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2023年2月5日日曜日

【2/5(日)予想】東京新聞杯の全頭評価

■東京11R/東京新聞杯

[1]①プリンスリターン(横山和)

OP・リステッド3連勝と充実一途の中で、昨年のこのレースを目指していた中屈腱炎で無念のリタイア。実戦ベースでは一昨年のキャピタルS以来となるので1年2か月ぶりですが、ストロングリターン産駒にしては450kg台とコンパクトな馬体をしており気性的にも久々は苦にしないタイプです。ただ追い切りの動きを見る限りでは良い頃と比べるともう一声欲しい時計で、シルエットもやや太目残りという印象。まずは復帰戦を無事に終えることが最優先でしょう。

[1]②ウインカーネリアン(三浦)

昨年3連勝した頃などは併用調教でバリバリ追えていましたが、今回は久々の割にはコース追いにプールを織り交ぜてというソフトな調教過程。蹄葉炎を患った経緯もあり冬場は慎重にならざるを得ないのでしょうが、元々休み明けが(0,0,0,5)という馬なだけに強気にはなりにくい臨戦です。

[2]③ジャスティンカフェ(福永)

今開催の東京は条件戦でも32秒台の上がりが出るコンディションで、とにかく速い上りが無いと勝負になりません。4走前の湘南Sで見せた32.9の末脚を考えれば、今の東京コースに最も嵌る存在と言えるでしょう。前走のマイルCSは馬場の悪いところに押し込められたうえ直線はまともに前が開かずという展開を最後の200mだけで⑥着まで持ってきたのですから十分と言え、2か月以上の休み明けでは(2,2,0,0)と実力を発揮できる臨戦も好材料。人気必至でもここは中心視。

[2]④ピンハイ(坂井)

前走のエリザベス女王杯は終始馬場の悪いところを走らされたこともありスタートからスムーズさを欠き、いつものキレも無く⑨着に敗れました。これまで最後にひと足を使って着を拾ってきたタイプなだけに、キレを削がれる重馬場は本質的に合わなかったかもしれません。この手のタイプは脚の使いどころが難しいですが、それだけに内枠を引けたのは好材料で試金石の一戦となるでしょう。

[3]⑤インダストリア(戸崎)

前走のカウントダウンSはギリギリまで壁を作り溜めた戸崎Jの好騎乗のおかげもあり見事な差し切りを見せましたが、久々の分上手くカッカさせられた面もありました。一度使われて同じような脚が使えるのかという点に加え、早目に馬群が広がる東京では前回と同じようには脚を使えない懸念も。

[3]⑥マテンロウオリオン(横山典)

スワンS0.5差⑦着、マイルCS0.7差⑩着と古馬相手でも着順程負けてはおらず、前走の京都金杯は後日談でゲート内で頭をぶつけていたとのこと。参考外の一戦なのは事実ですが、気になるのは横山典Jが今回の直前にこの馬ではなくプリンスリターンの稽古に回っていたこと。騎乗馬が居るのにわざわざ自分の乗らない馬の稽古をつける意図が判らず…アクシデント明けというのもありここは人気でも様子見したい局面です。

[4]⑦タイムトゥヘヴン(大野)

レース上りが速いとキレ負けするタイプで、全2勝が何れも中山という点からも上がりの掛かる展開が希望です。ここも見せ場は作れそうですが勝ち切るとなるともう1段階ギアが欲しいところです。

[4]⑧ファルコニア(吉田隼)

立ち回りで着を拾うタイプにつき内が活きているコンディション自体は良いのですが、よっぽど前半が緩まないと速い脚を使えないタイプだけにここではキレ負けの懸念があります。雨でも降れば話は別ですが…

[5]⑨ショウナンマグマ(M.デムーロ)

1800m戦で(3,1,0,0)、それ以外で(0,0,0,7)とはっきりしているタイプ。東京の1800m戦でも勝っておりワンターン自体は問題ないのですが、レース上りが早くなった時の対応力は未知数で。

[5]⑩ピースワンパラディ(菅原明)

昨夏に屈腱炎から1年半ぶりの復帰後、重賞で⑤⑥④着と差のないレースを続けています。地味ながらいつも最後は速い上りを使える馬で、3勝を挙げる東京はベストの舞台。使うたびに調子を上げているのも好材料で、「デビュー以来最も良い出来」と言われた前走の京都金杯時の最終追いが坂路2Fだったのに対し、今回はコースで52.7-11.9の併せ馬を消化。2走前の富士Sで⑥着だったことを考えれば力は足りてよく、末脚活きる舞台で浮上可能でしょう。

[6]⑪カイザーミノル(藤岡康)

体質面に難があり、間隔を空けた時の方が走れたり調教でもあまり強い負荷をかけられなかったりしたのですが今回は2週連続で併せ馬を消化するなどハードな調教過程。前走が中1週で⑤着してから中3週で続戦というローテにも、ここに来ての体質強化が伺えます。ただ、ここであえてテン乗りの藤岡康Jを起用してきたのは謎で、東京で乗る機会自体が滅多にない騎手なだけにたまたま関西の騎手で乗りに行く用がある(ゆりかもめ賞のラスハンメル)からお願いされたようにも見え本気度という点では?

[6]⑫シュリ(津村)

3走前の関屋記念のようにそこそこペースが流れキレを求められない展開になれば強いのですが、今の東京は先行馬にも33秒台前半の上がりが求められる状況につきこの馬向きのコンディションではなく。

[7]⑬サクラトゥジュール(田辺)

前走のニューイヤーSではラチ沿いを進んだ①③着馬に対し4角から外を回して②着。上り33.6の時計は自身の新馬戦以来の末脚でした。掛かるところがありペースが流れる東京マイルに替わるのは好材料で、外を回す形になるとどうかですがポテンシャルは重賞級でしょう。

[7]⑭エアロロノア(武豊)

この馬は前半が緩んだ方が脚を使えるタイプで、前半が35秒以上かかるペースになればチャンスがあるのですが、直近4年連続して前半3Fが35秒を切っているのが東京新聞杯。ここはショウナンマグマがハナを切りそうなうえにシュリもおり楽逃げにはならなさそうで、脚を溜める難易度は高そうです。

[8]⑮ナミュール(横山武)

末脚に長けたタイプではあるのですが、この馬はどちらかというと一瞬のキレを活かしたいタイプ。故に8枠を引いた2走は着外に敗れており、もう少し内目の枠が欲しかったというのは本音でしょう。絶対視は難しいですが、2か月以上の間隔を空けて使われたときは(2,1,0,0)と走れており無下には扱えません。

[8]⑯プレサージュリフト(ルメール)

前走の京都金杯では内枠で包まれまいとスタートから脚を使った分、最後は脚が上がり0.2差の③着。マイルでも勝ってはいますが途中で12秒台の区間ができるような溜めを作れる展開で脚を使える馬につき、前走同様に11秒台のラップを刻み続けるこの舞台ではガス欠の懸念が。

<予想>
◎ピースワンパラディ
○ジャスティンカフェ
▲サクラトゥジュール
△ピンハイ
△ナミュール
△インダストリア

◎○▲は私の中では同等の評価なのですが、その中で一番前にいそうなピースワンパラディを◎とし、後方待機勢の中では内枠を引き32秒台の脚を持つジャスティンカフェが○、次いでサクラトゥジュールを▲としました。

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