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2022年2月13日日曜日

【2/13(日)予想】京都記念の全頭評価とねらい目レース(共同通信杯)

■阪神11R/京都記念

[1]①タガノディアマンテ(幸)

 元々連戦ではパフォーマンスを落とすタイプで、古馬になってからは休み明けで好走→叩き2走目で凡走のパターンを繰り返しています。今回も約1年ぶりの前走中山金杯を④着しての臨戦ですが、その時からパフォーマンスを落とすと考えれば4歳勢の顔ぶれも揃っているここで着順を挙げる望みは薄いです。

[2]②マリアエレーナ(坂井)

 距離を伸ばしてから成績が安定していますが、条件戦時代は相手関係にも恵まれた部分があり2走前の新潟牝馬SにしてもおよそOPとは言いにくいメンバーの7頭立て。そもそも牝馬戦で2000m以上のレース自体が少ない中では単なる体力勝負になることも少なくなく、距離適性はここにあると思いますが牡馬を相手に重賞級の走りができるかと言われるとまだその可能性は低いと見ています。

[3]③エヒト(松田)

 前走久々の重賞挑戦となったアメリカJCCで0.7差の⑨着。道中は終始荒れた内を通らされ、直線では外に進路を求めるもいざエンジンがかかろうかというタイミングで前が塞がり半ばでブレーキ。不完全燃焼の一戦でした。阪神内回りで2勝を挙げているようにスローから一瞬の脚で決めきるレースが理想で、確たる逃げ馬不在の今回はこの馬向きのペースになることが期待できます。

[4]④レッドガラン(斎藤)

 前走の中山金杯は京都金杯を除外になり仕方なく2000mに使ってきた中で見事に折り合い快勝。それなりにハナを主張したり途中からまくり気味に進出した馬もいたことで、レース後半の溜めが作れ先行勢が崩れたことも大きいです。スロー必至の今回、さらなる距離延長となると克服は簡単ではなさそうで。

[4]⑤サンレイポケット(鮫島駿)

 勝ち切っているのは上りがかかった時で、昨秋の3戦はこの馬に向かない上がり勝負の中で毎日王冠⑥着、天皇賞④着、JC④着と大健闘を見せました。但し、特にG1の2戦はいわゆる「3強」が上位を独占したレースで、⑤着以下の馬は正直G2~G3レベルの馬たちなので得意の左回りで額面通り走ってきただけ、と考えることもできます。右回り、コーナー4つ、スローペースと不向きな条件が揃うここはパフォーマンスを落とす危険性をはらんでいます。

[5]⑥ユーバーレーベン(M.デムーロ)

 大箱でじっくり攻めるレースが向いており、東京芝2400mは絶好の舞台。前走のJC⑥着も自分の競馬に徹した分着を押し上げましたが、当時は53kgで出られていたことを考えれば今回はG1馬のため他の4歳牝馬より1kg背負わされてしまううえ、内回りコースも向いてなく。ドバイへの壮行戦として無理はできないと考えればここでその苦手を振り切るほどの本気を出し切る可能性は低いと見ています。

[5]⑦ダノンマジェスティ(和田竜)

 キレる脚が使えるタイプではないため好位から最後にちょっと差す、というレースで勝てた条件戦は良いですが重賞では決め手不足を露呈。前走の日経新春杯も比較的差し勢に展開が向いた流れを後方から運ぶも、止まった馬すら交わせずの⑩着。上りが必要なこの舞台での台頭は難しいでしょう。

[6]⑧ラーゴム(池添)

 昨春以来の酷さは脱したものの、やはり気性難との戦いで今回も単走オンリーの調整過程。前走の中日新聞杯は中盤の緩んだ区間で折り合いを欠いたことが敗因とされていますが、勝った2走前のアンドロメダSもペース的には大差なかったことを思えば、それでも何とかなる相手関係だったか否かというのが着順を分けているとみられます。今回は距離延長に加えスロー必至のメンバー構成につき、スムーズに折り合えるかと言われると疑問符で。

[6]⑨ジェラルディーナ(福永)

 前走のチャレンジCは道中折り合いを欠いた分の④着。この馬の全4勝はいずれも1800mで、距離延長+道中がかなり緩んだ分もあって抑えきれませんでした。1600mでも取りこぼしていたことを考えれば現状では1800m専用機と見られ、さらなる距離延長がプラスに出るとは思えず。

[7]⑩レッドジェネシス(藤岡康)

 調整が難しい馬ですが今回は毎週CWでの併せ馬を消化しており意欲的な内容。但し本来は叩いてからの2走目が走り頃の馬で、特殊馬場の2走前の神戸新聞杯②着を除けば休み明けは2回走っていずれも着外。開幕集の阪神では最後の1Fがかかる得意の展開も見込めずで。

[7]⑪アフリカンゴールド(国分恭)

 5走前の鳴尾記念の時に「出していくとキレ負けし、かといって溜めても差し切れるほどの脚は繰り出せない」という特徴を紹介しましたが、ここ2走はそれを味方につけての②⑤着。元々素質は買われながらも気性難がネックでしたが、マイペースで行き切らせる騎乗が奏功しており国分恭Jも特徴を掴んできた様子。スロー必至のメンバー構成で行くならこの馬でしょうし、舐められた評価なら再度の残り目に注意が必要です。

[8]⑫マカヒキ(岩田望)

 2走前の京都大賞典では前半61.6のスローペースに加え、最後の1Fで11.8→13.0と急減速するラップで間に合ったという調子。逆に言えば、道中がこのくらい緩めばまだ間に合うということでもあります。当日違って内回りになるのはマイナスですが、スローかつ向こう正面あたりから早めに動くような流れになれば最後の坂上で前が止まったところに突っ込んでくる可能性は捨てきれずで。

[8]⑬ディアマンミノル(横山典)

 追走力に課題があり、道中61秒以上かかるような中距離戦+4角から助走をつけられる阪神・京都が理想的。3走前のアルゼンチン共和国杯では道中後方2番手から直線だけで0.6差⑤着まで押し上げており、このクラスでもやれる力は示しています。ベストは外回りですが、ペースと距離はこの馬の適性範囲につき構え過ぎずに乗れれば一発も。

<予想>
◎ディアマンミノル
○アフリカンゴールド
▲エヒト
△マカヒキ
△レッドジェネシス
△ユーバーレーベン


■東京11R/共同通信杯 ビーアストニッシド

 前走のシンザン記念では距離短縮で自分の競馬ができなくなる懸念から評価を下げましたが、好位差しの形でも最後ひと脚を使って0.3差の④着と収穫のある内容でした。共同通信杯は近年クラシックへの直行を見据えた素質馬が集まるようになり、教育的な観点からも前半はスローになりがちです。特に近3年の前半4Fは49.5、50.5、49.6と東京芝1800mにしてはかなりゆったりした流れで、力のある先行馬が行き切れば普通に残せてしまうペースです。一昨年②着のアドマイヤマーズ級とまでは言いませんが、この馬も京都2歳Sではフィデル(ホープフルS④着)に先着したうえライラック(フェアリーS①着)を1.1秒もちぎっており実績は十分。離れた外を差される展開になると厳しいですが頭数も落ち着いた今回、うまく併せていく進路取りができれば会心のガッツポーズが見られるでしょう。

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