今年の初戦。前走のJCでは3強に0.3差と肉薄しての5着と大健闘を見せましたが、最後の最後に差してきたデアリングタクトは当時53kg。今回は斤量差が4kg→2kgに縮まるわけで、当時のパフォーマンスを思えばデアリングタクトが大阪杯を見据えた作りであるなら互角以上の走りができると見ています。妙味は単。
■阪神11R ラストリージョ
短めの距離適性を持つ馬が台頭するのがこのレースで、すなわち本番とはあまり繋がらない舞台とも言えます。過去10年の3着以内馬のその後の戦績(下図)を見れば明らかで、マイル以上は(11,11,5,154)でありOP以上で勝ち星を挙げたのは僅かに4頭(メイショウマンボ、クイーンズリング、アイムユアーズ、レーヌミノル)というレアケースの域になってしまいます。
一方、前走の距離という観点で考えれば「前走から距離短縮組」が明らかに優位です。過去10年の出走馬のデータでは
距離延長(前走1200m以下):(0,0,0,33)
同距離(前走1400m) :(4,3,4,54)単回87/複回64
距離短縮(前走1500m以上):(7,6,6,52)単回80/複回153
となっています。成績もさることながら回収率が優秀なのは「前走1600m以上で負けて人気を落としている馬」が好走するからで、昨年12番人気3着のナイントゥファイブ、2014年13番人気2着のニホンピロアンバーなど「1200~1400mで勝ち上がり、前走はマイルで着を落とした」馬が高配当の使者となるケースがままあります。
ただし、実際この理屈を当てはめればヨカヨカもオパールムーンも該当するわけで、今回のメンバーでこれを以て絞り込むのは難しいです。なので「可能性のある中では一番人気がないであろう」という意味で、今回はラストリージョを推奨します。
これはどちらかというと鞍上で買う動機のほうが大きく、過去3度コンビを組んだ柴田大Jがブルーバードに騎乗するため今回藤井Jに手替わりとなるわけですが、藤井Jはとにかく「芝1400、1800mで高配当を演出」する機会が多いです。
上記は日本でのデビュー(2019年3月)以降の芝での全成績を距離別にとったもので、母数の少ない2400m戦を除けば1400m、1800mだけ突出して成績が高いことが伺えます。こういうのは一撃の高配当で跳ね上がることも多いのですが、実際の穴馬での好走例として
2019.8.11 小倉4R(3歳未勝利)芝18 エバークリア 12番人気3着(複19.7倍)
2020.3.20 中山11R(フラワーC)芝18 アブレイズ 12番人気1着(単79.3倍)
2020.4.18 阪神9R(蓬莱峡特別)芝18 スズカフューラー 12番人気1着(単276.2倍)
2020.7.11 阪神2R(3歳未勝利)芝18 ブライトアイズ 15番人気3着(複41.2倍)
2020.7.19 阪神2R(2歳未勝利)芝14 エイシンヒテン 12番人気2着(複21.1倍)
2020.10.11 京都2R(2歳牝新馬)芝14 オプティミスモ 12番人気1着(単97.1倍)
2020.12.27 阪神6R(2歳新馬)芝14 フォーエバーカヨ 16番人気3着(複33.1倍)
と定期的に穴馬を持ってきていることがわかります。手替わりというだけでもプラス評価したいところ、この距離条件で人気薄に乗せたら怖い藤井Jということで、混戦メンバーならここから入ってみても面白いのでは、という結論です。
■中山11R スマイルアモーレ
昨日の雨が多少は残り、1月開催のような上りのかかる展開になれば面白い馬です。前々走の朱竹賞(芝1200m)ではスタートで置かれながらも上りのかかる展開を利して0.2差4着まで押し上げてきました。距離がもう少しあれば…と思わせる内容で、血統的にもギリギリとは見られますが桜花賞最後のトライアルということで展開が速くなれば最後に突っ込んでくるのはこの馬の可能性も無きにしも非ず。
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