<見解>
大井は一昨年に砂の入れ替えがあり、それまで8cmだった砂厚が9cm(JRAと同じ)に変更されたのを機に時計がかなりかかるようになりました。ウシュバテソーロが連覇した22年-23年で勝ち時計が2.05.0→2.07.3と2.3秒もかかるようになったのがその証左で、2000mで挙行されるようになった1998年以降のレコードである2010年の2.00.4(スマートファルコン)というのはもはや隔世の感すらあります。
決着時計は砂によっても変わりますが、季節によっても変わります。例えば昨年の勝ちタイムが2.04.9(フォーエバーヤング)なのに対し、今年の帝王賞を勝ったミッキーファイトの走破タイムは2.03.1。夏は軽く、冬は重くなるというダートの質がもたらす時計の違いは小さくなく、事実東京大賞典を4連覇したオメガパフュームも帝王賞は4回挑戦して1勝のみ。同じ舞台でも求められる適性が微妙に違うというのは考慮しておきたいポイントです。
<予想>
◎ディクテオン
この馬のパフォーマンスに感心したのが3走前の川崎記念でした。2周目の向こう正面で早目にメイショウフンジンを捕らえに行き自ら勝ちに行く競馬に出ました。結果的にはこれと一緒に後ろから動いてきたメイショウハリオに捕まってしまうのですが、直線に入ってからも長らく食らいつきサンライズジパングの猛追をしのいでの②着確保でした。これまで溜めてしまいに賭けるレースしかできていなかったところ、位置取り含めこうした器用なレースができるようになったのはまさに荒山厩舎の力と言ってよいでしょう。今回一発があるすれば「ナルカミとミッキーファイトの間にいる馬」だと考えており、好位から早目に動き出して長く脚を使えるこの馬にチャンスがあると見ました。
○ミッキーファイト
国内ダート路線に敵なしと言える状況。ただ見解でも触れた通り、冬の東京大賞典は必ずしもスピードで押し切れる舞台ではないことに留意が必要。同厩のナルカミがスムーズにハナを切れた場合あえてつぶしに行くような乗り方をしない可能性もあり、そうなると前を捕らえきれない懸念も。
▲ナルカミ
前走のチャンピオンズCは幼さが露見し全く自分のレースが出来ず。左回りはやはり課題があるようで、陣営は悪いイメージを払しょくするべくここに使ってきたと語っています。臨戦過程は必ずしも理想通りではないにせよ調教を見る限りでは状態面の不安はなく、ナチュラルライズが折り合いに専念することを示唆している点からもハナを取れそうなここは見直してよいでしょう。
△ナチュラルライズ
道中の運びに危うさを残す現状ですが、ラチを頼って運びたいこの馬にとって絶好の1番枠。今日の大井は見る限りインが使えないことも無さそうで、番手で折り合うことが出来さえすれば見せ場は十分でしょう。
△ホウオウルーレット
重賞2連勝中もメンバーレベルは決して高いとはいえず、アンタレスSでミッキーファイトに1.5秒離された内容からもダート重賞の最高峰に入って戦うとなるとやや足りないというのが正直なところです。それでも4角からふかして入りたいタイプで初めてとなる大井コースへの適性は高いはず。オメガパフュームの半弟という血統背景からも押さえは必要でしょう。
△アウトレンジ
チャンピオンズCは外差し有利の展開ながら⑤着。道中6番手を進んでのもので末脚にも目立つ点はなく、中京が合わなかったと見てよさそうです。平坦コースで相手も楽になるここは見直したいところですが、不思議なことに12月は(0,0,0,3)。半兄のハピもベテルギウスSではここ2年④⑥着と馬券になっておらず、寒いのが苦手な牝系なのかもしれません。