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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2024年1月27日土曜日

【1/28(日)予想】根岸S・シルクロードSの注目馬

■東京11R/根岸ステークス タガノビューティー

中央競馬でダート1400mの重賞というのはそもそもプロキオンSとこのレースの2つしかなく、地方交流競走は枠も限られることから実績馬が揃う上、ペースも流れやすい舞台設定となっています。イメージとしては34秒台で入り35秒台で出てくるようなスピードとキレが求められ、故に上り37秒くらいでスピードだけで押し切るタイプや、前半の位置取りを落とす他力本願の末脚特化型の馬は厳しくなります。

かつては末脚特化型だったタガノビューティーですが、昨年のこのレースからブリンカーを装着し速い流れでもついていき確実に末脚を使うようになってから成績が安定。その昨年こそ強い上位勢の前に④着に屈しましたが、その後コーラルSで2年ぶりの勝利を挙げるとかしわ記念でも②着、昨年の武蔵野Sでも②着に好走。連を外した2走前の南部杯は前が止まらない短距離馬向きの展開の中④着、その前のプロキオンSは異常歩様で参考外と言えます。元々朝日杯FSでも④着の実績がありスピード勝負に対応しうる素地はある上、東京コースでは5勝の実績。強力先行勢の中でも確実に脚を使える存在として、人気でも中心視でしょう。


■京都11R/シルクロードS トゥラヴェスーラ

連続開催の京都は先週・今週とBコースを使用。重馬場の先週ほどではないにせよ依然として時計は掛かっており、今日の最終レースの1.21.7という勝ち時計は昨秋の開催最終盤の2歳未勝利戦と同水準の勝ちタイム。京都開催のシルクロードSは年を追うごとに時計がかかっており、前回2020年のアウィルアウェイの1.09.0という水準を考えれば、限りなく1分10秒台に近い決着が見込まれます。

トゥラヴェスーラのここ3戦は1分7秒台前半の決着が続き④⑥④着。大きくは負けていないものの時計面の限界もあり善戦どまりとなっています。過去3年、重以下で行われた高松宮記念で④④③着と時計の掛かる決着は得意とするところで、かつドリームジャーニー産駒で荒れたタフな馬場にも実績十分で、左回りかつもう少し内目の枠がベストでしたが今回は久々に時計的には間に合うチャンスと見ます。9歳馬に重賞未勝利の鞍上と人気を落とす要素は満載も、決して弟子への温情ではなく師が「今なら合う」と満を持して永島Jを起用してきました。2週前、1週前と坂路で好時計からの当週軽めはいつものパターン。鼻出血持ちのこの馬にとっては一戦一戦が落とせないレースで、陣営の本気度を見誤らずに狙いたいです。

【1/27(土)予想】ねらい目レース(東京8R、小倉12R)

■東京8R キタサンドーシン

右回りで(0,0,0,4)に対し左回りで(2,2,2,4)。着外の内1回は⑤着、2回は芝、ダートで⑧着に敗れた東京戦も他の馬に寄られて向こう正面で位置を下げる不利があってのものでした。右回りの前走は度外視でき、力のいる良馬場も得意にしています。北村宏J・永野Jいずれも負傷により、6戦ぶりに手綱を取る岩田康Jは今日この1鞍のためだけに東京へ。園田時代を含めても「東京遠征で平場1鞍だけの騎乗」はこれが初めてで、勝機を意識しての東上にも期待です(逆にこれで勝てなければ、今の同騎手の立ち位置はこんなものという証明にもなってしまいますが…果たして)。


■小倉12R ロードリライアブル

いつも自分の脚は使えるのですが、周りも速い上りを使われてしまうと間に合わないというタイプ。前走の1勝クラス戦は前半まともに掛かってしまいレースにならずで、距離短縮で臨む今回は折り合いもマシになるうえ、良馬場且つ荒れ馬場の今の小倉であれば最後に周りが止まって間に合う期待大。

2024年1月21日日曜日

【1/21(日)予想】AJCC・東海Sの注目馬とねらい目レース(京都7R)

■中山11R/アメリカジョッキークラブカップ クロミナンス

人気を分け合うのが「今や宝塚記念へのステップレースとしての意義を失い伝統だけの空き巣G2」である目黒記念を勝ったボッケリーニとマイネルウィルトス、チャックネイト等重賞未勝利のメンバー。反動の大きいタイプでもあるボッケリーニは前走タイム差なし②着の後の中6週でどこまでパフォーマンスを戻せるかが未知数ですし、マイネルウィルトスは馬場適性は認めてもトリッキーな中山コースへの対応が鍵。チャックネイトは近2走何れも差し有利展開に乗じての好走で、スローペース+末脚を削がれるであろうこの舞台に適応できるかが課題という現状です。

クロミナンスは明け7歳。前走のノベンバーSでようやくOP入りしましたが、これまで3度の骨折があり順調に使えてこなかったこともありまだキャリアはわずかに10戦。前走は東京でキレ勝負を制しましたが、元々中山でも2勝しており好位から勝負できるタイプです。今回のメンバーを見渡すと控えたい馬が多く、場合によってはこの馬が逃げる可能性も。ゲートが開いて瞬時の判断で前につけられる可能性があるこの鞍上であれば、今日の展開利を最も享受できる存在と見ました。


■京都11R/東海テレビ杯東海S オーロイプラータ

先ず一言。
中京でやらないなら東海S名乗るのやめてくれませんかねぇ…紛らわしいことこの上ない。

今回G1級の古馬の参戦はなく、3歳時から古馬相手に善戦してきた馬がその成長力で伍する可能性は十分にあると考えています。その筆頭はオメガギネスですが、前走のグリーンチャンネルカップは②着のベルダーイメルと実に5kgの斤量差があっての0.6差勝ち。単純に1kg=0.2秒と考えれば実はベルダーイメルに負けてしまっているわけで額面通りの評価はできず、加えてワンターンの前走と今回とでは舞台条件も全く異なるうえ、大和田厩舎は関西以西で(1,4,7,112)と極度の遠征下手。勝ち星の大半は東京・中山で、開業以来京都の平地では勝ち星がありません。オメガギネス自身も唯一の遠征競馬となった2走前のレパードSはライオットガールに不覚を取っており、泥をかぶりたくないと考える各馬が好位を取ろうと先行争いが激化すると前半の消耗が大きくなる懸念もあります。

こうなると、末脚タイプかつ大外枠を引いたオーロイプラータに期待したいです。前走のカノープスSではインを立ち回った上位2騎に対し外を回して③着と力を見せ、斤量も勝ったウェルカムニュースとは1kg差。今回も5歳以上馬との斤量差は1kgのままですから、成長と展開利が加算されれば十分足りてよく、ハイペースで最後に前が止まる流れになれば。


■京都7R ブリタニア

芝に転向した前々走・前走で掲示板に載った馬たちは何れも次走で入着。特に前走を勝ったマイネルエンペラーに至っては昇級初戦の尾張特別を連勝しており、ハイレベルなメンバーの中で善戦しています。元々はダートで新馬勝ちしておりこの2戦は良馬場のキレ勝負についていけていない感じでしたが、今日の馬場コンディションなら英国産種牡馬ハービンジャーの血が騒ぐはずで。

2024年1月20日土曜日

【1/20(土)予想】ねらい目レース(中山6R・東雲賞)

■中山6R クラート

ここ2戦は格上挑戦で、自己条件(未勝利)に戻るのは3戦ぶり。2歳の1勝クラスやOPは頭数が少なくなりがちで、ミルファームや田頭氏の所有馬、また森厩舎の管理馬などが多く格上挑戦していました。その多くは⑨着(OPなら⑩着)以内に進呈される出走奨励金(1着賞金の2%~)目当てで、特に以前はOP競走ならタイムオーバーでも満額支給されていたので出るだけで得だったのですが、2019年から未勝利馬に限りタイムーオーバーの場合は支給されなくなりました(発端となった事象は「ヘヴィータンク事件」を参照ください)。これによりおよそ勝負にならない馬は出しても意味がないため、以前より未勝利馬のOP挑戦は減ってしまいました。それが何だという話ですが、このクラートはミルファームの馬でデビュー戦で⑨着したのち未勝利の身でダリア賞に挑戦し、2.8差の⑨着で出走奨励金+特別出走手当+内国産馬奨励賞の173万5,000円を満額ゲット。前走の芙蓉Sでも1.6差の⑧着で同額を持ち帰っており、「OPでもタイムオーバーにならない程度の実力」は持っているどころか逆にタイム差を縮めており、ミルファームの伝統芸と片づけられないレベルの健闘を見せています。

加えてデビュー以来なかなか負荷をかけられてこれませんでしたが、この中間は古馬を相手にウッドで1.3秒先着するなど急上昇。減り続けていた身体も戻っており、ようやく本領発揮となれば未勝利では侮れません。


■中山10R/東雲賞 マイネルニコラス

前走の初日の出賞は微妙に距離が長かったことに加え、3角でまくってきた馬の直撃を受けハミをかむ場面もあり最後に止まってしまいました。前に馬を置いて折り合わせる形なら見直せてよく、戸崎Jがグランドラインでなくこちらを選んだ背景も加味すれば好勝負必至でしょう。

2024年1月14日日曜日

【1/14(日)予想】日経新春杯・京成杯の注目馬とねらい目レース(中山5R・8R)

■京都11R/日経新春杯 ヒンドゥタイムズ

前走の京都大賞典は開幕週でイン有利の展開を外を回して0.2差④着と悪くない内容。去勢して幾らかマシになったとはいえやはり寒い時期の方が調子を上げる馬で、ハービンジャー産駒らしく力のいる馬場も得意とするところです。人気薄での好走が目立つルメートルJへの手替わりもプラスで、前走だけ走れればここでも十分通用するはずです。


■中山11R/京成杯 ダノンデサイル

前走の京都2歳Sはシンエンペラーから0.1差の④着。直線では進路を切り替えるロスもあり、ゴール前の末脚だけならこの馬が一番見どころがありました。安田翔厩舎は昨年オメガリッチマンを遠征させ②着しているようにこのレースをターゲットにしており、横山典Jを配してきた今回は勝負気配でしょう。


■中山5R メイパワー

関東馬にもかかわらず阪神の新馬戦におろして⑤着。16番枠からのスタートで終始壁を作れず、メリハリのない競馬になってしまった割には最後まで頑張りました。


上記の通り、元々ファインニードル産駒は阪神コースを鬼門としており、最も出走数が多いにもかかわらず唯一勝利がありません。中山替わり、内枠替わりで好転は必至で、好発から壁を作って進めれば。


■中山8R プラウドヘリテージ

過去6戦すべてダートを使われていますが、今回と同じダートスタートで(2,0,0,0)に対し芝スタートでは(0,0,0,4)。前走の2勝クラス戦も芝スタートの東京ダ1600mで、芝部分の行き脚はひと息。デビュー戦は1700mを逃げ切っておりコーナー4つの1800m戦なら守備範囲と見られ、近走逃げた馬が居ないメンバー構成からもスンナリが叶えば一発。

2024年1月13日土曜日

【1/13(土)予想】愛知杯の注目馬とねらい目レース(淀短距離S、ニューイヤーS、中山6R)

■小倉11R/愛知杯 アレグロモデラート

2走前の能勢特別の内容を評価したいです。当時は56kgを背負い、55kgで②着だった3歳牡馬アスクドゥポルテを完封。後半4F11秒台が続くラップを押し切っており、向こう正面から下り坂が続く小倉のコース形態もこれに似たラップを刻むことから舞台適性は高いと見ています。このレースは修学院S組から3頭が出ていますが、当時の斤量差で言えば勝ち馬ミッキーゴージャスと0.7差⑥着だったこの馬は同斤で、今回3kg(=約3馬身≒0.6差)の斤量差は妥当と言えるでしょう。その上で、当時⑤着だったセントカメリアに対しては斤量差が1kg→3kgに拡がるので計算上は優位に立っていること、器用な立ち回りが要求される小倉2000mコースで内目の枠を引けたことを踏まえれば人気差ほどの力量差は無いはずです。


■京都11R/淀短距離S キャプテンドレイク

冬場に良績が集中する馬で、かつ休み明けは太目が残りやすく走らないタイプ。前走のタンザナイトSは+16kgとお釣りを残した仕上がりでしたが、最後方から0.5差⑥着まで押し上げてきました。芝が脆く先行勢がスピードを生かしにくい今の京都の馬場ならば間に合ってよく、得意時季、叩き2走目の前進期待です。


■中山11R/ニューイヤーS フィールシンパシー

中山マイルで崩れずに走れていますが、2走前の紅葉Sでは1.31.9の勝ち時計をマークしており時計勝負への対応力も見せています。月曜の最終レースで1.32.5の時計が出たように今の中山は高速決着が見込まれ、メンバー中唯一マイルで1分31秒台の時計を持っているこの馬の出番と見てよいでしょう。


■中山6R バビロン

過去2戦とも東京の1800m戦に使われ⑥⑦着。前走の未勝利戦は直線で進路を探しながらの分もありましたが、何れも速い上りに対応できていませんでした。現3歳世代が初年度となる父アルアインは現役時代皐月賞・大阪杯と上がり勝負になりにくいG1を2勝しており、サンプルは少ないながらも東京芝は延べ15頭が出走し(0,1,0,14)と苦手な様子。半兄のワセダインブルー、ハイエストピーク、ダイワチャーチルも揃って東京で勝てず→中山で未勝利勝ちという経歴をたどった兄弟で、この舞台替わりが吉と出れば。

2024年1月8日月曜日

【1/8(月・祝)予想】シンザン記念の注目馬とねらい目レース(寿S)

■京都11R/日刊スポーツ賞シンザン記念 デルシエロ

今開催の京都は昨秋の傷み自体は残っていないものの、オーバーシードされた洋芝の根付きが悪いようで良馬場にも拘らず金杯デーからボコボコと芝がめくれていました。その結果、その金杯こそ岩田康Jのお家芸が炸裂するほどイン有利だったのが日曜になり表面の掘削が進み差し有利馬場に一変。昨日の最終レースも田口Jのグランツベリーが難なくハナを奪い、前半3F34.4という無難なペースからも勝ちパターンかと思われましたが、最後は差し勢の台頭に遭い⑤着。差しの効く馬場になっていることは明らかですがかといって外が有利かと言われるとそうでもなく、掘れ方からして恐らく馬場の五分どころあたり(下記画像緑枠)までオーバーシードされていると思われ、さらにその外を回そうとすればかなりのコースロスを覚悟しなければなりません。


加えて上がりも相当かかっており、例えば前開催で最後のマイル戦となった3勝クラスの清水Sのレース上りは33.6、最速は③着だったスズハロームの32.6でした。一方昨日行われた同じ3勝クラスの新春Sは清水Sより1F短く速い上りが出てもおかしくない条件にも拘らず、レース上りは35.5、上がり最速で勝ったサンライズロナウドでさえ34.4と2秒ほど上りを要しています。こうも上りが掛かると、人気になるであろう東京勝ち上がり組やノーザンファーム生産のキレキレタイプよりタフなタイプを狙うのが理にかなっているでしょう。

本命を打ったデルシエロは徹底した昼夜放牧で鍛え上げられた岡田スタッドの生産馬(ちなみに隣のノーブルロジャーはノルマンディーですが外国産馬)。レイデオロ産駒らしくキレキレというよりはタフさで勝負するタイプで、ここ2戦は距離不足で位置取りを落としていた分もありました。距離延長で位置取りは楽になるうえ元々はマイルの新馬戦を勝っており、適度に時計の掛かる今の京都も合っています。18頭立てで内目の枠を引けた利も大きく、積極騎乗が板についてきた坂井Jの手綱なら侮れません。


■京都10R/寿S エーデルブルーメ

前走の魚沼Sは雨中の不良馬場で進みが悪かったのに加え、ラチ沿いを進んだ2頭が①③着に残す決着でラチから離れての追走で④着。平坦のコーナー4つは向いており、8枠スタートも過去(2,1,0,0)と得意にしています。定年の近い師匠・安田隆師の管理馬に乗る機会も残り少なくなった川田Jが手綱を取るここは頭期待。

2024年1月7日日曜日

【1/7(日)予想】フェアリーSの注目馬とねらい目レース(中山7R)

■中山11R/フェアリーステークス テリオスサラ

前走の赤松賞では外を突いた上り上位の3頭が台頭する中、次走阪神JFで②着するステレンボッシュから0.2差②着と健闘しました。2000m、1800mと距離を縮めながら好走できており、上りの求められる東京からタフさが求められる中山への舞台替わりは好材料です。父のロジャーバローズも短い現役生活の中で34秒以下の上がりを使えた試しが無く、ダービーを先行押し切りで制したように本質的にはキレ勝負よりパワーを兼ね備えた資質が求められるレースに向いていました。スタートにケチがつくタイプでもなく、好位をスムーズに取れれば好戦可能と見ます。


■中山7R ネオシルバー

前走のプラタナス賞は先行2騎の決着で、しかも勝ったイーグルノワールが次走で兵庫ジュニアGP制覇、一緒に追い込んで③着したアマンテビアンコも次走でカトレアSを勝つ等レベルの高い一戦でした。元々デビュー戦はこのコースで勝っており、前半64秒のスローペースをまくり気味に押し切った内容も評価できるもの。新馬勝ちの舞台に戻って順当に好勝負と見ます。

2024年1月6日土曜日

【1/6(土)予想】東西金杯の注目馬

本年もよろしくお願いいたします。

■中山11R/日刊スポーツ賞中山金杯 リカンカブール

シルバーステート産駒の珍しい特徴として「東京コースが苦手」という点が挙げられます。


上記は昨年末時点での同産駒の芝コースにおける開催場別成績。御覧のように北海道・東京・九州で極端に成績が悪く、中山・中京で高い成績を挙げています。これは京都金杯に出走するセッションにも言えることですが、末脚に限界があるタイプで上りの絶対値が求められる東京のような舞台は向いていないと考えられます。故に急坂で上がりの速さが求められない中山へのコース替わりはプラスで、昨年暮れの開催がイン有利だったことを考えればCコース替わりの内枠はだいぶ有利と考えてよいでしょう。終い一手を好まない津村Jへの手替わりで位置取りが改善すればこのメンバーでも通用するはずで。


■京都11R/スポーツニッポン賞京都金杯 ルプリュフォール

今年で8歳ですがこれがまだキャリア28戦目。過去27戦の内17戦で上がり最速をマークしている切れ者ですが、折り合い難を抱えており終い一手&短い距離しか使えず、追い込むも届かないというレースが続いています。元々京都芝1600m戦は2戦2勝(内回り・外回りで1勝ずつ)と相性が良く、テンに行きたがることも無い今なら距離が問題になる可能性は少ない(=折り合えるのに1400mにこだわり続けてきただけ)と見ます。大外一気のイメージが強いですが今の京都ではそれは難しく、陣営も「上手く捌いてほしい」と馬群内でのレースプランを描いている模様です。

4戦連続で手綱を取る秋山真Jは末脚のある馬でしか成績を残せないタイプで、エイティーンガールの京阪杯やダイメイプリンセスの北九州記念など大外を回すロスの大きい騎乗も厭わないスタイルではありますが、(改修で調整されたとはいえ)京都コースは4角で前がばらけやすくインで腹を括れば最短距離を伸びてこられます。同騎手が最後に京都で勝ったのは20年1月の寿S(ウインクルサルーテ)で、この時も後方からのレースを強いられた中インで我慢し直線前が開いたところを突き抜けたもの。距離延長で内枠を引いた以上極端に引かない限りはそこそこの位置からのレースになるはずで、有力馬がこぞって外目を引きペースも流れる想定なら末脚で足りるはずです。