴェントを除けば抜けた実績馬は見当たらず。この相手関係なら食い込める余地はあるでしょう。


■東京10R/白嶺S カズプレスト

再転入後連を外したのは距離不適の1800m戦とスタートで躓いた6走前の麦秋Sのみ。カレンブラックヒル産駒らしくワンターンでスピードを活かすレースが合っており、再転入後の2勝は何れも今回と同じ左回り+芝スタート+ワンターンの中京1400m戦。狙いすました東上で(0,3,0,0)の津村Jに手が戻るのも好材料。上位争いは必至と見ます。

2024年2月3日土曜日

【2/3(土)予想】ねらい目レース(アルデバランS、春菜賞、テレビ山梨賞)

■東京9R/春菜賞 キャンシーエンゼル

前走のファンタジーSはインを突いた馬が上位を占める中、終始外を回らされる苦しい展開。前に壁も作れず力みながらの走りで最後はガス欠というレースでした。小頭数の内枠であればスムーズなレースが可能なはずで、小倉2歳Sで牝馬最先着の③着という内容はここでは一枚上。前走大敗で人気を落とすようならここは妙味アリと見ます。


■東京10R/テレビ山梨賞 アルママ

約7か月ぶりの前走は輸送で大きく体を減らし-12kgでの出走。好位から直線では見せ場なく下がってしまい⑩着でしたが、0.8差に踏ん張れたのは収穫でした。休み明けを叩かれ府中に戻る今回は見直せてよく、前走現級で掲示板が3頭、昇級初戦が1頭という低調メンバーなら十分通用しても。


■京都11R/アルデバランS ゼットリアン

地元競馬が合うタイプ。3歳時のヒヤシンスSでは-14kg、前走の師走Sも-8kg遠征競馬では大きく体重を減らしてしまい力を発揮できませんでした。距離を延ばしてからは安定して末脚を使えてもおり、最後に前が止まりやすい京都1900mコースは2走前に観月橋Sで勝っている格好の舞台です。人気どころも一長一短というメンバー構成で、人気どころのスンナリ先行を許さじと各馬が早めに動く展開にもなれば頭まで。