■中山11R/日刊スポーツ賞中山金杯 リカンカブール
シルバーステート産駒の珍しい特徴として「東京コースが苦手」という点が挙げられます。
上記は昨年末時点での同産駒の芝コースにおける開催場別成績。御覧のように北海道・東京・九州で極端に成績が悪く、中山・中京で高い成績を挙げています。これは京都金杯に出走するセッションにも言えることですが、末脚に限界があるタイプで上りの絶対値が求められる東京のような舞台は向いていないと考えられます。故に急坂で上がりの速さが求められない中山へのコース替わりはプラスで、昨年暮れの開催がイン有利だったことを考えればCコース替わりの内枠はだいぶ有利と考えてよいでしょう。終い一手を好まない津村Jへの手替わりで位置取りが改善すればこのメンバーでも通用するはずで。
■京都11R/スポーツニッポン賞京都金杯 ルプリュフォール
今年で8歳ですがこれがまだキャリア28戦目。過去27戦の内17戦で上がり最速をマークしている切れ者ですが、折り合い難を抱えており終い一手&短い距離しか使えず、追い込むも届かないというレースが続いています。元々京都芝1600m戦は2戦2勝(内回り・外回りで1勝ずつ)と相性が良く、テンに行きたがることも無い今なら距離が問題になる可能性は少ない(=折り合えるのに1400mにこだわり続けてきただけ)と見ます。大外一気のイメージが強いですが今の京都ではそれは難しく、陣営も「上手く捌いてほしい」と馬群内でのレースプランを描いている模様です。
4戦連続で手綱を取る秋山真Jは末脚のある馬でしか成績を残せないタイプで、エイティーンガールの京阪杯やダイメイプリンセスの北九州記念など大外を回すロスの大きい騎乗も厭わないスタイルではありますが、(改修で調整されたとはいえ)京都コースは4角で前がばらけやすくインで腹を括れば最短距離を伸びてこられます。同騎手が最後に京都で勝ったのは20年1月の寿S(ウインクルサルーテ)で、この時も後方からのレースを強いられた中インで我慢し直線前が開いたところを突き抜けたもの。距離延長で内枠を引いた以上極端に引かない限りはそこそこの位置からのレースになるはずで、有力馬がこぞって外目を引きペースも流れる想定なら末脚で足りるはずです。
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