中京開催初回となった昨年は牝馬が③着までを独占。当時の中京も今年同様に内が荒れ始め外差し傾向を伺わせていたにも拘らず、上位3頭の4角通過順位はそれぞれ2,7,4番手。このコースはスタートしてすぐ下り坂に入りそれが4角まで続くため前傾戦になるのは間違いないのですが、一方で差し追い込み勢がスピードをつけたいところで下り坂になってしまうことでコースロスが大きくなり、結果として距離ロス+4角までで速い脚を使った分最後に垂れることの方が作用として大きくなり、内目から好発を決めて4角を持ったまま迎えられるような馬の方が好走しやすい、ということが考えられます。
加えて上位3頭のうちの2頭(レイハリア、オールアットワンス)は前走で同じ1200mを使っていました。当時同じ臨戦過程の馬は5頭出走しており、そのうちの2頭が①③着とローテーションとして高い信頼度が伺えます。前走距離として最も多いのはファルコンSなども行われる1400mですが、ほとんどの場合前半が33秒台後半~34秒台前半程度に落ち着くため、33秒台前半が想定される葵Sでついていけない、という事態が発生します。
となると、狙いたいのは内目から好位を取れ、前走速い流れを経験した1200mからの臨戦組。これに合致するトップキャストのねらい目があるでしょう。かなりの気まぐれで気分良く行ければ強く、芝1800mの新馬戦で60.2-48.3という古馬条件クラス級の時計で逃げ切り。続く札幌2歳Sも同じようなラップを刻み⑤着でしたが、勝ったのがジオグリフで②着がアスクワイルドモアですから仕方ありません。その後の2戦は行き切れず、前走は1200m戦にして33.3-35.4とかなりの前傾戦をブービー人気で逃げ切り。接戦を演じた②~⑤着馬が次走でいずれも掲示板を確保していることからも決して恵まれたわけではなく、差し勢の追撃を完封したレース内容はこの馬の力量を示すものと言えるでしょう。
唯一気になるのは春菜賞で終始右に張らんとしていたところ。左回りが合わない可能性もありますが、そもそも東京戦で唯一の長距離輸送であったことも大敗の原因と考えられます。関西圏に戻っていつも通りに走れれば、ここで十分やれるはずです。
■新潟8R スイーツビュッフェ
休み休み使われ続け、6歳牝馬にしてこれがまだ15戦目と馬体は元気。前走の中京戦では前半35.8というかなりのスローペースを4角11番手から追い込みましたが、直線でごちゃついた分間に合わずの④着でした。このレースの③⑦⑧着馬は次走で即勝ち上がり。今回は若手騎手限定戦でもあり動き出しは早くなることが予想され、こうなれば最後の最後に差し届く期待が持てるでしょう。複勝厚めに。
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