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2023年10月1日日曜日

【10/1(日)予想】スプリンターズSの全頭評価

■中山11R/スプリンターズS

[1]①ナムラクレア(浜中)

前走のキーンランドCでは直前の大雨で芝が掘れるコンディションで外目を回り完勝。本来は時計勝負に強いタイプですが、タフな馬場でも結果を残せたのは収穫でしょう。ただこの馬の場合連戦でパフォーマンスを落とすことが課題で、昨年は北九州記念③着から中5週で⑤着。内有利馬場でインに入れなかったりマークしていたメイケイエールが早々と失速したりとツキもありませんでしたが、それ以前にもファンタジーS②着→阪神JF⑤着と中4週で勝ち切れておらず、ここもタフな前走を勝ってからの上積みというのは厳しそうです。枠の利で押さえは必要でしょうが、本来1番人気になる存在なのかと言われると…?

[1]②テイエムスパーダ(富田)

行けなかったことが課題でしたが、前走のセントウルSではノーマークの逃げが叶い久々の勝利。但しこの馬自身は決してゲートが上手いわけではなく、昨年のこのレースでも両隣に出負けして無理やりハナを取り切っての⑮着でしかなく、行きたい馬も居るこのメンバーでは自分の形に持ち込むのは難しそうです。

[2]③ピクシーナイト(戸崎)

いつもは50秒台で坂路を駆け上がってくるはずのこの馬が、中2週とは言えこの中間は時計は54.2-12.1の1本だけ。勝った一昨年も同じローテ、同じ調整過程でしたが当時の方が52.1-12.5と時計水準は二回りは上で、短距離に参戦するきっかけであったはずの気性の荒さもここに来て鳴りを潜めているとなると、本来の血統背景からしてそろそろマイルあたりに回帰すべきタイミングなのかもしれません。

[2]④ナランフレグ(丸田)

昨年③着も前傾戦+内有利展開で上手く後方から馬群を縫い止まったほかの馬を交わしてのもの。ここ2戦は距離マイル+直前の大雨の特殊馬場という理由はあれどキャリアで初めて1秒を超える着差で負けており、これまでコンスタントに末脚を使えていたことを考えれば好走に注文がつく現状は好ましくはありません。但し、元々遠征の苦手な宗像厩舎なだけにホームの中山に戻ってきた点はプラスで、すべてがうまく運んだ時の③着候補には。

[3]⑤ウインマーベル(松山)

前走のキーンランドCはスタートで挟まれ引かざるを得ず、高松宮記念でも苦労した道悪にも泣かされ大敗。そもそも中間に挫石もあって追い不足だった点も災いしました。その点今回は中間も順調に時計を出せてはいますが最終追いは一杯の割には全体時計は平凡で、かつこの馬の本来の調整スタイルはウッドと坂路の併用だけに、先週まで坂路が使えなかったことを思えば前回よりはマシだとしてもどこまで状態が戻っているかは未知数です。

[3]⑥ママコチャ(川田)

掛かる面があり距離を短縮しながらごまかしごまかしやってきている現状で、前走は初の1200m戦で前半32.9という未経験のハイペースでしたがそれでも掛かって②着。今回はハナを切りたい馬が2頭おり前半が速くなる分には歓迎で、自分で勝ちに行けるタイプではないですが「乱ペースでも残せるスピード」を持っている存在としてここでやれても不思議はありません。

[4]⑦オールアットワンス(石川)

スピード自体は短距離戦で通用するものを持っていますが、アイビスSD2勝という実績が示す通り最後に他の馬が止まってくれる展開にならないとなかなか浮上できず。復帰後はテンに行けておらず、そもそも好位を取れていた5走前の京阪杯でも見せ場を作れなかったことを考えればトラックコースに必要な瞬発力は不足しているようです。

[4]⑧メイケイエール(池添)

抑えの利かない気性というのはレース中の折り合いもさることながら、一戦一戦を全力で走ってしまうが故にお釣りを残せないということにも繋がります。昨年はセントウルSを圧勝し、いよいよG1獲りかと期待されましたが結果は12着。香港スプリントは主戦の池添Jが急遽乗れなくなるハプニングがあり5着。間隔を空けて使われた高松宮記念は大雨でスピードを活かせず⑫着とちぐはぐですが、適切に間隔が取られかつスピードの活きる馬場になれば本来の力は一級品です。最近は調教でも抑えが効かないことが問題でしたが今回は1週前、最終と何れもウッド4Fに留めながらも加速ラップで上がれており、内からも外からも行きたい馬が居るここは上手く壁も作れそう。ようやくG1でまともに期待できる体制が整ったと見ます。

なお、09:30時点で単勝は4番人気ですが恐らく応援馬券が大量に売れているせいで、馬単①着総流しベースでは6番人気、複勝では8番人気という状況。年齢的にもこれが最後のG1チャンスと思われ、買い方も考えて攻めたいところです。

[5]⑨アグリ(横山典)

前走のセントウルSではこれまでと一転控える競馬に打って出て、高速決着にも対応し②着。1400m未満では勝ち鞍が無く時計勝負には不安があっただけに、ここに来てのスプリント適性の発揮は流石安田隆厩舎といったところでしょう。馬場が渋ると取りこぼしていただけに良馬場予想は好材料ですが、中2週での中山遠征に加えて最終追いで最後の1Fが最速にならなかったのはやや懸念すべきポイントでしょう。

[5]⑩マッドクール(坂井)

前走のCBC賞では陣営曰く熱中症のような状態になったとのことで、⑨着大敗もやむ無しでしょう。但しそれ以上に気になるのは最終追いで、ラスト2Fで制御不能のような状態になり右に寄れてフィニッシュ。ラップも逆時計で良い頃の刻み方ではなく、ここに来て脆さを見せつつあるのは不安です。

加えて、数は少ないながらもダークエンジェル産駒の傾向として3歳時が成績のピークであるという点が挙げられます。


上記はダークエンジェル産駒の年齢別成績ですが、3歳はサンプルが多いながら抜群の成績でベタ買いで儲かるレベルなのに対し4歳がガクッと成績が落ちます。5歳は一見よく見えますが、シュバルツカイザーの2勝+ホウオウエンジェルの複穴(11番人気③着、8番人気③着)で分母の少なさ故よく見えているのみです。成長力に問題があるのか、はたまた4歳に踊り場があるだけなのか現時点では判断がつきませんが、いずれにしても4歳のダークエンジェル産駒は手を出しにくいタイミングであるとは言えるでしょう。

[6]⑪ジュビリーヘッド(北村友)

良績は北海道や春の中山など、比較的時計を求められない条件に集中。開幕週の函館SSで外からキミワクイーンに差されて②着だったことを考えれば、現状ではここに入っての力不足は否めません。

[6]⑫ドルチェモア(西村淳)

気難しさが顔をのぞかせており、前走のセントウルSもスタートでごちゃついて戦意喪失する現状。そもそも勝った朝日杯FSのレベルも疑問符ですが、このメンタルでは大外枠でも引かない限り難しいでしょう。

[7]⑬ジャスパークローネ(団野)

好走するにはハナを切ることが絶対条件で、テイエムスパーダはゲートが上手いわけではないのでハナ自体はすんなり叩けるでしょう。但しそこからテイエムスパーダが無理やりハナを取り返してきた時が厄介で、控えて味が無いことはわかっているだけにそこで張ってしまうと乱ペースに巻き込まれる懸念が。

[7]⑭エイシンスポッター(角田河)

今回に限って言えばテイエムスパーダとジャスパークローネがともに譲らず先手を主張する可能性があり、そうなると乱ペース+早仕掛け(直近で逃げ切りを許している2騎を行かせてはまずいと後続が早目に捕まえに行く展開)で最後の1Fがかなり掛かる展開も考えられます。鞍上がそこまで我慢できるかは判断難しいですが、自分の乗り方に徹した時には怖い存在です。但し最終追いで追走しておきながら加速ラップを踏めていなかったのはいつもと異なる点で、現状の出来でどこまで。

[8]⑮キミワクイーン(横山武)

走破時計は2走前の函館SSを勝った1.08.2が最高。陣営も坂を不安視しており、高速決着が見込まれる秋の中山という意味でも本質的には向いていないでしょう。

[8]⑯モズメイメイ(武豊)

前走の北九州記念は前半32.9のペースについていけず⑩着。本質的に短いところは合ってはいますが、このメンバーかつ大外で見せ場を作るまでは厳しいでしょう。

<予想>
◎メイケイエール
○ママコチャ
▲ナムラクレア
△アグリ
△エイシンスポッター
△ウインマーベル
△ナランフレグ

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