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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2024年9月7日土曜日

【9/7(土)予想】紫苑Sの注目馬とねらい目レース(中山12R)

■中山11R/紫苑S ホーエリート

昨年のこのレースの時もご紹介しましたが、重賞となり春の実績馬も多く出るようになった今では「春のうちに上級戦に出走していた馬」が好走しています。それを裏付けるかのように昨年はモリアーナ(前走NHKマイルC)・ヒップホップソウル(前走オークス)のワンツー、一昨年も前走オークス組が④着までを独占しています。今回のメンバーでは前走オークス組が2頭、NHKマイルCに出ていたボンドガールを含めると3頭いますが、早枯れ血統のミアネーロや距離延長がプラスに見えないボンドガールよりは適コースに戻るホーエリートが最も信頼できると言えるでしょう。かれこれ3戦連続で◎を打ちますが、さすがに前走のオークスは出遅れからまくりに出て返り討ちにあったもので仕方なし。東京向きの上りの絶対値を持ったタイプではなく、ここぞという時に脚を遣える中山の方が向いているのはフラワーC②着で証明済み。まだこの人気なら積極的に買いたいです。


■中山12R メモリーグラス

長欠明けを叩かれ新潟で④②着。何れも前が止まらない展開であと一歩というレースで、未勝利勝ちは東京でのもので坂も苦にするタイプではありません。中山は4回走って④⑩④④着ですが何れも菅原隆J(キャリア15年で22勝)が騎乗してのもので、この馬の実力を示した結果ではないはず。松永康厩舎は勝負と見るや本気の騎手手配をする傾向があり、未勝利勝ち以来のコンビとなる戸崎Jを配したここは勝負がかりと見るべきでしょう。

2024年9月1日日曜日

【9/1(日)予想】新潟記念・小倉2歳Sの注目馬とねらい目レース(札幌12R)

■新潟11R/新潟記念 ジューンアヲニヨシ

前走の目黒記念は⑫着と大敗しましたが勝ち馬とは0.6差、それも直線では最後の150mほどにわたって前が狭くなりまともに追えなかった分もありました。全4勝を京都外回りで挙げているように、平坦かつ直線が長いコースで能力を発揮できるタイプであることを考えればここは絶好の舞台。新潟記念は最終週の開催となることもあり直線では外を回るため純粋な中距離馬では厳しく、かつ今回はアリスヴェリテがいるため前半が流れると上りのかかるレースになるとみられ、ますますクラシックディスタンスへの適性が問われる一戦になるのは必至です。2200m以上で勝っておりかつ前傾ラップに良績があるこの馬の台頭余地は十分にあるでしょう(アスクワイルドモアも該当はしますが流石にまだ時間がかかるかと…)。


■中京11R/小倉2歳S アブキールベイ

西塚Jは今年29勝を挙げており、既に昨年の勝ち星(15勝)の倍に迫ろうかという好成績を残しています。特にこの中京の芝短距離(コーナー2つ)の条件では(3,2,3,11)で単回167・複回206とベタ買いで儲かるレベル。以前は軽量を活かした先行策でしか好走できていなかったところ、最近では下り坂の3角でしっかり手綱を抑えて坂上で追い出す騎乗ができており進化を感じます。中京の乗り方はベテランでも苦労するところさすが藤原厩舎の英才教育の賜物とでも言いましょうか、本開催は芝短距離で穴好走を連発(アクートゥス8人①着、ウォーターガーベラ14人②着、ユハンヌス7人②着)。馬自身もこのコース得意のファインニードル産駒で、新馬戦はスタートで大きく外に逸走しながらしまい伸ばしての勝利で伸びしろ十分。内枠有利の条件でこのコースの攻め方を理解した鞍上なら。


■札幌12R カリフォルニア

昇級後は早目に絡まれる展開が多く苦しんでいますが、前が止まりにくい重馬場かつハナを奪いやすい内枠の今回は本領発揮のチャンスでしょう。小林大Jが悪いとは思いませんが、わざわざ道営の桑村Jを配してきたあたりは陣営の本気度もうかがえるだけに。

2024年8月31日土曜日

【8/31(土)予想】札幌2歳Sの注目馬とねらい目レース(長篠S)

■札幌11R/札幌2歳S ショウナンマクベス

出世レースとしての色合いの濃いこのレースは、絶対能力もさることながらスローの上り勝負になることが多いです。とはいえ最後方から一気の末脚で差し切るとかいう話ではなく、好位先行勢が速い上がりを使ってそのまま押し切るというレースになりがちで、前半が緩む分適性がマイル寄りの馬でも勝ててしまうのがミソです(ソダシなど)。マイルで勝ち上がったのは2頭いますが、より展開を味方につけられそうなのはショウナンマクベスの方かと。誰かを行かせて2番手で蓋をするでもいいし、場合によっては自分で逃げてもよく、テンションを守って走れればここはチャンスありでしょう。


■中京11R/長篠S シュヴェルトライテ

過去稍重以下では(1,1,1,0)。高速決着に課題を残す反面、時計がかかれば自分の力が発揮できます。流石にこの状況では馬場の回復は見込めなさそうですし、元々1400~1600mを走ってきたこの馬にとって中京1200mも合うはず。ここは改めて走れるチャンスと見ます。

2024年8月25日日曜日

【8/25(日)予想】キーンランドC・新潟2歳Sの注目馬

■札幌11R/キーンランドカップ ダノンマッキンリー

近年の藤原厩舎は「使いながら仕上げる」方針のようで、先週の札幌記念でもシャフリヤールが秋のBCターフを見据えた叩きで凡走したように前哨戦は割り切る必要があります。


上記は今年の藤原厩舎の全出走馬におけるローテーション別成績です。御覧の通り前走からの間隔が短い馬の方が好走できており、叩いての変わり身が期待できる仕上がりになっていることがうかがえます。ダノンマッキンリーもUHB賞からの中1週ですが、予定通りのローテということもあって中間軽めの調整も問題はないと見ます。ファルコンSを制した時のようにインが渋滞しがちな札幌の芝1200m戦なら外をスムーズに回して脚を遣えるレースが期待でき、人気が落ちるようならねらい目でしょう。


■新潟11R/新潟2歳S プロクレイア


このレースは前走でマイル以上を使ってきた馬が好走する傾向にありますが、そもそも今の時代はJRAによる早期デビューを促進する流れもあり2歳夏から有力馬がおろされることが増え、結果として一線級の馬が将来を見据えた際に必然的にマイル以上の距離でデビューを迎える好素材馬が増えた結果、長い距離を使われた馬=水準以上の能力を見込まれた馬、という構図が成り立っている側面もあります。該当馬はそこそこ居ますが、新馬戦で1秒ちぎったマイネルステラートが昨日の未勝利戦で②着したレースレベルの高さを踏まえプロクレイアを狙います。先週月曜に落鉄があり2日ほど調教を休んだものの、すぐに坂路で乗り出せており問題はなさそう。姉は今年の桜花賞にも駒を進めたテウメッサで、東京・新潟で2連勝と左回りへの適性にも血統の裏付けあり。一長一短のメンバー構成で相手が難しく、ここは単複で。

2024年8月24日土曜日

【8/24(土)予想】ねらい目レース(WASJ2、新潟12)

■札幌11R/2024ワールドオールスタージョッキーズ第2戦 マイネルニコラス

5走前の東雲賞でも戸崎Jへの乗り変わりのタイミングで◎指名し③着でしたが、ここもまた横山典Jへ乗り変わりのタイミング(騎手抽選のため当然と言えば当然ですが)。全3勝を柴田大Jで挙げているのは事実ですが、そもそも全17戦のうち13回も乗鞍を与えられていれば当然のこと。時計が速くなりすぎない洋芝は向いており、現級好走組がさして多くないこのメンバーなら手替わりの底上げで足りるとみて。


■新潟12R マイネルディレクト

今週は札幌が騎手余りの状況になり、北海道で乗っていた横山武Jが新潟へ。ビッグレッド系の馬もいくつか担当しますが、その中で期待したいのが最終Rのこの馬です。前走の1勝クラス戦は距離延長で行きたがってしまい失速しての大敗。今回は良績のある1200mに戻り、見ながら運べる大外枠も歓迎のクチ。3走前・2走前は現級で⑥④着と通用のめどは立てており、見直せる舞台でしょう。


2024年8月18日日曜日

【8/18(日)予想】札幌記念・CBC賞の注目馬

■札幌11R/札幌記念 ノースブリッジ

昨年のAJCCを勝って以降はかみ合わないレースが続いていましたが、今年に入って海外遠征で④③着と復調気配をアピール。前走のQE2③着後はキャリアで初めての放牧を経験しましたが、6月下旬に帰厩し中間は週を追うごとに時計を詰めており調整は至って順調な様子です。ここは同じくQE2②着以来となるプログノーシスも居ますが、明らかに仕上がり途上という向こうに対し十分な仕上げを施されたこちらの方を上に取りたいです。


■中京11R/CBC賞 スズハローム


2014年以降のうち中京芝1200mで開催された7回を分析すると、前走で1400mを使われた馬が最も好成績&高い回収率を挙げています(上図)。このコースはスタートしてすぐ下り坂の区間に入るうえ、ゴール前には急坂もあることから一介のスプリンターでは太刀打ちしにくい舞台です。したがって1400mを走れるタイプの出番があるわけですが、今回それに該当する4頭のうち京王杯SC③着と最も中身のあるレースをしたスズハロームを推奨します。元々輸送が苦手で前走は1週前から美浦に移動し最終調整を行いましたが、普段の栗東在厩と比較して攻めきれなかった分前2頭には離される結果に。今回はいつもの栗東調整で2週連続の好時計と調整に抜かりはなく、まだよくなる余地はありますがこのメンバーなら再度の通用期待です。

2024年8月17日土曜日

【8/17(土)予想】ねらい目レース(札幌4R)

■札幌4R リヴィングカラー

2走前と4走前は最後方から急かさず運んだのが奏功し、上り最速で何れも⑥着、勝ち馬から1秒差以内に食い込んでいます。前走は道中促したところ馬がリズムを崩したとのことで、今回は改めてじっくり運ぶことを示唆しています。この時期の未勝利戦は勝ちたいのと権利取りを意識してどうしても動き出しが早くなる傾向にありますが、このような展開で焦らずに末脚勝負ができれば最も恵まれうる存在と見ます。

2024年8月11日日曜日

【8/11(日・祝)予想】関屋記念・小倉記念の注目馬

■新潟11R/関屋記念 ラインベック

昨年も16番枠から③着と好走しており、この時期に調子を上げてくるタイプ。前走の米子Sは⑥着も、相変わらず1.32.0のタイムで走ってきており平坦の高速決着への対応も問題なし。キレるタイプではないもののしぶとく脚を使えるので、出たなりで被されないポジションを取れれば一発残り目も。


■中京11R/小倉記念 ファユエン

前走のマーメイドSでも◎としましたが惜しくも④着。コーナー4つは向いていますが京都では前も止まりませんでした。中京コースで難しいのは3コーナーからの下り坂をいかにこなすかで、ここでスピードに乗ってしまうと最後に止まってしまいます。今回はテーオーシリウスがいるため前は速くなることは確実で、これを追いかけて動き出しが早くなれば最後は差し勢が届く展開にもなり得、このコースで2勝を挙げる巧者の出番と見ます。

2024年8月10日土曜日

【8/10(土)予想】ねらい目レース(中京3R・浦佐特別)

■中京3R ルージュロンサール

砂を被るとよくないタイプで、ダート転向後3戦何れも1桁馬番だったところ今回は大外枠。牝馬限定戦となるここは相手関係も楽になるはずで、スタートさえミスらずに好位の外を運べればチャンスは十分でしょう。


■新潟9R/浦佐特別 セッカチケーン

千直の6番枠を引いた前走は参考外。一本調子な点は否めないですが、2走前は中山ダート1200mで33.4(な阪関無)-37.8の前傾ラップを2番手から押し切る強い内容。最終追いは美浦坂路で51.9-12.2の猛時計を減速なしでマークしており、この暑い中でもここまで負荷をかけられるのも好調の証と言えるでしょう。芝スタートの大外枠、吉原Jが駆るここは何が何でもスタートを決めてくれるはずで、自分の形にさえ持ち込めれば。

2024年8月4日日曜日

【8/4(日)予想】エルムS・レパードSの注目馬

■札幌11R/エルムステークス ユティタム

前走のアハルテケSはスタートで挟まれかけたこともあってか終始カリカリした走りで⑩着と大敗。大外枠からのスタートだった2走前のオアシスSではスムーズに運べていただけに、囲まれるような位置にならずに先行できるかがポイントです。陣営は気性面を考慮し逃げることを示唆していますが、普通に考えればミトノオーやプロミストウォリアもいる中で何が何でもというのは考えづらく、好位の3番手に収まる線が妥当と見ています。逆に前が飛ばして単騎追走が叶えば有難く、2走前に下した相手関係からも力量は通用するはずで見直したいです。


■新潟7R/レパードS アラレタバシル

前走のユニコーンSでも◎を打ちましたが落鉄もあり⑥着。本来圧倒的な先行優位の新潟ダート1800mにあって大外枠から追い込むのはだいぶ不利ですが、ここはブルーサンをはじめ先行タイプが揃っており4角から動き出す展開が想定されます。こうなると、一昨年のような体力勝負で差す側の馬にもチャンスが生まれ得、最後は確実に脚を遣えるだけにここも流れ一つで台頭可能でしょう。

2024年8月3日土曜日

【8/3(土)予想】ねらい目レース(新潟日報賞・苫小牧特別)

■新潟7R/新潟日報賞 ロジシルバー

シルバーステート産駒の鬼門である東京コースで②①着と連続好走しており、ここにきての成長がうかがえます。元々夏場に強く昨年も福島・新潟と転戦し②①②着の好成績を挙げているのに加え、過去二度の昇級戦でも何れも②着しておりクラスの壁を苦にしないタイプ。人気が確実視されるトロヴァトーレは前走ハイペースを差し切った反動も懸念されるだけに、ここは昇級初戦から狙いたい舞台です。


■札幌10R/苫小牧特別 サヴァビアン

3年前は夏の函館で2連勝。一昨年、昨年は何れも滞在2戦目で一変の走りを見せており、今年もここが函館を叩いての滞在2戦目となります。この夏の札幌ダ1700m戦は先週までの14鞍のうち8枠が最多の4勝を挙げており、かつ勝率も他の枠の2倍近いという特異なコンディション(通常、複数頭が入ることの多い外枠は分母が大きくなる分勝率は低く出がち)。その中で大外枠を引けた今回は絶好のねらい目と言えるでしょう。


2024年7月28日日曜日

【7/28(日)予想】アイビスSD・クイーンSの注目馬とねらい目レース

■新潟11R/アイビスサマーダッシュ ディヴィナシオン

時計勝負に強く上りのかかる展開で脚を遣えるタイプ。2走前、前走と行き場をなくし不完全燃焼のレースでしたが、元々前に壁を作って最後に抜け出したいクチだけに今回外枠を引けたのも好都合です。飛ばしたいタイプが多くいつも以上に上りがかかることが予想されるここは展開も味方しそうです。


■札幌11R/北海道新聞杯クイーンステークス ラリュエル
輸送が苦手で遠征では馬体を減らしていましたが、前走初の滞在競馬となった函館の巴賞では+10kgと馬体を回復させ⑤着。今回も札幌滞在で中間は順調に乗り込めており、もう一段の上昇が期待できる舞台。母カウアイレーンは2010年のこのレースで③着しているうえ、稍重以下で(2,0,0,1)と渋った馬場も苦にしない血統。牡馬相手に中距離戦で掲示板を確保した前走以上が見込めるならば、牝馬限定戦なら注意が必要でしょう。

2024年7月27日土曜日

【7/27(土)予想】ねらい目レース(札幌12R・新潟11R)

■札幌12R サイレンスゴールド

人気の中心はダートに戻るジョーローリットですが、二の脚で那覇に立つタイプで必ずしもスタートがいいわけではなくこの枠は疑問。それならば1000m戦で①②着と安定感が光るサイレンスゴールドから行きたいです。前走は主張する各馬を遣って4番手追走からしぶとく脚を遣っての②着。重馬場、かつコーナー径のきつい函館で控えての好走は評価してよく、今度は逃げられそうなメンバー構成につき押し切り期待です。


■新潟11R ニシノコニャック

千直は前走で経験したペースが速いほどスタート後のポジション取りが有利になりますが、前走も千直だった馬は揃って内~中枠を引いてしまいました。外目の枠を引いた中では3走前・2走前に千直を走り、かつ前走の中山ダート1200m戦で前半33.4のハイペースを2番手追走したニシノコニャックが出脚がつきそう。その前走はズブズブの差し決着で失速してしまいましたが、元々ダートで好走しているように上りのかかる千直は向いているクチ。中枠勢を行かせて外ラチ沿いでひと溜め出来れば理想です。

2024年7月21日日曜日

【7/21(日)予想】中京記念の注目馬とねらい目レース(札幌4R/12R)

■小倉11R/中京記念 アルナシーム

小倉での開催は2年ぶり。21/22年の同レースは何れも後半4Fがずっと11秒台という後傾戦となり、スピードの持続力が求められることから1800m戦でもマイル寄りの適性を持つ馬が活躍し得る舞台です。加えてテーオーシリウスにセルバーグとハナを叩きたい馬が揃ったため、前半もそれなりのペースで流れることが予想されます。

今回内枠を引いたアルナシームはハイペースを見ながらの3番手が楽に取れそうな構成。もともと気持ちが入りやすくペースが流れた方がレースしやすいうえ、最終追いでは横山典Jが自ら手綱を取りウッドで前半から飛ばす調教を施してきました。この時期は負担と輸送を考えウッドでは4F程度で仕上げる馬も多い中で、あえて輸送前の木曜に長めから飛ばす調教を仕掛けてきたのは本番に向けたガス抜きの意図がくみ取れます。もともと能力は高く評価されてきた馬。得意のスピード勝負に持ち込めれば一介の中距離馬には負けないでしょう。


■札幌4R ドンクロノス

デビュー2戦は東京のダート1400mを使われ、スタート一息から上り最速で追い込むも大敗が続いています。ゲートが安定せずワンターンのコースでは置いて行かれるのもあるのですが、2戦とも鞍上がとても勝ちに行っているとは思えない騎乗で無駄に負けている面もあると考えます。デビュー戦は道中でついていこうとせず直線では申し訳程度に鞭を数発、前走は直線で進路に迷って無駄にウロウロするなど最後方を走っている馬のやることではないというレース。距離延長、コーナー径が大きく差しの決まりやすい札幌替わり、比較的メンバーも落ち着いたここなら巻き返しは可能と見ます。


■札幌12R ワイノナオミ


ドレフォン産駒は札幌芝での成績が抜群に良く、全場で唯一単複いずれの回収率も100を超えています。しらかばSの該当馬(マスクオールウィン、カルネアサーダ)は人気ですが、昨夏の札幌で③④着したこの馬は今のところ人気なし。得意コース替わりで一発秘める存在と見ます。

2024年7月20日土曜日

【7/20(土)予想】ねらい目レース(テレQ杯・TUF杯)

■小倉11R/テレQ杯 シェイクユアハート

先行できれば小差で好走している安定株。この手替わりもプラスでここは好勝負必至でしょう。


■福島11R/TUF杯 ダテボレアス

昇級後大敗続きから立て直され中間は好気配。本当に良くなるのは叩いた次なのでしょうが、良いときは連続好走できるタイプで買い時としては休み明けの今回を狙い打ちます。

2024年7月15日月曜日

【7/15(月・祝)地方競馬予想】マーキュリーCの注目馬とねらい目レース(名港盃)

■盛岡12R/マーキュリーカップ(18:15発走) アラジンバローズ

先ず、帝王賞が終わり有力馬が休みに入るこの時期は中央勢も手薄になりがちで、重賞を勝っているのはクラウンプライドのみというメンバー構成。実際過去10年で地方所属馬が4度馬券に絡んでおり、波乱の目も十分に探せるレースとなっています。

このレースを考えるうえで重要な要素の一つが斤量です。別定戦のここは以下のように負担重量が決められています。

基本:3歳50kg、4歳上54kg、牝馬-2kg
G1勝ち馬:+5kg
G2勝ち馬:+3kg
G3勝ち馬:+1kg
さらに重賞競走3勝ごとに+1kg
(いずれもJpnグレードを含む&2歳戦の成績は除く)

要はいくらOPで勝ちがあっても重賞未勝利馬は加算がなく、中央勢でもクラウンプライド以外は54kgで出られてしまいます。そのクラウンプライドはここはコリアCへの叩きなうえ、前走のかしわ記念は地方馬も混ざる中で大敗しており近走の成績からは強気になれないところ。またこれでしんどくなるのが中央実績のある地方馬で、今回最も重いのがスワーヴアラミス(北海道)の58kg(G2勝ち&重賞3勝で+4kg)ですが、実に1年半以上勝っていない中この斤量は厳しいでしょう。同じくG3勝ちで55kgを背負うケイアイパープルも、最近は自慢のまくりが不発でさすがにピークアウトの感は否めません。ここは54kgを背負う馬から狙いたいところです。

次に、過去10年のうち地方所属で馬券に絡んだ4頭のうち3頭(ユーロビート、タイムズアロー、ランガディア)はいずれも元中央OP馬、残るヴァケーションはJpn1勝ち馬であり何れも確かな実績を有している馬ばかりです。岩手勢からは4頭が参戦していますが、中央でOPだった馬はグローリグローリのみ。ですがヒロシクンやタイセイアベニールに完敗している現状では往時の力を望むのは難しく、これが交流重賞初挑戦というグランコージーも含めてみちのく大賞典組は強調材料に乏しいです。

では他地区に目を移すと、54kgで出られる馬ではアラジンバローズ(兵庫)とパワーブローキング(船橋)がOP在籍経験あり。パワーブローキングは移籍初戦の前走を快勝しましたが、中央時代から重馬場に強いタイプで脚抜きのよい馬場が幸いしたこともありました。それならば、昨年の阿蘇Sでキングズソードから0.3差の③着した実績もあるアラジンバローズを狙いたいです。当時の②着馬スレイマンは先日のプロキオンS②着馬でもあり、今回出ている中央勢と比較しても実績では見劣らず。前走は久々かつデビュー以来最高体重と叩きの一戦であることは明らかで、絞れてスタートが決まれば一発の魅力は十分でしょう。


■名古屋11R/名港盃(16:50発走) トランスナショナル

中央OPでも④⑤着がある実績馬で、金沢移籍後も既に5勝を挙げ昨年のオータムC(笠松)で重賞初制覇。2走前の笠松戦を1.4差で圧勝したようにはまった時の強さは健在で、主戦の松戸Jではなく愛知の丹羽Jを配してきたところも陣営の勝負気配を感じます。2000m実績の乏しい馬も多いここなら台頭余地はあると見ます。

2024年7月14日日曜日

【7/14(日)予想】函館記念の注目馬

■函館11R/函館記念 サンストックトン

よく「巴賞の成績が直結しないレース」と評される函館記念ですが、前有利決着になる巴賞に対し函館記念の行われる最終週は得てして差し決着になりやすいことが要因です。サンストックトンはその巴賞で⑥着でしたが、当時上位入着を果たした馬は4角時点で10番手以内におり早目に脚を遣ったがための結果で、4角11番手以下の馬ではこの馬が最先着でした。今年は比較的馬場が持っており昨日の函館2歳Sも外差し勢は不発に終わりましたが、今回逃げそうなアウスヴァールは一昨年の北海道シリーズで⑬⑫着、番手を取りそうなホウオウビスケッツは昨年放牧先での夏負けが長引き復帰が遅れるなどともに夏場に弱い馬。この馬自身は北海道で(2,2,0,1)と得意にしており、3走前にはAJCCで得意といえない不良馬場を0.4差⑦着と健闘。ここなら足りてもおかしくはありません。

2024年7月13日土曜日

【7/13(土)予想】函館2歳Sの注目馬

■函館11R/函館2歳ステークス ヤンキーバローズ

馬は群れて走る生き物なので、競い合う相手が多ければ多いほど力を発揮しやすくなります。故に少頭数戦は得てして時計は地味になりがちでレベルも高くないと見られがちですが、この馬の勝った新馬戦は5頭立てにもかかわらず1.09.7と水準級の勝ち時計。それもスタートからフワフワして子供な面を見せながらしっかり併せて勝ったあたり、能力の高さを感じる内容でした。中間は明日の函館記念に出走するデビットバローズと併入するなど動きも抜群で、今の幼さなら大外枠も歓迎のクチ。母キャンティバローズはファンタジーSを、その姉ファインチョイスは11年のこのレースを勝つなど仕上がりの早い牝系も後押しです。

2024年7月7日日曜日

【7/7(日)予想】七夕賞・プロキオンSの注目馬とねらい目レース(小倉8R)

■福島11R/七夕賞 ダンテスヴュー

母クロウキャニオンは仔出しに長けた繁殖で、初仔キラウエアから15世代連続で中央デビュー、うち14頭が勝ち上がりと素晴らしい成績。ただ裏を返せば、仕上がりが早く勝ち上がるもその後の成長が追い付かないタイプが多いとも言え、特に2番仔のボレアス以降11世代続いてディープインパクトを付けられた中で古馬重賞を勝ったのはヨーホーレイクのみ。一方でキングカメハメハを付けられたのは1番仔のキラウエアとダンテスヴューのわずか2頭なのですが、そのキラウエアは2歳から6歳まで毎年1つずつ勝ち星を重ねてオープン入りした戦歴の持ち主。ダンテスヴュー自身も昨年夏の博多Sで一変の勝利を挙げており、ディープを付けられた他のきょうだいとは異なる成長曲線を持つ可能性は高いと言えます。

前走の福島民報杯は直線で窮屈なところに入ったうえ外差し決着で内を進まざるを得ず⑦着。それでも勝ったリフレーミングとは0.3差と着差程負けてはおらず、当時同斤だったハンデがここでは2kg貰いとなるのも大きいです。この中間は福島民報杯よりさらに一段動きがよくなっており、暑い時期も問題なし。すっかり中距離で勝てなくなっている鞍上だけが懸念ですが、イン有利でもなくかといって外差しとまではいかない今のコンディションであれば直線で真ん中を伸びてこれそうなこの馬の出番があっても。


■小倉11R/プロキオンS デシエルト

前に行きたい馬がそこそこ揃った中で、ヤマニンウルスの動き出しがポイントになりそうです。ヤマニンウルスが勝つレースは前が掃除された後で後方待機勢が着を拾うのがお決まりのパターンになりつつありますが、下り坂で4角を迎える小倉においてはこれに続いて上がってくる後方待機勢は必然的に外に膨らみ、コースロスの大きい競馬になりがちです。こうなるとヤマニンウルスより後ろかつインを回る意識の強い鞍上が駆るデシエルトにチャンスが生まれ得ます。気持ちの難しいタイプでしたがここにきてようやく落ち着いて走れるようになり、位置を取らなくてもレースできるのは成長と言えます。最終追いもメンタルに配慮してごく軽いものでしたが1週前にしまいを伸ばす形で好時計を見せており、出来は問題なく力を出せると見ます。


■小倉8R シゲルミライ

集中力が続かないタイプで、距離短縮となる今回は最後まで走り切れそう。加えてコースロスなく内を回りたいだけに最内枠も歓迎のクチで、展開や枠順がかみ合わないレースが続き人気を落としたここは妙味ありと見ます。

2024年7月6日土曜日

【7/6(土)予想】ねらい目レース(マリーンS)

■函館11R/デルマーサラブレッドクラブ賞マリーンステークス トウセツ

前走のアンタレスSは向こう正面でニューモニュメントに被されそうになり仕方なく早めに動かざるを得ず、4角までじっくり運びインを進んだ上位勢に対し外を回っての④着でした。キングストンボーイが内に入ったこともあり無茶なまくりをしそうな人馬は見当たらず、自分のタイミングで動き出すレースが出来ればここでも好勝負可能なはずです。