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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2021年2月28日日曜日

【2/28(日)予想】

■中山10R ルーチェソラーレ

 デビュー戦を含め中7週以上では(3,1,1,1)、それ以下の間隔では(0,0,0,9)と久々を苦にしないタイプ。今回は約7か月ぶりのレースですがこのような半年以上の長欠明けも(1,1,0,0)と問題ありません。間隔開いて唯一敗れた2走前(越後S・13着)は全く走れていない左回りなうえ位置も取れなかったレースで度外視できます。外目の枠を引けスンナリ先行できそうなうえ時計のかかる今の中山なら前につけてそのまま…というシーンは十分に考えられそうです。


■阪神11R メイケイダイハード

 馬柱には大きな数字が並ぶものの、阪神コースでは崩れずに走っています。阪神(3,0,1,6)のうち0.6秒以上負けたのは2回のみで、一昨年のリゲルS(0.8差10着)は先行馬総崩れのズブズブの流れを3番手で前受けしたもの、3走前のマイルCS(1.0差11着)はメンバーを思えばむしろ健闘した部類で、いずれも情状酌量の余地ある敗戦でした。

 前走の洛陽S(0.3差6着)は芝マイルのOPで前半3Fが37.6というあり得ないほどのスローペースで、3角時点での位置取りがほぼそのまま入線順になる特殊なレースでした。レースの上り33.0に対しこの馬も32.8と脚を使っており、展開不利の一言に尽きるでしょう。

 今回はレシステンシア、ダノンファンタジーはもとより、ここの結果次第で高松宮記念参戦を検討する予定のインディチャンプと前がかりのスピードタイプが有力馬に多いうえ、カツジやロードアクアなど近走前目で結果を残した馬もおり前半は流れると見ています。今の阪神は時計が出る反面差しが決まりやすく、昨日の10,12Rはいずれもシンガリ一気の決着。番手を主張したい馬が内に殺到すれば直線で形勢逆転というシーンも想像でき、最内からどのように運ぶかが鍵ですがこの馬にも十分にチャンスがあるとみて期待します。


■小倉12R ニシノゲンセキ

 出していくと末が甘くなる馬で、2走前(二本松特別0.3差6着)のように控えた方が良さそうです。前走(東京・1勝クラス1.3差12着)も控えて進めましたが、左回りだと右ムチを入れた時に内に刺さるようでまともに追えていませんでした。もともと転出前には中山の1勝クラスで0.3差4着(トミケンボハテルとタイム差なし)していたようにこのクラスの目途はついており、右回りに戻ったうえ外差しが進む今の小倉も味方しそうで上位台頭の期待は十分に持てそうです。

2021年2月27日土曜日

マミリアス初ダートは7着、収穫の大きい1戦


 出資馬である広尾TCのマミリアス(牡3、美浦・根本厩舎)が土曜中山3Rの3歳未勝利戦(ダ1800m)に出走し、7着となりました。

 馬体は474kgで変わらず、久々の分パドックでは気持ちの面では少しのんびりした印象でしたが馬体はできており、調教での好調ぶりを裏付ける見栄えでした。レースは二の足でハナに立つもスーパービームに競りかけられ引いて2番手を追走。ただ3角からは勝ったトーセンエディに早めに来られる苦しい展開となり、直線ではお釣りがなくなってしまいました。ただそれでも7着に残したあたりは、メンバーレベルの問題もありますが一定のダート適性を示してくれたと見て良さそうです。

 レース後丸山騎手は「スタートが良かったので出そうとしたが競られてしまったのが痛かった」というコメント。戦前はじっくり構える戦法を示唆していただけに、想定以上にスタートが良かったがゆえのBプランという運びでしょうか。あのまま砂をかぶらずにマイペースで運べていたらまた結果も違ったかもしれませんし、同条件の2Rが前半通過66.2秒だったのに対しこのレースは63.7秒。クラスと距離を考えれば早めに来られたのも痛かったでしょう。

 根本師も「ダートでも大丈夫」という手応えを掴んでくれたようで、レース選択の幅が広がる内容であったことは間違いないでしょう。出走状況を見ながらではありますが在厩で続戦を目指す方針とのことで、1400〜1600mか、これらの距離の適性が生きる1700m戦などが候補になってくるでしょうか。いずれにしても、ダートが選択肢に入ることでローテーションの自由度が高まり、コンディションの良さを実戦に活かすチャンスが増えたことはありがたく、あとは引き続いての成長でもう一息、優先権を取れる走りを見せてくれたらと願っています。

 まずはお疲れさまでした。次もどうか無事で走れますように。

【2/27(土)予想】

■阪神12R ルプリュフォール

 前走は初の1800mで、行く気に任せた騎乗をしたところ掛かり気味にハナ切って前半1000m57.0の暴走。参考外と考えてよさそうです。

 距離を戻して武豊Jが駆る今回はまともなレースができそうで、人気は必至ですが信頼できる軸馬でしょう。

マミリアス3戦目は初ダート、禍転じて福となれ


 出資馬である広尾TCのマミリアス(牡3、美浦・根本厩舎)が土曜中山の4R、3歳未勝利戦(ダ1800m)でデビュー3戦目に挑みます。

 当初は芝1600mの番組を目標としていましたが登録馬殺到につき投票見送り、今週の番組も3頭以上の回避がないと非抽選除外という状況で、馬の状態が良いことからやむを得ずダート戦に回る格好となりました。

 陣営の想定よりも登録馬が多かったこと自体は読みが甘かったという誹りも免れませんが、背景には折からの中央登録馬の増加に加えてスケジュールの都合上昨年より開催が1日少なかったため未勝利戦の供給数が減ったことから、昨年までの見立てよりも出走要件がよりタイトになっている現実があります。特に芝マイルはもとより需要が供給を大きく上回っており、8月の新潟開催までフルゲートの混雑が続く状況ですから、今後も権利を取れない限りは出走は難しいと考えた方が良さそうです。

 調教でもダートの走りは及第点というジャッジ、そして何より先週のサンバサウジダービーでリオンディーズ産駒のピンクカメハメハが勝利したことで、その適性が再評価されている最中での初ダート。二の足の良さはこれまでの2戦で証明済みですから、流れに乗ることができればいい線行くのでは?と秘かに期待しています。

 鞍上は根本厩舎のエース・丸山J。有力馬も数頭いますがここは強気に掲示板を狙う走りを期待したいですし、これが良いきっかけになってくれたらと願う次第。そして何より人馬無事に帰ってきてくれることをテレビの向こうから祈っています。

2021年2月21日日曜日

パラスアテナ、アメジストSは3着。現級突破を意識できる段階に


 自分の初出資馬である広尾TCのパラスアテナ(牝4、美浦・高柳瑞厩舎)が日曜東京10RのアメジストS(4歳上3勝C、芝2000m)に武豊J騎乗で出走。単勝3.0倍の2番人気の支持を受けましたが、3着という結果になっています。

 今日は前回減らした馬体を戻し、448kg(+10kg)での出走。パドックではいつも通り外目をキビキビと歩き、状態の良さを感じられました。課題のスタートも無難にこなし道中は中団後ろを追走。しかし道中で前後の馬群が大きく離れ、4角の時点で前とは10馬身ほどの差がついてしまいました。勝ったスパイラルダイブが後方追走から馬場の3分どころを伸びたのに対し、パラスアテナは大外を回すロスもあり最後まで前を捉えられませんでした。

 追走の具合から、1番人気のヘイルメリーをマークして進んでプラン通りに捉えたのでしょうが、その内を伸びてくる馬がいたことは想定外だったのでしょう。しかしながらヘイルメリーはこのようなハイペースは未経験で、最後にはお釣りがなくなってしまったような止まり方。一方でスパイラルダイブは人気を落としていたものの現級では連続好走の実績もあり、ここで勝ってもおかしくない馬ではありました。人気上位以外にも警戒すべき馬が多いと踏んでいましたが、足元をすくわれました。

 とはいえ、絶対的な展開不利に加えて実質トップハンデの55kgを背負って0.2差3着まで追い上げるのですから、現級で安定勢力であることには確信を持つことができたレースでもありました。高いレベルで戦績を安定させることができるのも、ひとえに陣営はじめ関係者の毎回の努力あってのこと。心から感謝を申し上げます。

 次は中山で適鞍を探しに行くことになりますが、坂上からの一脚が使えるタイプですからコース条件としては好転すると見ています。次は「決める」ことを意識して観ることができそうで、楽しみがまた一つ広がる一戦となりました。

 先ずはお疲れ様でした。帰ってくるまでがレースですので、どうか無事に。

【2/21(日)予想】

■東京11R エアスピネル

 元々は距離延長で流れが向きそうなタイムフライヤーを本命にする予定だったのですが無念の回避。逆にこの馬は距離短縮で持ち味が出ると見て抜擢です。元々芝でもG1まであと一歩、という馬でもうひと押しに欠ける部分がありダートに転じたところプロキオンSでいきなりの2着と結果を出してくれました。

 しかしながら連続好走ができないタイプで、続戦したエルムSは7着。立て直して挑んだ武蔵野Sは3着と再び好走するもチャンピオンズCでは7着まで。しかしいずれも勝ちに行ったところを後方待機勢に差されたというレースで、強さを見せる内容となっています。好走した両重賞で戦ってきたサンライズノヴァ、ソリストサンダーいずれも今回人気ですが、今回走り頃なのはむしろこの馬と見て抜擢です。

パラスアテナ、アメジストSへ出走。相手は強いが自分の走りを

 自分の初出資馬である広尾TCのパラスアテナ(牝4、美浦・高柳瑞厩舎)が21(日)の東京10R・アメジストS(4歳上3勝C、芝2000m)に出走、OP入りを目指す戦いに挑みます。

 鞍上には3戦ぶりに武豊Jを迎え、前走の寿S(4着)から短期放牧を挟み再立ち上げ後も仕上がり順調と来ています。ハンデは引き続き55kgでトップハンデがダイワダグラスの56kgなので「隠れトップハンデ」ですが、他の自己条件馬とは賞金も違うので仕方のないところでしょう。

 今回壁となるのが相手関係です。

 デビューから3連勝中のヘイルメリーが鞍上にルメールJを配したかと思えば、神戸新聞杯5着のターキッシュパレスも横山典Jに乗り替わり。2走前に好メンバーの2勝クラスを制したシルヴェリオも力はありますし、現級で小差の好走実績ある馬も他多数。この条件ではかなりメンバーが揃った方だと思われます。

 その中で55kgを背負い伍していくことは決して簡単ではないですが、他の人気2頭が内枠に入ったのに対しこちらは中枠で自在なレース運びができそうな点はプラスが見込め、自分の力を出し切れば十分に見せ場を作ってくれるでしょう。ここ2戦はスタートがなかなか決まらず後手を踏むレースが続いていますが、うまく立ち回れる武豊Jならリカバーできそうという期待も込めて応援したいところです。

 とにかく、デビューから②④①①④②④④着と堅実に駆けてくれる孝行娘。今日も無事に、そして自分の走りで上位を脅かす、あわよくば頭を取り切るレースを期待します。

2021年2月20日土曜日

【2/20(土)予想】

■小倉11R モイ

 前走は3角から勝ち馬に蓋をされる格好で追い出しが遅れ、掲示板確保がやっと。もともと現級では昇級初戦で0.4差のレースをしており、小頭数で混戦のメンバーなら決めきるまであるでしょう。


■阪神11R アフランシール

 1400mは(3,0,1,3)、着外の3回も④④⑤着ととにかくよく走る馬で前走のオーロCも本命にしたのですが、最内枠が仇となりチグハグな競馬に。それでも最後は外から足を伸ばして⑩着とはいえ0.5差まで追い上げており、勝ったスマイルカナが次走ターコイズSを、6着のケイデンスコールが次走京都金杯を制するなど、一概に低レベルとは言えないメンバーだったことを思えば健闘の部類でしょう。牡馬混合戦の52kgから牝馬限定戦の54kgなら実質的に斤量も据え置きで、このメンバーなら足りると見て再度狙います。

2021年2月14日日曜日

【2/14(日)予想】

■阪神10R クリノフラッシュ

 ダート転向後、良馬場(2,1,0,2)に対しそれ以外では(0,0,0,6)。前走・3走前は稍重・重で2走前(良馬場)は4角5番手以内で唯一掲示板に残す中身のあるレース。逃げ候補のリネンファッションは2走前に番手で勝っておりハナに行くこと自体は問題なさそう。あとは競られずに運べれば、頭まで期待できそうです。


■東京11R カイザーノヴァ

 1200mで2勝。前向き過ぎる気性のせいで短距離しか使えなかったですが、テンに置かれるところがあるので本来であればもう少し長い距離のほうが良いはずです。2走前のデイリー杯は好スタートからそのまま前で運んでしまい失速。前走の朝日杯は一転最後方付近から運び33.5の脚を使い8着まで押し上げており、やはり溜めるレースが合っている模様。東京1800mコースは形状的にテンが流れやすいのも好都合で、離され過ぎずに運べればここなら通用級の力はあると見ます。

2021年2月13日土曜日

【2/13(土)予想】

■東京9R ルタンブル

 この馬は連続好走できないタイプで、直近10戦の成績にそれが顕著に表れています。


 タイム差を見れば解りやすいでしょうか。特にここ2戦は連続3着で好走しているように見えますが、前々走が前半65秒近いかなりのスローペースにかかわらず0.4差3着に好走したかと思えば、前走はそれよりペースが流れたにも関わらず0.9差3着とパフォーマンスを下げています。となれば今回は走る番。アイアンバローズ、ハーツイストワールは強いですが3着ならあっても。


■東京10R レジーナドーロ

 いつも外を回してあと一歩足りず…というレースが続いていますが今回は最内枠でハンデも53kg。捌けさえすれば抜け出す脚力はあるので、多頭数戦で直線馬群が横に広がるここは枠の利を生かして圏内食い込みを期待します。


■東京11R メインターゲット

 クイーンCは16~19年にかけて父ないしは母父クロフネという馬が2度のワンツーフィニッシュを含め必ず3着以内に入っていました(20年は該当馬なし)。2月はまだ野芝が弱く、馬格に劣る牝馬においては純粋なスピードよりもパワー込みのバランスが求められるということでしょうか。

 ラストクロップとなる今年も、残念ながらクロフネを父ないしは母父に持つ馬はいませんが、同じヴァイスリージェント系のシルバーデピュティ(父デピュティミニスター)を母父に持つのがメインターゲット。成績からダート馬と見られているようですが、デビュー戦はフェアリーS3着のベッラノーヴァから0.5差の3着、前走のクロッカスSは開幕週の内有利馬場で進路を失くす不利。それでも京王杯2歳S4着のストライプから0.4差の4着と好戦しており、人気どころが外を回す展開になれば好位からの粘り込みは十二分にあると見ます。


■東京12R ストームガスト

 正直、買い時は前走だったという気もするのですが、先行勢がほぼ総崩れだった3走前の同舞台でサンダーブリッツから0.3差の5着。すでにこのクラスの目途は立っており、前走から1Fの延長でスンナリと行ければ再度の好走期待です。

2021年2月7日日曜日

【2/7(日)予想】

■東京10R トラストロン

 急仕上げだった前走でも0.4差7着と自分の走りができました。ひと叩きしての上昇は確実でしょう。人気どころではグレートウォリアーは1F長そうな印象で、サンダーブリッツは渾身のポツンがどこまで届くか?という点が気がかりで、上位に食い込む余地は十分にありそうです。


■東京11R シャドウディーヴァ

 メンバーを考えれば人気するのも仕方ないところですが、やはり左回りは確実に走ります。2走前の府中牝馬S2着も、勝たれたのがサラキアというのを思えばよく走った方でしょう。前走のエリザベス女王杯も苦手の右回りながら0.7差8着と健闘しており地力強化は明らかで、上位人気勢の中でも不安の少ない同馬を中心に据えたいです。


■東京12R モリトユウブ

 良績は秋冬の東京に集中しており、前走の中山戦は度外視できます。特に2走前の2着は後方待機勢が掲示板を占める中唯一先行勢で残した価値あるもので、似たような位置にいた7着のプロヴィデンスは次走即勝ち上がっています。コース得意の馬も多く勝ち切れるまでは微妙ですが、複勝圏内なら。

2021年2月6日土曜日

【2/6(土)予想】

■小倉2R プレジャジンク

 2走前の京都戦は外伸び展開を先行して踏ん張り2着。前走の福島では追い出されたタイミングで前を走る馬が外に張り、外からも蓋をされ進路を失くしてしまいました。入線後も余力十分という感じで脚を余した格好につき、1200m続戦ならここは勝ち負けでしょう。但しここ2戦は外枠を引けた分位置取りに苦労しなかったとも言え、5枠10番という微妙な枠だとエピファネイア産駒の気難しさが顔をのぞかせる懸念もあり…ピンかパーというタイプの可能性もあります。


■東京9R ルージュアドラブル

 新馬戦では発馬一息も気合をつけられるとスッと中団に取り付き、直線ではノーステッキで後続を突き放す快勝。負かした馬の次走着順は散々たるものですが、スローの位置取り合戦の中で一気の外差しを決めたこの馬の素質は一枚上手と見ます。母は重賞2勝のココロノアイ。マックスビューティの牝系を継ぐ貴重な存在として、クラシックにつながる走りを期待します。


■中京11R マグナレガーロ

 重賞ではもう一つでしたが、G1級のメンバーがそろった昨年の平安S6着の実績からもOP特別なら通用の力はあるはずです。続けて使えない馬で今回も3か月ぶりの実戦ですが、昨年暮れに帰厩ののち時計を9本もマークするなど十分すぎる乗り込みで態勢は整ったと見ます。


■小倉12R イプシランテ

 前走は外伸びコンディションのダートにあって逃げての3着。負けて強しの内容で、テンにスピードが求められる小倉1700への距離延長も問題ないでしょう。使われながら体が増えており、前走時点で534kgあった馬体をキープできているかが鍵でしょう。