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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2021年4月25日日曜日

【4/25(日)予想】

■東京8R シベール


 前走の中山戦では終始ラチ沿いの荒れたところを通らされ、直線では囲まれて行き場を失くし追えずじまいの8着でした。勝ったシャワークライムは昨日の昇級初戦で連勝。展開利あったとはいえ決して弱くないメンバーでした。当時3着のカフェサンドリヨンも今回出てきますが、道中良いところを選んで走れた同馬とシベールの差は大してないと思います。キレがもう一息なぶん、コースを選ぶ必要のない開幕週の馬場は味方するはずで狙い目の一戦です。


■東京11R ユーバーレーベン

 前走は騎乗もあれこれ言われましたが、疝痛明けで桜花賞から逆算してここを使わざるを得なかったというローテーションでもありました。立て直してM・デムーロJを迎えたここは本番に向けて連対が最低条件。ソダシ、バスラットレオンと戦ってきた実績はメンバーでも出色。未知の魅力にあふれた馬も多いですが、確かな実績のこの馬から入るのがここは得策かと。


■東京12R デュアライズ

 確たる軸がおらず混戦模様。これなら初ダートのこの馬の大外一気を期待できそうです。距離は若干短い気もしますが左回りのほうが良い馬ですし、ディープ産駒らしく大箱コースのほうが良さも出るでしょう。初物買いで一発を。

2021年4月24日土曜日

パラスアテナ、福島牝馬Sは11着。絶対不利から0.5差の健闘を称える


 初出資馬である広尾TCのパラスアテナ(牝4、美浦・高柳瑞厩舎)が土曜新潟11Rの福島牝馬S(G3、芝外1800m)に出走。15頭立ての2番人気に支持されましたが、直線伸びを欠き11着となりました。


 前走のアメジストS(3着)から短期放牧を挟んでの一戦で、馬体重は446kg(-2)と輸送もクリア。まずまずのスタートから後方外に進路を取り、直線では外を回し前を追いましたが、前も止まらない展開の中最後は同じ脚色になってしまい勝ったディアンドルから0.5差の11着で入線となりました。

 個人的には最も恐れていた展開になってしまったという感じです。

 牝馬限定戦でペースが落ち着き、大外を回す形になってしまっては32秒台前半の脚でもないと平坦の新潟では厳しく、結局ある程度の位置にいないとどうにもならないレースでした。最近では道中の追走が難しくなっているように見受けられ、実際に好走した秋華賞もかなり位置を下げてのレースでしたから、今日もこうなることは予想していました。それでも最後に一足使えるので上位に食い込めていたのですが、意外と内も伸びるコンディションであったこと、延々向こう正面を流して前半1000mが60秒というスローペースとあっては、最後の直線だけでどうにかするのはハナから難しかったと言えるでしょう。

 ただ、着順こそ大きく負けたものの着差は0.5差。タイム差だけで言えば4着だったラジオNIKKEI賞(0.9差)のほうが離されており、不利な条件下でもしっかり差を詰めてきてくれたあたりは改めてこの馬の堅実さを示してくれたと言えます。

 あとはこの道中の追走をどうするか。単純に作戦だったのであれば出していけばいい話ですが、馬自身が道中で進んでいかないというのであれば話は別。ハマり待ちのキャラクターとして生きていかざるを得ず、使い詰めできないこの馬にとってはかなりフラストレーションのたまる展開が今後予想されます。いずれにしても、この様子では東京に使うのも得策ではなさそうですから、今後については作戦面含め検討が行われるものと思われます。


 先ずは格上挑戦の身ながら、健闘を見せてくれたパラスアテナを労いたいと思います。この堅実さが報われる日が来るよう、出資者として信じ続けていくのみです。


パラスアテナ福島牝馬S挑戦、ハンデの呪縛から放たれ自分の走りを


 初出資馬である広尾TCのパラスアテナ(牝4、美浦・高柳瑞厩舎)が土曜新潟11Rの福島牝馬S(G3、芝外1800m)に出走します。

 前走アメジストSで3着に敗れた後、立て直し後の選択肢として当初より参戦を予定していた舞台ではありましたが新潟への開催変更となったことで登録頭数が増え、直前に回避馬が出たことで何とか16番目に滑り込んで出走が叶ったという顛末でした。師曰く「自己条件はいつでも使えるし、出られるのであれば重賞へ」という判断で参戦を決定。これまでローテーション含め慎重な発言が目立っていたことを思えば、陣営も手ごたえを感じつつある証左なのかとも感じます。

 実際、自己条件の2戦はいずれも実質トップハンデ(牝馬の2kg減を加味)で古馬牡馬も含めてのレース。450kgでデビューした馬体は前走時点でも448kgと、まだ成長が待たれる段階において決して楽な戦いではなく、それでも着をまとめているあたりは現級でやれる手ごたえを得られるレースぶりではありました。個人的には、あまりハンデが重くならず馬格の差も大きくない牝馬同士のレースのほうが今の彼女には合っていると思っているのでこの判断は本当にありがたいの一言です。自己条件では勝ち上がりの椅子は1つしかなく、重賞なら2着でも賞金は加算できるという点も大きいです。

 3戦ぶりに坂井Jが手綱を取り、大外8枠16番からのスタート。ゲートが一息で挟まれたりといった不利を受けることもあることからこの位置は良かったと思いますし、何より隣がカリオストロで直ぐに前に行ってしまいそうなので位置取りの自由度も増しそうという点でもメリットが大きいでしょう。

 本来の予定通り福島での開催であれば、初勝利の舞台でもあり大きな期待を込められましたが、正直この舞台変わりがプラスではないというのは陣営も出資者も感じているところでしょう。それでも毎回述べているように、想像を超える頑張りを見せてくれるのがこの馬の素晴らしいところ。今回もメンバーの壁、コースの壁を超える走りを期待します。


【4/24(土)予想】

■東京10R カレングロリアーレ

 このコース(2,0,0,0)。3勝クラスとなるとさすがに適鞍ばかりというわけでもなく色々な条件を使われてきましたが、左回りでは⑮⑱②④着。2回の大敗は大外枠でハナを取れなかった新潟と1年ぶりの中京で敗因ははっきりしています。この馬以外にめぼしい逃げ馬はおらず、ゲートも速いのでスンナリ自分の形に持ち込めば改めて期待できる舞台です。


2021年4月18日日曜日

【4/18(日)予想】

■阪神10R シャイニーロック

 前走のファイナルS(3着)では4角から自ら動き1列後ろにいた勝ち馬・2着馬の格好の目標にされてしまいました。昇級組が人気の中心ですが現級で高いレベルで好走しているこの馬から。


■阪神11R ヒストリーメイカー

 阪神は(2,1,0,0)。前走では中山1800を得意にするレピアーウィットに惜敗しましたが、地元に戻っての再戦なら逆転のチャンスありと見ます。人気の中心であるテーオーケインズには東京大賞典で先着しており、力関係を考えてもここは頭から狙えます。


■中山11R アサマノイタズラ

 前走(スプリングS)では4角から動き最後の最後でヴィクティファルスに差されましたが、一番強い競馬をしたのはこの馬でした。今回の皐月賞も馬場はギリギリ良まで戻るかどうか?という時計レベルにとどまりそうな一方、先週以降コーナー4つのコースでは内を通った先行馬が伸びあぐね、まくり加減に進出した馬が好走するケースが目立っています。自ら動ける強みは前走で証明済みで、この枠ならあまり下げることなく外目を取れそうなのも好材料。手塚師も「臆せず乗ってほしい」と嶋田Jに注文を出しており、強気の騎乗で史上初の親子3代皐月賞制覇(父父ネオユニヴァース、父ヴィクトワールピサ)という偉業を達成するシーンも十分あり得ると見ます。


2021年4月17日土曜日

【4/17(土)予想】

■新潟9R ボーイズオブサマー

 転厩初戦で仕上げに手探り感は残りますが、前進気勢の欲しいこの馬にとって初ブリンカーはハマる可能性があります。唯一の勝利はこのコースですが、その時下したのは現準OPのタマモサンシーロ。頭数が落ち着き何が何でも!という逃げタイプも見当たらないうえ、相変わらず今年も1800mで穴を空けまくる藤井Jに手替わりとくれば買い時はここでしょう。


■中山10R サクラルーフェン

 この馬の好走歴はいずれも「4角2番手以内」が条件で、前に行けないとまるっきりというタイプ。外目の枠でスタートの不安が少なくなったうえ、重・不良では④②①着と崩れていません。しっかり出していくデムーロJへの手替わりはプラスで、人気ほど差はないと見ます。


2021年4月11日日曜日

【4/11(日)予想】

■阪神11R メイケイエール

 外枠なら割り引こうと思いましたが、最終的に⑧番枠ということで本命に抜擢しました。

 この馬の過去4戦は、距離やペースに関わらず折り合いを欠きながら絶対能力の高さでどうにかしてきたというレースでした。シラユキヒメ一族はこの馬の母母ユキチャンやソダシの母ブチコ等のようにスピードの加減が難しく一本調子な傾向があるうえ、本馬の父ミッキーアイルもまさにそういうタイプ。テンよし中よし終いよし、の優等生的な競馬を覚えこませようというのがそもそもの間違いだったのかもしれません。

 さて、小倉2歳S以降この馬の手綱を取ってきた武豊Jはあの手この手でメイケイエールを制御しようと試みましたが、馬群に入れてもバカつくし馬群から離して外目を走らせても抑えが効かない様子を見せ、名手の手に負えない様相を呈していました。急遽の代打騎乗となった奇才・横山典Jがどう乗るか?に注目が集まっていますが、大方の予想は「馬の気に任せた逃げ戦法」と言われています。しかし自分は逆で「わざと大きく出遅れての後方ポツン」に賭けたいと思います。

 エイトのヒロシTM曰く、同騎手はこの馬を評して「ブレーキのない車」という発言を残しています。決められた距離を走るうえでブレーキのない車に乗るのであれば、割り切って最初からベタ踏みで飛ばして行くか、あえて最初はソロっと乗り出して徐々にトップギアに乗せていくかのいずれかにならざるを得ません。ほとんどの騎手の場合は前者になりますが、過去多くのレースで後者を選択し結果を出してきた横山典Jのこと、(さほどの人数ではないものの)悲鳴と怒号が飛び交う大出遅れから4角で外をまくって進出しトップスピードで直線へ、というシナリオはあり得ないとは言い切れません。

 冒頭で「外枠なら割引」と言ったのは、外のほうが揉まれる懸念が少なくスムーズにゲートを出られてしまう可能性があったためです。内~中枠であれば馬群を避けるために「引く」というオプションが生まれることから、この戦法を取りやすいという判断です。

 加えて横山典Jは「ディープ2世の仔」での成績が良い、という点も挙げられます。まだサンプルの少ないミッキーアイルやワールドエースなどを除けば

 トーセンホマレボシ(3,3,3,16)単回354/複回185
 ディープブリランテ(3,4,2,13)単回90/複回129
 キズナ(3,2,3,9)単回136/複回111

と優秀な成績。サンデーの宿す前向きな気性と騎乗スタイルがマッチしているのか、ミッキースワロー(トーセンホマレボシ産駒)など折り合いの難しいタイプでも好成績を上げています。尋常な発想では生まれない、あっと驚く騎乗を見てみたいものです。

 …ただし、こう書いたのはあくまで自分の願望であって、「前に馬がいると駄目」というタイプであるなら出遅れさせたところでやはり抑えが効かず結局ハナに立つ…ということも十分にあり得ます。そのため、馬券的にはレースセンス抜群のソダシ、前走が重馬場+超Hペースから2着に残したジネストラの3頭を軸に流してリスクヘッジとします。

2021年4月4日日曜日

【4/4(日)予想】

■阪神8R イルミネーター

 調教中の落馬で骨折休養中の水口Jに代わり、藤岡康Jが手綱を取る一戦。実はこの馬に水口J以外が騎乗するのは初めてです。


 今回騎乗騎手の近3年におけるこのコースの成績を調べたところ、藤岡康Jは群を抜いてこのコースと相性が良く、複勝回収率では断トツでした(大野Jに替わりダンシングサンダーに騎乗する松山Jは複回70程度、水口Jは32)。

 加えて、芝スタートのこのコースにおいては枠順も重要で、上記の藤岡康Jの騎乗鞍を枠順別に調べたところ…


 このコース全体の傾向がそうなのですが、それにしても外枠なら抜群の信頼度。この乗り替わりを活かしてもらいたいところです。


■中山11R ヒシヴィクトリー

 長い脚を使うのが苦手な分中山を得意としており、中山2000mでは(2,1,0,2)。着外の2回は新馬戦の7着と稍重の4着で、良馬場ならパーフェクトです。ここ2走は長期休養の影響もありエンジンのかかりが今一つですが、使われて確実に上向いておりそろそろ上位に届くころでしょう。


■阪神11R コントレイル

 正直、純粋な力量比較で言えばグランアレグリアが最有力とみています。しかしながら道悪でパフォーマンスを落とす懸念があるうえ、元来折り合い難を抱えておりスローペース必至の2000m戦ではスムーズに走れない可能性も想定され、印は△まで。

 同じ4歳馬のサリオスは、皐月賞の通ったコースの差を考えればコントレイルと互角に近い戦いをしていたと思いますが、堀師曰く「大目標は安田記念、マイラーズCでは(一度放牧に出してから戻すことを考えれば)本番までの間隔が取りにくいのでここに使った」というスタンスらしく、勝とうという本気度で言えば微妙なところで○まで。

 結果として、奇襲や大雨がない限りコントレイルにこの距離で勝てる馬はいないだろうという判断です。

 但し、スロー想定で仕掛けが早くなれば漁夫の利的に伏兵馬にも3着を拾える可能性は出ると見ています。その点、有馬記念で大健闘の0.8差だったクレッシェンドラヴは雨で上がりがかかればチャンスでしょう。馬券的には7-9のワイド1点。


■阪神12R トップオブメジャー

 初ダートの前走のパフォーマンスは高いダート適性を感じさせるもので、当時の3着馬と12着馬がすでに次走で勝ち上がっていることからもレベルも一定以上。もともと芝で2勝しており脚抜きの良いダートも問題なく、この相手関係ならここも勝ち負けできそうです。


2021年4月3日土曜日

【4/3(土)予想】

■阪神4R ピエドラアギーラ

 デビュー戦の前走は小倉2000mにして前半1000mが64.4という超ドスロー。これでは逃げ馬に楽に勝たれるのも当たり前です。雨が降っても先週の六甲Sをクリスティが逃げ切ったように、阪神芝の内側はまだ生きている模様。人気が外の差し・追い込み馬に集まる様相なら、好位を取って押し切るシーンは十分に想定できるでしょう。


■阪神12R モダスオペランディ

 前走は勝ちパターンに持ち込んだところドスハーツの強襲に遭い2着。そのドスハーツが昇級初戦をまたも差し切ったことからも、相手が悪かったと言うしかないでしょう。ここは昇級組や前走入着馬が多く人気が割れるのは織り込み済みも、それにしても当時3着だったニュートンテソーロとの比較からしてもなんでこんなに人気がないのか不思議ですが…