<見解>
有馬記念を考えるうえでは「いかにここまで消耗せずに来れたか」が重要と見ています。
昨年の勝ち馬レガレイラは昨秋ローズS⑤着→エリ女⑤着と来ての有馬記念制覇でしたが、そのローズSは明らかに舐めた仕上げで舐めたレースをしての⑤着で、エリ女は進路を失くしたのもありますがそもそもルメールJがああいう進路取りをする時点でまだ完調でなかったと見るべきレースでした。すなわち、有馬記念は秋3戦目にして一番いい状態でレースが出来たうえ、馬群で溜めて直線で弾けさせるレースができる戸崎Jへの手替わりもプラスに作用しての勝利だったと言えます。②着だったシャフリヤールは香港からの直行で秋2戦目、③着のダノンデサイルも菊花賞からの秋2戦目と比較的ローテに余裕のある馬が上位に来ていることからも、実力が伯仲している前提ならこの秋走り切っていない馬がねらい目と見てよさそうです。
消耗度を考えるうえでは、個々のローテもそうですが「使ってきたレース」も考える必要がありそうです。翻って今年の秋古馬三冠レースを振り返ると、天皇賞はスローの上り勝負、ジャパンCは世界レコード決着と真逆の流れになりました。消耗度で言えば前者の方が小さいと考えられることから、秋2戦以上のキャリアを持っている馬の中ではJC組よりも上に取りたい存在です。
<予想>
◎ミュージアムマイル
コーナーを6回回る中山2500mは、絶対的なスタミナよりもスピード能力とロンスパに耐えられる持久力が求められるきらいがあり「マイル寄りの中距離馬」が活躍できる舞台と考えます。ミュージアムマイルはスピードはあっても瞬時にギアを変えることが難しいタイプで、朝日杯でアドマイヤズームに突き放されたのもマイルでの対応力に差があったためとみています。その分、3コーナーから進出して坂上まで持たせられる末脚の持久力が必要なこのコースは向いており、鞍上も昨年シャフリヤールを早目の仕掛けから②着に持ってきたクリスチャンJ。まさに「手も脚も合う」舞台で、天皇賞から約2か月ぶりとなるここに向けて状態も上向き。対古馬2kgのハンデをもらえている状況なら上位争いは必至と見ます。
○ダノンデサイル
昨年の③着馬。今年はJCからの秋2戦目で上昇カーブを描けており、立ち回りが求められる中山への適性はやはり高いと見ます。戸崎Jの継続騎乗もプラスで、馬群で自分のリズムを守れれば。
▲メイショウタバル
天皇賞は超スローから直線で差し返すシーンも見せ0.2差の⑥着。ただそれでも上りは33.1が限界で本質的に東京で走れるタイプでないことは明らかでした。ここもどういうレースをするのかに左右されるため圧勝も惨敗もあると踏んではいますが、ガス抜きが済んだ後の秋2戦目というフレッシュさを保っての参戦は怖いです。
△レガレイラ
見解でも触れたように昨年は走り切ってない臨戦過程からの勝利で、今年はセントライト記念・エリザベス女王杯と勝ち切っての参戦。お釣りに差がある状況に加え昨年から+2kgとなる斤量、またこの馬はふかしながら直線を迎えたいタイプで昨年は手替わりを好感して評価していたところ、ここに来てルメールJに戻るというのは必ずしもプラスではないと見ています。
△エキサイトバイオ
菊花賞③着は4角先頭で押し切らんとする強気のレースぶり。夏を越しての成長が顕著で、ミュージアムマイルに本命を打つならこの馬も拾っておく必要があるでしょう。
△エルトンバローズ
ミュージアムマイルの項でも触れたようにマイルでも通用するスピードがある馬が活躍できる舞台。陣営は早くからここへの参戦を表明していましたが、右回り、やや時計の掛かる芝と距離以外はこの馬が走れる条件が揃っている点も見越してのものでしょう。外枠を引いただけに位置取りが鍵ですが、好位のインを取れさえすれば見せ場を作れるでしょう。
△タスティエーラ
秋3戦目とアテにならない脚質、また外国人騎手を確保できていない堀厩舎(=本気度はレーンJが乗っていた天皇賞・JCの方が上)という観点から割引ましたが、いつでも走ってきておかしくない実績馬。軽視は危険でしょう。
△シンエンペラー
ソットサスの下という背景からもまっとうなスピード勝負には向いてなく、前走のジャパンCも②着した昨年より5秒以上早い決着時計に対応しきれず⑧着。走るなら東京よりも中山で、かつインを突いて伸びてこられるタイプなだけにこの枠も絶好。追い切りのタイムが出ず矢作師の泣きのコメントも流れましたが、そもそも能力の元値が高い馬だけに無視はできません。
★サンライズジパング
レガレイラが勝ち、シンエンペラーが②着した一昨年のホープフルSの③着馬。成長途上の2歳馬が揃うだけに単純な脚力勝負ではないのは明らかですが、当時の上位2頭がどうなったかを考えればレベルの担保はあったと言えます。ダートを走る中でも重・不良では(3,0,0,0)と脚力が求められるレースで好結果を残しており、この時期の中山が合うという陣営の見立ても納得できます。転厩から約1か月が過ぎ、旧音無厩舎のスタッフも多い前川厩舎の水も合っているのか調整は順調そうで、直前の坂路での最終追いは他の馬が重い脚元に苦労する中51.9-12.2と抜群の時計をマーク。秋4戦目でも状態面は問題ないですがそれでも正攻法では厳しく、インを突いたり渋滞を避けて外をぶん回したりする戦法が取れる鞍上、具体的には騎乗経験から菅原明or鮫島駿Jが乗るなら買おうと元々決めていましたが、その通りになってしまったので買うしかありません。克駿、信じてるからな。
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