開幕週に行われる重賞というだけあって、過去10年の内9年で4角4番手以内の馬が勝ち切っています。コース形態的に上がりの競馬にはなりにくいことに加え、基本的には先を見据えた馬が集まるレースになるため本番での折り合いへの影響を抑えるべく控えるレースを志向する人馬が多くなることも挙げられます。今年の場合テーオーシリウスがいますが、あの逃げについていくことは得策でないと皆わかっているため、かえって好位集団がかわいがられる展開が考えられます。
マテンロウスカイは前付けして速い脚が使えるタイプですが抑えると味がなく、2走前のリゲルSを勝った時のようにペースメーカーをおいて番手のレースができるのが理想です。前走の東京新聞杯は①~④着をラチ沿いを通った馬が独占した中で外を通っての⑤着と、重賞でも差のない力量を見せた一戦でした。今日1日中山の芝を見ましたがインは信頼して良さそうで、メインの幕張Sを勝ったニシノスーベニアのように好位からの抜け出しが決まれば頭まで。
■阪神11R/阪急杯 ルプリュフォール
前走の京都金杯はマイル戦でもペースが流れる想定で本命にしましたが、大事に乗っても3角でハミを嚙んでしまったように現状でもまだ息の入る距離は苦手で、やはり1400mが向いています。師曰く「開幕週の馬場でもあり、先入観を持たずに運んでほしい」とのことで、いつもの大外一気では間に合わないことを自覚してか位置にはこだわらない姿勢。テン乗りとなる岩田康Jの起用もその意識の表れでしょう。実際にこのコースで3勝クラス戦を勝った一昨年の斑鳩Sでは内枠から馬群の中を追走し、直線で抜け出す優等生の競馬が出来ていました。力量だけで言えば一昨年のスワンS③着に昨年のこのレースも⑥着と、メンバーの手薄な1400m戦であれば食い込める余地はあります。芝が掘れていない状態の重馬場であればなおのことコースロスを少なく回れるかが鍵となるはずで、馬場を気にして前が流れればチャンス大と見ます。
■小倉6R リルフロスト
昨夏の北海道で芝1200m戦を使われ③④④着。この3戦で先着を許した馬は既に全馬勝ち上がっており、ハイレベルなメンバーの中で善戦した経歴の持ち主です。前走で3走ぶりに芝1200m戦を使われましたが、陣営曰く4角でノメった際に蹄鉄がひしゃげてしまい、最後は流さざるを得なかったとのこと。先週の連闘も予定されていた(非抽選除外)くらいで蹄に問題は無く、この相手関係であれば力量は上位と見ます。
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