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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2025年5月31日土曜日

【5/31(土)予想】葵Sの注目馬とねらい目レース(アハルテケS)

■京都11R/葵ステークス カワキタマナレア

前走のマーガレットSはレース中の鼻出血で⑦着。それを除けば芝1200mでは2戦2勝と底を見せていません。2勝が何れも昨年の札幌だったことを考えれば、暖かい時期の平坦コースは向いていると見られます。一瞬の脚を活かすタイプで内回りコースは引き続き歓迎のクチで、前走で人気急落局面なら。


■東京11R/アハルテケS エルゲルージ

重賞初挑戦となった前走の武蔵野Sで⑥着と健闘。芝に比べ施行数が限られるダート重賞における実績はOP級においては重視すべきで、中間も半年ぶりを感じさせない絶好の動きを披露。過去にも8か月ぶりで②着、9か月ぶりで③着と実績があり、長欠明けは苦にしないタイプです。スタートを決めて流れに乗れればここでも。

2025年5月25日日曜日

【5/25(日)予想】オークスの全頭評価とねらい目レース(韋駄天S)

■東京11R/優駿牝馬(オークス)

[1]①アルマヴェローチェ(岩田望)

前走の桜花賞では上り最速の脚を繰り出し②着。ベストのレースは出来たとはいえ、相手に走られすぎたというのが本音でしょう。ただ今回もまた渋化馬場の恩恵を受けられそうな立場であるうえ、血統的にもマイルよりこちらの方が力は出せるはず。オークスは過去10年なんだかんだ言って桜花賞組が7勝を挙げており、鬼門の内枠とはいえ今回も別路線組に脅威となる存在が見当たらない以上は有力視不可避でしょう。

[1]②レーヴドロペラ(大野)

札幌2歳Sはアルマヴェローチェから1秒以上離されての⑤着。芙蓉S②着の実績はあれど当時買ったジェットマグナムはその後OPで苦戦を強いられ、③着に降したミッキーマドンナも1勝クラスすら勝てていない現状。距離に魅力はあったとて、根本的に牝馬の中で伍せるだけのスピードが不足していると言わざるを得ません。

[2]③パラティレーヌ(丹内)

前走のフラワーCは伸びあがるようなスタートから挟まれ後方から。それでも脚を見せての②着と力量を感じさせる走りではありました。ただ、出遅れの原因となったゲート内の駐立にも現れていたように、精神面の成長が途上で環境の変化に敏感なタイプ。初の東京に地下馬道、スタンド前の大歓声と危うい要素は少なくなく、前走駆った川田Jが来ないというのも現状での評価を表しているだけに。

[2]④アイサンサン(北村宏)

緩いペースのマイルでしか走れてなく、ここでの通用根拠は見いだせません。

[3]⑤リンクスティップ(M.デムーロ)

前走の桜花賞ではスタート後にぶつけられ後方から。3角最後方からのまくりで③着まで押し上げましたが、マイル戦であれだけ後ろからになってしまってはあれが限界でしょう。鞍上もエンジンの掛かりに課題があることを指摘していたように、コース替わりは間違いなくプラス。前走時にも触れたとおりきさらぎ賞の相手関係を考えれば牝馬クラシックでは主役を張れる存在で、外差しの決まりやすいオークスという舞台にも手が合う鞍上で改めて。

[3]⑥ビップデイジー(幸)

割と流れた桜花賞でもハミを噛んでしまい⑪着。さらに距離が延びるここはこらえさせるだけでも厳しく。

[4]⑦レーゼドラマ(坂井)

前走のフラワーCでは4角から加速をつけての快勝。ただ逃げ切って勝ったこのレースの上りは35.4。2走前のゆりかもめ賞では33秒台の上りについていけず⑥着に敗れており、早目に踏んでいくレースが出来るかがカギとなります。直線の長い東京では33秒台を繰り出せる馬も少なくないだけに、外差し有利のコンディションで2秒以上のセーフティリードを作れるかとなると?

[4]⑧サタデーサンライズ(田辺)

ドゥーラやハギノピリナのようにマイル実績のない馬が穴を開けるパターンは決まって外差しです。これらの馬たちは、中距離戦を差して勝ってきた経歴がありギアチェンジの競馬に対応できる素地があります。対して平場を前目で押し切る程度のスピードしかないようではこの舞台ではそもそも厳しく、サタデーサンライズはまさにそのタイプに当てはまるだけに好走の目は薄いでしょう。

[5]⑨エンブロイダリー(ルメール)

前走の桜花賞では直線半ばでアルマヴェローチェに来られるともうひと脚を繰り出して完封。アドマイヤマーズ産駒が芝の稍重以下で勝ったのはこれが初めてで、血統のカルマを超えて勝ち切れるとなると相当な実力があると考えてよさそうです。父父であるダイワメジャーの産駒はマイルまでとそれ以上で戦績がくっきり分かれる傾向があり、この馬にとってもベストではない可能性こそあるものの能力の絶対値を考えれば印は回さざるを得ません。

[5]⑩タイセイプランセス(石橋脩)

前走のフローラSは権利獲得まであと一歩の③着。小柄なタイプで開幕週のきれいな馬場が合っているうえ、実質1勝クラス戦のメンバーで前半が流れ差し決着になった点も大きかったです。馬場が重くなるのは歓迎できず、前走の見た目でこんなに人気するのは少々危険かと。

[6]⑪ウィルサヴァイブ(団野)

勝ち切ったのはスローの短距離戦のみ。ここで通用する論拠は見いだせません。

[6]⑫ブラウンラチェット(レーン)

前走の桜花賞は出ムチが入るも出ていけず⑨着。エンジンの掛かりが遅く距離延長はプラスになりそうなものの、ちょっとここ2戦が別馬のような負け方。鞍上で人気しているものの調教後馬体重も前走からさらに減らしており馬体の成長が無いのは明らかで、それでいて気性面がどんどん難しくなっているというのは…

[7]⑬タガノアビー(藤岡佑)

2走前(!?)のフローラSでは内枠があだとなり直線外に持ち出せず⑤着。スタートが悪いうえ器用さが無いため、外目を回して脚を遣わせたいタイプなだけにこの枠はプラスでしょう。前走の矢車賞は超スローを最後方(といっても6頭立てですが)から差し切っており、ギアチェンジの競馬にも対応可能。3走前の未勝利戦のように上りの掛かるコンディションでも走れており、すべてがスムーズに来た時には要警戒。

[7]⑭サヴォンリンナ(北村友)

サンライズジパングの下という血統。ただ前走の忘れな草賞は前半62.7のスローペースを押し切ったまでで、ここで通用するスピードは窺えず。

[7]⑮カムニャック(シュタルケ)

前走のフローラSはトライアルにしてはそれなりに流れた分もあり、課題の折り合いも何とかなっての差し切りでした。追い込み有利の展開で中団から33.4の脚を遣えたのはレベルの違いを感じさせ、締まった流れの方が走れる現状なら上級戦もプラス。友道厩舎らしく1週前に猛時計を出しており調整過程に抜かりもなく、別路線組最大の惑星ならこの馬でしょう。

[8]⑯ゴーソーファー(津村)

前走のフローラSでは馬群でハミを取らず⑯着大敗。未勝利戦は逃げ切り、3走前の1勝クラス戦は最後方からの差し切りと、器用さが無く極端なレースしかできない現状です。ここも後方外からのレースをせざるを得ず、32秒台の脚が使えるとかでもない限り。

[8]⑰ケリフレッドアスク(ディー)

切れる脚が使えず前目で粘るレースしかできない現状。差し有利のオークスの展開にも不向きで、藤原厩舎お得意の舐めた仕上げでは(シャフリヤールのような元値の高い馬ならともかく)上り目も乏しく。

[8]⑱エリカエクスプレス(戸崎)

前走の桜花賞は最内枠も考慮しての積極策でしたが、最後に止まっての⑤着。フローラSまでは1週前のウッドで順時計でこらえられていたところ、前走の1週前は逆時計。行きたがる面が出ていたのもそのためだった可能性があり、今回も1週前が逆時計となると折り合いは厳しいでしょう。

<予想>
◎リンクスティップ
○アルマヴェローチェ
▲エンブロイダリー
△タガノアビー
△カムニャック


■新潟11R/韋駄天S ロードベイリーフ

3年以上勝ってないとはいえ芝短距離戦では善戦を続けており、千直もその多くが内枠を引いてしまったもの。本来は叩いてからのタイプですがこの中間は障害練習を行っていたもので、普通の休養とは区別して考えてよいでしょう。この絶好枠を引いてこの人気にとどめ置かれるようなら狙いたいです。

2025年5月24日土曜日

【5/24(土)予想】平安Sの注目馬とねらい目レース(欅S)

■京都11R/平安S ルクスフロンティア

ダートで6番枠以内の内枠なら(3,2,0,0)。前走のブリリアントSは13番枠から枠なりのレースとなり、馬群に入れられなかったのが響いての大敗でしたが、再度内枠を引いた上インにこだわる岩田康Jへの手替わりは大きなプラス。1900m戦は先に動き出した馬が最後に止まるコース故、インを立ち回ってゴール前に足を伸ばすレースが出来れば一発も。


■東京11R/欅S コパノニコルソン

このコースは2回走って①⑤着。⑤着だった昨年のこのレースはコスタノヴァ、エンペラーワケアが①②着したレースで、離されたのも致し方ありません。前走はいきなりの距離延長で不発だったものの、元々昨年の鎌倉Sではロードフォンスやバグラダスに先着しておりこのメンバーで通用する素地はあるはず。走りなれたこの距離で一変があるなら。

2025年5月18日日曜日

【5/18(日)予想】ヴィクトリアマイルの全頭評価

■東京11R/ヴィクトリアマイル

[1]①クリスマスパレード(石川)

昨日の東京は大雨にもかかわらず、メインの六社Sは外差し決着。驚異的な水はけを前に前有利展開が生まれる余地は小さく、加えて気温上昇や天候回復で馬場が乾いてくるとなるとその恩恵は傾斜の高い外側から出てきます。この枠ですので行くしかないこの馬にとっては厳しい条件が重なるだけに。

[1]②ステレンボッシュ(戸崎)

前走の大阪杯は陣営も首をひねる大敗。輸送を経てマイナス4キロという身体は今思えばギリギリだったのかもしれませんが、仮にも桜花賞を勝った馬が今になって輸送に敗因を求めるのは無理があります。暮れの香港ヴァーズは53kgで出られた分も大きく、デビュー時456kgだった体重は前走でも460kgとほとんど変わらず。完成度と好騎乗でカバーできていた3歳春までの戦歴で人気するようなら疑ってかかりたいです。

[2]③アルジーヌ(レーン)

前走の阪神牝馬Sは後方インを立ち回り直線では上手く前が開いたもののスパッと伸びきれず②着。+12kgといかにも叩きという仕上げもありましたが、元々が立ち回りで着を拾うタイプなので中山や京都、ローカル場の方が向いておりここでは切れ負けの懸念があります。

[2]④サフィラ(松山)

サロミナの仔らしく、被されずに外を立ち回るレースが理想。前走の阪神牝馬Sは好位2番手から直線で上手く馬場のいいインに入り、外枠勢の追撃をしのぐ完璧な立ち回りでした。ただ好走を続けているここ4戦は何れも半マイル48秒くらいの緩い流れを前付けしたもので、ここは下手をすると45秒くらいで流れることも想定されるだけに内取りを落とす懸念があります。そうなるとこの内枠はあだとなる可能性があるだけに。

[3]⑤ラヴェル(津村)

府中のマイルは2歳時にアルテミスSを勝利。世界の強豪に挑み続け香港でそのあまりに短い生涯を終えたリバティアイランドに、牝馬で唯一先着したのがこの馬です。跳びが大きく大箱がベターなタイプなので舞台替わりは見直したいですが、まだ完調手前といったところでテン乗りの津村Jが駆るという点でも本当に狙えるのはここを使ってからの府中牝馬S(旧マーメイドS)でしょうか。

[3]⑥ミアネーロ(ディー)出走取消

[4]⑦ワイドラトゥール(北村友)

前走の愛知杯は前が止まった流れにも乗じて差し切り勝ち。テイエムスパーダが飛ばし前半が32.7とG1でも見ないような超絶ハイラップになった分恵まれたのは事実ですが、そこについて行って末脚を繰り出す能力が備わっているというのは同様にハイラップが見込まれるこの舞台で評価できるポイントでしょう。世間的にはマイルが長いとも見られがちですが、そもそも新馬勝ちはマイルでのもの。桜花賞も直線で前が開かず進路を探しながらの0.3差、ステレンボッシュとほぼ変わらない上りを遣えていたのは評価するべきで、例によって藤原厩舎らしい舐めた仕上げで人気しないでしょうが前が流れて外差しバイアスが出てくれば格好の走り時。

[4]⑧シンリョクカ(木幡初)

加減速が苦手なようでワンターンが向いており、5走前の新潟記念もワンターンのコースでワンペースの押し切りが叶ったものでした。距離もコースも合ってはいるもののギアチェンジの上でキレが求められるこの舞台では。

[5]⑨アドマイヤマツリ(田辺)

前走の福島牝馬Sでは好位のインを立ち回り直線で外に持ち出す理想的な内容で完勝。レースセンスの高さが光りますがいかんせんマイルは未経験で、ここでハイペースに巻き込まれたときにどこまで脚を遣えるかは未知数です。

[5]⑩ボンドガール(武豊)

キレはあるのですが長くいい脚を遣うタイプではなく、勝ち切るには展開の助けが必要になってきます。ただ今回は前が飛ばして早めに垂れた際に後続がどこで脚を遣うかといったレースになることが予想され、それを心得た鞍上なら浮上の目も。

[6]⑪シングザットソング(斎藤)

前走の愛知杯は得意距離でインをうまく立ち回るも②着まで。外差し展開に泣かされたのは事実ですが、この馬の場合元々1400mでも上手く立ち回ってなんぼというタイプで、ワイドラトゥールなどと違って距離が伸びてよくなるタイプとは言い難く。

[6]⑫シランケド(M.デムーロ)

大事に使われながら3連勝。元々初勝利が1400mだったように短距離自体は問題なく、しまいは必ずいい脚を遣ってきます。2走前の魚沼Sを見る限り、直線いっぱいに脚を遣えるタイプでこの舞台替わりもプラスなはずで、前崩れの際に仕掛けるタイミングが難しくなるのがどうかも外差しが効くコンディションなら押さえは必要ではないでしょうか。知らんけど。

[7]⑬ビヨンドザヴァレー(菱田)

リリーオブザヴァレーの仔は2000m以上の実績が多いのですが、この馬はイスラボニータの影響かマイル前後に適性を有します。ただ使える上りに限界があるようで、位置取りを落とした時に勝ち切れないのもそこから。今回は前付けしたとて末脚が求められる舞台なだけに。

[7]⑭マサノカナリア(横山典)

前走の立雲峡Sは時計的には評価できるものでしたが、好位を立ち回り直線で上手く外に出せた分の勝利でもあります。マイルでは掲示板までという戦歴に加え勝ち上がり後は○×ホースと化しており、今回は凡走の番。

[7]⑮ソーダズリング(坂井)

前走の阪神牝馬Sではスローペースにしびれを切らした後続が早めに上がってきたのに合わせる形で脚がダレてしまい⑥着。折り合いが難しいタイプなだけに、しっかり我慢させて自分のタイミングで動けることが必要です。そういった意味では締まった流れかつ直線でゴーサインを出せるこの舞台は向いており、この中間も前走同様に好調をキープ。フローラSで②着があるように東京コースも問題なく、短距離の差し馬が台頭する今のコンディションなら。

[8]⑯クイーンズウォーク(川田)

左回りは①④①①着。唯一の敗戦は昨年のオークスですからやむ無しでしょう。フランケル産駒の兄グレナディアガーズと違い成長はまだまだこれからといった感じで、雄大な馬体を持て余す分現状は大箱の方が向いておりここは適条件でしょう。ただ久々のマイル戦につき位置取りを落とすことはやむを得ず、不器用故外を回してという競馬になると間に合うかどうかは時の運。

[8]⑰アスコリピチェーノ(ルメール)

前走の1351ターフスプリントは、短いところを使って気合を入れたい陣営の意図もあった模様。勝ち切った以上にスピード競馬への対応を証明した点で、ここに向けてよいステップになったと見られます。京成杯AHで見せたように早目に流れても溜めればキレる脚を持っており、外枠も含めて好材料が揃った今回は上位争い必至でしょう。

[8]⑱アリスヴェリテ(池添)

前走の福島牝馬Sは出たなりの競馬で④着。結局、ぶっ放す戦法は折り合えなかったがための善後策で、その前走は内前有利展開で届かずもがっちり抑えられる騎手が乗れば外を回して脚を遣わせるレースができるということがわかりました。ラヴェルの勝ったアルテミスSで③着した実績からもコース替わりは問題なく、クリスマスパレードをあまり深追いしすぎずがっちり折り合えれば一発も。

<予想>
◎ソーダズリング
○ワイドラトゥール
▲アスコリピチェーノ
△アリスヴェリテ
△ボンドガール
△シランケド
△クイーンズウォーク

2025年5月17日土曜日

【5/17(土)予想】新潟大賞典の注目馬とねらい目レース(立川特別)

■新潟11R/新潟大賞典 マイネルメモリー

まっとうなキレ勝負では分が悪いものの、上りの掛かるコンディションを苦にしないタイプで今の新潟のコンディションは合っています。元来ゴールドシップ産駒は馬場による成績差が少ないとはいえ、流石に重賞となると単に粘り強いだけでなくある程度の位置から末脚を遣うことが求められます。前が止まらなくなるローカル重馬場の乗り方を心得ている丹内Jが駆るとなれば無視できません。


■東京10R/立川特別 ヨゾラノムコウニ

全2勝は何れも重馬場。4走前のように外目を被されずに進出するのが理想で、脚抜きの良いコンディション且つ外枠を引けた今回はチャンスでしょう。現級善戦レベルが数頭程度のこのメンバーなら狙えるはずで。

2025年5月11日日曜日

【5/11(日)予想】NHKマイルCの全頭評価

■東京11R/NHKマイルカップ

[1]①モンドデラモーレ(戸崎)

3走前の札幌2歳Sは向こう正面で先に出てしまった分後ろの目標にされ④着。2走前のジュニアCはスローペースでファンダムの後ろから追いかけて②着、前走のファルコンSは大外枠からのスタートで道中何度か寄られて外に張るロスもありながらの②着と、何れも中身のあるレースをしています。特にジュニアCで好戦したファンダムは(個人的には)ダービーに出てもいい勝負になると踏んでいる存在で、それに迫った内容は評価してよいでしょう。久々に1桁枠番を引けた今回は好位のインから直線で外に出すレースができるはずで、我慢させられる戸崎Jへの手替わりは要注意。

[1]②ショウナンザナドゥ(池添)

前走の桜花賞は柔らかい馬場の影響もあって⑩着。ミスエーニョの仔らしいといえばそれまでですが、そもそもが脚の遣いどころの難しいタイプで東京替わりはプラスでないうえ、大味な競馬の方が向いているだけにこの枠も難しいです。

[2]③チェルビアット(ディー)

桜花賞は後方待機組に展開が向いた中でも⑥着。リンクスティップがまくった時に進路をカットされたシーンはありましたが、ではそれが無ければそこからずっと伸びて勝ち負けだったか?というとそうは見えず。フィリーズレビューの勝ち方を見ても33秒台で長く伸びることが求められる東京は向いていないと見られるだけに。

[2]④ヤンキーバローズ(岩田望)

前走のファルコンSは後方のインから直線入り口で外に進路を切り替え差し切り勝ち。父親ならあそこでインにこだわって詰まることが想定されるだけに、ここら辺は中央の芝レースに上手く順応していると言えます。裏を返せば鞍上が相当上手く乗った分届いたとも言え、ここから1Fの延長、なおかつごまかしの利かない東京となると上昇は?

[3]⑤ランスオブカオス(吉村誠)

昨年の金杯の時にも触れた「東京が苦手なシルバーステート産駒」というのは継続していて、いまだに函館と東京だけ異常に成績が悪いです。


出走数の7割が芝レースなので上記は芝のみ抽出しての比較ですが、全場で唯一複勝率2割以下に沈んでいるのが東京。産駒の出走履歴を見ると、どうやら使える上りに限界のあるタイプが多く600mを伸び続ける適性のない馬が多いことが原因とみられます。前目で脚を遣えるタイプで阪神外回りも勝っているだけにこの舞台が合わないとは言い切れませんが、血統面からは割り引きたい存在です。

[3]⑥イミグラントソング(ルメール)

前走のNZTはアドマイヤズームを射程にドンピシャの仕掛けで差し切り。ただ石川Jも語る通りいかにも中山向きという反応の良さとキレがある一方、東京でそれをやろうとすると直線半ばまで前を射程に入れられる位置で構える必要があります。4走前の未勝利戦がまさにそういう勝ち方でラスト400mだけ加速すればよいレースだったのに対し、2走前の1勝クラス戦はラストの3Fがずっと11秒台前半で流れ取りこぼしています。流石にG1の流れでそんなやわなレースになることは期待しにくく、よほど位置取りがうまくいった上で馬群がばらけるなどすれば浮上の目も。

[4]⑦トータルクラリティ(北村友)

朝日杯FS以降は気持ちの問題がモロに出るようになり結果につながらず。初ブリンカーが刺激になればというところですが、勝った新潟2歳Sにしても伸び返したというより相手が垂れた結果の押し切りといった方が良さそうで、ここで強調できるレベルにはないのではないかという見立てです。

[4]⑧アドマイヤズーム(川田)

母ダイワズームは初勝利に7戦を要し、3歳の春にようやく勝ち上がった後そこから500万下、スイートピーSと3連勝でオークスに駒を進めた(⑪着)経歴の持ち主。この馬自身も新馬戦を取りこぼした後で未勝利→朝日杯FSと連勝するなど叩き良化型のDNAを受け継いでいる模様で、前走のNZTも明らかな叩きと割り切ることができるでしょう。正直最後の3Fの加速の仕方だけを見ればイミグラントソングと大差なく、東京の600mを目いっぱい走り切るのが向いているようには見えません。それでも父モーリス、母父ハーツクライという晩成血統にして現時点でのパフォーマンスの高さは出色で、戦歴以上のポテンシャルを秘めた存在と考えればここも有力視。

[5]⑨マイネルチケット(横山武)

東京での2戦は稍重馬場で速い上がりが求められなかった分の③②着。ダノンバラード産駒が33秒台の上り勝負に対応できるとは思えず…

[5]⑩マジックサンズ(武豊)

前走の皐月賞は4角から早目の進出で見せ場たっぷりの⑥着。骨折休養明けでも折り合い面の進境が感じられ、止まったのは距離と急坂の分と考えれば舞台は好転します。一方で当時の皐月賞は内前がほぼ総崩れという展開でそこに乗じた点は否めず、デビュー2連勝は何れも平坦で直線の短い函館・札幌だったことを考えれば600mを伸びきる走りに向いているかどうかは懐疑的です。コナブリュワーズの子供は早枯れ傾向も見て取れ、骨折期間を挟んだこの間の成長度も?

[6]⑪パンジャタワー(松山)

昨日のエプソムCの上位3頭は2000mの勝ち鞍のある馬が揃う結果に。ワンターンなのでマイル寄りのスピードが必要なのに加えその距離を走り切れるスタミナの裏付けも必要なレースでした。パンジャタワーは朝日杯の止まり方を見る限り距離は1400mまでが限界と見られ、外差しが嵌った時の複穴候補までか。

[6]⑫マピュース(田辺)

前走の桜花賞では前が止まった展開にも乗じて④着。とはいえインをうまく立ち回ったうえ稍重馬場も味方した形。最後方から大外を回したリンクスティップとは着差以上の力量差があると考えるべきで、前走でも指摘した通り高速決着への対応力も未知数です。

[7]⑬ミニトランザット(鮫島駿)

新馬戦は逃げ切り、京成杯とチャーチルダウンズCは後方からしまいを活かして③着。2走前のきさらぎ賞でいいところなく⑧着と敗れた際鮫島駿Jは「馬混みで競馬(を経験)していなかったのが響いたのか…」とのコメント。姉のイフェイオンも好位外につけて被されないレースをした方が力を出せるタイプで、もまれずに運べるかどうかがカギになると言えるでしょう。この枠であれば好位外のレースができるのが理想ですが、馬も鞍上もスタートがアテにならないタイプなだけに…

[7]⑭ティラトーレ(木幡巧)

自分で決める脚が無く、牝馬限定戦で先行力と体力を活かして粘りこむタイプ。末脚も求められるこの舞台では?

[7]⑮アルテヴェローチェ(佐々木)

折り合いの難しさを抱えながらも最後は自分の脚を遣えており、前残り展開にも泣いた朝日杯FS⑤着以外はオール連対。締まった流れの方がレースしやすいタイプで、4走前のサウジアラビアロイヤルCを見る限りは直線の長い東京も向くはず。あとは速い上がりが使えるかがカギなだけに、なるだけいい位置でレースをさせてあげられれば。

[8]⑯サトノカルナバル(レーン)

正直共同通信杯の走りを見る限りは距離が伸びてよいタイプには見えず、外差しでしまいに賭けるという戦法ができる馬でもなさそう。鞍上が鞍上だけに押さえる必要はあるとは思いますが…

[8]⑰ヴーレヴー(浜中)

前走の桜花賞は最内を引いたこの馬に向かないコンディションや展開にもなり⑧着。割り引く敗戦ではないと考えますが、それでも2走前のエルフィンSが4F48秒とかなり落ち着いたラップの2番手から押し切ったまでとなるとここでのスピード不足は否めません。

[8]⑱コートアリシアン(菅原明)

トータルクラリティの項でも述べましたが、長く脚を遣えるタイプではなく一瞬のキレで決めたいところ。それだけに前走のNZTは中山コースも向いた格好で、再び末脚全開の東京に戻るのはマイナスでしょう。

<予想>
◎モンドデラモーレ
○アルテベローチェ
▲アドマイヤズーム
△マジックサンズ
△ランスオブカオス
△マピュース
△パンジャタワー
△ミニトランザット

2025年5月10日土曜日

【5/10(土)予想】京都新聞杯・エプソムCの注目馬とねらい目レース(駿風S)

■京都11R/京都新聞杯 ロットブラータ

京都外回りで少頭数、なおかつ先を見据えたステップレースの側面もある3歳重賞となるとスローペースは必至。陣営は番手競馬を希望してはいますが、おそらく誰も行かなさそうなので今回もこの馬がハナを切ることが予想されます。改修後も芝コースの水はけの悪さは相変わらずで、この天気では回復は難しそう。切れ味が削がれ前目の馬に展開が向く流れの後押しもあれば。


■東京11R/エプソムカップ ラケマーダ

名目上は宝塚記念のステップレースという位置づけにつき、その本番が3週間前倒しになったことに伴いエプソムCも1か月前倒しで開催されることに。ただ、過去10年で実際にエプソムCから宝塚記念に行った馬はわずか2頭で(0,0,0,2)。中距離馬にとって上半期の総決算で、大阪杯春の天皇賞など国内に加え、サウジにドバイ、香港などいろいろな路線から直行する賞金持ちの馬が多くなったことが主因ですが、そもそもワンターンでほぼマイルといって差し支えのない東京1800mとコーナー4つの内回りコースで争われる阪神2200mとでは求められる適性が全く異なり、むしろここに出る馬は安田記念を目指した方が現実的な気もします(中3週であればできなくはない)。

ラケマーダは前走の小倉大賞典で③着。前半が流れる展開も向きましたが、ここ最近は気難しさもマシになりしっかり控えるレースが出来ています。1800mでもマイル寄りの適性が求められる舞台はぴったりで、メイショウチタンが主張するところにビーアストニッシドが追いかけ、さらに押さえの利かないシュトラウスが絡んでくる展開になればしまい勝負の色が強まることは間違いありません。カシオペアS、キャピタルS、洛陽Sと重賞好走級の馬たちと小差で走ってきていることも踏まえればここは通用してもいいはず。


■新潟11R/駿風S ウォータールグラン

二の脚の速さがセールスポイントで、促さなくても32秒台でハナに立ててしまいます。その分コーナーのあるコースではためを作った後続にやられてしまうレースが続いていますが、一息で押し切れる千直でなら見直せるはず。中枠からであればむしろかぶせる形で先行出来、自分の形に持ち込めればスピードは間違いなく通用級で。

2025年5月6日火曜日

【5/6(火・休)地方競馬予想】名古屋グランプリの注目馬

■名古屋11R/名古屋グランプリ ハギノアレグリアス

前走のアンタレスSは熱中症を発症しシンガリ負け。当日は25度近くまで気温が上がったことは確かですが、9月の阪神で行われるシリウスSを連覇しておりその理屈は当てはまらないのでは?と最初は疑問に感じました。ただ、今年のJRA古馬ローテ改正の理由の1つでもある「暑熱順化」を切り口に考えると話は変わってきます。

2025/4/19 アンタレスS(阪神)⑫着 23.7度
2024/12/1 チャンピオンズC(中京)④着 14.3度
2024/9/28 シリウスS(阪神)①着 28.8度
2024/5/18 平安S(京都)⑦着 27.8度
2024/4/14 アンタレスS(阪神)③着 22.4度
2024/3/6 ダイオライト記念(船橋)③着 14.5度
2023/12/3 チャンピオンズC(中京)⑥着 13.7度
2023/9/30 シリウスS(阪神)①着 25.8度
2023/6/28 帝王賞(大井)④着 30.8度
2023/5/20 平安S(京都)②着 23.9度
2023/3/16 名古屋大賞典(名古屋)①着 22.1度

上記は重賞を初めて制した一昨年の名古屋大賞典以降の成績と近隣観測点の当日の最高気温を示したものです。例えば連覇したシリウスS(何れも夏日)と前走(言うて23度)を見比べれば前者の方が気温が高かったわけですが、夏を超えての高温は問題なくても春先の急な気温上昇は堪えるという説を取れば説明がつく内容です。昨年の平安Sで着外に敗れたこととも整合性が付き、今日はあいにくの天気で気温が15度くらいに落ち着く(しかも弥富は海沿いの埋め立て地なのでこれより体感は寒いはず)となれば見直してよいでしょう。昨年のシリウスS~チャンピオンズCの内容はここに来てのもう一段階の成長を感じさせるもの。もう少し内枠が良かったとも思うものの不良馬場なら外を回せた方が有利と見られ、外3番手あたりを取れそうなノットゥルノと併せて狙いたいです。

2025年5月5日月曜日

【5/5(月・祝)地方競馬予想】かしわ記念の注目馬

■船橋11R/かしわ記念 ウィリアムバローズ

中央勢で唯一良馬場の船橋で勝った経験がある馬。その3走前の日テレ杯ではウシュバテソーロ、メイショウハリオ(、キャッスルトップ)といったG1級を向こうに回しての逃げ切りでした。昨年のかしわ記念は不良馬場も合わず位置を取れないレースで⑥着でしたが、前走のフェブラリーSは見た目以上に競りこまれる展開でもありました。良馬場ならシャマルの外の2番手あたりにつけられそうですし、何より3F目に息が入らないワンターンのレースは向いていないはず。コーナー4つでメリハリを持って進めれば変われてよいはずで、距離適性を疑問視されて人気しないようなら。

2025年5月4日日曜日

【5/4(日・祝)予想】天皇賞(春)の全頭評価

■京都11R/天皇賞(春)

[1]①アラタ(大野)

今の日本競馬は中距離に最適化され過ぎており、本質的にステイヤー、という馬は勝ち上がることが難しい構造になっています(2歳戦は2000mまでしかレースが無い、新馬戦の早期終了、未勝利戦も3歳9月で終了、etc.)。生産界も番組数や繁殖価値からみな最初からステイヤーを志向した配合はしないため、結果的に今の長距離路線は「中距離でも十分強いけどこっちの方がより強さを発揮できる馬」のためのレースになっています。ゆえに、中距離G3でやっと勝負になるレベルの馬では足りないというのが基本的な考えです(これは他の出走馬にも言えますが)。アラタに関して言えば中距離戦でも位置が後ろになりがちなので距離が延びることは問題ないと思いますが、基本的にはコーナー4つのレースで一瞬の脚を活かすレースがしたいタイプで3角からの長い加速に対応できるかといわれると怪しく。

[2]②ウインエアフォルク(幸)

3勝クラス馬。豪華メンバーの一昨年のJCは別としても、その他2度の重賞挑戦でも1秒以上負けている現状では。

[2]③ブロ-ザホーン(菅原明)

良いときはコース追いでしっかり負荷をかけているのですが、この中間は1週前にウッドが1本あったのみ。併入でまとめているものの最後の1Fは減速しており、やはりまだ本来の動きにはない様子。よっぽどの大雨でも降れば話は別ですが…

[3]④ジャンカズマ(野中)

前走のダイヤモンドSは最後の600mで勝負が決まる東京のレースがそのまま3400mに持ち込まれた結果、前が可愛がられての②着確保でした。ここはメンバーレベルが上がるうえ、動き出しの速い京都外回りでは。

[4]⑤サンライズアース(池添)

前走の阪神大賞典は格上挑戦で勝利。まだ物見をしながら走っており精神面の課題は残るものの、当時も途中でマコトヴェリーキーに交わされてスイッチが入ったとのことで、目標にできる馬が置ければエンジンが入るタイプのようです。今回は前目で残したい馬がそこそこ居るので道中の隊列は決まりそう。あとはそれらを直線で早々に交わした後でどこまで粘れるかが課題で、キレのあるタイプに負ける懸念はあるものの長くいい脚を遣うレーススタイルは京都に合っているはずで。

[4]⑥ヘデントール(レーン)

日本の芝レースへの適性に疑問符のつくオシェアJの乗った青葉賞以外はオール連対。ダイヤモンドSも4角からの進出で長い東京の直線を押し切るなど、自分で勝ちに行ける強みを持っています。ここ2戦が戸崎Jでしっかり折り合っての好走だっただけに、レーンJになってガツンと行ってしまわないかが不安も能力だけなら中心視。

[4]⑦プラダリア(松山)

前走の京都記念は仕掛け遅れの分の⑥着とはいえ、得意時期、得意コースということを考えれば物足りない内容。2走前の香港ⅤでクリスチャンJが積極的なレースをした分前走行きたがる面が出てしまったとのことで、この馬が池添Jでしか勝てていないことがよくわかるエピソードでもあります。一気の距離延長となるここも気性面がネックとなりそうで。

[5]⑧ショウナンラプンタ(武豊)

前走の阪神大賞典は明らかに脚を測ったレースで④着。それでもレース上りより遅い脚しか使えなかった点を考えると、元々の末脚に限界があるのかこの距離が向いていないのかのいずれかと考えられます。前者であれば、折り合い面から控える競馬に徹してきた鮫島駿Jの戦法に無理があったという話でこの手替わりがプラスに働く(=武豊J騎乗で位置が取れれば届く)可能性がありますが、後者であればそもそも誰が乗っても…という結末。菊花賞の走りからは後者のような雰囲気も感じなくはなく、また本来は左回りの方がパフォーマンスが良いだけに悩みどころですが、この鞍上でこの人気というのは押さえなければいけません。

[5]⑨シュバリエローズ(北村友)

2走前のステイヤーズSで新境地。前走の日経賞は柔らかい馬場にのめってしまっての大敗で度外視できるレースでしたが、一瞬のキレというよりは前付けしてしぶとさを活かしたいタイプで京都コースは向いています。折り合いにも進境がみられる今なら中距離戦でくすぶっていた鬱憤を晴らす走りも。

[6]⑩リミットバスター(岩田康)

前走で2勝クラスを勝ったばかり。杉山晴師はやけに強気ですが、もまれ弱さを抱え少頭数戦でないと好走が難しく、インにこだわる鞍上との相性は最悪なはず。

[6]⑪マイネルエンペラー(丹内)

マイネテレジアには一貫してステイゴールドおよびその仔がつけられており、ステイゴールド産駒の兄マイネルファンロンは22年のこのレースで⑥着、ゴールドシップ産駒の全姉ユーバーレーベンはオークス馬と長いところの適性を持っている母系と言えます。マイネルエンペラーにしても今まで使われてなかっただけで、血統的にはここでやれて何ら問題はありません。ただ丹内Jは関西圏では別人のように大人しく、元々騎乗数が少ないのもありますが京都芝では15年前に1回勝ったのみで通算は(1,3,2,61)となかなか厳しい数字。20-21年に放映された大河ドラマ「麒麟がくる」は本能寺の変で敗走する途中で討ち取られたとされた光秀が丹波の山奥で生きていた、という結末ですが、函館出身のキリンさんは果たして勝って帰ることができるのか。

[7]⑫ワープスピード(横山和)

昨春の天皇賞は条件線上りのスマートファントムが差して④着するような消耗戦を差して⑤着。とはいえ末脚はそのスマートファントムや先行した上位勢にも劣るもので、ステイヤーとしての資質が高まっているというより年々スピードが衰えているといった方が正しいでしょう。前走の阪神大賞典は前に出した分度外視できるレースとは言え、メンバーレベルも上がるここで前進は望めず。

[7]⑬ジャスティンパレス(鮫島駿)

昨年はドバイ遠征から宝塚記念へ直行するローテでこのレースをパス。それも含めて一昨年にここを勝って以降はずっと中距離戦を使われ今一歩のレースが続いてきましたが、やっとこの馬を中心視できる条件になったと言えます。何度も言及していますが、この馬はパラメータを体力に振られたタイプで長距離戦や超絶ハイペース戦(一昨年秋の天皇賞)など他の馬が体力を削がれる局面で力を発揮するタイプ。中距離戦ではキレ勝負で負けてしまうところも、消耗戦必至の長距離戦では見直さなければいけません。

[8]⑭ビザンチンドリーム(シュタルケ)

前走のレッドシーターフハンデは新たな一面を見せたものの、ステイフーリッシュが勝つなど代々このレースは日本のG2~G3級の馬が通用し得るレベル。海外のステイヤーレースは欧州の重い芝が中心で、日本に近い時計の出るサウジの長距離戦となるとどうしても層が薄くなってしまいます。昨年の菊花賞も後方有利展開に乗じての⑤着では嵌った感が強く、ペースを引っ張る先行馬が見当たらない今回は展開面も厳しく。

[8]⑮ハヤテノフクノスケ(岩田望)

青森県産、血統的背景からも人気が先行しがちですが、昨年の菊花賞では後方から運ぶも2秒以上離されての大敗。条件戦のペースでは何とかなってもここでは。

<予想>
◎ジャスティンパレス
○サンライズアース
▲ヘデントール
△ショウナンラプンタ
△シュヴァリエローズ
△マイネルエンペラー

2025年5月3日土曜日

【5/3(土・祝)予想】京王杯SC・ユニコーンSの注目馬とねらい目レース(東京7R)

■東京11R/京王杯スプリングカップ アサカラキング

過去距離短縮局面では④①①①着。唯一の着外は3歳春に走った2000m戦で、マイル以下に限ればモルガナイトSも含めパーフェクトの成績です。3走前の阪神CはG1級のメンバーに交じって差し有利展開を果敢に逃げて0.4差の④着と健闘。2走前の阪急杯も外差し決着の中逃げ粘っての②着と展開に抗って好走を続けており、外枠に差し追い込み馬が集まった今回のメンバー構成なら急かされずに自分のペースで先行できるでしょう。今の東京が差し追い込み有利なのは承知の上ですが、距離延長ローテの馬の多い今回は前が甘やかされる期待も込みで。


■京都11R/ユニコーンステークス ベリタバグス

4走前の1勝クラスでジャナドリア(雲取賞①着、羽田盃③着)の②着、3走前の黒竹賞でルクソールカフェの②着と世代上位と差のない競馬をしています。気難しさを見せる一面があり、ここ2戦は決して折り合いが上手とは言えないキング、モレイラ各Jが乗って④③着と勝ち切れていませんがこれが実力ではなく、藤岡佑Jへの手替わりでじっくり運ぶレースが出来れば変わっていいはずです。


■東京7R ネオゴールド

左にもたれる面があるのですが、脚元が弱く休み休み使われた都合もありここまで右回りしか使われてきません。今回は爪不安明けの一戦ですがようやく左回りに使われるのはプラス材料で、めぼしい先行馬も居ないここは距離延長で先手を取れれば押し切れる期待も。