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2022年6月26日日曜日

【6/26(日)予想】宝塚記念の全頭評価&ねらい目レース(東京12R)

■阪神11R/宝塚記念

[1]①オーソリティ(ルメール)

間隔を空けたローテーションで走れているため3か月ぶりの実戦は良いですが、右回りでパフォーマンスが1段階下がるうえ昨春の天皇賞でサッパリだったように直前輸送も得意ではないタイプ。東京のような大箱が向いているだけに阪神内回りもプラスとは言い難く、買えてもここは押さえまで。

[1]②アフリカンゴールド(国分恭)

決してハナにはこだわらないタイプですが、前半が61秒を回るようなスローペースが条件。パンサラッサが飛ばすここはその望みは薄くて。

[2]③メロディーレーン(団野)

この馬の場合適条件が限られるうえ、きっかり4勝分の賞金しかないためこのように賞金以外で出走順が決まるレースの方が予定を組みやすい側面があります。前半62~3秒の入りから前で運び他がバテたところを捕まえるレースが理想ですが、このメンバーではそれを望めないでしょう。

[2]④エフフォーリア(横山武)

前走の大阪杯は輸送の影響もあってかゲート内でチャカつくなど本来の姿にあらず。最終追い後のコース入りを手控えるなど陣営なりに工夫をしてはいたものの、本来の操縦性が全く見られず負け過ぎの感もありました。

この中間は2週連続で3頭併せの真ん中を割らせる調教を施され、最終追いではブリンカーを装着し最後の1Fで併走馬を突き放すパフォーマンスを見せました。但し、1週前はランドオブリバティとウインカーネリアンというOP馬が相手だったのに対し最終は古馬条件クラスの2頭と併せる相手がそもそも違うため先着は当たり前で、しまいの伸びは同じでもOP馬と併せた1週前の方が全体時計は良かったわけです。最終的には本番でもブリンカーをすることとなりましたが、速めのペースが見込まれる今回、集中して前を追いかけるとガス欠になる危険があります。ここ一本でローテーションを組まれた点は他の有力馬と比べて有利ではありますが、この過程を以てまだ復活とは言い切れないと見ます。

[3]⑤アイアンバローズ(石橋脩)

前走の天皇賞では鞍上が脚を計るレース運びをした分で⑤着。確かに条件戦時代は控えて勝っていますがそもそもキレ勝負では分が悪い馬で、今回は上村師も積極的な運びを示唆しています。但し前前で運ぼうとしても前半が60秒を切るような一線級のペースで走れたことがなく、追走に手いっぱいになる懸念が。

[3]⑥タイトルホルダー(横山和)

前走の天皇賞では菊花賞同様に1000m基準で60秒-63秒(1200m換算75秒)-60秒で逃げることができての圧勝。3角前で捕まえに動く馬は何頭かいましたが、この時点ですでに再加速できていましたから結果的には2番手以下の馬は遅きに失した格好です。アイアンバローズが控え、ディバインフォースは落鉄、シルヴァーソニックは落馬と長距離重賞で実績のある馬が誰も鈴をつけに行けなかったことも想定外で、予想以上の大勝を生むこととなりました。

但しそれも含めハナに行けてこその馬で、2回目の再戦となるパンサラッサが厄介です。自らペースを落とすことができないメンバー構成でどこまで食い下がれるかでしょう。

[4]⑦デアリングタクト(松山)

1年ぶりの実戦となった前走のヴィクトリアマイルは⑥着と上々の復帰戦となりましたが、1番枠からのスタートで無駄なく1600mを走ってきた割には同じく経済コースを通ったローザノワールすら捉えられなかった内容は実績から考えるとおよそ物足りないと言わざるを得ません。追い切りは元々この程度で軽くても気になりはしませんが、オークス・JCを振り返って陣営は2400mが長いという認識を示しており、2200mというのは守備範囲のボーダーライン。構えて乗ることで漁夫の利を得る可能性はありますが、それにしては売れ過ぎかと。

[4]⑧ステイフーリッシュ(坂井)

サウジ・UAEで3000m超のレースを連勝して帰国してきましたが、追い切りは相変わらず格下に見劣りする内容。国内中距離戦線で勝負になるレベルにはないと見ます。

[5]⑨マイネルファンロン(M.デムーロ)

元々折り合いが課題でハナを切るか極端に後方から進むかで馬込みを避けざるを得なかったのですが、前走の天皇賞は馬群の中で折り合い最後まで脚を使って⑥着にまとめてきました。精神面の進境が伺えるうえ、昨年新潟記念を制したデムーロJを手配しここを目標に進めてきたローテーションも好感です。スタートしてからの直線の長い阪神2200mコースでパンサラッサのいる今回は60秒を切る淀みない流れが想定され、先行勢が早めに前を捕まえに行くとなると自ずから最後の1Fの勝負になってきます。まさしく大外一気を決めた新潟記念と同じような展開になるうえ、内目が活きており外を回して上がってもさほどコースロスは無さそうなのも助けです。いくら実績面で劣るとはいえ、G1でこの騎手が単勝万馬券というのは流石に舐められすぎです。

[5]⑩ヒシイグアス(レーン)

調整が難しくなかなか順調に使えない馬で、今年は香港国際競走が外国馬の受け入れを中止したことを受け急遽大阪杯から始動することに。まだ途上の出来だったことを思えば前走の④着は上出来で、図らずもここまで3か月の間隔を取れたこともプラスでしょう。中間はレーンJが4週連続で跨り意思疎通に努めており、時計的にも調整は上手くいっているようですがやはり気になるのは遠征競馬と経験のない暑さ。変にテンションが上がるようなことがなければ力はあるだけに、取捨を問われればパドックまで見極めが必要でしょうか。

[6]⑪パンサラッサ(吉田豊)

前走のドバイターフでは初のナイター競馬ということもあり鞍上曰く「進みが悪かった」とのことでしたが、ロードノースの猛追にも負けず①着同着。決して国内で勝ってきた時と同じスタイルにはなりませんでしたが、地力の強化を見せつけた一戦でした。

ただ、ここ2走1800mを使ってきたこともあり陣営は2200mに対し「やや長い」というスタンスを崩していません。それがブラフである可能性もありますしこの馬に関してはついていって潰すこともできないので皆自滅待ちのスタイルにならざるを得ず、結果としてスムーズに運べて逃げ切れる可能性は十分に考えられますが、現に2000mを超えて使われた2戦はハナを切って大敗。変に距離を気にして溜めて良さの出るタイプではないため、行って垂れたらそれまでという乗り方でこのレースの流れを大きく左右する1頭ですが、本来マイラーでもなんとかなる中山2500mで止まってしまったことを考えれば、まっとうにスタミナの必要なこの舞台では最後に垂れると見ます。

[6]⑫ウインマリリン(松岡)

1週前に好時計を出し直前は軽くにとどめるのは前走の大阪杯と一緒ですが、その前走は病み上がりの一戦とはいえ直前の出来を思えば負けすぎです。ここも一段階上向きとは言っていますが、上半期に現実的に使えるレースがここしかないという事情も。秋以降、中山に戻って見直したい馬です。

[7]⑬アリーヴォ(武豊)

小倉巧者ということでその適性が半信半疑だった前走の大阪杯では、よどみなく流れ先行勢が潰れる小倉2000mに近いラップ構成になったことでこの馬の走りの出来る展開になりました。今回も前半が流れ展開は向きそうで、複系の相手には押さえが必要でしょう。

[7]⑭キングオブコージ(横山典)

長くいい脚を…というよりは一瞬のキレを生かして勝つタイプで、このコース自体は初めても自身の力は出せるはずです。あとはG1でやる気のないことの多い鞍上が色気を持って乗ってくれればというところですが、18頭立てで大外を回して差せるだけの脚があるわけでもなく、かといって一昨年の目黒記念の時のように好位で死んだふりをするのも難しい枠順。上手く立ち回れれば複穴はあってもとは思いますが…

[7]⑮ディープボンド(和田竜)

持久力勝負が向いている馬で、有馬記念②着が示す通り中距離戦に求められるスピードも兼ね備えています。この舞台でならタイトルホルダーを逆転することはたやすいでしょうが、理想を言えば自ら他の馬をバテさせるような展開に持ち込みたいところ。そのためにはどこで前を捕まえに行くかの判断が必要ですが、パンサラッサの出方を伺いながら、後ろにもそれなりに脚を使わせなければいけないとなるとその難易度の高いレースになりそうです。

[8]⑯グロリアムンディ(福永)

芝では新馬戦を勝ったのみ。その新馬戦は京都芝2000mで2.05.8と時計も平凡で、当時からの成長は見込めるとはいえまっとうな良馬場では流石に出番は厳しいでしょう。

[8]⑰ギベオン(西村淳)

2000m超の距離は3歳時のセントライト記念⑬着時以来。2000m以内のレースでも流れが向かないと好走できておらず、距離・ペース共にここは向きにくいでしょう。

[8]⑱ポタジェ(吉田隼)

控えて案外だった2走前の金鯱賞の反省を生かし、前走の大阪杯では意識的にポジションを取ったことで先行勢が総崩れとなる展開を絶好のタイミングで受け止められました。馬場の良いところを通し、追って味のないレイパパレ、急坂不安のアリーヴォと併せたのでは勝つのも納得です。

ただ今回の中間は動きは今ひとつ。1週前には一杯に追われるもジュンライトボルト・ウーリリに後れを取り、最終はポリトラックで55.9-13.0とおよそ稽古とは言えないレベル。絡まれない大外枠は良さそうですが、既に2週目にしてラチ沿いはギリギリのコンディションにつき経済コースを通るのは得策とは言えずで。


<予想>
◎マイネルファンロン
○ヒシイグアス
▲アリーヴォ
△ディープボンド


■東京12R ハッピーアナザー

7走前の未勝利勝ちが東京ダ1400mでのもので、逃げて後続を突き放し0.7差の圧勝。ここ6戦中5戦が稍重以下で、唯一良馬場でやれた3走前はスタートで躓いたうえ何故かそこから外を回そうとした柴田大Jの謎判断の分もあり大敗。実績ある舞台に戻ればこのメンバーなら通用あって驚けずで。

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