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2022年3月20日日曜日

【3/20(日)予想】スプリングSの全頭評価とねらい目レース(阪神大賞典)

■中山11R/フジテレビ賞スプリングS

[1]①ビーアストニッシド(岩田康)

 前走の共同通信杯はうまくペースを落とせたとはいえ、外伸び馬場で目標にされる展開をよく粘りこんでの③着でした。コーナー4つの中山替わりはプラスとなる一方で、明らかにラチ沿いのコンディションが悪化しているうえ雨が残る中でこのレースの前に4回使われることを考えると、勝ち切れるかどうかは微妙なラインでしょうか。

[2]②エンギダルマ(丸山)

 初勝利を挙げた前走の未勝利戦は、前の2頭が後続を離して競り合うも自滅したおかげで3番手にいたこの馬にお鉢が回ってきた格好でした。とはいえその2頭が作ったペースは61.6と極端に速いわけではなく、それが崩れて好位勢が勝つとなると単純に前2頭のレベルが低かったわけで、実質的にはエンギダルマが62秒くらいで逃げたところをようやくしのいだといった格好でした。この内容を踏まえれば現時点で重賞でどうこうとは言えずで。

[3]③サトノヘリオス(岩田望)

 未勝利・エリカ賞とレコード勝ちしたように非凡な資質は示していますが、前走のホープフルSで全く伸びずの⑬着。陣営は中1週での臨戦で疲労の蓄積を理由にしていましたが、実際勝った2戦は中京・阪神でのもので、デビュー戦の新潟も含め長距離輸送時にパフォーマンスを落としています。輸送そのものが問題なのか、それを考慮して最終を手控えることが問題なのかは何とも言えませんが、いずれにせよその両方に該当する今回は前走同様に案外という可能性が。

[4]④グランドライン(三浦)

 2走前の葉牡丹賞では弥生賞③着のボーンディスウェイとタイム差なしの②着。前走のホープフルSは0.8差⑨着に終わりましたが、伸びない最内を終始通ってのもので着差以上に善戦したとみてよいでしょう。

 今回は6戦して唯一勝ち切っている1800m戦となりますが、下表のとおりドゥラメンテ産駒は芝1800mの成績が突出しています。


 産駒出走数の多い1600・1800・2000で比べれば一目瞭然。複勝回収値が110という点も優秀で、実績に比べまだ人気が追い付いていない段階です。

 今回陣営は控えても良いというスタンスで、ビーアストニッシドが1番枠を引いた以上ハナを譲るのはほぼ確実でしょう。2~3番手の外を回って馬場の良いところを通れれば、この馬にチャンスが回ってくる場面もありそうです。

[4]⑤サノラキ(大野)

 2か月ぶりの割には速めは2本のみ。前走中山ダート1800mで勝ち上がったタイムも1.57.3と平凡で、いかにもダートの消耗戦が合いそうなタイプ。姉にエーデルワイス賞を勝ったコーラルツッキーが居るという血統背景からも、芝適性を見込む要素は見当たらずで。

[5]⑥ドーブネ(武豊)

 2走前のききょうS組のほとんどが自己条件でも勝負になっていない現状。朝日杯の内容を見る限り上級戦では単純に力量不足でしょう。

[5]⑦ディオ(戸崎)

 前走の未勝利戦はマイル戦にして前半4Fが49.2という異次元のスローペース。一瞬の脚を持っていることは証明できましたが、流石に重賞でそこまで恵まれる展開は期待しにくいです。

[6]⑧アサヒ(田辺)

 スタートの不安は元来のもので、デビュー2戦目でもあおり気味に出ての②着でした。出遅れたときも含めこの馬自身の脚は使っているとはいえ、勝ち切るためにはいろいろと噛み合う必要があるのが現状で末脚を生かしにくいコンディションの中山で中心視するのは少々リスクが高いかと。

[6]⑨ソリタリオ(横山武)

 前走のシンザン記念ではスタートこそ五分に決めたものの、スパッと切れるタイプではなく直線ではジリジリとしか伸びず。距離延長+中山替わりはプラスで、積極策の取れる横山武Jへの手替わりも合っていると見ます。

[7]⑩アルナシーム(福永)

 前走のつばき賞は前半4Fが51.6もかかる超スローペースで、小頭数でもあり折り合いが懸念されましたが馬の後ろに入って我慢が効きました。直線では落鉄するハプニングもありながら32.9の脚を使っており、絶対的に前が有利な展開をよく追い込みました。ペースが流れ前走よりもレースがしやすくなるのは好材料で、朝日杯でも伸びない最内から唯一足を伸ばしての④着と力のある所を見せています。ここは権利取り以上の結果を求めたいところ。

[7]⑪トーセンヴァンノ(田中勝)

 初勝利がOPのコスモス賞だったため、1勝馬にもかかわらず収得賞金600万で現状オープンにしか出られず。2勝クラス(1000万下)ができるまではこれを続けるしかなく、当面は参加賞狙いのレースが続くでしょう。

[8]⑫アライバル(ルメール)

 前走の京成杯は1角でごちゃついた際にスムーズさを欠き④着。東京で新馬勝ち+新潟2歳S②着という戦績から左回りが良いのか広いコースが良いのかは判断つきかねますが、外枠を引けた今回は立ち回りの難しさはある程度相殺されうる期待は持てます。差し損ねる懸念はありますがまともなら上位の一角。

[8]⑬オウケンボルト(M.デムーロ)

 前走の水仙賞では番手からのレースでも②着し進境を見せたものの、典型的な3歳1勝クラスのスローペースで、2,3番手を追走しそのまま流れ込んだだけという展開でした。距離は長いほうがよさそうで短縮がプラスとは見えずで。

<予想>
◎アルナシーム
○グランドライン
▲ソリタリオ
△アライバル
△アサヒ
△ビーアストニッシド


■阪神11R/阪神大賞典 トーセンカンビーナ

 3走前のアルゼンチン共和国杯の時に「関東移籍は失敗」と話した通り、この馬がパフォーマンスを高められるのは阪神・京都など3・4角から助走をつけて追い込めるコースの時です。今回は一昨年の宝塚記念⑧着時以来の阪神コースで、スタートに不安のあるタイプにつきコーナー6回のレイアウトも好都合。ディープボンドは頭一つ抜けていますが、複系で妙味があるのはこの馬でしょう。

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