競馬歴=(年齢-20)の一般人が、一口馬主ライフと緩めの馬券予想を綴る日記です。
【更新方針】G1(2歳戦・障害除く):全頭評価と印 それ以外:開催日ごとの注目馬をピックアップ
2023年11月19日日曜日
【11/19(日)予想】マイルCSの全頭評価
2023年3月17日金曜日
【3/18(土)予想について】※3/18(土)09:00追記
2021年9月26日日曜日
【書評】水上学著「疑え、競馬常識」~ともに考える、という著者の想いを体現する良書
少し前の刊行ですが、血統予想家としてお馴染み水上学氏の著書「疑え、競馬常識」(秀和システム刊)を購入、読了しました。
本書のテーマは「競馬格言のウソ・ホントをデータで紐解き、馬券作戦に役立てる術を考える」というもので、
- 「夏は牝馬」
- 「大型馬の休み明けは割引」
- 「最終レースは荒れる」
もちろん、それら自体は「TARGETで調べりゃわかること」の集合体ですし、「荒れる」と言っても単勝2~30倍の穴人気レベルから単勝万馬券クラスの全くの無印まであるわけで想像する尺度は人それぞれですが、読了してみて「なんとなく気になっていたこと」を改めて考えさせてくれるという意味において、競馬への理解を深める良書であると感じました。
あとしばしば「著名な予想家でさえ豪語しているが、データからは全くのウソである」といった話題も出てきており「あぁ、あの専門紙の○○さんかな」と思えるような痛快な指摘も随所に散りばめられており、読んでいてなかなか胸のすくことも多い一冊でした。
それぞれの詳らかな内容は本書に譲るとして、自分が本書において特に良いなと思った点は下記2点です。
①読者と共に考える、というスタイル
評論家、予想家の中には「お前ら知らないだろうけど真実はこう、俺が教えてやるよ」的なスタンスの人も少なくないと感じます。それは競馬予想というものがまだアナログでロマンとともに語られていた20世紀には少なく、何もかもがデータ化され可視化され、誰もが簡単に発信を行えるようになった現代において鮮明になってきたと感じます。
それは予想手法の進化あるいは深化によって新たな観点や価値観の発掘によるところが大きいのですが、自らの理論の追及に励むあまり、誰とは言いませんがどうも一般のファンを見下しているような物言いが目につく人もいます。マイケル・サンデル教授の言葉を借りれば「行き過ぎた実力主義」、ゆがんだメリトクラシー(G1TCの馬ではない)がこの世界にもはびこっているようにも感じています。
水上氏と言えば自分が毎週視聴している「競馬予想TV!」(フジテレビONE)をはじめテレビ、ラジオ、Webと盛んに活躍する著名人で、表に出る機会が多い分有名税を払わされることも少なくないはずです。著名な予想家が横柄な物言いに陥りがちなのは、本質を顧みない稚拙な反論に接する機会が増えうんざりしたが故の心の動きという要因もあるかと思いますが、この本ではしばしば「調べたけど原因はわからない、なのでこれ以上は無理に論評しません」というシーンが出てきており、凡そ予想を生業とする人のプライドがいい意味で感じられないのが良いところだと考えます。
例えば、本書の項目の一つに「海外遠征帰りの馬は軽視すべきか」というテーマがありました。結果として「海外遠征する馬はそもそも一流馬に限られ、総じて国内のレースで好成績を収めているので必要以上に軽視する必要はない」というデータが出ていたのですが「香港帰りだけは成績が悪い、しかし理由はわからない」と締めくくられています。
予想家とファンという立場の違いをつなぐのが本書であるならば本来、予想家側の結論なりを誇示して締めくくりたいはずのところ、氏は無理にこじつけをしないで読者の想像、研究にゆだねるスタイルを取っています。わからないことは書かない、のではなく、わからないことを皆で考えるという水上氏の姿勢は「実るほど頭が下がる稲穂かな」という言葉を思い出さずにはいられません。
これは完全に余談ですが、2年ほど前に東京競馬場に出かけた時にラジオ日本の出番の合間と思われる水上氏を目撃したことがありました。売店でコーヒーとサンドイッチを買って関係者通路に消えていったので声もかけられませんでしたが、何というか、メディア露出の多い人にありがちな威圧感めいたものが無く、いかにも人に好かれそうなオーラの持ち主だなと感じたことを覚えています。ある意味人となりがそのまま表れた著書であると思えばそれも納得です。
②「競馬の市民権」を考える視点
これはよくツイッターなどで須田鷹雄氏も触れていますが、日本社会における競馬の見られ方というものについて「競馬の市民権を疑え」というテーマで「こっち側」にいる人間としても考えてみたい、というコラムが本書には掲載されています(著者が連載していた「競馬の天才!」内コラムの転載)。
ご存知の通り、中央競馬は農林水産省の管轄で施行されており、利益は国庫に還元され様々な事業の財源となっています。元々馬券販売は宝くじなどと同様に、戦費の捻出や復興財源の確保、自治体における財政貢献を見込んで行われ公共性の高い事業でありますが、やはり一般的にはギャンブルの類であることは間違いなく、依存症問題などとセットでマイナスイメージで語られることの多いレジャーでもあります。
その点、売り上げの一部が日本財団の財源となり福祉車両の購入など公益性の高い使途に充てられているボートレースは早くからそうした広報活動を積極的に展開していました。JRAがこの手のプロモーションを本格化させたのはコロナ渦になって以降で、開催継続の正当性や意義をアピールする必要性に駆られての措置と考えれば、JKA(競輪・オートレースの統括団体)と並んでこれでも遅いくらいでした(本来なら東日本大震災の時からこのようにすべきだった)。
水上氏が本書で語っているのは主に「依存症を生むリスクを抱えるレジャーが一般社会にどこまで受け入れられているのか、たまには立ち止まって考えるべきでは」という視点でありますが、本質的には個人(=経済力や可処分所得を顧みず購入し身を窶してしまう人)の問題であって統括団体としてできることは限られるとも述べています。別に○○をすべき、という提言めいたものも無く、我々ファン一人一人が顧みる機会を持つ必要性に触れていますが、今の時代だからこそこの視点を大事にしたいと感じました。
考えてみれば、体毛が白かったり馬産界ではレアな九州産というだけで一般ニュースに取り上げられる現代は、競馬ファンにとってはとても恵まれていると言えるでしょう。自分の好きなことにプライドを持つ、ということは大事ですが、市民権を得た趣味だと勘違いして大上段に構えてしまうと思わぬところから矢が飛んできたりするわけで、それは競馬をはじめとした公営競技のファンには特に付きまとう視点だと思います。かと言って変に縮こまったりへりくだる必要もないのですが。
毎週楽しめていることが当たり前だと思わない、我々の愛する趣味は、様々なバランスと多くの人の努力によって成り立っている世界なんだということを自認する、この項からはそんなメッセージが聞こえてくるようでした。
丁度昨今、単勝1倍台の馬がコロッと負けるケースが頻発しています。「当たり前を疑う」という本書のテーマが、簡単そうで難しいことなんだと、現実に改めて気づかされます。
2020年10月22日木曜日
出走馬抽選制度に対する国枝師の提言と、厩舎制度について。
2020年10月5日月曜日
予想と応援が重なった時、競馬ってこんなにも面白いんだと思った
2020年10月1日木曜日
秋華賞パラスアテナの鞍上問題、「あの馬」の出否がカギを握る
2020年8月2日日曜日
【考察】関西馬旋風のその後(8/1、2の新潟における東西別結果まとめ)
2020年7月26日日曜日
【考察】栗東から人馬が大量流入、2場開催のもたらした変化
2020年6月30日火曜日
【2020年上半期の収支報告】
馬券というのは実に様々な買い方があり、本命から流しても人気薄を拾えれば高配当をゲットできますし、逆に妙味ある馬を見抜いても買い方がまずければ一銭にもなりません。そこで今回は、紐馬の有無に左右されない「単勝・複勝」で純粋な的中率と回収率を割り出し、まやかしのない予想力を曝そうと思います。
【2020年1月~6月】
的中:44/173R(25.4%)
※本命抜擢馬の確定着順が3着以内となったレースを「的中」としています。
単勝回収率:123.8%
複勝回収率: 87.0%
【本命抜擢馬と結果の一覧】(クリックで拡大します)
全体的に微妙なのですが、特に3~4月が大苦戦。人気馬しか拾えていません。
単勝の回収率だけ見ればまだ見れた数字ですが、複勝と比べて配当が跳ねることが多く、言うまでもなくウインクルサルーテ(1/13京都10R寿S)が牽引しているのは明らかです。実際これが無ければ単勝回収率は69.6%ですので、真に自分の実力を現した数字にはなっていないと思います(大穴を拾えるという強みを証明することにはなりますが)。
そして複勝回収率が90を割っている現状を見るに、自分の予想は「妙味」は狙えていても「それが確実に来るかどうか?」が足りないと反省しています。毎週のように万馬券を狙っていた昨年春の悪い癖を引きずり「網を広く張って跳ねるのを待つ」という戦法から脱せていないことから、効率の悪い攻めを繰り返しているのが現実でした。
事実、これらを基に連系の馬券も買っている自分自身の結果も似たようなものです。
軸馬が来ていないのですから、3月、4月は当たり前のように急降下しています。それでも5月~6月から元手を絞り、買い方も単複・馬連を軸に手広くいきすぎないようにした結果、軸馬たちの頑張りもあり「的中率20%・回収率100%」を目指すうえで多少なりとも理想形に近づいてきた気がしています。あとは出来心で購入レースを増やし余計な出費をしないこと、でしょうか。自分との戦いですね。
自分は、真に予想の力量があると思うのは「複勝回収率が高い人」だと思っています。
上述したように、単勝は跳ねやすいため自分のような素人でも一発当てれば回収が100を超えてしまうものですが、複勝はせいぜい10倍つけばいい方。そうなると10回に1回は大穴を的中させなければいかず、一発逆転の難しい指標です。逆に1番人気の複勝は100円台前半がほとんどですが、1番人気でさえ3回に1回は複勝圏内を外します(2020年の全レースの1番人気の複勝率は63.5%)。確率論で行けば「複勝150円未満をベタ買いするとガミる」わけで、人気馬を狙い続けるでもなく、かといって大穴狙いで振り回し続けるでもなく、的確な軸馬選定が求められる故、ここに予想力の指標を見出す考え方には大いに賛成します。
連系も言わずもがな、たまたま引っかかっての的中も多分にあり得ますゆえ、特に連系馬券に1点1000円とか突っ込んでたり、何十点も手を広げているような場合、配当の派手さはありますが再現性に乏しく自分のような一般人が真似するには無理があります。この世界で飯を食っている人の中には当たった時だけ大騒ぎする人が多いですが、そうしたショーに踊らされることなく、本質を理解し自分のフィールドで確実に利益を出すやり方を考えることの大切さを、振り返って実感しました。
馬券もさることながら、下半期最初の来週はパラスアテナの重賞挑戦。競馬を愛する皆さんと、もっともっと楽しんでいきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2020年5月24日日曜日
【オークス回顧】あらゆる不利を跳ね返したデアリングタクト×松山弘平。もし「あの時」マジックキャッスルに割られていたら…
2020年3月29日日曜日
【高松宮記念後記】クリノガウディーは「不可抗力」?
画像だと一瞬の切り取りでしかないので出来ればパトロールビデオを観てほしいんですが、素人目には和田Jは終始右手綱開きっぱなしで外へ外へ促していたように見えました。直線入り口でも左ムチを入れており、それなりの対応はしていたように取れます。強いて言えばセイウンコウセイを交わした後に左ムチを入れられていれば…とは思いますが、ムチに頼らず手綱による扶助を第一とするやり方自体は責められるものではありません。
須田鷹雄氏は流石にちゃんと理解していて冷静ですが…
何だこのおっさん!(絶望
良くも悪くもメディアとの折り合いをつけることの大事さを分かっているからこその発言なのでしょうが流石に審議のくだりは無いですね。ただでさえ写真判定+被害馬が2頭いて影響度合いを考える必要があったのに加えて、和田Jは一定程度の扶助は行っていて、馬の癖をどこまで勘案するかのさじ加減も考慮が必要だったわけですから。
ただこのツイートの疑問を解消してくれる答えが↓
でしょうね、恐らく。ダイアトニック買ってたんでしょう。
そして先ほど裁定が下り、「実効4日間の騎乗停止」で手打ちとなりました。情状酌量なし。いろいろと踏んだり蹴ったりですね。この馬には森君以外乗せてはいけないのでしょう。
(追記)
胸糞が悪いので引用は控えますが、和田Jへの罵詈雑言や(何故か)北村友Jへの罵倒がTLに流れてきました。降着だって立派な競馬のルール。それが判らないなら競馬をやるなって話です。
やっぱりもうしばらくTwitterから離れます。
2020年2月23日日曜日
ニシノジャガーズ、今回ばかりは流石に心配
全国10,000人のニシノジャガーズを諦めない会の皆様、こんばんは。
今日のレース、横アングルのスタートを見て
「あのニシノジャガーズが目立たない程度にゲートを出ているとは!今日は雪でも降るんじゃないか?」
とお思いの会員の方も少なくなかったのではないでしょうか。
安心してください。
カメラが捉えきれないくらい遅れてただけですから。
この馬の基準にすれば3馬身程度は遅れのうちに入らず、今日のようにバッチリ膠着を決めて初めて「出遅れ」と呼ばれるわけです。それでも最終的に最下位を免れるんですから恐れ入ります、いやはや…
しかしながら、この出遅れを受けてのジャッジは「裁定委員会の議定があるまで出走停止」。想定以上に重いものとなりました。
過去、ニシノジャガーズが出遅れを理由に出走停止処分を受けたのは(自分が調べられた限りで)3回。
2018/12/01 中京6R
2019/04/27 東京12R
2019/06/30 中京10R
但しこれらのケースは全て「30日間の出走停止ののちゲート再審査」で、それをクリアして毎回レースに出てきていました。しかしながら今回は出走停止の期限が無期限、すなわち中央競馬施行規則上「30日を超える出走停止の場合」に相当するケースとなります。
ちなみに直近でこのケースに該当する処分を受けたのは、2018年4月7日阪神12Rのテイエムアンムート。レパードSのボイコットはあまりにも有名ですが、これらの「出遅れ経歴」が勘案されて無期限の出走停止となってしまいました。実はこれ以外にも無期限出走停止自体はあったのですが、そのほとんどは「ゲート内で膠着する」等、出遅れ以前に「出ない」ケースに対する一発レッドカードの意味合いが強く、テイエムアンムートの場合は裁決レポートに「同馬の発進不良履歴を勘案し」の記載が示す通り、イエローカードの累積の側面を覗わせるものでした。
そのテイエムアンムートですが、その後復帰を目指し調教を重ねていたところ、坂路調教中に心臓発作を起こしこの世を去ってしまいました。
このケースは直接の関連がないとはいえ、これ以外に無期限出走停止の処分を受けた馬について調べたところ、いずれもそのレースを最後に競争生活に終止符を打っています。以前のブログにも少し書きましたが、調教再審査は人馬共に労力がかかる上、新天地に活路を求めようにもゲート不良の馬は地方転入を断られるケースも少なくないようです。
すなわち、これは西山オーナーの考え方ひとつではありますが、今日の事案はニシノジャガーズの今後を考える契機の一つとなる可能性があります。具体的には、再度ゲート再審査に向け調教を進めるのか、ここで区切りとするのか…
勿論、競走馬である以上勝利を目指すのは当然ですし、この馬にはこんなところで終わらないであろうポテンシャルがあることは、衆目の一致するところ。しかし、先のブログでも触れたように、義理人情に篤い西山オーナーだからこそ、これ以上岩部Jを危険な目に遭わせるわけにはいかない、という考えに至る可能性も、自分としては否定できないと思えてしまうのです。
続けるにしても、止めるにしても、難しい判断です。誰も辛い思いをしない選択はあり得ず、この辺りは経営者としての判断を重ねてきたオーナーにしか解り得ない世界だとも思うのです。
馬と人、両方がいてこその競馬だと、改めて考えさせられた最終Rでした。
2020年2月2日日曜日
【2/2(日)結果】と、ニシノジャガーズの騎手について。
単勝やらでコツコツ増やして気づけば130%。まだまだ無駄な馬券が多いなと反省です。特に小倉は全く当たらないゾーンに入ってしまったので、来週も静観の見通しです。
■東京3R ◎アヴァニイ→1着
慌てず騒がずキッチリ差し切る、ルメール競馬の真骨頂を見せつけてくれました。前走が評判馬ニースヘッグの2着だったナスノフォルテが一本被りの人気だった分、3.8倍でも十分ついた方でしょうか。通常なら1倍台でもおかしくないシチュエーションなので。
🎯単勝 3.8倍
■東京8R ◎ニシノジャガーズ→8着
最後のゲートインということもあり、出遅れは2馬身程度で済みました。馬群も比較的縦長にはならなかったのですが、直線では内を突きスムーズに追い出せず、ようやく前が開いたのは最後の200m程度。これでは万事休す。
内突きは前走のシャングリラ賞と同じ戦法で、この時は経済コースを進み4着まで押し上げてきました。しかしながら、脚抜きの良い馬場で縦長馬群となった前回と良馬場で馬群が密集した今回とでは、適する戦法は違うと思うのですが…
上記が前走(シャングリラ賞)の直線入り口です。馬群が「/」の形に伸びており、ラチ沿いは黒い帽子の馬(アイアムハヤスギル…2着)まで空いています。
こちらは今日の直線入り口。まずラチ沿いの前に青い帽子(ミッキーボニータ…12着)がおり、その横にも馬群の壁がずらっと広がっています。ここでまだ外に切り替えて芦毛(モリトシラユリ)とその隣の赤い帽子(ベイオブコトル)の間あたりを割るように仕向ければ十分エンジンをかけられたと思うのですが、前走に味をしめたのか陣営の支持なのかは分かりませんが岩部Jは頑なに内を狙います。
その結果どうなったかと言うと
狭いところに押し込まれ追い出せず。
ようやくまともに追い出せるような進路になったのは200m地点。エンジンがかかるのに時間がかかる馬だけにこれでは間に合いません。
前走で33秒台の脚を繰り出したことで、この馬のポテンシャルに多くの人が気付いた結果今日は単勝6.7倍の4番人気に支持されていましたが、予想時にも書いた通り「単勝で買うべき馬ではない」という話はこのこととも関りがあります。
ゲート再審査を食らうほどの酷い出遅れ癖を持つ馬に年間数勝レベルの騎手が跨っていて、単勝6倍ではハイリスクローリターンでロマンを感じないというのが自分の持論です。
岩部Jは個人的には好んで買うタイプの騎手です。エースロッカーやアテンフェアリー等がそうであるように、イメージ通りの戦法が嵌れば普通に勝てる腕はあります。一方で、立場的にも仕方ないのでしょうが戦法の柔軟性には欠け、嵌らなければ仕方ないというタイプでもあります。
では騎手を変えれば問題は解決するのか?どうやらそう簡単にはいかないようです。
昨秋にゲート再審査をパスしている同馬ですが、乗り役が変わるとうまく行っていたものが行かなくなることもあるわけで、現状は岩部J以外に乗り役がいないというのが正直なところのようです。オーナーの口ぶりは「他に誰も乗ってくれないから」というニュアンスを感じさせるものですが…
ニシノデイジーの件で大きな騒ぎになりましたが、西山茂行氏は昔ながらの義理人情に篤いオーナーで、恩を仇で返すことはしない人です。現にニシノデイジーを降ろされた勝浦騎手についても、同時に主戦から降ろしたニシノドレッシーの鞍上に復帰させ、再度チャンスを与えています。調教再審査のためにマンツーマンで稽古にあたってくれた岩部Jはまさに恩人なわけで、馬の特性的にも心情的にもそう簡単に降ろすことははばかられるでしょう。
てなわけで、今後はオッズとの兼ね合いで考えていく必要がありそうで、引き続いてこのくらい人気するようであれば、怖くて軸にはできません。
■東京11R ◎ミッキーワイルド→11着
レース直後は鞍上を疑いましたが、よく見るとパドックで前後の馬が外目を回っているのに対しこの馬はアンツーカーの内側に入り込むほどのトボトボとした歩様。馬体も+8kgで明らかに次を見据えた造りでした。これではデムーロJは責められません。それでも流石に負けすぎですし、これで次買えるかと言われれば微妙なところです。
2020年1月25日土曜日
【1/25(土)予想】雨が残る小倉「生コン」馬場を読む<小倉7Rトランプ・12Rスティーン>
昨夏開催終了後、芝の張り替えに加えエアレーション・シャタリング作業が施された小倉の芝。シャタリングは農作業でいうところの「寒起こし」に近いようなもので、芝に切れ込みを入れて空気を取り込める面積を増やし成長を促します。エアレーションは路盤に空気を注入し、隙間を作ることで通気性を高めこれも土の健康を保つ効果があります。
いずれも通気性を高める目的ではありますが、これらの作業が施された芝はクッション性に富み「ふわふわ」の状態になるわけです。言うならば…
2019年12月12日木曜日
<朝日杯FS>無敗で挑む3頭について考えてみた
たぶんここまで真面目にタガノビューティーの考察するの、ここくらいのものでは?ってくらい他2頭とはボリュームが違ってますが、ご笑納ください(全日本二歳優駿観に行きたかったマン)。
■サリオス
父ハーツクライ×母サロミナ
半姉にはサラキアがあるがあちらはディープ産駒。ハーツを付けた仔はサリオスが初めてとなりますが、3頭の上のうち2頭は新馬勝ち(サロニカ、サラキア)と完成度が高い牝系と言えるでしょう。血統的にはほとんど素人なのであまり深入りした見解はできませんが、ニジンスキー系の母に欧州血統入りのハーツですから、距離は伸びてもよさそうな雰囲気です。
前走の東スポ杯では直線で外からクラヴァシュドールが迫るとさらに突き放す強い内容。より速い上り勝負になった時にどうなるかという疑念はありますが、先手につけられればまず見せ場は作ってくれるでしょう。
少し前までは、ハーツは晩成というイメージがありましたが、元々10%前後だった2歳戦の勝率がここ2世代は15%程度となってきており、仕上がり早の産駒を多く送り出すようにもなってきました。加えて、短期免許で来日する外国人にとって粘り強く追うことで持ち味が出るハーツの血統は合うようで、参戦が増えたことでハーツ産駒への騎乗機会が増えたことも大きいと見ます。今回はR・ムーア騎手を従え堀厩舎の必勝態勢。前目につけられるレースセンスも好感です。
唯一懸念点があるとすれば、デビュー戦は8頭立て、東スポ杯は9頭立てと小頭数戦しか経験がない点。仮に内枠でダッシュ力のある馬に囲まれるような配置になった時に、うまく運べるか…というのは未知数と言えます。
■レッドベルジュール
父ディープインパクト×母レッドファンタジア
全姉のベルローズ、ベルディエスともに2歳で勝ち上がり、重賞でも活躍する産駒を送り出す母馬から初めての牡馬となります。
前走のデイリー杯は+28kgでパドックをざわつかせましたが、終わってみればモノの違う末脚で快勝。一気に主役候補に躍り出ました。
気になるのは、ここ2年の朝日杯が前目での決着となっていること(アドマイヤマーズ、ダノンプレミアム)。この時期の芝の状態が良くなったこともあり、内を通ってもハンデになりにくい印象です。加えて、今開催ではAコース部分が張替え後初めて使われていることもあり、内有利傾向に拍車をかけている状況。外回りでは4角でバラけにくく、前走のような後方戦になると外を回して間に合うか…となるため、位置取りがカギを握ると言ってよいでしょう。
この馬自身の能力にケチはつけられませんが、少なくとも今回の舞台では相対的に信頼を置きにくいというのは言えます。
■タガノビューティー
JRAでも主要な出走馬に取り上げられていないため写真は割愛。
ダートでも無敗は無敗なのでちゃんと取り上げます。
父ヘニーヒューズ×母スペシャルディナー
ヘニーヒューズは日本での供用開始後、既にワイドファラオなどを輩出しダートで存在感を示しています。一方でマル外時代にはファルコンS含め芝で5勝を挙げたヘニーハウンドも送り込んでおり、芝にも通用するスピード型の種牡馬であることがうかがえます。
母のスペシャルディナーは芝で新馬勝ち。兄にはNHKマイルCで大穴を演出したタガノブルグ、若葉Sを勝ったアイトーンがおり、この馬自身芝がダメという構成ではなさそう。
特筆すべきはここ2戦の内容。
デビューは新潟のダート1800m戦。この新馬戦は年に1回しか行われず、過去にはルヴァンスレーヴ、エピカリスなども勝っているレースです。
このコースは超がつくほどの先行有利で、通常なら直線に入った時点の1,2番手で決まるのが相場ですが、向正面で最後方にいたタガノビューティーは3角から捲り加減に進出し、4角時点でもまだ10馬身ほどあった前との差を350mの直線だけで逆転するという芸当。
とはいえ、このレース自体は前半1000mが64.7秒というスローで、楽な流れだったにもかかわらずこの馬以外の全馬が上り40秒台だったこともあり、「相対的に強く見えただけ」という見方も少なからず存在しました。
それを払拭したのが2戦目のプラタナス賞。
ここもダート1600m、稍重の馬場を加味すれば1000m通過が62.2秒と落ち着いた流れ。
例によって最後方から一気の差し切りを見せますが、この時のラスト3Fは34.8秒と圧巻の内容。過去、2歳のダート戦で上りが35秒を切ったのは2例しかなく、いずれも1200m以下で34.9秒というのが最高。このレースは2番手を進んだセランが2着、逃げたニシノレオニダスが3着と前残りの決着だったにもかかわらず、4角最後方から直線だけで後続に2馬身半の差をつける快勝。一気に注目されるきっかけとなりました。
当初目標としていた全日本二歳優駿で補欠2番手となり(同賞金の馬が多数登録していて抽選になったため)、やむなくここに回った臨戦過程はプラスとは言えませんが、芝スタートの前走で鞍上の石橋脩Jが「行きっぷりが良かったのであえて抑えた」というコメントもしており、血統面からも芝適性の高さを覗わせる要素は十分です。
課題はレッドベルジュール同様で、今の阪神が外差しで面倒見切れない可能性があること。また新馬戦ではスタート直後に挟まれてあわや戦意喪失?という下がり方もしていたので、外枠を引くかスタートして下げるかで馬込みをやり過ごすこともカギとなりそうです。
余談ですが、芝とダートでは平均の上りタイムが約2~3秒変わってきます。
机上の計算ではタガノビューティーが東京芝1600mを走れば32秒台の末脚も繰り出せる可能性はありますが、この馬にそこまでの回転とバネがあるかは勿論別問題なわけで。裏を返せば、もしそうだった場合は大外を回されても末脚であっと言わせるシーンがあって驚けません。
最終的には枠順も含めた判断になりますが、上位人気が予想される2頭とは別の意味で楽しみな無敗馬と言えるでしょう。


















