昨年1勝クラスを勝った後、一段飛ばしで飛鳥S(3勝C)を制しOP入りした変わり種。しかしながら弟に2戦2勝のヤマニンウルス、妹のヤマニンアンフィルは昇級初戦で(0,2,0,0)ときょうだいそろって昇級即力を出せるタイプです。2走前、昨年のエプソムCではゲリラ豪雨明けで終始馬場の悪い内側に押し込められ⑦着、前走の関越Sでは故障馬のあおりを受けブレーキを踏み⑧着とチグハグですが、何れも0.5差に纏めており着差ほど力量の差は無いはずです。10か月半ぶりの実戦がどうかですが、坂路オンリーの調整はいつものことで最終追いはわざわざ杉原Jが跨り坂路で加速ラップを踏む好内容。人気上位は適性距離が1Fずれていると思われる馬が多く、渋って外差しのバイアスが出てくるならば全3勝を今回と同じワンターンの1800mで挙げているこの馬の見せ場があるでしょう。
■函館11R/函館スプリントステークス ヴァトレニ
阪神メインの三宮S(OP)に出走するメイクアリープは幸Jがデビューから7戦すべてで手綱を取り(4,2,1,0)とパーフェクトな成績。目下3連勝中と快進撃を続けるさなか、幸Jはこちらを選択しメイクアリープは古川吉Jに乗り替わりとなります。幸Jと言えばJRA史上2人しかいない通算22,000回騎乗を達成する働き者(もう1人は武豊J)で有名で、1日12R騎乗もザラ。そんな幸Jが通算で18回しか騎乗経験が無く明日もこれを含めたった3鞍しか乗らない函館に遠征に来たのも、2走前に北九州短距離Sを制したヴァトレニとのコンビで重賞を獲りに来た本気度の現れと見てよいでしょう(もちろん先約だったのでしょうが)。開幕週の函館はインに馬が密集しがちなのに加え、雨が残り例年ほど速くはならなさそうで1分8秒前後の時計に対応できれば間に合う計算。夏場に好走歴が集中するタイプで調子も上向いており、外目をスムーズに運べれば勝機も十分です。
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