■東京11R/フェブラリーステークス
<見解>
今日の東京ダートは1%前半の含水率という超乾燥馬場。人間でも、カラッカラの砂浜を走るより多少水分がありグリップの利く砂の方が走りやすいのと同じように、こういう馬場が向いているか否かという適性がモノを言うレースになると見ています。JRAのダートにおける「良馬場」の含水率は0~9%程度とかなり幅があり、今回のような完全な乾燥馬場も稍重(7%~)に近い良馬場もすべて馬柱では「良」と表記されます。そこで今回は各馬の「好走時含水率」に注目して予想しています。
<予想>
◎ロードクロンヌ
前走のプロキオンSがゴール前含水率1.1%の超乾燥馬場。京都ダート1800mは同距離の他場と比べてもかなり時計が出やすく、スピード決着を前目から押し切った内容からはマイルも問題ないと見ています。初の芝スタートが課題ですがこの馬自身は芝でデビューしており、未勝利戦時代には③着1回を含む3度の入着歴もあり問題なし。ダブルハートボンドとの比較で考えれば、勝負付けの済んだ感のあるチャンピオンズC組より別路線組に妙味ありと見ます。
○ウィルソンテソーロ
一昨年のこのレースでは⑧着に敗れましたが、当時は急遽(2週前)原→松山Jへの乗り替わりが決まるなどのゴタゴタがあったうえ、スプリンターのドンフランキーがハナを切りラストは37.8もかかる消耗戦を2番手で追いかけた厳しいレースでした。今回は意志をもって飛ばす馬は居ないメンバー構成で、昨年の南部杯を完勝したようにワンターンの競馬は向いています。調教が渋いのもいつものことで、23年のチャンピオンズカップでは含水率1.4%の超乾燥馬場を猛然と追い込んで②着の経験あり。前走の内容を踏まえればここでも力は上位のはずです。
▲コスタノヴァ
大出遅れから②着に突っ込んできた昨年の武蔵野S以来。昨年のこのレースは含水率2.6%の乾燥馬場を走り切っての勝利でした。中間の動きは今一つも、鉄砲は(4,2,0,0)とパーフェクトに走れています。近走スタートが決められていない対策として着用する初ブリンカーが効きすぎる懸念もあり印は落としましたが、まっとうに走れば最後は見せ場を作れるはずです。
△ダブルハートボンド
「牝馬にしてはパワー型」というのが正しい形容と見ており、本来はスピードで押し切るレースが理想なタイプ。一昨年の舞鶴Sで含水率1.0%の超乾燥馬場を勝った経験はありますが当時は牝馬限定戦。この超乾燥馬場で牡馬相手にどこまでやれるかという点では未知数で、抑えまでとしました。
△シックスペンス
もう少し外枠であれば印を上げたいところでしたが、今回さしたる先行馬が少ないこともありこの枠からでも好位の外を取れればやれてよいはず。チャンピオンズカップでは足元の不安から坂路メインの調整となるも、この中間は国枝厩舎の勝ちパターンであるウッドでの併せ馬をきっちりこなし、態勢は整ったと見てよいでしょう。
△ラムジェット
一時の不調を脱しチャンピオンズC③着。小牧加Jが跨り障害練習や普段の調教をつけるようになってから良化したという談話もあり、フォーエバーヤング世代No.2の実績を考えればここでも通用の素地は十分にあるでしょう。ワンターンで置かれる懸念が課題も、広い東京コース自体は合うはずで。
△ペプチドナイル
一昨年の勝ち馬。ウィルソンテソーロの項でも触れましたが当時はハイペースで脚を失くした馬が多い中、マイル寄りのスピードを活かしての勝利でした。セキフウが③着に突っ込んできたように特殊なペースの恩恵を受けたのは事実であの一戦を以てここで買えるかというのは別にしても、中間の動きには良い頃の雰囲気が戻ってもおりこの枠からスンナリ好位外を取れればやれても。
△サクラトゥジュール
初ダート。ゆえに適性が測れないところではありますが、元々馬群で我慢させて直線で脚を使わせるレースが得意ゆえ、この馬場さえこなせればやれるだけの力はあると見られます。堀厩舎優先の事情があるとはいえ、昨年コスタノヴァで制したキングJが駆ってくるというのも不気味な存在で。
■小倉11R/小倉大賞典 シルトホルン
前走の小倉日経賞は逃げたレーゼドラマが前後半60.6-58.8という後傾ラップで逃げ切ったもので、後ろの馬たちにとっては厳しい展開に。それでも最後は最速の上りで②着に来ており、今回はそれなりにペースも流れそうなところ、重賞騎乗が最後(最終日の来週土曜は阪神にいるためオーシャンSへの騎乗は無い)となる藤岡佑Jのケイアイセナに無茶なまくりをかますような騎手は流石にいないでしょう。とすれば隊列に動きはなく、それらを見る位置で進められそうなこの馬にチャンスが来るでしょう。昨年1番人気だった馬がここまで人気が無いのは鞍上のせいでしょうが、石田Jは一昨年7勝、昨年14勝と所属の新開厩舎の成績以上(一昨年6勝、昨年13勝、何れも平地)に勝ち星を重ねステップアップしている若手有望株。小倉大賞典は2月開催となった2000年以降実に5人もの「JRA重賞初制覇騎手」を輩出(M.デムーロ、川田、川島、川須、鮫島駿)しているレースでもあり、鞍上の格で人気を落とすようなら。
■小倉9R/高千穂特別 オベイユアマスター
前走の小倉戦では終始外を回るロスの多い競馬ながら最後に脚を見せ⑦着。勝ち馬から0.5差、②着馬からも0.2差に走れていただけに、進路取りの妙が問われる一戦でした。岩部Jの欠点はこういう安全運転の騎乗スタイル故ロスが大きくなること(その分、ニシノジャガーズのような癖馬に乗るのには向いているのですが)。古川吉Jへのスイッチはプラスで、最終週で馬群がばらけたところを突っ込んでくる期待も込みで。