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2025年4月13日日曜日

【4/13(日)予想】桜花賞の全頭評価

■阪神11R/桜花賞
※重以下のコンディションになることを想定した予想です。ただそこまで雨が降らない可能性もあるため、良・稍重ですとこの限りではないことをご容赦願います。

[1]①ヴーレヴー(浜中)

前走のエルフィンSはこの馬以外すべて1勝馬というメンバー構成で、結果的には勝って当然というレースでした。エンジンの掛かりが遅いタイプで距離はマイル以上が良さそうであるものの、2走前のファンタジーSの内容からすると馬場が重くなるのはマイナスに作用しそうです。

[1]②エリカエクスプレス(戸崎)

前走のフェアリーSはニシノラヴァンダが速めのラップを刻む中2番手を進み、直線で後続を突き放す圧勝劇。気性の危うさをはらみここまで十分に間隔を取られましたが、1週前追い切りでは単走で48秒台を出すなどここでは持てるエンジンが1段違うでしょう。ミストレスがハナを切りよどみなく流れれば折り合いは問題ないものの、前肢がスイスイ伸びるフォームからは馬場の悪化が気になるところ。特に3角は既に掘れはじめており、まとまった雨量でインを通らされるとノメる懸念が。

[2]③マピュース(田辺)

ドスローで溜めるレースでしか勝ち切れない割に使える脚に限界があり、上級戦では前が止まってくれないとなかなか浮上できない現状。新潟の新馬戦のパフォーマンスからすればもう少しやれていいはずですが、平坦巧者の可能性もありそうで。初の右回り、初輸送と超えるべきハードルは小さくありません。

[2]④ショウナンザナドゥ(池添)

前走のフィリーズレビューは前が止まったところを展開利もあって届いた格好のレース。それまでさんざん勝ちあぐねてきたところを見ると脚の遣いどころがかなり難しいタイプのようで、なおかつミスエーニョの仔となると距離延長でまともに運べるのかは怪しく。

[3]⑤ボンヌソワレ(川田)

前走のフィリーズレビューは速い流れを4番手で追いかけ、先行勢で唯一の上位入着となる③着。前が直線入り口で脱落し早目に先頭に立った分目標にされましたが、差し有利の流れを最後まで踏ん張った内容は強かったと言えます。但し自分でレースを決める脚が無いので流れ込むだけになってしまうのが難点で、美浦での最終追い後の時点で馬体重がすでに前走比マイナスというのも気になるところ。マイルは一寸長いと思われるだけに、身体が減って一押しが利かなくなる懸念が。

[3]⑥ビップデイジー(幸)

阪神JFは外差し有利展開に乗じての②着で、前走のチューリップ賞はスローを先行しおあつらえ向きの展開になったにもかかわらず③着と取りこぼしてしまいました。然るに、ペースが流れ折り合いがつけられる展開の方が走りやすいタイプで、上級戦で締まった流れになり、かつ雨量が増えインが使えないようなコンディションになればパフォーマンスは上げられるでしょう。

[4]⑦エンブロイダリー(モレイラ)


前走のクイーンCは差し決着を2番手から押し切っての勝利。手綱を取ったルメールJ曰く「切れる脚こそないもののエンジンがかかれば良い脚を遣う」とのことで、中山のサフラン賞で取りこぼしたのも頷けます。追って味のあるタイプの能力を引き出すのにかけては右に出る者はいないモレイラJが駆るとなれば無視はできませんが、上の表にあるようにアドマイヤマーズ産駒は芝での勝ち星すべてが良馬場という戦績。自身も馬場が渋るとからっきしだったように、道悪との相性の悪さも遺伝している可能性が高そうなだけに雨予報は歓迎できません。

[4]⑧ウォーターガーベラ(武豊)

馬群を割って脚を遣わせるのが向いているタイプで、前走のチューリップ賞にしても3走前のシンザン記念にしても、直線の混戦に紛れて勝負根性を発揮できるのが強みです。桜花賞の直線は団子状態になりやすく、中枠を引けた今回もうまく直線で併せる形を作れれば浮上の目も。

[5]⑨アルマヴェローチェ(岩田望)

阪神JFはこの馬向きのタフな馬場コンディションと外差し展開に乗じ差し切り勝ち。血統背景からもキレよりはパワーというタイプで良馬場の上り勝負では分が悪いですが、重馬場の札幌2歳Sでも②着しているように雨で力のいる馬場になればこの馬にはプラスでしょう。

[5]⑩トワイライトシティ(松山)

2連勝は何れもスロー戦を前目から押し切ったもの。そこからものすごい脚を遣ったとかであればまだしも、しまいにも特に見るべきところはなく。

[6]⑪ミストレス(坂井)

一本調子なところがありここ2戦はダートを使われたものの、何れも1秒以上離される敗戦。サウジダービーはともかくブルーバードCで3角からついていけなかった内容を見るに、根本的にダートには適性が無かったと見るべきでしょう。阪神外回りというコース形態からはこの手のタイプの台頭は本来難しいですが、馬場が悪化しギアチェンジの必要がそもそもないようなコンディションになった際にはいかに前に行ってそのスピードを維持できるかが重要になります。行き切ってしまえば残り目も期待できるものの、気になるのは走るたびに馬体重を減らし続けている点。デビュー時502kgだった馬体重が2走前のブルーバードCで494kg、さらに今回の調教後の時点で480kgに減っており、しっかり追えていること自体は評価できるもののこの分だと本番は470kg台で出てきそうな気配で、カイ食いの良いタイプにもかかわらず流石にデビューから30kgも減るのは疑問です。これでも出してくるのであれば陣営としては問題ないと考えているのか…?

[6]⑫リンクスティップ(M.デムーロ)

牝馬としてはスタミナとパワーに振れているタイプですが、牡馬を相手に勝ち上がりきさらぎ賞でも②着するなど健闘。特にそのきさらぎ賞で後塵を拝したサトノシャイニングは東スポ杯でクロワデュノールから0.1差の②着していた相手であり、当時③着に降したランスオブカオスは毎日杯を勝利。これら差し勢が台頭する流れを2番手から食い込んだのですから、牝馬相手となるここは力量自体は格上と見るべきでしょう。中間も1週前に好時計をマークしたのち、直前ではそれでも普通のコンディションであればキレ不足が指摘されるところ、馬場が悪化しインが使えない状況になれば話は別。デムーロJお得意の4角まくりが嵌る可能性は大いにあるでしょう。

[7]⑬チェルビアット(北村友)

前走のフィリーズレビューはハイペースの差し有利展開に乗じての②着。1400m以上では未勝利戦も勝ちあぐねた経緯を考えると、距離延長はマイナスでしかなく。

[7]⑭ダンツエラン(団野)

3走前のファンタジーSはギリギリ掘れない外を通っての辛勝。ギアチェンジで脚を遣うというより前目で流れ込むのがスタイルのため切れ味が削がれるコンディションになれば浮上の目はありますが、阪神JFでもスタートでの接触(自らが1完歩目で内によれた分)からカリカリしてしまったように気分良く走らせるハードルが高く、マイルで勝っているとはいえドスローの新馬戦で前目から押し切ったまで。依然としてもたれが解消されない現状では能力全開とまでは?

[7]⑮クリノメイ(酒井)

メンタル面が難儀な馬で、カリカリするうえソラを遣うところがあり乗りこなすのは相当難しい現状。阪神JFはゲートで突進し外枠発走になってしまい⑭着大敗も、それ以外の3戦は鞍上が何とかうまく収めながら上手く併せ馬の形に持ち込んでの勝利。ただこれらは腕もさることながら内枠を引けた分併せに行くハードルが低かったのもありました。ハクサンムーンとのコンビで重賞3勝するなど癖馬を乗りこなすことにかけては一級品の酒井Jですが、スタートからインに殺到するであろうこの舞台でこの枠からとなると収めるのは簡単ではないだけに。

[8]⑯ナムラクララ(西村淳→藤岡佑)

前走のチューリップ賞は初のマイル戦でもあり、あえて前に馬を置くポジションから運ぶも⑤着。その前のつわぶき賞、紅梅Sと違い直線でひと脚を繰り出せず、ナムラクレアの下という血統背景からしてもやはり距離が長かったと見るべきでしょう。おまけにエンブロイダリー同様アドマイヤマーズ産駒で天気の助けも望め無さそうで。

[8]⑰プリムツァール(津村)

新馬戦と前走のアネモネSは何れもトワイライトシティから0.1差の②着。どちらのレースもインを立ち回った相手に対し外を回した分で、内外が入れ替わっていれば何れもこちらが勝っていてもおかしくはありませんでした。ドーブネの下という血統背景から大箱は向くもののひと脚を繰り出せるタイプではなく、前走でも荒れ馬場に脚を取られる局面があり馬場悪化もマイナス。この枠から先行するとなると序盤にかなり脚も使いそうなだけに。

[8]⑱ブラウンラチェット(横山武)

1番人気に支持された阪神JFは428kg(-12)と大幅馬体減に加え、隣のクリノメイにつられテンションが上がってしまったこともあり全く力を出せませんでした。今回、馬体減を気にせず乗り込めるように栗東滞在を選択。木曜時点の馬体重は448kgと一見馬体回復できているように見えますが、栗東移動後の調教は併せ馬でも強い負荷はかけられてなく、馬体減を気にかけながらようやくこの程度というレベル。栗東所属馬の多くは前走時から+10kg程度の水準が多く、栗東から阪神の移動でおおよそ10kgほど減ることが見込まれるだけにアルテミスSの440kgはおろか新馬戦の438kgを維持できるかも怪しい状況です。アルテミスSで見せたエンジンの違いを考えれば能力は通用級ですが、この枠からだと立ち回りも難しく。


<予想>
◎リンクスティップ
○アルマヴェローチェ
▲エリカエクスプレス
△ウォーターガーベラ
△ビップデイジー
△エンブロイダリー
△ミストレス

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