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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2021年3月28日日曜日

【3/28(日)予想】

■中山11R レピアーウィット

 このコースで頼りになるのが石橋脩Jです。


 上記は今回マーチSに乗る騎手の近3年の中山ダート1800mでの成績です。勝率で2位、連対率・複勝率で3位。複勝回収率も92となかなかの成績ですが、これには理由があります。


 上記は同コースの成績を馬体重の階層別にソートしたものです。中山は暖かい時期の開催が少なく、やはりダートは大型馬が相対的に有利になります。対象期間の出走馬の馬体重の平均値は「482.2kg」でしたので、480kg以上のデータのみを抽出したのが下の図です。


 全データの複勝率平均23.8%に対し37.7%と非常に高い複勝率で複勝回収率も100%超え。平均人気を考えれば上位2人と互角と言っても良いくらいです。サトノティターンなどの例に漏れず、ビシバシ脩と言われるだけあって大型馬の御し方が上手い騎手と言えるでしょう。

 今回騎乗するレピアーウィットは約540kgの超がつく大型馬。他の馬を気にするところがあり、以前は外枠でスンナリ行けないと厳しかったのですが最近では内~中枠からでも先行してスムーズに進めるレースができるようになりました。気難しくアテにはできませんが、馬具を工夫し挑む今回はアメリカンシードを除けば何とかなりそうなメンバー構成で、2年前にはこのコースで2着に1.7秒差をつける大勝を見せた得意のコース。大物食いのチャンスです。


■中京11R トゥラヴェスーラ

 年に2度しかないスプリントG1。しかも最近はマイル路線からの参入も増え、混戦に拍車がかかっています。

 トゥラヴェスーラは前走シルクロードSの大敗でかなり人気を落としていますが、その前走は外枠からのスタートで前に壁を作れず馬がエキサイトしてしまったことが敗因で、芝1200mで0.6秒以上負けたのはこれが初めてでした。北九州記念、セントウルS、京阪杯といずれも6着ですが差は僅か(0.3~0.5差)で、2走前の淀短距離Sは1番枠からインで溜めを利かせ、直線では狭いところを割って快勝。外からナランフレグ、アンヴァルといった差し・追い込み勢が台頭する流れの中で道中4番手を進んで1.08.2という勝ち時計。時計だけを言えばモズスーパーフレアが33.7で逃げたシルクロードSの1.08.3を上回る好時計でした。

 もう一つ、ここで推したいポイントとしては調教過程です。ここに向けては1か月前から在厩調整を行っていますが、今回の追切はいずれも坂路で

 2週前「51.6-12.0」→1週前「53.0-12.1」→最終「54.0-12.1」

と2週前の時点でかなりやり込んでいます。実はこの過程は2走前の淀短距離Sとほぼ同じで当時も

 2週前「51.9-12.2」→1週前「54.1-12.1」→最終「53.0-12.2」

という過程を踏んで勝っています。

 今の中京はイン差しが効くものの、3~4コーナーの内側の痛みが目立つため逃げ馬には厳しいコンディションと言えます。かといって差すとなるとグランアレグリア、シヴァージくらいのレベルでないと厳しく、2列目でレースのできる馬の比較で言えば、ラウダシオン、ライトンキューといったメンツに割って入るだけの力は秘めていると見ます。

2021年3月27日土曜日

【3/27(土)予想】

■中山5R ビーマイベイビー

 前走の朱竹賞は上り上位の馬が軒並み上位に名を連ねる差し決着。それを道中2~3番手で進み0.5差の7着に粘った内容は評価できます。同じような位置にいたマイネルジェロディ(9着)は次走小倉で勝ち上がり。このレースの先行勢には現級なら一定の評価ができるでしょう。松山Jへの乗り替わりでかなりの人気模様ですが、ここは崩れないと見ます。


■中山9R タガノプレトリア

 最内枠でドン詰まりの前走は参考外。久しぶりの1200m戦で置かれる懸念はありますが、芝スタートの大外枠というありがたい枠を引きました。むしろこの距離でテンが流れた方が流れは向きやすく、中団外目をスムーズに運べればチャンスもあるでしょう。手替わりもプラス。

2021年3月21日日曜日

【3/21(日)予想】

■中京9R メイクアンシー

 芝の稍重以下なら②①③⑤着と崩れていない馬。特に昨年6月の八丈島特別(不良)では連続開催の東京で荒れた内の後方を進み、直線でも最後まで内から伸びて3着でした。この時外から差し切ったのが今年の東京新聞杯を制したカラテで、2着のセイウンヴィーナスはその後連勝で準OPへ。4着メリディアンローグ、7着ショーヒデキラも既に勝ち上がっており、力のいる馬場なら現級上位クラスと言えるでしょう。


■中京10R ゲンパチミーティア

 ここ3戦はダートを使われましたがもともと芝でデビューし③③着。一押し足りないところをダート替わりで補って勝ち上がったことからも、前に行けないと持ち味の出ない馬です。前走はスタートのタイミングが合わず両隣も速かったため位置を下げる形に。それでも最後まで脚は使えており、クラスの目途はつく内容だったと思います。ここは手ごろな頭数でもあり、距離延長でスンナリ前につけられれば押し切り濃厚でしょう。


■中山11R アサマノイタズラ

 前走の水仙賞では人気を裏切りましたが、開幕週にして前半1000mが65秒というスローペースを引っ張り通しで中団追走していてはそもそも厳しかったうえ、終始インを進んでいたところ3コーナーで後続が押し寄せ囲まれて出すところがなく、直線でも前が開かずまともに追えたのは最後の数10メートル(ムチ1発)という体たらく。開幕週で内に馬が密集するのは当たり前ですし、3歳戦では挙行の少ない2000m超レースということで入りが慎重になることも読めるわけですし、展開云々以上に嶋田Jの危機管理意識があまりにもなさ過ぎたが故の敗戦だと自分は思っています(積極的に出すデムーロJ・横山武Jのワンツーというのも納得です)。

 ここで考えたいのは、この敗戦を経てもなお継続騎乗となった嶋田Jがどのように捌いてくるか?という点です。

 事実、デビュー戦では出していって最後にキレ負けし3着となっており(2着だったボーデンから0.7差)、溜めていきたいというのはヤマヤマでしょう。かといって前走のように前が塞がるのも怖いですが、前回は2回開催の開幕週で今回は4週目。大雨の中の開催後のAコース最終週ということでかなり馬群はばらけると思われます。そこを理解して我慢して内を捌けるかどうか。詰まるのを恐れて外に持ち出してしまっては、この多頭数でこの馬場ですからかなりのロスが想定されます。

 なので、今回は馬に対してというよりは騎手に対しての期待という部分が大きいです。普段はノールックで切るレベルなのですが、こと継続騎乗しているこの馬に関しては、肝の据わった騎乗ができるだろうと踏んでいます。ディズニーでJKナンパできるくらいのタマがあるならこのくらい余裕だろ。

2021年3月20日土曜日

【3/20(土・祝)予想】

■中山4R タイセイコマンド

 前走の未勝利戦(16頭立て5着)はその前走で2着だった馬が3頭、3着が4頭、4着が3頭と実に10頭が入着していたハイレベルなメンバーで、差し馬が台頭する流れで3番手から0.3差5着は十分に評価できるものです。同じ位置にいて6着だったアイリッシュムーンは次走で未勝利卒業、この馬も順番でしょう。


■中京9R ホープホワイト


 左回り芝1400mでは重馬場だった十日町特別を除き崩れずに走れており、得意条件に戻って最内を通れる今回は激走のチャンスと見ます。

2021年3月14日日曜日

【3/14(日)予想】

■中京11R グローリーヴェイズ

 今年の初戦。前走のJCでは3強に0.3差と肉薄しての5着と大健闘を見せましたが、最後の最後に差してきたデアリングタクトは当時53kg。今回は斤量差が4kg→2kgに縮まるわけで、当時のパフォーマンスを思えばデアリングタクトが大阪杯を見据えた作りであるなら互角以上の走りができると見ています。妙味は単。


■阪神11R ラストリージョ

 短めの距離適性を持つ馬が台頭するのがこのレースで、すなわち本番とはあまり繋がらない舞台とも言えます。過去10年の3着以内馬のその後の戦績(下図)を見れば明らかで、マイル以上は(11,11,5,154)でありOP以上で勝ち星を挙げたのは僅かに4頭(メイショウマンボ、クイーンズリング、アイムユアーズ、レーヌミノル)というレアケースの域になってしまいます。


 一方、前走の距離という観点で考えれば「前走から距離短縮組」が明らかに優位です。過去10年の出走馬のデータでは

 距離延長(前走1200m以下):(0,0,0,33)
 同距離(前走1400m)   :(4,3,4,54)単回87/複回64
 距離短縮(前走1500m以上):(7,6,6,52)単回80/複回153

 となっています。成績もさることながら回収率が優秀なのは「前走1600m以上で負けて人気を落としている馬」が好走するからで、昨年12番人気3着のナイントゥファイブ、2014年13番人気2着のニホンピロアンバーなど「1200~1400mで勝ち上がり、前走はマイルで着を落とした」馬が高配当の使者となるケースがままあります。

 ただし、実際この理屈を当てはめればヨカヨカもオパールムーンも該当するわけで、今回のメンバーでこれを以て絞り込むのは難しいです。なので「可能性のある中では一番人気がないであろう」という意味で、今回はラストリージョを推奨します。

 これはどちらかというと鞍上で買う動機のほうが大きく、過去3度コンビを組んだ柴田大Jがブルーバードに騎乗するため今回藤井Jに手替わりとなるわけですが、藤井Jはとにかく「芝1400、1800mで高配当を演出」する機会が多いです。


 上記は日本でのデビュー(2019年3月)以降の芝での全成績を距離別にとったもので、母数の少ない2400m戦を除けば1400m、1800mだけ突出して成績が高いことが伺えます。こういうのは一撃の高配当で跳ね上がることも多いのですが、実際の穴馬での好走例として

 2019.8.11 小倉4R(3歳未勝利)芝18 エバークリア 12番人気3着(複19.7倍)
 2020.3.20 中山11R(フラワーC)芝18 アブレイズ 12番人気1着(単79.3倍)
 2020.4.18 阪神9R(蓬莱峡特別)芝18 スズカフューラー 12番人気1着(単276.2倍)
 2020.7.11 阪神2R(3歳未勝利)芝18 ブライトアイズ 15番人気3着(複41.2倍)
 2020.7.19 阪神2R(2歳未勝利)芝14 エイシンヒテン 12番人気2着(複21.1倍)
 2020.10.11 京都2R(2歳牝新馬)芝14 オプティミスモ 12番人気1着(単97.1倍)
 2020.12.27 阪神6R(2歳新馬)芝14 フォーエバーカヨ 16番人気3着(複33.1倍)

 と定期的に穴馬を持ってきていることがわかります。手替わりというだけでもプラス評価したいところ、この距離条件で人気薄に乗せたら怖い藤井Jということで、混戦メンバーならここから入ってみても面白いのでは、という結論です。


■中山11R スマイルアモーレ

 昨日の雨が多少は残り、1月開催のような上りのかかる展開になれば面白い馬です。前々走の朱竹賞(芝1200m)ではスタートで置かれながらも上りのかかる展開を利して0.2差4着まで押し上げてきました。距離がもう少しあれば…と思わせる内容で、血統的にもギリギリとは見られますが桜花賞最後のトライアルということで展開が速くなれば最後に突っ込んでくるのはこの馬の可能性も無きにしも非ず。

マミリアス、ダートで初入着。広がる期待と選択肢


 出資馬である広尾TCのマミリアス(牡3、美浦・根本厩舎)が14日(日)の中山3R・3歳未勝利(ダート1800m)に出走し、5着となりました。

 初ダートの前走(7着)から中1週での参戦は少し意外でしたが、昨日の雨で馬場が軽くなったことを考えれば結果としては良い選択だったと思います。今回は3kg減となる原優介Jを起用し、前進を期しての一戦でした。

 スタートでやや遅れるのはいつも通りで、促して前へ。パサパサの良馬場でスンナリ番手につけた前走と違い先団は5~6頭がひしめく争いになり、2列目からのレースとなりました。3角で先行勢から何頭か脱落する馬が出る中でもマミリアスは手ごたえよくこれらを交わし、直線では内目に進路を取りましたがそこからの伸びが一息でした。しかしながらバテることなく脚を使い続け、道中まくり加減に進出したスマートリンを最後は差し返しての5着。デビュー4戦目で初の入着を果たしました。


 従前から言われている通り、本来であれば芝の1400~1600mあたりを使いたいクチ。新馬戦6着以降、優先権のない現状では希望の番組に出すことが叶わずダートへ矛先を向けてきましたがここで結果を出したことで次は希望する番組に出られる可能性が高くなりました。一息入れて東京戦を志向するにも丁度いいタイミングですし、状態によっては来月の中山で芝1600mの番組を狙い撃ちする方向もありでしょうか。いずれにせよ、優先権を取れたことで次走の選択肢がさらに広がったことは言うまでもありません。

 明らかに距離が長かった2戦目の2000m戦を除けば、好位に取り付く脚があっても直線の伸びがいまいち…というレースが続いており、段々戦法もわかってきたところ。その一方で、ここ2戦は特にG前でしぶとく盛り返す粘りも見せており、やはり現状では逃げ~先行勢の1列目あたりでレースをして持ち味を生かすのが良さそうです。


 前を行く馬に離されてしまった今回、パサパサのダートで末を失くした前回のレースぶりを踏まえますと、正直この条件で勝ち上がれるかどうかというのは微妙なところです。とはいえ、中山だと芝は優先権がないと2000m以上でないと出られず、ダートは1200mか1800mの二択という難しい状況の中ではここしかなかったというのが事実で、それで権利を獲って帰ってきてくれるのですから本当によく頑張っています。これで次への調整はしやすくなりましたから、あとは狙いを定めて仕留めるのみです。


 今日は本当によく走ってくれました。まずは無事に帰ってきてくれますように願っています。

2021年3月13日土曜日

【3/13(土)予想】

■中京8R サトノソレイユ

 初ダートの前走はスタートで躓いて後方から。前に行けないと持ち味の出ない馬で惨敗も有りえましたが、流し気味の直線でもしっかり足を伸ばし8着まで押し上げました。他馬の後ろで砂を被っても問題なく、芝実績ある馬で脚抜きの良いダートも問題なし。スタートさえ無難に決まれば巻き返し必至でしょう。


■阪神11R アディラート

 この馬の全6勝はワンターン(コーナー2回)のコースで挙げたもの。前走は不向きなコーナー4回に加え59kgという斤量のせいも有り着を落としましたが、除外続きとはいえ今回適条件に使えたのは大きく、外に馬を置くと駄目なこの馬にとって久々の2桁馬番というのも有り難いです。OP級で抜けていると言えるまでの存在は見当たらず、ここなら巻き返しの目があっても。


■中山11R サトノダムゼル

 1800mでは(4,2,0,0)とパーフェクト。中山でもディセンバーS2着含め(1,1,0,0)でコース替わりは問題有りません。前走の愛知杯は先行勢壊滅の流れの中4番手で運び0.9差7着。このとき逃げて1.3差10着だったディアンドルは次走の小倉大賞典で3着と好走したことからも、このレースの先行勢がいかにタフな流れだったかがわかります。

 さらに言うと、レース間隔が空いたほうが好走できる馬で中3週以下だと(1,0,0,3)なのに対し中8週以上なら(3,2,0,0)(新馬戦含む、中4〜7週は経験無し)。今回は中7週と間隔をとられての参戦で、好走できる方のローテに当てはまると考えます。

2021年3月7日日曜日

【3/7(日)予想】

■小倉9R テイエムクイーン

 小倉ダート1700mは道中下り坂を走るのでそれなりの追走スピードが求められる点で、1400mなどの好走歴がある馬が走りやすい舞台と言えます。テイエムクイーンはここ2戦ダート1400mで⑤⑤着、特に前走は4角2桁番手から唯一掲示板を確保と地力を見せています。

 とはいえアンジェリーブルなど現級複数好走歴のある馬もそろっており好戦模様。ここで切り札となるのが-4kgの新人・永島まなみJです。初騎乗となった昨日の小倉2Rでは4角で沈みかけたフェイトリッパーを4着に持ってくる好騎乗。仕掛けを焦らず粘り強く追えるのは大きなセールスポイントで、流石は永島太郎の娘。上りのかかる小倉ダートにはまさにこのような乗り方ができる騎手が適しています。ご祝儀期待込みでかなり人気していますが、ここはこの馬にとっても決めるチャンスです。


■中山11R ワンデイモア

 初勝利の未勝利戦は小頭数の完全前残りの展開を後方2番手からの差しきり。続く1勝クラス戦は前がつぶれるハイペースを4角から積極的にまくって後続を完封と、異なるレースパフォーマンスで2連勝を挙げている粋な馬。本来距離はもっとあった方が良いでしょうし完成度という意味ではまだまだこれからですが、ダノンザキッドを除けば混戦模様のメンバー構成で権利取りという観点からは十分にやれるポテンシャルはあると見ています。


■小倉12R ドルチェリア

 良馬場(2,1,3,13)に対し稍重以下(0,4,4,1)と、勝ちきれこそしないものの渋った馬場のほうがよく走る馬です。現級ではすでにロードレガリス、トップウィナーなどOP級と好戦した実績があり、当地3戦目で良馬場だった前走よりも前進が見込めそうです。

2021年3月6日土曜日

【3/6(土)予想】

■中山6R ファユエン

 道中置いて行かれるところがある馬で、ここまで2戦いずれもワンターンの東京16、18とこの馬にとっては不向きな流れになるコースでした。それでもいずれも4着としており、特に前走は4角で後方2番手にまで下げたうえ直線で前が塞がるシーンがありまともに追えたのは残り150mほどでありながら鋭く伸びて0.6差まで追い上げています。

 このレースは牝馬限定戦でしたが、前走で掲示板に載った馬が9頭いたメンバー構成で必ずしもレベルが低いとは言えず、今回も16頭中13頭が牝馬という「実質限定戦」。人気どころと比較しても臨戦過程は見劣りせず、十分に頭を争える存在と見ています。


■中山12R ダイワドノヴァン

 ダート(3,2,2,14)のうち中山18で(3,1,2,9)というコテコテのコース巧者。去勢明け初戦で馬体が戻っているかが鍵ですが、この舞台ならいきなりやれても。