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2023年10月29日日曜日

【10/29(日)予想】天皇賞の全頭評価とねらい目レース(秋嶺S)

■東京11R/天皇賞(秋)

[1]①ノースブリッジ(岩田康)

前走のオールカマーでは半ば強引にインの3番手を取りに行くも、直線で伸びを欠き0.5差⑦着。+12kgで自己最高の500kgという馬体重を見れば決してメイチの仕上げでは無かったでしょうが、春にAJCCを勝った舞台で、先行争いで押し込んだガイアフォースにさえ先着できなかったパフォーマンスはこの馬の現状でしょう。時計勝負に巻き込まれるこの舞台に替わるのもプラスではなく。

[2]②エヒト(横山和)

一瞬の脚を上手く活かすタイプで、良績は内回りやローカルコースに集中しています。長くいい脚を使えることが求められる東京向きではないうえ、11頭立てのここは1頭交わして10着を確保すればそれだけで440万円~の出走奨励金が手に入る舞台。森師の狙いは明らかで、後方インで垂れ待ちでしょう(ただ今回のメンバーはそれすらも難しそうではありますが…)。

[3]③ドウデュース(武豊)

昨年のダービーでイクイノックスを封じましたが、朝日杯FSを制した経歴からも本来ベストは2000m前後でしょう。2走前の京都記念も格下相手とは言え良化途上の中内有利展開を1頭だけ大外を回しての楽勝。春のドバイターフを取り消して以来のレースですが、中間は2週前、1週前とウッドで併せ馬を消化し負荷をかけられており体調面に問題は無さそう。最後の3Fで速い脚を使い続けられるタイプで、あとはダービーの時のようにイクイノックスより前で追い出せれば好勝負は必至でしょう。

[4]④ダノンベルーガ(モレイラ)

前走の札幌記念はここに向けての叩きの意味合いが強く、良化途上の出来の中で特殊な馬場コンディションもあり④着に終わりました。この中間は昨年の皐月賞・ダービーの時のように50秒を切るまでは行かないものの、1週前にウッドで50.0-11.2の動きを披露。陣営は香港を見据えているとのことですが、過去連戦で結果を残せていない点からもまずはここで恰好をつけることが先決のはずで、距離・舞台共に絶好のここは押さえは必要でしょう。

[5]⑤ガイアフォース(西村淳)

前走のオールカマーではスタート直後にインを取りに来たノースブリッジに進路をカットされるなど、道中スムーズさを欠き⑤着。元々道中からスピードに乗って押し切るタイプのレースが身上で自分のタイミングで行けないと難しいのに加え、セントライト記念を勝っているとはいえ急坂を2回上る中山のレイアウトも必ずしも合っているとは言えませんでした。やはり本領を発揮したのは3走前のマイラーズCであり2走前の安田記念で、ワンターンで平坦or緩い坂でスピードに乗れるコースが合っていることを証明しました。今回は距離こそ違えどほぼワンターンのコース設定で、最後の3Fにわたって11秒台前半クラスの末脚が求められる天皇賞のレース傾向を踏まえれば、位置を取ったうえで長くスピードに乗ったレースができるこの馬のチャンスも十分に考えられます。今回、デビュー以来初めてウッドで時計を出しており状態は文句なし。鞍上も前々からのレースを公言しており、2強が互いをけん制しあう展開になれば前で利を得る可能性も。

[6]⑥ジャスティンパレス(横山武)

器用な立ち回りができるタイプではなく、前走の宝塚記念も道中位置取りを落としてしまい③着。それでも3歳時の皐月賞や有馬記念で見せ場を作れなかったことを考えれば成長を感じるレースで、ワンターンの大箱に替わることはプラス。遠征競馬ではなかなか結果を残せていませんが、スピードを持続させられる能力は菊花賞・春の天皇賞で証明済で、あとはコースを知る鞍上がどう導くか。地力では引けは取りません。

[6]⑦イクイノックス(ルメール)

前走の宝塚記念は必ずしも完調とは言えないコンディションの中で、後方から運んでタイム差なしの勝利。②着のスルーセブンシーズは直線で不利を受け切り替えたロスがあってのもので、相手がスムーズならどうだったかというのはありましたがその後スルーセブンシーズは凱旋門賞で④着。改めて世界レベルの水準を示したレースであったことが証明されましたし、今回は時計の出方も昨年の天皇賞や有馬記念の時に近く体調も問題なし。32秒台の脚も持っているだけに、少なくとも実力勝負でこのコースで複勝圏内を外す姿は考えられません。あるとすれば、皐月賞・ダービーの時のように前にいる馬を捉えきれなかったパターンで、敵はドウデュース一択と狙い撃ちした時に他の誰かにやられる可能性くらいでしょうか。

[7]⑧ヒシイグアス(松山)

この中間はいつになく熱心に負荷をかけられていますが、堀厩舎のこのやり方は動きに納得がいっていない時の調整です。最終追いもタイムは出ていましたが、外を通ったダノンベルーガに手応えで劣る内容。タイプ的にも中山や阪神内回りなどで一瞬の脚を活かしたいクチで、ワンターンの瞬発力勝負では分が悪く。

[7]⑨プログノーシス(川田)

前走の札幌記念の価値をどう見るかで評価が分かれますが、現状としては春の金鯱賞のパフォーマンスが参考に。上がりの掛かる中京で33.9の脚で外から差し切った内容は、G2クラスでは一歩抜けた力を示したといってよいでしょう。折り合いに難がありペースが流れるのは好材料で、同じようなレーススタイルのイクイノックス、ドウデュースに混ざってどこまでやれるか、試金石の一戦でしょう。

[8]⑩ジャックドール(藤岡佑)

昨年の天皇賞はパンサラッサを行かせたのは良いとしても、離れた3番手集団につけて最後は瞬発力勝負に巻き込まれ④着。いきなりよそ行きの競馬をした藤岡佑Jへの批判が殺到したことは記憶に新しいですが、今回はそれ以来の騎乗。このコースは得意ではありますが今回はノースブリッジの出方も気にする必要がありますし、速いラップを維持出来るガイアフォースの仕掛けに耐えたうえで後ろの人気馬を待つというのは見た目以上に大変なレースなはずで。

[8]⑪アドマイヤハダル(菅原明)

前走の毎日王冠は溜めに溜めて上がり最速の33.1の脚を繰り出し④着。これだけ見れば距離が伸びてチャンスがあるかに見えますが、流れがきつくなる本番で前回以上に溜められる保証はなく、善戦が続いているとはいえもう2年半勝てていない点から成長力という点でも疑問の現状では。

<予想>
◎ガイアフォース
○ドウデュース
▲イクイノックス
△プログノーシス
△ジャスティンパレス
△ダノンベルーガ


■東京12R/秋嶺S レーヴリアン

左回りに良績が集中しており、1400mだとやや甘くなる面がありベストはこの条件です。毎年9~11月の涼しい時期が合う馬でもあり同時期は(3,3,0,1)でオール掲示板。1週前に速めをやり直前を流すのは毎回のパターンで、その中でも坂路でいずれも加速ラップを踏めているのも好調の証。得意条件のここは好勝負必至です。


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