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2022年7月10日日曜日

【7/10(日)予想】七夕賞の全頭評価とプロキオンSの注目馬

■福島11R/七夕賞

[1]①シークレットラン(柴田善)

約1年ぶり。元々順調に使えない馬ではありましたが、球節の不安から長期休養していた経緯がありました。コーナー4つの小回りコースが得意で、3走前の中山金杯は好メンバーの中で唯一大外から足を伸ばし0.7差の⑦着。本来この馬はもう少し前につけて勝負したいタイプで、枠順や4角でスムーズさを欠いたことを考えれば評価できるものでした。当時だけ走れればこの舞台でなら勝負になるかと思いますが、問題はどこまで中身が戻っているか。ここ3週コースで追われ格下馬にやっとこ併入という追い切りですが、元々調教ではあまりよく見せない馬でその3走前の金杯の時も手ごたえからして見劣りしており、マイナスに扱う必要は無さそうです。枠自体は絶好につき、ポジションを取れればいきなりがあっても。

[1]②ロザムール(丸田)

前走の福島牝馬Sでは外差し有利展開にして自ら58.6のラップを刻んでしまい自滅。ただこの馬は「他の馬が苦労するような変な馬場」で好走する特徴があり、昨年のこのレースも雨が残る内前有利展開を味方につけてのものでした。とにかく行くことが前提ですが、今年はトーラスジェミニは控えない想定でこの馬のレースに持ち込むのは難しそうです。

[2]③ヒュミドール(M.デムーロ)

G1~G2では流石に厳しいですが、G3やメンツの薄い長距離戦では小差の好走を続けています。但し3走前の福島記念にしろ5走前の小倉記念にしろ、馬券圏内に来たレースは展開利もしくは外差し有利バイアスを味方につけてのもの。長くいい脚を使いたいタイプにつき多頭数の内枠も本来はベターではなく。

[2]④エヴァーガーデン(松岡)

一見、善戦タイプに見えますが好走のためには4角で3番手以内にいることが絶対条件で、それ未満だと⑪⑬着。関東の2~3勝クラスは中距離戦の頭数が少なくこの馬でも与しやすかったですが、流石に重賞となるとそうもいかずで。

[3]⑤マウントゴールド(永野)

この馬もまた先行できるかが好走のカギで、芝のレースで4角3番手以内なら(4,2,2,3)。ただ本来休み明けは苦にしないこの馬が、間隔を空けて使われたここ2戦は精彩を欠く内容。年齢的なものもありここで再度先手を奪うのは難しいと見ます。

[3]⑥ヒートオンビート(池添)

前走の天皇賞は流れを読んだ池添Jのファインプレーもあり④着。器用さがあり大崩れしないタイプの一方で、使える脚が一瞬のため取りこぼしも多く昇級後7戦して(0,3,2,2)。大味な競馬では届かない懸念があるだけに立ち回りが求められるこの舞台は合っており、極端なスローも見込まれないこのメンバーなら上位評価はできるでしょう。但し繰り返しますが勝ち切れないタイプにつき…

[4]⑦レッドジェネシス(三浦)

特殊な馬場だった昨年の神戸新聞杯を除き、休み明けは(0,0,0,3)。強敵相手のレースが続き自らやめる面も出てきているため、ここはまずキッカケづくりが優先でしょう。

[4]⑧フォルコメン(石橋脩)

前走のダービー卿CTでは最内枠から思い切って下げ、ストレスのかからない乗り方に徹しての②着でした。陣営は距離適性を重視しての参戦を明言しておりますが、ポジションを取りに行く戦法を示唆しており馬群の中ではストレスをためてしまう懸念があること、一方で大外を回そうとすれば距離ロスが大きく、いずれにしても立ち回りが難しい一戦です。

[5]⑨ショウナンバルディ(菅原明)

緩いペースで前付けできるかが好走条件ですが、昨年のこのレースでは同型が多く展開不利が見込まれた中で、岩田康Jが前目のインを確保し直線で差を詰めての③着と好走しました。ただ昨年は雨が残り内前しか残せない特殊なコンディションになったことも幸いし、それほどの降雨も見込まれない今年は再現は難しそうです。

[5]⑩ヤマニンデンファレ(江田照)

先週のCBC賞のおかげで軽ハンデの先行馬が人気する傾向は頷けるのですが、この馬の場合勝った3戦は前半1000mの通過が61.7以上というスローペースの逃げ切りないしは押し切りで、60秒を切るようなレースでは控えても大敗。同型もいる今回はそう楽な展開は望めないでしょう。

[6]⑪アンティシペイト(武藤)

前走の福島民報杯ではウインアグライアが暴走気味に逃げ57.7という乱ペースに。後方待機していた馬たちが上位独占した中で、スタミナと持久力で勝るこの馬が大勝したという背景もありました。パンサラッサでもいれば話は別ですが、馬も人も前走とは大きく違う中で同じようなハマり方をする可能性は低いと言わざるを得ません。ただでさえ重賞で(0,1,4,58)という武藤Jゆえ…

[6]⑫モズナガレボシ(戸崎)

前走の目黒記念は着順だけ見れば大敗も、直線入り口では見せ場を作り苦手な上がり勝負で0.8差に踏ん張りました。元々レースの上がりが36~37秒台に乗るような展開が向いている馬で、距離もありますが東京のキレ勝負は向いていませんでした。

昨年の小倉記念は陣営も語っている通り頭数、ハンデ、馬場、ペースすべてが嵌っての①着。重賞を勝っていないヒュミドール・ヴァンケドミンゴよりもハンデが軽い55kgというのもそこがフロック視されている証左ですが、その後のレースはいずれも訳アリの敗戦でした。5走前の福島記念は乱ペースで後方待機勢にはノーチャンス、4走前のチャレンジCと前走目黒記念は苦手な上がり勝負、3走前の日経新春杯は差し有利コースで先行してのもので2走前の新潟大賞典は差し勢有利の流れを0.3差④着ですから十分に走れています。昨日のレースを見る限り外差しにもチャンスが出てきており、前に行った馬が垂れて直線で馬群が広がればひと差しが決まる期待も。

[7]⑬プリマヴィスタ(内田)

1勝クラス以降の3勝は重馬場、乱ペースと特殊条件でのもの。途中からなし崩し的に脚を使わされる持久力争いなら台頭の目もありますが、まっとうに流れる2000mの重賞では流石に間に合わないでしょう。

[7]⑭トーラスジェミニ(原)

前走のエプソムCはしっかりハナを叩け、1000mも59.7と理想的なラップを刻みながら残せず⑪着。ただ先行勢の中でも外目を回したノースブリッジが勝ったのに対しラチ沿いを進んだ馬はこの馬含めコルテジアなども大敗しており、もとよりゲリラ豪雨後の上滑りする馬場を考えれば結果的にはペースが速かった可能性も捨てきれません。内有利と言い切れないうえロザムールが主張すればハナは難しいですが、復調気配はうかがえるが故ノーマークまでは危険でしょうか。

[8]⑮ヴァンケドミンゴ(津村)

4勝は全て福島。4走前・昨年の七夕賞は特殊馬場でノーチャンス、2走前の福島記念も乱ペースで後方待機勢に出番なしのレースで止む無しの敗戦でした。じわっとポジションを上げていきたいタイプにつき枠は不問で、小回り向きの一瞬のキレも持ち合わせています。流石に絶好調だった一昨年の頃の勢いとまではいきませんが、極端なハイペースにならなければ押さえは必要でしょう。

[8]⑯エヒト(田中勝)

昇級後の2戦が⑨⑦着ですが、AJCCは伸びかけたところで前が壁になり京都記念はスローペースのノーチャンス戦。タイム差は小さく善戦は可能と見ます。但しこの馬の好走パターンは内目で脚を溜める形が取れた時で、2桁馬番では(0,0,0,4)。思い切って下げて内を取れれば話は別ですが、そうすると今度は後ろ過ぎて一瞬の脚では届かない懸念もあります。

<予想>
◎モズナガレボシ
○ヒートオンビート
▲シークレットラン
△ヒュミドール
△ヴァンケドミンゴ
△エヒト
△トーラスジェミニ


■小倉11R/プロキオンS エクレアスパークル

メイショウウズマサ、トップウイナーが飛ばす想定なうえ、被されたくないエアアルマスも積極策をとる可能性。ただでさえコース形態的に前半が流れ短距離戦のようなペースになりやすい小倉ダート1700mですから、芝の1200~1400mあたりで好走したことのあるくらいの馬の方が与しやすいコースです。今回該当条件の好走歴があるのはこの馬とエアアルマスのみですが、痛恨の最内枠を引いたあちらに対し前を見ながら運べるエクレアスパークルは絶好枠と言えるでしょう。良馬場ダート1700mなら(2,1,0,0)。馬場の回復が急ピッチで進み、レースまでには良馬場が見込まれるこのコンディションなら狙いが立ちます。

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