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2024年6月23日日曜日

【6/23(日)予想】宝塚記念の全頭評価

■京都11R/宝塚記念

[1]①シュトルーヴェ(レーン)

3連勝でG1初挑戦。緩い流れの上り勝負に強く、その点逃げ馬不在の今回のメンバーは展開が向きそうなのですが、いかんせん京都の2200mコースとなると4角から脚を遣わないと差し勢は厳しいです。加えてこれまでで最長距離の輸送となる点も未知数で。

[2]②ジャスティンパレス(ルメール)

パレスルーマーの仔は時計のかかる馬場が得意ではなく、前走のドバイシーマCも日本との芝の違いもあってか④着に敗れています。尤も、国内でもクラシックディスタンスでは善戦どまりで勝ち切ったのは長距離戦という戦歴からも中距離の純粋な切れ勝負では分が悪く、不器用さを補える大箱もしくは長距離で台頭するというタイプであることを考えればここで強くは推しにくいのは事実です。それでもこのメンバーなら外せはしませんが…

[3]③ベラジオオペラ(横山和)

前走の大阪杯はインが生きる舞台で好位を立ち回れたことが大きく、デビューから1800m戦を3連勝してきた内容からも本質的には1600~2000mが守備範囲の馬とみています。距離延長に加え馬場の悪化が予想されるこの舞台条件はプラスとは言えずで。

[4]④ドウデュース(武豊)

重馬場では(0,0,0,2)。ただし何れもロンシャンでのもので、単純に馬場が合わなかったというのが正しいでしょう。昨年の有馬記念、またその前の勝ち星である京都記念ではいずれも展開不利をものともしない勝利で、現状このメンバーでは力が抜けていることは事実です。本来は位置を取りに行っても差し支えないタイプですし、マイルG1を勝っているように機敏さも備えているとなればこのコースでは信頼度が高い存在と言えます。

[4]⑤ディープボンド(幸)

このコースでは2020年に京都新聞杯を勝っており、前走の天皇賞③着が示す通りタフな展開も向いています。ただ、それなりに流れての体力勝負ならよいのですがスローのよーいドンのレースになってしまうとそこまでの上りを繰り出せないだけに、馬場が重くなった時の抑え要員でしょうか。

[5]⑥ヒートオンビート(坂井)

もともと使える脚が長くないため、前走の目黒記念のようにギリギリまで我慢して脚を遣わせないと止まってしまいます。その前走は詰まった結果の⑦着でそれ自体は度外視できますが、京都でそのような乗り方はできないだけに。

[5]⑦プラダリア(池添)

4角から加速して前をとらえるレースが合っており、京都で重賞2勝という実績も頷けます。3歳時に勝った青葉賞も、大逃げを打ったディライトバローズのおかげで前傾ラップになってはいますが実質的には3角から動き出すレースで、この馬の良さが活きた形になったのが大きかったです。ただ、気性の勝ったタイプで前走の大阪杯は距離短縮で見せ場を作れるかと思いましたが⑥着。さらにメンバーが強化されるここでは。

[6]⑧カラテ(岩田望)

重賞3勝はいずれもワンターンのコース。得意なはずの新潟でも見せ場を作れなかった現状に加え、爪が伸びやすく夏場は調整が難しいタイプでもあります。かつての坂路番長もここ最近は平凡な調教タイムに終始している点からも、ピークアウトの懸念は拭えません。

[6]⑨ソールオリエンス(横山武)

前が止まって一網打尽にした皐月賞以来勝てておらず、負けて強しといえるレースも3走前の有馬記念まで。年明け2戦は成長力の乏しさを示す内容で、母スキアの仔は4歳秋に富士Sを制したヴァンドギャルドを除き古馬になり尻すぼみで終わった馬ばかり。ここから再度日が昇るというシナリオは現状では描けません。

[7]⑩ローシャムパーク(戸崎)

2走前の香港Cで日本馬2頭に大きく後れを取った⑧着という内容からも、現時点では力の差があると言わざるを得ません。大阪杯はメンバーに恵まれた中での②着で、そこからさらにメンバーが強くなるここでは。

[7]⑪ヤマニンサンパ(団野)

前走の鳴尾記念は前が流れて差しが利く展開になった中での④着。OP特別でも足踏みが続く現状ではここを正攻法で勝つのは苦しいでしょう。尤も、思い切りのよい鞍上だけに逃げ馬不在のこのメンバーで主導権を握るようなレースに出れば話は別ですが…

[8]⑫ブローザホーン(菅原明)

ここ2戦は長距離戦を使われてきましたが、いずれも折り合いの不安がある中で③②着と健闘を見せました。日経新春杯を完勝しているように本質的にはこのくらいの距離が向いてもおり、このコースで道悪を勝った経験もあり。キレが求められない舞台条件であれば警戒必要でしょう。

[8]⑬ルージュエヴァイユ(川田)

川田Jは勝率を重視するタイプのため、たとえG1であっても縁がなかったり望みがなかったりする馬には基本的には乗りません。この春は騎乗経験があったり縁の深い中内田厩舎ということでG1の乗鞍が決まっていましたが、今回は特にめぼしいお手馬がいない中で関東馬でテン乗りのルージュエヴァイユを選択。このパターンで思い起こされるのは2021年に安田記念をダノンキングリーで制した時です。当時もテン乗りの関東馬、同じ馬主のダノンプレミアムがいるにも関わらずこちらを選択したのには様々な憶測が飛び交いましたが、終わってみれば川田Jなりに勝つための選択をしたというわけでした。この中間は坂路で抑えきれない手ごたえで余裕の登坂。前走の大阪杯は本来の形ではないイン強襲で③着と健闘しましたが、前が残す流れを考えれば最も強いレースをしたと言ってよく、外差しバイアスが生まれつつある最終週の京都ならむしろこの枠の方がレースしやすいでしょう。

<予想>
◎ルージュエヴァイユ
○ドウデュース
▲ジャスティンパレス
△ブローザホーン

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