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2024年3月10日日曜日

【3/10(日)予想】金鯱賞・フィリーズレビューの注目馬とねらい目レース(アネモネS、阪神8R)

■中京11R/金鯱賞 バラジ

大阪杯の前哨戦として3月施行になった2017年以降、7年のうち6回逃げ馬が③着以内(2,3,1,1)と好走しています。中山記念などにも言えることですが、古馬中距離路線のステップレースは有力馬が多く集まる一方で、先を見据えた仕上げで臨むことがほとんどであることからここを目標にしてきた馬の台頭が可能になります。加えて本番での折り合いを気にして先行馬の譲り合いが発生することで、ハナを切った馬が比較的残りやすいという土壌も生まれます。しかも今年はこれまでと違い、変則開催で「1回中京開催の開幕週」に開催される金鯱賞。「誰が逃げるか」は例年以上に重要なファクターになり得ます。

ただ今年は確固たる逃げ馬が不在。展開次第で行ってもいい馬はヤマニンサルバムなど何頭かいますが、何れも実績馬であり本番を見据えればここで出していくことは得策ではないでしょう。それであれば、ここを目標に仕上げてきた中で先行力のあるバラジのチャンスはないでしょうか。

この中間は柔軟性の改善を目的に去勢を敢行。元々身体の固いタイプで、故に大箱の中距離戦しか使えてきませんでした。その割に大箱コースに求められるキレが無く、ここ4戦は東京・新潟と末脚勝負の舞台で苦戦を強いられてきました。それでも3走前の目黒記念は差し追い込み決着を2番手追走から0.4差⑥着に踏ん張っており、2走前の新潟記念でも当時2kgのハンデ差があったノッキングポイントから0.4差の⑤着に健闘しており、OPでも通用の素地は見せていました。最終追いこそ地味だったものの、これまでは併せ馬で内を回っても遅れていたところ併入でまとめられているのはこの馬なりの進境でしょう。実績馬はそれぞれ一長一短あるメンバー構成からも、複穴として推せる価値は十分にあると見ます。


■阪神11R/報知杯フィリーズレビュー セシリエプラージュ

新馬戦は岩田望Jが乗り内で詰まって何も出来ず⑩着、前走の1勝クラス戦は鮫島駿Jが乗り外伸び展開で内を突いて④着と、コース取りが噛み合わずに取りこぼしたレースが2つもありました。フィリーズレビューはスピードを活かして短距離戦を勝ち上がってきた馬が多く集まるレースで、最後の直線はインが詰まりがち。昨年も直線で外に進路を取った各馬が上位を独占しており、故に勝負所で外目を上手く立ち回ってこれるかが鍵になります。その点インにこだわらないデムーロJにここで手が替わるのはプラスで、母アットザシーサイドも2016年のこのレースで②着の実績があり、内回り向きのスパッと切れる末脚は親譲り。人気どころがインでもたつくようなら一気の台頭も。


■中山11R/アネモネS ソルトクイーン

関東圏唯一の桜花賞トライアルではありますが、近年ではレース間隔を嫌って本気で桜花賞に行きたい関東馬はクイーンCやフェアリーSに回るので、以前にもましてトライアルとしての地位は低下しています。メンバーレベルが下がることで、動き出しが早くなりやすいトライアルレースでは後方待機勢が漁夫の利を得やすい展開になりがちで本来はそこを狙いたいのですが、今年は控えると明言しているのが芝で未勝利のエチャケナのみ。昨年のコンクシェルのように距離短縮で臨む馬もおらずで、次点で好走候補として狙いたいのは動き出しの早いこのレースでも耐えられる「1400m戦のようなきつめのラップを前目から勝っている馬」です。「前半34秒台のマイル戦を5番手以内から勝利」を基準にすると、該当するのはサクセスカラーとソルトクイーンですが、ここでは1800mの経験もあり、その新馬戦でベラジオボンドの③着したソルトクイーンを上に採ります。シルバーステート産駒で中山適性も見込め、母系はバブルガムフェロー、ザッツザプレンティ等を輩出したProdiceの一族。3歳からの活躍が見込める血統背景で、意欲の東上を買いたいです。


■阪神8R タイセイランナー

集中力が無く短距離しか使えず、そのうえスタートが悪く他の馬を気にする面があることから外枠が欲しいというかなり注文が多い馬。それでも大外枠を引いた5走前は④着と目途の立つ走りは出来ており、外枠を引けたうえ初ブリンカーで臨む今回は一変好走のチャンスと言えるでしょう。

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