今回3歳牝馬は3頭出走しており、何れもオークスに出た馬たちでその中でも③着と最先着を果たしたドゥーラが人気の中心です。但し牝馬限定の2400mという条件はそもそも国内ではオークス以外に設定が無く、成長途上の馬も多い3歳5月の段階では「走り切れた馬がおのずと上位に残る」という構図でしかありません。ドゥーラは札幌2歳Sを勝って以降マイルの流れについていけておらず、距離延長で結果を出した点からも本質的にこの距離が合っていたと見てよいでしょうが、だからと言って敗れた他2頭の評価を著しく下げる理由にはなりません。前日時点ではライトクオンタムが2番人気ですが、この馬にオークスでも先着し重賞2勝と実績でも上回るキタウイングがなぜ8番人気(前日13時時点)なのか理解に苦しみます。
オークスは距離不適、桜花賞は上級戦の経験の少ない杉原Jの判断ミス、チューリップ賞もスローペースで控えた杉原Jの判断ミスと敗れた理由はハッキリしており、手替わりのここは改めて狙えるタイミングでしょう。てか江田照Jって未だに52kg乗れるんですね…
■新潟11R/アイビスサマーダッシュ シンシティ
昨年の②着馬、しかもメンバーは昨年よりも与しやすいと見えるこの舞台で何故か昨年(2番人気)よりも人気を落としています。千直は5回目ですが、決着タイムが54秒台以下だと(0,1,1,0)なのに対し55秒以上かかると(0,0,0,2)。高速決着に強いタイプで、着外に敗れた2回は春と秋の開催で芝の状態が良くない中でのレースでした。野芝オンリーの新潟は芝の生育が最も旺盛になる夏開催がベストコンディションで、昨年同様の時計勝負になれば順当でしょう。
■札幌10R/ポプラS グラスデスティーノ
良績はダートの良馬場に集中しており、ここ最近は芝を使われたり馬場が悪かったりと不適条件でのレースが続いていました。5走前には現3勝クラスのブレイクフォースを完封した実績もあり、松田Jとのコンビでは一昨年の札幌でやはり良馬場のダート1700m戦で③着しています。直近の敗戦がクラスの壁と見られ人気はしないでしょうが、現級で得意条件で走れるのはある意味これが初めてで狙う価値はあると見ます。