ここ2戦は格上挑戦で、自己条件(未勝利)に戻るのは3戦ぶり。2歳の1勝クラスやOPは頭数が少なくなりがちで、ミルファームや田頭氏の所有馬、また森厩舎の管理馬などが多く格上挑戦していました。その多くは⑨着(OPなら⑩着)以内に進呈される出走奨励金(1着賞金の2%~)目当てで、特に以前はOP競走ならタイムオーバーでも満額支給されていたので出るだけで得だったのですが、2019年から未勝利馬に限りタイムーオーバーの場合は支給されなくなりました(発端となった事象は「ヘヴィータンク事件」を参照ください)。これによりおよそ勝負にならない馬は出しても意味がないため、以前より未勝利馬のOP挑戦は減ってしまいました。それが何だという話ですが、このクラートはミルファームの馬でデビュー戦で⑨着したのち未勝利の身でダリア賞に挑戦し、2.8差の⑨着で出走奨励金+特別出走手当+内国産馬奨励賞の173万5,000円を満額ゲット。前走の芙蓉Sでも1.6差の⑧着で同額を持ち帰っており、「OPでもタイムオーバーにならない程度の実力」は持っているどころか逆にタイム差を縮めており、ミルファームの伝統芸と片づけられないレベルの健闘を見せています。
加えてデビュー以来なかなか負荷をかけられてこれませんでしたが、この中間は古馬を相手にウッドで1.3秒先着するなど急上昇。減り続けていた身体も戻っており、ようやく本領発揮となれば未勝利では侮れません。
■中山10R/東雲賞 マイネルニコラス
前走の初日の出賞は微妙に距離が長かったことに加え、3角でまくってきた馬の直撃を受けハミをかむ場面もあり最後に止まってしまいました。前に馬を置いて折り合わせる形なら見直せてよく、戸崎Jがグランドラインでなくこちらを選んだ背景も加味すれば好勝負必至でしょう。
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