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2021年6月27日日曜日

【6/27(日)予想】宝塚記念の全頭評価とねらい目レース(東京11)

■阪神11R

[1]①ユニコーンライオン(坂井)

 宝塚記念はコースレイアウトの関係もあり、テンがさほど速くならない傾向にあります。強力な先行馬が居れば話は別ですが、押し出されるように先行するパターンでは62-58程度の後傾戦もあり得ます。この馬もハナにはこだわらないのでマイペースで運べれば通用可能性は見出せますが、流石に余勢を駆っての休み明け4戦目で上積みは望みにくく、隣のレイパパレのプレッシャーを受けながらの先行も楽とは言えません。充実度は評価できてもここでは紐まででしょうか。

[2]②レイパパレ(川田)

 前走は不良に近い重馬場ながら1000mを59.8で逃げ後続を完封。一見強さを見せたように思えましたが、後半で思いっきり時計がかかってもあのコンディションでは誰も脚を伸ばせなかったわけで、椅子取りゲームの側面の強いレースでした。但しどこにいてもそれなりに脚は使えるので、ユニコーンライオンを行かせて番手からプレッシャーをかけて進めば直線入り口で楽に先頭に立つこともできるポジションであることから相手としてはやはり押さえが必要かと。

[3]③メロディーレーン(幸)

 無尽蔵のスタミナが武器で、昨年のような展開になれば最後の最後で浮上の可能性もありますが今回は同タイプのOP馬も複数おり、準OPで1秒以上負けている現状では…

[4]④ワイプティアーズ(和田竜)

 鳴尾記念の時に紹介した通り上りのかかるレースで好走できるタイプ。前走の時は「OPでそこまで恵まれるのは稀」と話をしましたが、近5年の宝塚記念のうちレースの上りが36.0以上かかったのが実に3回。天候次第では恵まれうる舞台でもあります。ただし当初予報より天候が良い方向に運びそうで、良馬場想定でまっとうなキレ勝負になるとやはり分が悪いと言わざるを得ません。

[4]⑤アドマイヤアルバ(酒井)

 前走の目黒記念については位置取りがそのまま着順になるレースで「たまたまそこにいたから」以外の好走理由が見当たらないのが正直なところです。ハンデ戦でもないここでは。

[5]⑥シロニイ(松若)

 阪神大賞典のようにスローで前につけられても大きく離される現状。もう1ハロン長ければ紛れも期待できますが、芝2200m以下では準OPでも苦戦するだけに…

[5]⑦クロノジェネシス(ルメール)

 馬体を増やせるかが好走のカギを握る馬で

 馬体増(5,0,0,0)
 増減なし(0,1,1,0)
 馬体減(1,1,2,1)

 という明らかな傾向が出ています。今回は調教後段階で482kgということですが、前走が海外なのでジャッジが難しいところです。尋常に考えれば海外遠征で大きく馬体を増やすということは考えにくく、良くて2走前の有馬記念(474kg)を維持したと仮定すれば関西圏のレースでもあるここはプラスに持ってこられる計算は立ったと見てよいでしょう。中間はコースでしっかり負荷をかけ仕上がりも問題なく、ライバルも少ないここはやはり中心視。

[6]⑧カデナ(松山)

 上りがかかること自体は歓迎ですが良馬場で走りたいクチで、天候悪化が見込まれる日曜の阪神では不得手なコンディションにならざるを得ず…

[6]⑨アリストテレス(武豊)

 結果的に春2戦の敗戦はステイヤー適性の差と見てよいでしょうが、それを差し引けばメンバーレベルに疑問符の付くAJCCを勝ったのみで、不良馬場に適性の高いモズベッロを除けば前にいた馬同士で決まった椅子取りゲームに過ぎません。3歳時のリステッド好走もおよそ1勝クラスレベルのメンバーで強調できず、中距離一線級の実力の持ち主なのか未知数な段階でこの人気というのはやや過剰に映ります。

 加えて気になるのが、騎乗する武豊Jが今週この馬ではなく札幌の新馬戦に出るヴォルケニックの稽古を優先したこと(ヴォルケニックは4着)。2週前、1週前に跨っているとはいえ、関西のリーディング常連厩舎のグランプリより今年ようやく重賞を勝った関東の厩舎の新馬を取ったということで、よほど高柳瑞師と仲が良いのか…

[7]⑩カレンブーケドール(戸崎)

 勝ち身に遅いタイプではありますが、ここ最近取りこぼしが目立つ背景には爪を気遣って坂路での調整しかできていない点が挙げられます。それでもこれまでは最終まで併せ馬を使ってなるべく負荷をかけようとしていたところ、今回の最終追いは坂路で単走。国枝師の言葉を借りれば「何かあってはまずいので」という意味合いでソフト調教を課されることが多く、それでも掲示板内を確保しているのは強いの一言なのですが、ここまで最終が軽いとさすがに今回は買えても紐までかなと。

[7]⑪モズベッロ(池添)

 最終追いの時計自体は地味でも、2週前にCWで51.1-11.4のハードワークをこなしており予定通りの調整ではありました。36秒台の上りで足りる展開になれば押さえは必要ですが純粋な切れ味勝負では分が悪く、想定より馬場が良くなりそうな状況では手は出しにくいです。

[8]⑫ミスマンマミーア(岩田望)

 前走に関しては逃げ馬が33.2の脚を使うレースで出番がなく、この馬も33.2の脚は使えていました。戦法がどうしても極端になるため流れが向けば台頭は可能ですが、定量戦かつ馬場も重くなるとなると切れ味だけで面倒を見切るのは難しそうで。

[8]⑬キセキ(福永)

 キレる脚がない分持続力があるタイプなので逃げないしはまくりで好成績を収めており、他馬が苦にするような重たい馬場でもタフに走り切れるのが身上。一方で国内で良馬場で好走したのは一昨年の宝塚記念まで遡り、これも先行決着を前目で運んだ分に過ぎず、今の状態では逃げ戦法は望めないだけに後ろから運ぶようでは届いても掲示板がやっとでしょうか。

<予想>
◎クロノジェネシス
△レイパパレ
△カレンブーケドール
★ユニコーンライオン

 馬場が渋ればクロノジェネシス鉄板+穴馬の台頭も期待して買うので良かったですが、降っても小雨程度となると恵まれうる存在が減るうえクロノジェネシスが取りこぼしてもおかしくはないと考えます。オッズ以上に予想難易度の高いレースになりそうで、雨量が増えない限りは個人的には馬券は買わずに観ていようと思います。


■東京11 ビッククインバイオ

 東京芝1400mは全4勝のうち3勝を挙げている得意コース。前走の京王杯SCはスタートで内に押し込められ本来の位置を取れなかったものの、最後は脚を伸ばして0.6差まで詰めてきており力のあるところを見せたレースでした。

 東京はロングラン開催の最終週ですが、昨日のレースを見ても内を差した馬の台頭が目立っており直線部分に関しては内外の差は無さそうです。めぼしい逃げ馬はランスオブプラーナ程度で位置取りの懸念も少なく、人気の差し勢を向こうに回して内を巧く立ち回れれば。

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