■阪神11R/仁川S ダンツキャッスル
阪神ダート2000mはホームストレッチ一杯を使って先行争いが繰り広げられるため前半が速くなりやすく、OP以上では5F通過が59~60秒台となることも珍しくありません。故に知らない内にオーバーペースに巻き込まれた先行馬が最後に止まることがあるうえ、それまで1800mや2100m戦で前半ゆったり入るタイプのレースで良績を収めてきた馬にとっても条件が異なります。ペースはメンバーによっても変わってきますが、ヒロイックテイルが去勢明け緒戦の前走で久々にハナを切れたことを考えればここも主張するはずで、緩いペースにはならないだろうと踏んでいます。
こうなると差し馬で速い流れにも対応できる馬を狙いたいのですが、1つの指標として今回の出走メンバーのうち「前半5Fが60秒未満のレースを勝った経験のある馬」を抜き出すとダンツキャッスル・グレートタイム・スレイマンの3頭。但し後者2頭は前回勝利後の調子落ちが激しく能力発揮は難しいとみており、それならば「馬体が絞れれば」の条件付きですが調教内容からも一変の可能性を秘めるダンツキャッスルとします。
一昨年に大沼Sを勝っており、5走前のマリーンSでも後にエルムSを勝つフルデプスリーダーから0.4差の④着と善戦。この馬は休養で馬体が増えてしまうのがネックで、2走前は+18kgの太目残り、前走の小倉戦もまだ馬体は絞れていなかったうえに60kg+前残り決着とすべてが向きませんでした。今回は約1か月かけてコースで乗りこまれシェイプアップが見込めるのに加え、斤量も4kg減の56kgになり前進可能。4走前だけ走れればこのメンバーでも足りるはずで、推定シンガリ人気ならば鞍上に目を瞑って押さえる手も。
前走は過去2回走っていずれも着外と相性の悪い中京コースで、0.6差⑨着も仕方ありません。阪神では21年12月以降9戦連続で掲示板を外していない安定株で、2走前にはプロミストウォリアの③着の実績もあり現級では優に通用級。ここはサンライズアリオンを筆頭に前目につけたい馬も多く、展開利も見込め台頭が期待できるでしょう。
■中山8R ローズピリオド
昇級後も安定して走れており、スタートで挟まれた3走前を除けば③②着。2走前は4角で進路が無くなり切り返すロスがあってのもので、前走はズブズブの不良馬場で前も止まらず致し方なしの敗戦でした。1完歩目が速くなく外枠を引けたのも好材料で、前を射程圏に入れながら運びたいこの馬に戸崎Jの手も合うでしょう。
■阪神12R ベルウッドブラボー
2歳時にダリア賞を勝った実績からも1400mがベストの舞台で、右に張る面があるうえ使える脚が短いタイプのため「右回り+内回り」は絶好の条件です。2走前の同条件では1番枠から理想的な立ち回りを見せましたが、直線で前が開かず不完全燃焼の④着。再度の西下で内枠を引け、二度目の騎乗となる吉田隼Jも今度は決めてくれるでしょう。
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