世間的には案外この乗り替わりは否定的に取られているようで、前日時点でも10番人気前後となっています。確かに浜中Jはこの馬に2回騎乗して⑪⑦着。馬柱だけ見れば手が合っていないように見えるのも頷けますが、そもそもその2戦はシンザン記念と毎日杯で勝ち馬はいずれも後のG1ホース。その後距離短縮された橘Sで一発回答を見せたことを鑑みても、単純に上級戦では距離が長かったと見るべきでしょう。
手慣れた竹之下Jが乗るようになり取り口が安定したのは事実ですが、やはり気難しさはあり3走前のオーロCでは折り合えずに⑭着大敗。前走の北九州短距離Sはソロっと出して道中は我慢が効いていましたが、直線で行き場を失くし⑩着。5番枠を引きながら詰まることの無いよう道中から外へ外へ進路を取っていたにも関わらず、です。昨年はこの馬での1勝に終わった竹之下Jから重賞2勝を含む43勝を挙げた浜中Jへの乗り替わり。戦歴を深堀すれば相性が悪いと見限るのは早計で、先行勢が揃ったうえ前走で抑えた分今回は折り合いやすくなるでしょう。
昨年4角1番手~7番手がそのまま①~⑦着を独占したように、エアレーション・シャタリングも無く硬めの馬場で開催2週目の中山はまだまだ内前有利。逃げ馬を前に置き本来の積極策が打てれば、十分に台頭可能な相手関係と見ます。
■中山12R アキノスマート
4角3番手以内の前目で運べた時は①①③着と崩れてなく、前走は距離延長の効果もあり久々に逃げる形を取れましたが、勝ったバーデンヴァイラーに終始つつかれる格好で3角で失速し2.2差の⑦着。但しバーデンヴァイラーが②着に0.7差、③着に1.4差をつけて圧勝したレースにつきタイム差は気にするほどではなく、当時⑧着のゼンノジャスタも次走で現級を勝ち上がり。勝ち馬以外のレベルも水準以上の一戦と言えます。
距離適性がどうかという見方もありますが、この馬がこれまで主戦場としていた1400mはスマートファルコン産駒唯一のアキレス腱ともいえる距離(上図)で、血統背景からも息を入れられるコーナー4つのコースは向いているはずです。メンバー易化で同型の競り合いも見込まれない今回は前進あっても。
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