ご存じエバーローズの一族。00年代にターフとネットを大いに沸かせたウインクリューガーを母父に持つ貴重な血統ですが、この一族は走るごとにレースぶりが良くなっていく傾向にあります。母エバーローズは新潟千直で三連勝し将来を嘱望されましたが怪我のため無念の引退、しかしながらデビュー当時は有り余るスピードを制御できず、ソラを使ったりなどかなり若さを出したレースぶりでありました。姉のマイヨアポア(3勝C)も今でこそ安定勢力ですがデビュー当時はやはり粗削りなレースが目立ち、先週デビューした妹のイースターエッグも最後の伸びは良かったものの道中は今ひとつリズムに乗れなかったように、この血統はレース慣れが必要と言えます。
エンロサディラは新馬戦で芝を使われた後はダートに転戦。その新馬戦はやはりまだレースを理解していないような走りで⑭着でしたが、その後⑧⑧⑦⑤と着実に進境を見せています。管理する和田正一郎師曰く「使うごとに柔らかさが出ている」とのことで、やはり本来は芝で軽いスピードを生かしたいタイプ。前走は久々の芝レースでしたが、鞍ズレにより大差シンガリ入線につき参考外。但し事象が発生する前の最初の400mくらいを見る限り芝のスピードにはついていけており、明らかに新馬戦の頃と比べてレース慣れが伺える内容でした。この時期の芝の短距離にしては前走掲示板を確保した馬が8頭と半分以下しかおらず、メンバーレベル的にもここなら通用の可能性を見出せそうです。
■札幌11R/札幌日経オープン タイセイモンストル
前走の函館記念の時に「ここは札幌日経OPに向けた叩き」と書かせてもらいましたが、その函館記念はぬかるむ芝コンディションでテンに位置を取るために脚を使った先行馬が4角から失速。抜け出すとソラを使うこの馬にとっては有難くない展開になってしまった分もあり⑦着に敗れましたが、元々6走前、2走前と短期続戦で結果を出しているだけにここを叩いて中2週での続戦は想定内のはず。叩き初戦としては十分な内容で、距離延長で楽に位置を取り前に目標を置きながら走れればOPとはいえこのメンバーなら。
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