外枠なら割り引こうと思いましたが、最終的に⑧番枠ということで本命に抜擢しました。
この馬の過去4戦は、距離やペースに関わらず折り合いを欠きながら絶対能力の高さでどうにかしてきたというレースでした。シラユキヒメ一族はこの馬の母母ユキチャンやソダシの母ブチコ等のようにスピードの加減が難しく一本調子な傾向があるうえ、本馬の父ミッキーアイルもまさにそういうタイプ。テンよし中よし終いよし、の優等生的な競馬を覚えこませようというのがそもそもの間違いだったのかもしれません。
さて、小倉2歳S以降この馬の手綱を取ってきた武豊Jはあの手この手でメイケイエールを制御しようと試みましたが、馬群に入れてもバカつくし馬群から離して外目を走らせても抑えが効かない様子を見せ、名手の手に負えない様相を呈していました。急遽の代打騎乗となった奇才・横山典Jがどう乗るか?に注目が集まっていますが、大方の予想は「馬の気に任せた逃げ戦法」と言われています。しかし自分は逆で「わざと大きく出遅れての後方ポツン」に賭けたいと思います。
エイトのヒロシTM曰く、同騎手はこの馬を評して「ブレーキのない車」という発言を残しています。決められた距離を走るうえでブレーキのない車に乗るのであれば、割り切って最初からベタ踏みで飛ばして行くか、あえて最初はソロっと乗り出して徐々にトップギアに乗せていくかのいずれかにならざるを得ません。ほとんどの騎手の場合は前者になりますが、過去多くのレースで後者を選択し結果を出してきた横山典Jのこと、(さほどの人数ではないものの)悲鳴と怒号が飛び交う大出遅れから4角で外をまくって進出しトップスピードで直線へ、というシナリオはあり得ないとは言い切れません。
冒頭で「外枠なら割引」と言ったのは、外のほうが揉まれる懸念が少なくスムーズにゲートを出られてしまう可能性があったためです。内~中枠であれば馬群を避けるために「引く」というオプションが生まれることから、この戦法を取りやすいという判断です。
加えて横山典Jは「ディープ2世の仔」での成績が良い、という点も挙げられます。まだサンプルの少ないミッキーアイルやワールドエースなどを除けば
トーセンホマレボシ(3,3,3,16)単回354/複回185
ディープブリランテ(3,4,2,13)単回90/複回129
キズナ(3,2,3,9)単回136/複回111
と優秀な成績。サンデーの宿す前向きな気性と騎乗スタイルがマッチしているのか、ミッキースワロー(トーセンホマレボシ産駒)など折り合いの難しいタイプでも好成績を上げています。尋常な発想では生まれない、あっと驚く騎乗を見てみたいものです。
…ただし、こう書いたのはあくまで自分の願望であって、「前に馬がいると駄目」というタイプであるなら出遅れさせたところでやはり抑えが効かず結局ハナに立つ…ということも十分にあり得ます。そのため、馬券的にはレースセンス抜群のソダシ、前走が重馬場+超Hペースから2着に残したジネストラの3頭を軸に流してリスクヘッジとします。
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