Special Thanks

当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2025年3月30日日曜日

【3/30(日)予想】高松宮記念の全頭評価・マーチSの注目馬

■中京11R/高松宮記念

[1]①マッドクール(坂井)

昨年の覇者。その昨年は2番枠から好位のインを立ち回り、直線では荒れた見た目を気にして各馬が外を回す中インを貫き通しナムラクレアの猛追を振り切りました。スプリンターズSはピューロマジックの乱ペースについていけず、前走の阪神C(京都)は外差し有利のコンディションでナムラクレアの差し切りを許した格好で共に敗因ははっきりしています。気温が上がりすぎたり乱ペースになると良くないですが、今回は32秒台で引っ張りそうな馬は見当たらないうえ気温も10度前後の予想。おまけにこの好枠を引いたとあっては無視はできません。

[1]②ウイングレイテスト(松岡)

8歳でもスピード負けしないところは優秀で、前走のオーシャンSでも1分7秒台の決着の中を③着。ただいかんせん荒れた馬場を気にするタイプで、2走前の阪神C(京都)では連続開催終盤の荒れた芝が合わず⑰着大敗。今回も荒れ馬場、しかもインコースを走るとなると相当やりにくいはずです。

[2]③ビッグシーザー(北村友)

昨年は内枠からマッドクールの後ろを通る理想的な運びを見せましたが⑦着。格下相手のレースでは無双できても強い相手と走ると脆いところがあり、初速が付かないタイプであることを考えると位置取りを落としそうなこの枠はマイナスとなる可能性も。

[2]④トゥラヴェスーラ(丸山)

2年ぶりの出走。過去3回出走し、21年④着・22年④着・23年③着とこの舞台に高い適性を見せてきました。馬群で我慢させて直線で脚を遣うレースが得意なクチでこの枠も問題ありませんが、このブログでも再三触れてきたように常に鼻出血のリスクと戦う必要があるのに加え、追い切りの動きも流石に全盛期には及ばずの現状では。

[3]⑤オフトレイル(菱田)

鋭い決め手と折り合いの難しさが同居し、距離を詰める必要があるうえどうしても後ろからになってしまいます。前走のオーシャンSは開幕週の前有利展開に加え序盤位置を取りに行った分もあっての⑨着、2走前の東京新聞杯は距離延長で行きたがった分もあり⑧着と敗れましたが、3走前の阪神C(京都)では直線進路を切り替えるロスがありながらの③着で、それもきれいな外目ではなく荒れた内側に突っ込んで脚を遣った内容で評価できます。当時の走りから馬群を割って荒れた馬場を突っ込ませても問題ないことは証明済みで、距離不足の懸念はあるものの騎手意識が外に向きがちなこのレースで度胸良くインにこだわれれば一発も。

[3]⑥ルガル(西村淳)

昨年のスプリンターズSは超ハイペースを前目から押し切って勝利。4走前のシルクロードSでも1分7秒台の決着を圧勝していただけに、元来スピード勝負に強いタイプです。今回は荒れ馬場で時計がかかる舞台となるのと左回りの芝では勝ち切れていないだけに実績通りの評価はしにくいですが、芝の短距離では理由ありの敗戦以外は安定して走れているだけに評価は落とせません。

[4]⑦モズメイメイ(松若)

夏場に復調したかと思えば、サマースプリントシリーズ以降の4戦は再び低迷。昨年もこのレースで⑮着に敗れた後北九州記念で③着しているように、気温の上昇とともに調子を上げるタイプと推察されます。寒さが戻ってくる日曜の中京は合わないでしょう。

[4]⑧カンチェンジュンガ(武豊)

前走の阪急杯(京都)では外差し展開にも乗じての差し切り勝ち。しまいはいつも脚を遣いますが、良績は右回りの平坦コースに集中しており、距離短縮で位置取りを落とす懸念もあり。

[5]⑨キタノエクスプレス(国分恭)

3走前のCBC賞は直線で進路がカットされる不利があり⑦着、2走前のオパールSは出していった分に加え+12kgも響いて⑦着と敗れましたが、それ以外は芝1200mで(3,3,0,0)とパーフェクト。見た目のイメージより溜めた方が切れるタイプなものの、前走のように時計がかかる決着でも勝ち切れたのは収穫でした。中京ではダートで勝ち星もあり左回りや急坂を苦にすることもなく、足りない可能性はあるもののここまでの戦績だけを見れば底を見せておらずケチの付け所が無いだけに、来られてもおかしくはありません。

[5]⑩サトノレーヴ(モレイラ)

スプリンターズSは夏負けの影響が尾を引き十分な負荷がかけられなかったうえ、スタートで後手を踏み間に合わずの⑦着。前走の香港スプリントは地元勢に屈し③着も、今の香港短距離界は世界トップレベルと言っていい馬質。敵地で善戦したと言ってよいでしょう。ここに向けては1週前にモレイラJが跨り想定以上の時計が出てしまい、直前は馬体回復とのバランスを見ながらの軽めの調整。それでも坂路ではなくいつものパターンであるウッドで追えている点は心配なく、初の左回りに戸惑わなければ十分に勝負になるはずです。

[6]⑪スズハローム(佐々木)

ここ3戦は右回りで大きな着順続きも、左回りでは複勝率80%のサウスポー。4走前のCBC賞は好発から下げてしまった分ドロップオブライトを捕まえきれませんでしたが、タイム差なしの②着と適性を示しました。下り坂からの最後の急坂という中京1200mのコース形態は純粋なスプリンターには厳しく、1400mを主戦場とする馬の方が最後まで脚を遣えます。この馬も中京コースではそのCBC賞を含め1400mで①着・1200mで②着とパーフェクトに走れており、母父には09年にスプリントG1を完全制覇したローレルゲレイロを持つ血統面もプラス。もう少し内目の枠が理想でしたが、イン突きの意識を十分に持っている佐々木Jならうまく誘導できるはずで、得意舞台で巻き返す魅力は十分です。

[6]⑫トウシンマカオ(横山武)

スプリンターズSは位置取りの差で②着だっただけで、馬自身はあのような高速戦にも対応できるスピードを持っています。ただ、当時跨った菅原明J曰く左回りだとコーナーリングがスムースでないところがあり、かつきれいな馬場でスピードを活かしたいタイプ。左回りの荒れ馬場では昨秋のようにはなかなかいかなさそうで。

[7]⑬エイシンフェンサー(川又)

抜け出すとフワッとするところがあり、馬群がタイトになるローカル場や中山、あるいは内回りコースが向いています。前走のシルクロードSもハイペースで前が止まったところでいい位置につけていた分流れ込んだ中での最先着、というレースで、荒れ馬場で馬群が広がりやすい大箱では脚の遣いどころが相当難しく。

[7]⑭ナムラクレア(ルメール)

仕上がりが早くいつも前哨戦で高いパフォーマンスを見せるものの、本番では反動もあってか届かないというレースが続いてきました。陣営もその反省に立ってか今回は暮れの阪神カップから3か月ぶりのぶっつけで臨んできており、これまでのG1挑戦と比べれば状態面のプラスは確実です。坂路での最終追いは持ったままでラスト2Fともに11.7を計時する抜群の動きで、タフな馬場も荒れた馬場も苦にしないメンタルの強さは牡馬顔負け。強いて言えばルメールJなので馬群をこじ開けるようなレースはしないであろうところで、昨年のように内から何かに掬われる可能性はゼロではない分全幅とまではいきませんが、これまでで最もG1に近づいていると言えるでしょう。

[7]⑮ママコチャ(川田)

前走のオーシャンSは完調とは言い切れない中でも勝ち切り、スピード適性の高さを見せつける内容。ただ暑い時期の方が調子を上げるタイプで、昨年は雨もあり動ききれずの⑧着でしたが今年も気温は低そうで。

[8]⑯バルサムノート(亀田)

マイルでは長いものの、スタートが悪くゲートが命のスプリント戦では安定しない現状。ベストは左回りの1400mで、内に潜り込むことも難しそうなこの枠からでは。

[8]⑰ドロップオブライト(幸)

3走前のCBC賞では最内枠からこれ以上ない立ち回りで後続を完封。コース適性はあるものの前走の淀短距離S(中京)のように外枠からだと良さが出ず、今回も外枠を引いてしまった故。

[8]⑱ペアポルックス(岩田康)

自分でレースを決める脚が無い分前目で流れに乗りたいところですが、かといってあまりにハイペースだとその脚も繰り出せないという難しさ。絶対ハナというタイプは今回見当たらないだけに果敢に先手を主張する可能性はありますが、序盤の下り坂で脚を遣いすぎると残せない懸念が。

<予想>
◎スズハローム
○オフトレイル
▲ナムラクレア
△マッドクール
△サトノレーヴ
△ルガル
△キタノエクスプレス


■中山11R/マーチS キタノリューオー

寒い時期に調子を上げるタイプですが、昨年のこのレースでは⑫着。当時原Jは「外に進路を求めたが案外だった。馬群の中で詰まってカッカさせた方が脚を遣える」とのコメントを残しており、内枠を引いたうえその原Jが1年ぶりに手綱を取るとなれば好走パターンの再現が期待できます。脚抜きが良く差しが決まりにくいコンディションは気がかりも、ここはピュアキアンが先手を主張し流れは速くなりそう。最後に前の脚が止まる展開になれば一発も。

2025年3月29日土曜日

【3/29(土)予想】日経賞・毎日杯の注目馬

■中山11R/日経賞 マイネルクリソーラ

昨年の中山金杯で③着した後は転厩による環境の変化もあり、調子が今一つでした。しかしながらここに来てウッドで好タイムを記録するなど調子が上向きに。11秒台前半のフィニッシュを3週連続で記録するのは自身初と、目下の充実ぶりが伺える中間の動きを見せています。今開催の中山は序盤の雨もありラチ沿いの痛みが進行し、特に2500m戦で加速が始まる3~4角のインは痛みが激しくなっています。こうなるとこの区間でスムーズに外を回せるタイプが有利で、枠の並び的にも中団外からうまく脚を遣えそうなこの馬にチャンスが生まれると見ました。


■阪神11R/毎日杯 ガルダイア

前走の京成杯は前に壁を作れず、ぶっ放してしまった分最後に止まってのシンガリ負け。その前のベゴニア賞も前残り展開を差しての③着と情状酌量の余地のある敗戦でした。新馬戦を4角先頭から最速の上りで押し切った内容から世代重賞ならやれるはずで、直前はテンションに配慮しての2頭併せも動きは抜群。行き切って良さの出たヴォラヴィア、あるいは瞬発力勝負に持ち込みたくないウォータークラークがここは先手を主張しそうで、折り合って運べれば力は上位。


2025年3月23日日曜日

【3/23(日)予想】阪神大賞典・愛知杯の注目馬とねらい目レース(鳴門S・中山12R)

■阪神11R/阪神大賞典 ウィープディライト

調教時からやんちゃな気性面が邪魔をし、3歳にして去勢を敢行。去勢放牧明けで調教代わりの側面もあった復帰緒戦を除けば①③①と安定した取り口を見せています。唯一敗れた本栖湖特別は少頭数のドスローを最後方から最速の上りを遣って追い込んだもので力は見せました。同じ長距離戦でも直線が平坦でロングスパート能力を求められる京都と違い、阪神は二度の急坂超えがありゴール前の末脚が求められる舞台。レースの上り3Fの上位3頭までで複勝率77.4%と絶対的な上りが求められる点から、ショウナンラプンタ・ヴェローチェエラ共々鋭い末脚で突っ込んでくる可能性は十分で。


■中京11R/愛知杯 セントメモリーズ

今年から芝1400mで挙行され、ヴィクトリアマイルへのステップとしての性格を持つこととなったこのレース。昨年までの京都牝馬Sは2月開催で高松宮記念をも視野に入れるスプリンターの参戦も少なくなかったですが、高松宮記念の前の週、加えて前後にはオーシャンSや阪神牝馬Sもあることを考えればここに出てくるのは自ずと「賞金の足りないスプリンター」か「マイルは微妙に長いけどスプリンターでもない」という馬になってきます。こうなるとペースを作るのは前者になりますが、3角から下り坂でゴール前に急坂のある中京だとスピードだけで押し切るのは難しく、後者側の適性を持つ馬が最後に上がってくると見てまだ底を見せていないセントメモリーズを抜擢したいです。

前走のシルクロードSではスタート前にゲート内で突進し外枠発走に。鞍上曰くこの時点でメンタルが崩れてしまいレースにならなかったとのことで度外視できます。左回り1400mは3戦3勝とパーフェクトで、テイエムスパーダ以外の先行勢が外枠に集まったのも好都合。スンナリ好位を取れればやれてよいはずです。


■阪神10R/鳴門ステークス ゼウスバイオ

阪神コースでは全3勝を挙げているばかりか②①④①①④④④着と抜群の安定感。阪神以外で(0,0,0,11)という成績からもコース巧者ぶりが伺えます。前走の北山Sは5か月ぶりの実戦で粘りを欠きましたが、元々が叩いてよくなるタイプ。スタートが良くなっている現状なら距離短縮で粘りが増せばここでも通用するはずです。


■中山12R アパイシュナール

前走の中山戦は休み明けかつ牡馬相手のレースで、勝ったソーニーイシューに早目に来られてしまった分もあり失速。現級実績馬が乏しい牝馬限定戦で相手関係が易化するのに加え、叩いての上積みも見込めるここはねらい目十分でしょう。

2025年3月22日土曜日

【3/22(土)予想】フラワーC・ファルコンSの注目馬

■中山11R/フラワーカップ レーゼドラマ

桜花賞トライアルが終わった後に挙行されるレースであり、マイルに対応できるスピードが無いためにマイル以下のレースへの起用を見送られてきた馬が多く集まります。一方もう少し待てば2000mのフローラSがあり距離が欲しい馬なら本来そちらを選ぶべきですが、東京向きの切れる脚が無いと厳しい舞台でもあり、タフな展開を押し切りたい馬にとっては必ずしも流れが向くとは限りません。結果、その谷間であるフラワーカップ(や忘れな草賞)に出てくる馬というのは一部の調整遅れの素質馬を除けば「マイルに対応できるスピードはないけど、かといって東京向きの切れる脚も無い馬」が多勢を占めるようにならざるを得ません。そうなるとラップの緩急が付きにくく、ギアチェンジ能力に長けた大箱向きの馬というよりはだらっとした流れを押し切れるタフさが求められるレースと考えられます。

レーゼドラマは2走前の未勝利戦の内容が秀逸。前半60秒フラットと決して先行有利ではないラップを刻みながら、2番手から直線では後続を0.9差突き放す圧勝劇。デビュー戦は京都、前走のゆりかもめ賞は東京でのレースで切れ味が求められ今一歩だった一方、中京の急坂をしっかり加速して脚を伸ばせたのは大きく中山の舞台も合うはずです。


■中京11R/中日スポーツ賞ファルコンステークス キャッスルレイク

前走のフィリーズレビューは直線で完全に詰まったこともそうですが、スタートで挟まれ3角手前では寄られて内に押し込められるなど全くスムースで無い競馬でした。2走前の紅梅Sは後方有利展開かつ3角からインブロリオに内に押し返され動けなかったのが大きく、4走前のファンタジーSは不良馬場の前有利展開を中団外に控えて0.4差なら悲観する内容ではありません。本来スムーズならもっとやれてよく、前走大敗でここまで人気が落ちるようなら。

2025年3月16日日曜日

【3/16(日)予想】スプリングS・金鯱賞の注目馬

■中山11R/スプリングステークス レーヴブリリアント

本番に向けて長く間隔を取ることが一般的になり、クラシック競走のレースレベルが年々下がっていることは衆目の一致するところでしょう。その中でも「本番までの間隔が長い方>短い方」という図式になりつつあり、スプリングSは弥生賞よりも一枚下のメンバーというのが正直なところです。それを表すデータとして「前走クラス別の成績」が挙げられます。


上記は過去10年のスプリングSにおける前走クラス別の成績ですが、最も多く勝ち馬を輩出しているのは前走で1勝クラス(500万下)を使ってきた馬たち。重賞を含むOP競走組と比較しても勝率・連対率はダブルスコアとなっています。ここ数年は2歳戦の整備が進みレベルの低い上級戦が多くなっていることに加え、重賞経験のある馬でも有力馬はもっと早いタイミングのステップレースであったり皐月賞に直行するのが普通で、前走で重賞を使っておきながらここに来ざるを得なかったという時点で力量としては一枚劣ると言わざるを得ず、それがこの成績に現れていると考えます。

ゆえにここは前走で1勝クラスを使った馬、なおかつその前走を勝っていれば(6,4,2,18)で単回207・複回100と妙味的にも優秀で、それに該当する中で人気のないレーヴブリリアントを狙います(もう1頭はマテンロウバローズ)。2走前のシンザン記念は外枠で壁を作れず3角から暴走気味にまくり上げて失速、その前のベゴニア賞は前残り展開を上り最速の脚で追い込んでの④着で、前走の1勝クラス戦で前残り展開をゴール前で差し切ったように中山向きの鋭い脚を持っています。近親にリスグラシューがいる血統で渋った馬場も問題ないはずで、重賞好走歴を持つ馬が不在のメンバー構成なら。


■中京11R/東海テレビ賞金鯱賞 ホウオウビスケッツ

岩田康Jのお手馬が激突しますが、行かないと良さが出ないデシエルトではなく控えてもレースができるホウオウビスケッツを選んだ格好に。こうなれば番手で蓋をして早目にデシエルトにちょっかいを出しに行く形をとるはずですが、そうはいってもデシエルトには稀代のペースメーカー武豊Jが跨るわけでそう簡単に止まりはしないでしょう。ここは2頭のマッチレースになると見て、後ろから差しに行くホウオウビスケッツに利があるかと。

2025年3月15日土曜日

【3/15(土)予想お休みします】

リステッド2競走が頭数が落ち着いてしまい、波乱の目を探るのも難しそうなメンバー構成につき、今日は予想をお休みさせていただきます。

2025年3月9日日曜日

【3/9(日)予想】弥生賞の注目馬とねらい目レース(総武S・大阪城S)

■中山11R/報知杯弥生賞ディープインパクト記念 レディネス

前走の新馬戦はスローペースを後方から運び、直線では進路を探しながら脚を遣いデビュー勝ち。目いっぱい追ったわけでもない中で33.7の末脚を繰り出せたあたり、持てるエンジンは相当なものを秘めています。体質の関係でデビューがここまでずれ込んだものの、現時点でここまで器用にレースができるのもスワーヴリチャード産駒らしい完成度の高さ故で、インをロスなく運べそうなこの枠も好材料。ミュージアムマイルは前走の感じからすると大箱向きの印象で(不適マイルでも②着できたのはその分だと見ています)、ファウストラーゼンは抑えきれなかったが故のぶっ放しからの距離延長が懸念点。ジュタも不器用さを抱えこのタイミングでの手替わりはプラスとは言えず、本気の権利取りを目論むこの馬にも十分チャンスはあると見ます。


■中山10R/総武ステークス ホールシバン

前走の門司Sは一見展開が嵌ったように見えて、この馬以外の掲示板は4角5番手以内の先行勢が占めており1頭だけ違う脚を遣ってのレースでした。元々素質は高く評価されていたものの鼻出血などで順調に使えなかった分キャリアは浅いですが、母のサマリーズも2歳時に全日本2歳優駿を制した後不振に陥り、賞金半減で1600万下から再起を果たし4歳夏にクラスターカップを制した経歴の持ち主。古馬になり再度伸びる機会がある血統だとすれば前走はフロックでも何でもなく、このコースは3歳時に3勝クラス戦を勝った舞台。好調持続できていればここでも。


■阪神11R/大阪城ステークス ウインエーデル

前走の洛陽Sはスタートから挟まれたりぶつけられたりとスムーズにいかないところがあり⑫着と敗れましたが、2走前のユートピアSは4角5番手までの5頭がそのままゴールになだれ込む前残り決着を強襲しまとめて差し切る強い内容。切れ味勝負の色合いが増す牝馬限定戦で差し切ったのは末脚の証明で、前走は当時の芝が掘れる京都のコンディションも合わなかったと見ています。先行馬がインに固まった今回はペースも落ち着きそうで、末脚の絶対値が求められる流れになれば紅一点のこの馬から。

2025年3月8日土曜日

【3/8(土)予想】フィリーズレビュー・中山牝馬Sの注目馬

■阪神11R/報知杯フィリーズレビュー インブロリオ

前走の紅梅Sは差し決着の中先行してもうひと脚を繰り出しての②着。道中は初めての左回りもあってか終始インに刺さり気味で、口向きの悪さを何とか矯正しながらの走りだっただけにスムーズならさらに上が見通せるレースぶりでもありました。チューリップ賞との棲み分けが成立している現代のフィリーズレビューは前傾ラップとなることは必至で、前走でタイトな流れを経験できたこともプラス。序盤の混戦に巻き込まれにくい外枠からスムースに走れれば。


■中山11R/ローレル競馬場賞中山牝馬ステークス エミュー

このコースはフラワーC勝ちを含む2戦2勝。前走の小倉牝馬Sは前傾ラップの追い込みが嵌った部分も大きいですが、ブリンカーによって最後まで集中して走れていたとのこと。時計のかかるコンディションは歓迎のクチで、ここもクリスマスパレードやセキトバイーストなど快速タイプが揃いハイペースは必至。最後の急坂で前が入れ替わる展開になれば十分足りるはずで。

2025年3月2日日曜日

【3/2(日)予想】中山記念・チューリップ賞の注目馬

■中山11R/中山記念 パラレルヴィジョン

昨年ダービー卿CTを制した時以来5走ぶりに戸崎Jを迎えての一戦。ここ4戦は安田記念・関屋記念・富士Sと苦手な左回りに抱えて乗るのに向かないマーカンドJと鞍上との相性にも恵まれずの敗戦でしたが、右回りでしっかり溜められる鞍上に戻る今回は見直すには十分です。もう少し内目の枠だとベストではありましたが、メイショウチタン、マテンロウスカイといった面々を見ながら運べばスムーズに番手が取れそうで、距離短縮となるここは折り合い面の問題もなく能力発揮といけるでしょう。


■阪神11R/チューリップ賞 ルージュナリッシュ

昨年の小倉記念の勝ち馬・リフレーミングを送り出す鮫島一師は定年引退前最後の重賞出走。しかしながら同厩舎の馬に一番多く騎乗(467鞍、現役で次点の鮫島良Jは217鞍とダブルスコア)し、リフレーミングとのコンビでもここぞの時に勝利してきた川田Jはこちらを優先。主戦の横山和Jに先約があるのかとも思いましたが、中山記念はグラティアスに騎乗とどうも中山を優先した風でもなさそうです。

ルージュナリッシュの国枝師は来年が定年。そのため今年が最後のクラシック挑戦になりますが、ここまで現3歳世代の牝馬で勝ち上がったのはこの馬のみ。牡馬も本賞金400万組しかおらず、ダービー参戦を目されたアロンズロッドは無念の戦線離脱で最悪春クラシックの出走がゼロという危機にあります。関西の重賞で関東馬に騎乗することがあまり多くない川田Jがあえてここを選んできたとなれば、国枝厩舎最後のクラシック挑戦に向けた権利獲得のミッションを負っていると考えてよさそうでしょう。先を見据えたレースをしてくるであろうここは勝ち切るまでは微妙も、このオッズで買えるなら複軸で。

2025年3月1日土曜日

【3/1(土)予想】オーシャンSの注目馬

■中山11R/オーシャンステークス ウインモナーク

3走前、そして前走ともに中山の高速決着の中を①③着。速い流れでもポジションを取れ、一瞬の脚を活かすスタイルは中山、特に開幕週のコンディションに合っています。新馬勝ちを含め休み明けも苦にしないタイプで、前走の相手関係からここでも十分威張れるはずです。欲を言えばもう少し内目の枠が欲しかったものの、真ん中にテイエムスパーダがいるこの位置関係なら好発からスッと前目を取れるでしょう。中間の状態もよく、本番を見据えた実績馬がもたつくようなら。