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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2024年4月28日日曜日

【4/28(日)予想】天皇賞(春)の全頭評価とねらい目レース(スイートピーS)

■京都11R/天皇賞(春)

[1]①サリエラ(武豊)

揉まれ弱い一族でもありある程度位置取りの自由度の高い中~長距離戦に起用されていますが、京都の長距離は下り坂のロングスパートに対応する持久力も必要です。近10年で京都芝3000m以上で行われたレースでは馬体重440kg未満は(0,0,1,11)と苦戦しており(そもそも出走数が少ないのもありますが)、サリエラにしても前走のダイヤモンドSのように最後の3Fでケリをつけられる条件ならよいですが、このコースは本質的に向いていないと言えます。

[1]②ヒンドゥタイムズ(団野)出走取消

[2]③プリュムドール(和田竜)

脚元に不安を抱え休み休みのローテーション。加えて強い負荷をかけきれない中でも、復帰後は1走ごとに上昇カーブを描いています。ただ、坂があって前が止まりやすい阪神で行われた前走の阪神大賞典が④着止まりだったことを考えると、調子は上向きとはいえここはさらにメンバーが強化される舞台である程度の位置取りを求められる京都では前進は望みにくいです。

[2]④ワープスピード(三浦)

前走の阪神大賞典は文字通りの「ワープ」で向こう正面から押し上げていった結果の②着。小倉での騎乗を見ているかのような川田Jの好判断でしたが、この馬本来の性能としては3勝を挙げている東京のように最後の3F勝負になる舞台が得意なクチ。前走と比してロンスパ性能が求められるここでは。

[3]⑤ブローザホーン(菅原明)

4走前の札幌日経OPを先行策からぶっ放しての圧勝劇。なし崩し的に加速が必要な舞台は向いており、2走前の日経新春杯でも前傾戦の恩恵があったとはいえ1頭だけ違う脚を遣って完勝と言える内容でした。ただ、阪神大賞典はイン有利展開で内からじっとしての③着で、コース替わりは歓迎も同じような位置にいたテーオーロイヤルに0.8差も千切られたのはステイヤー適性の差と言わざるを得ず、さらなる距離延長でパフォーマンスを上げるかと言われると?

[3]⑥ディープボンド(幸)

近走は1秒以上の大敗が続く現状。前走の阪神大賞典も例年より2~3秒は時計がかかり流れが向くかと思われましたが⑦着敗退と往時の力を見せられておらずで。

[4]⑦タスティエーラ(モレイラ)

陣営曰く、前走の大阪杯は輸送後カイバをほとんど食べなかったそうで、体調面に何らかの問題があったことを示唆しています。有馬記念も不利を受けての⑥着だったことを思えばここ2戦は度外視できるのですが、今回も前走時と一緒の直前輸送で工夫している形跡はなく、しかもデビュー以来初めて最終追いを坂路で済ませる調整過程。堀厩舎は勝ち星の大半を地元競馬(東京・中山)で稼ぐ一方遠征で勝ち切れておらず、コメント含め正直なタイプなだけにこの調整過程を素直に読み取れば調整に苦慮していると見るのが筋でしょう。尤も、制裁点の関係でG1に全集中して乗ってくるモレイラJが駆るとあればノーマークは危険ですが…

[4]⑧ゴールドプリンセス(田口)

大箱の長距離戦は得意とは言え、前走の松籟Sは後方有利展開に乗じての差し切り勝ち。ハンデ戦で53kgだった斤量もここでは56kgとなれば、このメンバーでは荷が重いでしょう。

[5]⑨シルヴァーソニック(M.デムーロ)

昨年のこのレースは最初の1000mでアフリカンゴールドとタイトルホルダーが競り合う展開。そこからアフリカンゴールドが最初のゴール前で脱落しタイトルホルダーが代わってハナに立ちましたが、2週目の向こう正面で跛行し競走中止。しかし他の馬はその異常に気付かず、単にタイトルホルダーがペースを落としたと見たのか3角の直前で13秒台にラップが落ちました。そこで先行勢は脚を溜めることができた分最後まで残せたのは大きく、インを通ったとはいえ勝ったジャスティンパレスが4角4番手から34.9の脚を遣えたことからもその展開の特異さがうかがえます。かたやその昨年の天皇賞(春)で外を回して③着だったシルヴァーソニックは、通ったコースの差を考えれば健闘したと言えます。ただ長欠明けを叩かれての2戦目ですが、昨年までのよかった頃は最終の坂路で11秒台フィニッシュで上がれていたところ今回も53.1-12.6と物足りず(しかも逆時計)。元々休み明けは苦にしなかったタイプなだけに、戻り切っていないか年齢によるものか…今の社台RHが上級戦でデムーロJを乗せるのは勝負気配が薄いことの裏返しでもあり、OP以上では19年のエルフィンSをアクアミラビリスが勝って以来17連敗中。これら要素を鑑みればここで強調できる材料には乏しいと言わざるを得ず。

[5]⑩サヴォーナ(池添)

デビュー以来ずっと坂路中心の調整だったところ、今回は初めてウッドで最終追いを行うなど一気の攻め強化。その最終追いはスカーフェイスと併せて突き抜ける好内容で、ここに来ての充実ぶりは確かでしょう。あくまで勝ち鞍は条件戦のみで、世代重賞でも勝ち切れなかった点を見れば能力の上値に疑問符はつきますが、これまでと違う姿を見せるとすれば今回でしょう。

[6]⑪マテンロウレオ(横山典)

昨年⑤着とはいえ坂上で一呼吸を置けた分残せたもので、うまく立ち回って着を拾うというこの馬自身の性質をフルに生かしての善戦でした。ハーツクライにブライアンズタイムの肌という血統背景から長めの距離は向きますが、本質的には古馬上級戦で必要なキレを有してはおらず、前走の日経賞で出していったこと考えればここもぶっ放してどこまで、というレースになるでしょう。

[6]⑫ドゥレッツァ(戸崎)

昨夏までのローテーションと成績を見れば確かに中距離馬なのでしょうが、2走前の菊花賞では2週目の向こう正面で後続を引き付ける逃げを見せての勝利。あれは騎乗馬のスタミナに絶対的な自信が無いとできない乗り方ですし、そもそも本当に中距離馬と思っているならハナから大阪杯を狙っていたはずです。最後の4Fにわたって11秒台を刻んで勝った内容はいかにもここへの適性の高さを伺わせるもので、調子も完調ではなく世代レベル云々はありますがこのメンバーなら格好は付けられるはずです。

[7]⑬スカーフェイス(松若)

元々展開待ちのところはありますが、最近は恵まれてもOPで掲示板が精いっぱいという内容。距離適性も未知数で、恵まれてもG1ではどうか…

[7]⑭テーオーロイヤル(菱田)

前走の阪神大賞典では3番手を運び上がり最速で押し切るという強い内容。ダイヤモンドS2連覇が語る通り瞬発力も備えており、京都開催の天皇賞は待ちに待った舞台と言えます。但し気になるのは最終追い。これまで意図して負荷をかけない場合は直前は坂路を使ってきましたが、今回はウッドで3頭併せ、しかも内を通したにもかかわらず少し仕掛けた程度の格下に後れを取る内容。状態を上げたいという狙いと裏腹に動きが付いてきていない現状を見ると、この馬にとっては最大目標とは言え流石に半年間で中長距離戦を5戦するのは使いすぎだったのかもしれません。実力では最上位と言ってもおかしくないだけに外せはしませんが…

[7]⑮メイショウブレゲ(酒井)

万葉Sは実質準OPというメンバーの中で体力争いに勝ったに過ぎず、ここでどうこうというレベルではないでしょう。

[8]⑯チャックネイト(鮫島駿)

デビューが3歳の2月と遅めで、ノドの手術や去勢など順調に使えない中でもデビュー以来15戦すべてで掲示板を確保している堅実派。堀厩舎には珍しく中京で2勝を挙げるなど遠征競馬も苦にしません。やたらと①着と③着が多いことにも現れている通り勝ち切れない面はあるものの、6走前の長良川特別は上がり勝負、3走前の六社Sは抑揚のないラップを差し切り、前走のAJCCは上がりの掛かる展開と、あらゆるコンディションで勝っているのは展開の不確実性の大きい長距離戦では頼れる要素です。堀師もデビューから「晩成の長距離型」と言及していた通りここに来て成長曲線とローテが嵌りつつあり、大箱で早目にエンジンをかけるレースをしたいタイプでこのコースも向くはず。底を見せていない存在でここでも。

[8]⑰スマートファントム(岩田望)

スローの重馬場を差し切った前走の御堂筋Sの内容はなかなかでした。ただここ2戦は時計の掛かる馬場を味方につけたもので、京都コースも初めて。上りには限界のあるタイプで相手関係も含めてここは力試しといったところでしょう。

[8]⑱ハピ(浜中)

割と後方待機勢に展開が向いたはずの前走でも0.8差の⑩着止まり。元々ダートでも使える脚が一瞬で勝ち切れなかっただけに、芝の良馬場、しかも大外枠では如何ともしがたく。

<予想>
◎チャックネイト
○サヴォーナ
▲タスティエーラ
△テーオーロイヤル
△ドゥレッツァ


■東京11R/スイートピーステークス モアニ

19年の勝ち馬カレンブーケドールがオークス②着したことで何とかリステッドの体裁は保っていますが、ここ2年は勝って権利を取った馬が本番に出走すらしないという異常事態。1勝馬が中心となるメンバー構成は元からですが、そもそもハイレベルのメンバーにもまれた経験を持つ馬自体が少なく、未勝利を勝ち上がったばかりの馬よりレベルの高い条件戦を戦ってきた馬に妙味が生まれ得ます。

モアニの前走はチューリップ賞⑤着のエポックヴィーナスとタイム差なしの②着。スローで行く馬がおらず押し出されての先行策でしたが、本来は2走前のように控えて末脚を活かしたいタイプです。東京の1800mコースはほぼマイルと変わらず、1600mが走れる馬なら十分守備範囲。良馬場の末脚比べなら十分勝負可能でしょう。

2024年4月27日土曜日

【4/27(土)】青葉賞・ユニコーンSの注目馬

■東京11R/テレビ東京杯青葉賞 ショウナンラプンタ

3歳春までは長めの距離のレースは限られますが、そのレアケースである「前走2400m組」が過去10年で5勝を挙げているのが青葉賞。ここでは3頭が該当しますが、スロー展開を差し切るパフォーマンスを見せたショウナンラプンタを最上位に採ります。

この馬にここで◎を打つのは3回目…ホープフルSで盛大に掛かったところを見て前走のゆきやなぎ賞も懸念していたのですが、超スローにもかかわらず馬群の中で我慢し直線では33.4の末脚を繰り出し差し切り勝ち。特筆すべきはギアチェンジ能力の高さで、レースの4F-3Fが12.2-11.0と1秒以上も急加速する流れでは本来後ろにいる馬は物理的に不利なところ、7頭立ての5番手から前を捉えた内容はいかにも大箱向きと言えます。進境がうかがえる今なら改めて重賞でも期待できるでしょう。


■京都11R/ユニコーンS アラレタバシル

条件替わりで全く別のレースになってしまったユニコーンS。京都ダート1900mはこのブログでも再三触れていますが差し有利のコース形態で、なおかつ3歳馬だとレースの経験値が少なく「なんとなく流れに乗って勝ってきた」タイプの先行馬が多いため、余計に差しが決まりそうなレースになると見ています。

アラレタバシルはダートに転向し①②①②着と底を見せておらず、しかも敗れた2戦もタイム差はなし。前走の勝ち馬はケンタッキーダービーに挑戦するテーオーパスワード、3走前の勝ち馬は羽田盃②着のアンモシエラですから、(フォーエバーヤングは別格にしても)現状の3歳ダート戦線では上位に位置する馬と接戦を演じてきたわけです。南関3冠路線はJRA枠が少なく、2勝していないと賞金不足でトライアルすら出られません。その上澄みが走っているのがJpn1級レースと考えれば、そこに出るメンバーと接戦したこの馬の力量を素直に買いたいです。

2024年4月21日日曜日

【4/21(日)予想】フローラS・マイラーズCの注目馬とねらい目レース(福島中央テレビ杯)

■東京11R/サンケイスポーツ賞フローラS ユキワリザクラ

他のトライアルレースにも言えることですが、特にこのフローラSに関しては何らかの問題があって桜花賞に出られなかった馬が集まるわけで、G2という格に対し自ずからレベルは低くなってしまいます。それが例えばウインマリリンのように「桜花賞を目指すほどのスピードが無かった馬」であればまだしも、勝ち上がったものの気性面に課題がある、体質に不安がある等で重賞戦線で結果を残せなかったタイプが、他に適鞍も無いからとここに出てきては人気を吸って敗退するというのが一番厄介です。過去10年で1番人気が馬券圏内に来たのはわずかに3度という結果からも、このレースの見定めの難しさを実感します。今回も2戦2勝のクリスマスパレードにバロネッサ、カニキュル、アドマイヤベル等いかにも人気しそうな良血馬がズラリ。しかしながらこうした馬たちは教育的側面も踏まえ末脚を活かしたいがために控えることが多く、結果としてゴールデンハインドやジョディー等人気薄の先行馬の台頭を許す構図が繰り返されてきました。

では今年先手を取りそうな馬は?と考えましたが、前走逃げた2頭のうちエルフストラックは控える競馬を示唆。一方で前走の未勝利戦で逃げて直線差し返す勝負根性を見せたユキワリザクラは、強みを生かすためにも先行策に出ると見ました。ここまで2戦は坂路での最終追いでしたが、今回はコースで猛時計を披露。6Fのタイムが14.5-12.4-12.2-12.6-12.4-11.9と長くアクセルを踏んで止まらずに走れており、こういうタイプは自ら動いて主導権を握れば「なるべく動きたくない」騎手心理が働くトライアルでは優位に運べるはず。本番につながるかどうかはともかく、自分のレースが出来ればここでは面白い存在です。


■京都11R/読売マイラーズカップ ソーヴァリアント

前走の中山記念は陣営曰く「装鞍所からイレ込みがきつかった」とのことで、距離延長でハミを思い切り噛んでしまった分もあり大敗もやむ無し。その前のマイルCSでもゲートで隣のシュネルマイスターがガタガタしてたのに触発され落ち着きを欠き、リズムに乗れず⑫着敗退。経験自体は少ないものの3走前の富士Sで1.32.0の好時計で③着している内容からもマイル適性は高いと見ており、土曜の2勝クラス戦で1.32.1の勝ちタイムが出たことからも時計勝負は必至。立て直されたここは再度期待できる番でしょう。


■福島11R/福島中央テレビ杯 ショウナンアメリア

今開催の福島芝1200mは逃げ馬が(4,2,1,4)と圧倒。昨年の同開催では(4,1,1,10)だったことを考えれば逃げ有利に拍車がかかっており、今日午前の未勝利戦も逃げ馬が②着するなど最終週もその傾向に変わりはありません。ショウナンアメリアは前走の中山戦で前半33.4という流れを逃げて⑤着。少々無理をしても今のコンディションなら十分残せるはずで、絶好枠から逃げるのみでしょう。

2024年4月20日土曜日

【4/20(土)予想】福島牝馬Sの注目馬とねらい目レース(湘南S)

■福島11R/福島牝馬S エリオトローピオ

福島コース(3,1,1,0)に対しその他は(0,0,0,17)と絶大な当地相性を誇ります。昨年同様に格上挑戦でハンデ戦の福島民報杯を使う予定も除外になりここに回ってきましたが、3歳春までの賞金でここにいる馬も少なくないメンバー構成で近走実績と比して力の差は少ないと見ています。先週の福島はコーナー4つの芝レース(1800~2000m戦)で差し決着が4本というコンディションで、スムーズに外から進出するレースが理想。スタートが不安な鞍上には目を瞑って買いたいです。


■東京10R/湘南S シュヴェルトライテ

前走はキャリア初の1200m戦に使われスピード負けすることなく0.2差の⑥着に健闘。輸送で-18kgと大きく体を減らした中で恰好をつけられたのは大きく、陣営も今後は1200~1400m戦を主戦場にする意向を示しています。距離延長ローテでは昨年のフリーウェイS⑪着→白川郷S③着と結果を残しており、加えて良績は開催前半の良好な馬場状態の時に集中。そういった意味ではじっくり構えていては間に合わないであろう開幕週の東京1400mは絶好の条件で、流れに乗って運べればここは一発期待です。

2024年4月14日日曜日

【4/14(日)予想】皐月賞の全頭評価とアンタレスSの注目馬

■中山11R/皐月賞

[1]①サンライズジパング(菅原明)

2走前のホープフルSでは前半に意識して位置を取ったうえで差し勢が上位を独占する流れの中を③着と健闘。レガレイラに併せようとしたシンエンペラーに進路をカットされる不利もあり、その後に若駒Sを勝ち切ったことからもフロックでないことは明らかです。弥生賞をフレグモーネで回避したもののここ2週の調教を見る限り不安は皆無。最終週で緩い芝のインを引いてしまったことが悔やまれますが、立ち回り一つで進出可能な能力の持ち主と見ます。

[1]②メイショウタバル(浜中)

前走の毎日杯は自ら逃げて最後も34.4に纏め圧勝。重馬場適性の差もあったにせよ無視できないパフォーマンスで、下手に控えるより行ききったほうが良いタイプでもあるでしょう。ただし今回はホウオウプロサンゲが逃げる方針で、潰しにかかられた際にどこまで踏ん張れるかでしょう。

[2]③エコロヴァルツ(武豊)

前走の共同通信杯はスローの影響もあったにせよ終始行きたがる面を見せ、末脚を繰り出せずの⑤着。今回はもう少しペースも流れるでしょうが、ワンターンの1800mでも行きたがってしまったのは懸念材料。コスモス賞、朝日杯FSが必ずしもハイレベルでなかったことも踏まえれば、マイルで展開に恵まれた時にどうか、というレベルなのが現状です。

[2]④シリウスコルト(三浦)

前走の弥生賞では展開のスキを突いての先行策で③着。デビューは1200mでしたが短い距離で急かされると走りがバラバラになり、このくらいの距離でゆったり走らせるのが向いているタイプです。但し今回も陣営は先行策を示唆しており、折角末脚を持っているのにわざわざ馬場の悪いインを自ら取りに行くのは悪手でしょう。

[3]⑤ミスタージーティー(藤岡佑)

2走前の共同通信杯ではモロに掛かって末脚を繰り出せず⑦着、その前のホープフルSでは矢作師がハッキリと「騎乗ミス」と言及するほどの詰まり方で⑤着と敗れたレースはいずれも敗因がハッキリしています。その一方で勝ち切ったのは比較的頭数が落ち着いたレース(新馬:8頭立て、若葉S:10頭立て)でもあり、多頭数戦の捌きには不安を残します。

[3]⑥アレグロブリランテ(横山和)

前走のスプリングSは1000m通過が63.1というトライアルにしても遅すぎるペース。これを仮に勝ち切っていたとしても評価はできませんが、シックスペンスに千切られての②着。土台連対したレースは全て芝1800mで1分50秒台を回っての走破タイムで、ここでついていけるスピード能力は窺えません。

[4]⑦ルカランフィースト(松山)

2走前の若竹賞は前が止まったところを差し切り、前走のスプリングSはスローペースで流れ込んだものでしたがアレグロブリランテさえ捕まえられず。ここで通用する素地は窺えません。

[4]⑧ジャンタルマンタル(川田)

前走の共同通信杯では異次元のスローペースで前を捉えきれずの②着でしたが、道中は行きたがるところを川田Jが必死に抑えながら馬群の中を進ませていました。今回の共同会見でも明かされましたが、これは2000mを走り切ることを見越しての予行演習で、目先の勝利ではなく本番で折り合うことを目的にある意味「捨てに行ったレース」だったという解釈ができます。元々朝日杯FSでもかなり行きたがっており、直線で上手く進路が出来たことが大きかったとはいえペース的には今回の方が流れる上、中枠で馬群に上手く入れられそうなのは好材料。人馬が穏やかに走り切れれば、自ずから結果はついてくるでしょう。

[5]⑨アーバンシック(横山武)

京成杯組は③着以下が次走今ひとつという現状で、立ち回りで勝ち星を拾ったダノンデサイルより不器用ながら最後に脚を使ったアーバンシックの方が評価できるレースでした。特段スローペースでなかった中、今回の方がさらにメンバー強化となるうえ平坦の方が持ち味が生きるタイプにも見えますが、進路が出来れば脚は見せられるだけに押さえは必要でしょう。

[5]⑩レガレイラ(北村宏)

牝馬の皐月賞挑戦と言えば思い出されるのが2017年のファンディーナ(1番人気⑦着)。それまで3戦を危なげなく勝利し「怪物」とまで評されましたが、牡馬相手の締まったペースに手ごたえを失くし直線で失速。これをきっかけに自信を失くしてしまったのか、その後3戦も掲示板すら確保できず引退。主戦だった岩田康Jもこの年を最後に年々勝ち星を減らしていることも含めて、挑戦の難しさを実感した出来事でありました。

レガレイラの場合は既にホープフルSで牡馬相手にG1を勝っておりパフォーマンスを見ればそのような不安はあたらないのでしょうが、そのホープフルS自体が外有利の展開を差し切ってのものであり、アイビーSではスローペースとはいえホウオウプロサンゲに先着も許した過去。1番人気になることは理解できますが、果たして抜けた存在かと言われると疑問も残ります。それでも現状の中山も外差し優位のコンディションは明らかで、伸びどころを的確に把握できる北村宏Jであれば格好は付けられるはずでしょう。

[6]⑪ホウオウプロサンゲ(菱田)

連対したレースは何れも前半が61秒を回るスローペース。ここは無理してハナを取ると返り討ちに遭うでしょう。

[6]⑫コスモキュランダ(モレイラ)

前走の弥生賞は絶妙のタイミングでまくり上げた鞍上の好判断の賜物でしたが、前半5Fは60.4秒での通過と必ずしもスローというわけでは無く、どちらかというと馬場の悪いところを通らずに加速出来た分が大きい勝利でした。そこから中間はさらに一歩強い負荷をかけられ、鞍上も全力でG1を獲りに来るモレイラJとくれば上昇は必至。最後の3Fで決まるレースになると分が悪いですが、早目に動ける強みを活かせればここも好勝負可能でしょう。

[7]⑬ジャスティンミラノ(戸崎)

前走の共同通信杯は他の馬たちが折り合いに苦慮する中、スローと見て2番手を取ってピタリと折り合い、直線でも32.6の末脚を繰り出しての勝利。ただレース自体は新馬戦かと思うほどのペースで、デビューから2戦とも「スローの東京戦で前目から押し切っただけ」のパフォーマンスに過ぎません。締まったペースで揉まれた時に同様のレースができるかは怪しく。

[7]⑭シンエンペラー(坂井)

1頭になるとフワフワする面があり、馬群の中で運びながら併せ馬に持ち込みたいタイプです。ただそれが仇となってか、2走前のホープフルSも前走の弥生賞も内に押し込められ馬場の悪いところを走った形で、直線では外を回ってきた馬にやられての②着というレースが続きました。ホープフルSは外差し決着を思えば悪くなく、前走の弥生賞も最初のホームストレッチでトロヴァトーレにゴリゴリやられてインに追いやられたもの。相当にストレスの高いレースを経験できたのはここへ参戦することを考えれば大きく、まだ機敏さに欠ける面があり外目の枠を引けたのも好材料。兄ソットサスを物差しにする矢作師のコメントは冴えませんが、ここに入れば間違いなくNo.1を争える逸材。タイプ的に勝ち切れるかはどうかも上位候補としては信頼できる存在です。

[7]⑮サンライズアース(M.デムーロ)

前走のすみれSは、道中最もペースが緩んだタイミングでまくり上げた省エネ走法での勝利でした。コスモキュランダの弥生賞もそうですがまくりをやらせればデムーロJの右に出る者はいないと言えるほどで、ペース判断が完璧だったほかありません。逆にこの手の戦法が嵌るのは、各馬が本番を見据えた走りをするためペースが落ち着きやすい前哨戦に多く、流石にこの本番では13秒台の区間ができることは望みにくいだけに。

[8]⑯ダノンデサイル(横山典)

前走の京成杯は前目のポジションから坂上まで追い出しを待ったうえでキッチリ前を捉えた勝利でした。ゴール版から逆算しているのかと思うほどの鞍上の完璧な仕掛けタイミングの賜物で、今回はここからさらに2秒ほど時計を詰めなければいけないと考えると楽ではありません。

[8]⑰ビザンチンドリーム(ムルザバエフ)

前走のきさらぎ賞は到底届かなそうなところからの差しが決まっての勝利。メンバーレベルは確かに強調できませんが、日本競馬への適性に疑問符のあったピーヒュレクJが駆って勝ち切れたのは能力の高さを感じさせるものでした。ただ、テンションが高いことがネックなこの馬が今回初輸送。デビュー戦も厩舎装鞍せざるを得ないほどだったことを思えば、当日のテンション次第でパフォーマンスは大きく左右されかねないだけにアテにはしにくいです。

[8]⑱ウォーターリヒト(幸)

河内厩舎最後のクラシック参戦。前走のスプリングSは究極のスローペースに泣かされての⑨着でしたが、上りは33.5と自分の脚は使えていました。シンザン記念で速めの流れを差し込むレースも経験しており、どんな競馬にも対応できるのは強みでしょう。ただ、ここまで戦ってきた相手は強調しにくく。

<予想>
◎シンエンペラー
○コスモキュランダ
▲レガレイラ
△ジャンタルマンタル
△サンライズジパング
△アーバンシック
△メイショウタバル
△ビザンチンドリーム


■阪神11R/アンタレスS ケイアイパープル

サウジC・ドバイWCへの参戦が増えたことに加え、昨年まで2月に実施されていた川崎記念が4月に移行。このアンタレスSの立ち位置は年々微妙になりつつあり、実績馬と呼べる存在が少ないメンバー構成に。ケイアイパープルはご存じの通り交流重賞2勝の実績馬でここに入れば十分に威張れますが、近走は状態が整わず。ここに来てようやく体調が上向いてきたこともあって、この中間は久々に加減せずに調教が出来ており復調を伺わせます。藤岡康Jはこの馬と手が合っており、ここも無事なら乗っていたであろうことを思えば何ともやるせない気持ちになりますが、復活のチャンスがあるならここでしょう。

2024年4月13日土曜日

【4/13(土)予想】アーリントンCの注目馬

■阪神11R/アーリントンカップ ケイケイ

前走の1勝クラス戦は35.5-34.9の後傾戦を差し切ってのもので、その上で勝ち時計1.33.7はなかなか優秀。レースに集中しきれない部分がありデビュー前から去勢されたほどですが、前走はブリンカーを外しての一戦でも馬群の中でしっかり折り合い脚を使えたように、精神面での進境は目を見張るものがあります。姉にはアルテミスS・ローズS③着で秋華賞⑤着のラテュロスがいる血統で仕上がりの早さも裏付けられており、時計だけなら上位人気と引けは取りません。遠征の意欲も買って一発期待です。

2024年4月7日日曜日

【4/7(日)予想】桜花賞の全頭評価

■阪神11R/桜花賞

[1]①ワイドラトゥール(北村友)

新馬戦、紅梅Sはかなり恵まれたメンバー構成で、前走のチューリップ賞は労せずして先手を取れたかに見えましたが直線でサッパリ。紅梅Sで先着したセキトバイーストを捕らえられなかったばかりかイン有利にもかかわらず伸びが無く⑬着に敗れたあたり、現状まともにペースが流れると1600mは厳しい印象です。

[1]②クイーンズウォーク(川田)

前走のクイーンCはラスト3F目が11.1と最も速くなるラップで、後方から押し上げる馬にとっては一番キツイところで脚を遣わされたレースでした。それを外からまくり上げたこの馬(とルージュスエルテ)は強いレースをしたと言ってよく、坂下から動き出さなければいけない桜花賞に向いた走りができるタイプです。但しその前走は器用さに欠けるところを大外枠でリカバリーできた部分が大きく、昨年のリバティアイランド同様内枠からどのように立ち回るかが課題です。調教で良く見せるタイプではないとは言え1週前、最終と併せ馬で遅れたあたりも気がかりで、やはり次を見据えた仕上げであることは否めないでしょう。

[2]③イフェイオン(西村淳)

前走のフェアリーSでは外枠で壁を作れず力みながらの追走でしたが、直線で一足を使い後続を完封。この馬以外の上位馬は差し勢が独占したことからも決して展開に恵まれた勝利ではなく、好位から上手く脚を使える強みが活きました。ただ、デビューから3戦何れも直線の短いコース(京都内回り&中山)しか経験がなく、母のイチオクノホシも内回り巧者でした。この枠なので上手く立ち回れればチャンスはありますが、長い直線でどこまで脚を使えるのかは未知数という存在です。

[2]④キャットファイト(松山)

アスター賞の勝ち方からも持てるポテンシャルは高いのですがいかんせんテンションが上がりやすく、初めての関西圏での競馬となった阪神JFでもスタートが決まらず大敗。2走前のフェアリーSでもテン乗りの坂井Jで御しきれず⑥着と、関東圏+乗り慣れた鞍上(現状では大野J)が理想というタイプ。輸送に加え大野Jがアクシデントで乗り替わりとなった今回は厳しいでしょう。

[3]⑤シカゴスティング(浜中)

前走のフィリーズレビューは前半33.8のハイペースの中、控える競馬を試みましたが折り合いを欠き⑫着大敗。ファンタジーSでは上手く前に壁を作り③着に好走、阪神JFでは行く気に任せてハナを切り⑤着と、位置取りどうこうというより喧嘩せずに走れるかがポイントです。そういった意味では連勝は何れも距離短縮ローテでのもので、距離延長となるここは再び折り合いの懸念が。

[3]⑥ハワイアンティアレ(池添)

ゲートがもっさりしていて左に張る癖があり、それを何とか矯正しながら走っている現状。まともに追えない中でも新馬戦では33.8の末脚を繰り出しており力はあるのですが、真っすぐ走れないのでは馬群に入れて運ぶのはリスクが高く、この枠からだと一旦下げて直線で捌けるかどうかというレースになりそうです。前走のチューリップ賞では直線で上手く捌いて脚を使いましたが、外を回して距離ロスの大きかったスウィープフィートとは脚色の差が歴然。ゴール前で鈍っていたことを考えれば坂があるコースは現状不得手のようです。

[4]⑦スウィープフィート(武豊)

前走のチューリップ賞は開幕2週目でまだインが活きるコンディションでしたが、後方から大外を回す大味なレースで差し切り勝ち。3角で噛んでしまいスムーズさを欠いた阪神JF⑦着以外は全て③着以内という堅実派で毎度末脚は確実に使いますが、ちょっとここでは力が違ったというレベルの勝利でした。スイープトウショウの孫らしく外回り向きのエンジンを持っており、スタートが悪くてもレースを組み立てられる強みは多頭数戦向き。昨夏のデビューから2か月以内の間隔でここが7戦目というローテはプラスではないものの、動き出しが早くなり上り35秒台の決着となれば出番も。

[4]⑧コラソンビート(横山武)

前走のフィリーズレビューは陣営曰く仕上がり途上で、好位のインを進む絶好の展開ながら伸びきれず②着。元々賞金的には足りておりわざわざトライアルを使う必要のない中で、初めてでもない輸送競馬を使ったのは叩きの目的もあったと考えれば悲観する内容ではないでしょう。引き続き栗東滞在で調整された今回はコース追いに戻して動きの良さを取り戻しており、前走以上の出来にあると言えるでしょう。ただ完成度の高さを考えれば阪神JFでの上位2頭との末脚の違いは歴然で、1F延長となるここは好位を取ってどこまで、というレースになるでしょう。

[5]⑨アスコリピチェーノ(北村宏)

熱発で帰厩が遅れたとはいえ、コースを中心に熱心に追われ週ごとに時計も良化。前走の阪神JFでは道中馬群に押し込められる窮屈なレースながら我慢を利かせて直線ひと足という優等生な競馬で勝ってもおり、操縦性の高さという意味では伸びどころにきちんと誘導できる北村宏Jとも手が合っています。3歳にピークを迎えることの多いダイワメジャー産駒でもあり、現時点での完成度でも一歩リード。極端に位置を落としさえしなければ堅実に上位争いできる存在でしょう。

[5]⑩セキトバイースト(藤岡佑)

前走のチューリップ賞は想定よりも速いペースながらハナを取り切って②着好走。稍重馬場+内有利のコンディションが手伝った面は大きいものの、これまで逃げたことが無かった中で新たな一面を見せました。その前走で初コンビを組んだ藤岡佑Jがエトヴプレを蹴っての継続騎乗で、中間も2週連続で攻めに跨るなど力を込めています。デクラレーションオブウォー産駒はどういうわけか多頭数戦に弱いというデータが出ており、仮説として揉まれ弱さを内包する可能性が考えられます。そういった意味では無駄に控えるレースをしていたこれまでではなく、前走のように極端なレースをした方が気分良く走れるということも言え、引き続きハナに立つレースが出来た時には注意が必要な存在かもしれません。

[6]⑪ライトバック(坂井)

2走前のアルテミスSでは力んだ分もあり伸びきれず④着。前走のエルフィンSでも向こう正面で怪しい部分はありましたが馬群の中で辛抱して直線でも間を割っての差し切り勝ち。精神面での進境がうかがえるレース内容でした。ただ勝った2つのレースは前半の入りが36秒以上かかった平坦コースでのもので、坂のあるコース且つまともにペースが流れた時にどこまで脚を使えるかは未知数です。

[6]⑫ステレンボッシュ(モレイラ)

前走の阪神JFではデビュー以来初めて最終追いを単走で済ませての臨戦。陣営曰く、初の栗東調整でカイ食いが細ってしまったとのことでレースも-6kgでの出走でしたが、直線では進路を見つけると鋭く伸びてタイム差なしの②着に好走。ルメールJが馬群の中に進路を求めるときは調子の悪いサインで、今回は2回目の栗東で中間も順調、最終追いもウッドで併せ馬とくれば本領発揮のタイミングでしょう。

[7]⑬テウメッサ(岩田望)

2走前の未勝利戦は坂上まで進路を探りながらのレースで、いざ追い出されるとぐんぐん伸びての圧勝でした。ただ前走のアネモネSはほとんどが1勝馬という組み合わせの中キャットファイトを捉えきれずの②着で、加えて2代母のライラプスは春2冠で前哨戦好走→本番凡走を繰り返したトライアルホース。ここでの上がり目はと言われると?

[7]⑭ショウナンマヌエラ(岩田康)

前走のチューリップ賞は出遅れが全ての敗戦でしたが、切り替えて後ろから脚を遣い上り34.9はメンバー中3位。但しハワイアンティアレ同様坂で鈍っていたのに加え、新潟・東京での2戦はキレ負けを露呈してのもの。位置取りが改善すれば見せ場は作れそうですが、阪神外回り向きの末脚は現状見せられておらずで。

[7]⑮エトヴプレ(藤岡康→鮫島駿)

前走のフィリーズレビューでは前半3F33.8のハイペースを逃げ切り勝ち。イン有利のコンディションに加えてコラソンビートが本調子になかったなどアシスト要素はありましたが、スプリント戦とあまり変わらないペースで押し切ったのはスピード能力を示した一戦でした。父のトゥーダーンホットはドバウィ産駒で、デットーリJを背にサセックスSを制するなど1400~1600mで活躍した快速馬。ここはセキトバイーストがハナに立つと見られ下手に競り合ってしまうと共倒れの懸念がありましたが、元来逃げを好まない鮫島駿Jへの手替わりで状況は一変。元々番手からのレースで勝っており、2番手で折り合い後続に蓋をする役目が果たせればセキトバイーストのアシストになるばかりか自身も残せる可能性が。

[8]⑯セシリエプラージュ(M.デムーロ)

前走のフィリーズレビューは内有利の馬場コンディションながら外を回して脚を遣い③着に好走。インがごちゃつく中で外に進路を取った鞍上の判断が嵌った格好ですが、不自由なく追えた割にはもうひと足が欲しかったところ。母アットザシーサイドも4勝中3勝が平坦コースであったように、本来は2走前に上がり最速をマークした京都や前走のような内回りコースなどの方が向いているタイプ。ここも外枠は歓迎ですが、坂で鈍る分をカバーするという乗り方は出来ない鞍上だけに。

[8]⑰マスクオールウィン(津村)

500kg近い馬体の持ち主で、前走のフェアリーSでは急坂向きのパワーが活きての②着。先行馬が止まった分でもあり、お構いなしに脚を使えるメンバーが揃ったここでは前進は難しいでしょう。

[8]⑱チェルヴィニア(ムルザバエフ)

父ハービンジャー、母はフローラS勝ちのチェッキーノという血統背景からも適性がマイルにないのは明らかで、代役の選定が抽選結果が出るまでずれ込んだのも「ここで勝つため」のチョイスではなく「手戻りする前提でいかにスムーズにやり過ごせるか」を模索した線が強く、手は合っていそうですがここで全力、という態勢では無いでしょう。

<予想>
◎ エトヴプレ
◯ステレンボッシュ
▲セキトバイースト
△アスコリピチェーノ
△スウィープフィート
△クイーンズウォーク
△チェルヴィニア
△コラソンビート

2024年4月6日土曜日

【4/6(土)予想】ニュージーランドT・阪神牝馬Sの注目馬とねらい目レース(船橋S)

■中山11R/ニュージーランドトロフィー ドリーミングアップ

開催終盤の中山は得てして差しが利きやすくなりますが、ここも出走馬の約半数が先行タイプでよどみなく流れそう。器用さにこそ欠けるものの末脚は確実で、昇級後はシックスペンスやチャンネルトンネルといった重賞好走馬とも小差のレースをしています。前走のフローラルウォーク賞は最後方から運ぶも直線で終始進路が出来ずノーステッキで④着。ほとんどレースをしていない中でも33.6の末脚を使えており、馬群がばらけそうな今回は内枠もプラスに働きそう。理想は良馬場ですがこれ以上雨が降らなければ対応可能と見ます。


■阪神11R/サンケイスポーツ賞阪神牝馬ステークス モズゴールドバレル

前走の京都牝馬Sでは差し有利展開の中で先行馬最先着となる0.4差⑧着。元々叩き良化型で休み明けの敗戦は度外視できるうえ、2走前の秋色Sではコレペティトールを下して勝ってもおり重賞でも通用級のパフォーマンスは既に見せています。ここは4歳勢VS古馬勢という構図ですが、牡馬牝馬共に現4歳世代が今ひとつ人気に応えきれていない現状からすれば、近走実績からも相対的に売れにくい古馬勢に妙味アリと見ます。その中でも有馬記念からいきなりのマイル戦というローテで位置取りを落としそうなライラックよりは、落ち着いた流れの中で位置を取れそうなモズゴールドバレルを取りたいです。


■中山10R/船橋S ブルースピリット

過去1桁馬番ではG1を含め掲示板を外しておらず(2,3,1,3)と安定した成績。ここ2戦は外目の枠を引き⑥⑦着も着差はわずかで、昨夏の北海道シリーズで2度の②着という戦歴から時計の掛かる馬場も合っています。抜けた存在のいないここなら十分に通用するはずで。