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2022年4月16日土曜日

【4/16(土)予想】アーリントンCの全頭評価とねらい目レース

■阪神11R/アーリントンC

[1]①キングエルメス(坂井)

骨折休養明け。前走の京王杯2歳Sでは逃げたスズカコテキタイが早目に垂れたせいで早々と先頭に立たざるを得ませんでしたが、トウシンマカオが迫ってくるともう一伸びを見せ後続を完封。そのトウシンマカオはクロッカスSを制し、③着だったラブリイユアアイズは阪神JFで②着。力のある所を見せた一戦でした。但し今回はあくまで叩きであり、中2週で向かう本番を見据えた仕上がり。個人的にはそれ以上に前走で+18kgと増えた体重がさらにどこまで増えているかが気になるところです。この一族は総じて早期にピークを迎え尻すぼみになる傾向があるので…

[1]②トゥードジボン(福永)

前半が35秒台以上でゆったりとした後傾戦で(2,0,1,0)に対し、前半が34秒以下になる前傾戦では(0,0,0,2)でいずれも1秒以上の大敗。現状ではスローペースを利しての先行馬でしかなく、1400mからの転戦組も多い今回は流れる懸念が。

[2]③ジャスパークローネ(岩田康)

最終は坂路で単走で50.6-12.4と抜群の動きを披露。ただこの動きからしてもやはり本職はスプリンターと見え、同系が多いことを踏まえても楽なレースにはならなさそうで。

[2]④アスクコンナモンダ(藤岡佑)

前走の1勝クラス戦は前傾戦でしまいを伸ばして②着でしたが、まともにレースに参加できていたのは半分程度で残りの半分は中団以降から直線でも見せ場を作れませんでした。実質7~8頭立てのレースで、ここを勝ったサーマルウインドも次走のニュージーランドTでは1.0差⑧着。芝を走った2戦は外目の枠を引けた一方、今回の内枠は捌きの面でも難しく。

[3]⑤ニシノスーベニア(松田)

アスクコンナモンダと同じ前走で④着。位置取りは上位2頭より後ろだったにもかかわらず、繰り出した末脚はその2頭に及ばずという内容。芝ではキレ不足につき。

[3]⑥メイケイバートン(幸)

前走の1勝クラス戦は芝1400mにして前半が35.9も掛かるスローペースで折り合いを欠いたのが大きく、それでも最後まで大崩れせずに走り切り⑤着なら悪い走りではありませんでした。ただこの馬の逃げ切った2走前の未勝利戦はイン有利が顕著だった中京の開幕週。そこでの勝ち上がりと考えると今回の舞台で恵まれるハードルは高いです。

[4]⑦デュガ(武豊)

最終の坂路50.1は今週の一番時計。森厩舎の馬は坂路でよく動きますが、その分適性はスプリントに寄っていることが多くこの馬もマイルは初めて。


上記は開業以来の森厩舎の成績を距離別に束ねたのもですが、短くなるほど全体の成績が良くなっています。2100~2400mで数字が良くなっていますがこれらのほとんどは2勝クラス以下の条件戦であるのに対し短距離ではマテラスカイ等重賞の常連を含む上級戦活躍馬を多く送り出しています。森師がその名をとどろかせるきっかけとなったシーキングザパールも世界を股にかけたスプリンターでした。

前走のファルコンSは流石に前半が速すぎ逃げられませんでしたが、距離延長で逃げられたとしても同型の馬が多く楽な展開は望みにくいでしょう。

[4]⑧ウナギノボリ(和田竜)

現状小頭数の1勝クラスで何とか勝負になるというレベル、このメンバーでは通用可能性は見出せません。

[5]⑨ディオ(岩田望)

2走前に勝った阪神に戻るのは好材料ですが。それにしてもその2走前は中盤が緩み切った中で先団から脚を溜められてのもの、ペースが流れるここは追走の面で不安を残します。

[5]⑩ダノンスコーピオン(川田)

前走の共同通信杯は直線で伸びを欠き⑧着。川田Jは距離を敗因にしていましたが、現に朝日杯FSのパフォーマンスを考えれば現状ではマイルまでが守備範囲と言えるでしょう。但し、本来東京芝1800mというのはコース形態からマイラーでも十分にやれるはずの舞台で、そもそも3走前には超スローペースとは言え1800mの萩Sでキラーアビリティに勝っています。この馬の敗因は距離というより、使える上りに限界がありキレ勝負の東京は合わなかったという考え方もできるはずで、そうなると前哨戦とはいえこの馬がパフォーマンスを上げられるのはむしろここ、という可能性は十分に考えられます。

[6]⑪ドンフランキー(池添)

2勝はダートですが、いずれも阪神1400m戦で前半3F34.4のペースを刻み逃げ切りと非凡なスピードを見せています。芝を使ったデビューからの2戦も差はわずかで、次走で即勝ち上がった馬も多いなかなかの好メンバー。追い切りでは3週連続で好時計をマークし、1週前にはキラーアビリティに先着、バーデンヴァイラーと併入と今週重賞に出る2頭に引けを取らない動きを披露。気のいいタイプで2勝がいずれも休み明けという点から中4週の臨戦は気がかりですが、早目のラップを刻める逃げ馬と考えれば同型勢の中でも一目置くべき存在でしょう。

[6]⑫ジュンブロッサム(吉田隼)

前走のアルメリア賞は小頭数ながら直線罰ゲームかのようにあえて狭いところを割らせての②着。勝ったピースオブエイトは直線外に進路を取ってスムーズに運べた分も大きかったですが、次走で毎日杯を勝ったように決して相手に恵まれたわけではなく、ペースが流れてもレースができた点も含め収穫の多い一戦だったと言えるでしょう。2走前の共同通信杯は差し勢の末脚に屈し④着も、切れるタイプではないだけに阪神替わりは好材料。このメンバーなら台頭可能でしょう。

[7]⑬ヒルノショパン(横山典)

総じて前残りとなった前走の阪神戦で残せず⑥着。その時よりもペースが流れそうな今回は正攻法では厳しく。

[7]⑭タイセイディバイン(松若)

前走のファルコンSでは距離を大きく詰め中団からのレースでしたが、前崩れ展開も手伝って②着に食い込む善戦を見せました。恵まれた部分もあり、ルーラーシップ産駒の傾向からして1400、1800といった非根幹距離の適性が高そうではありますが、ここでいい走りを見せられれば今後の幅も広がるだけに試金石でしょう。

[7]⑮ムーンリットナイト(浜中)

前走の未勝利戦は先団2列目を追走し、最後の2Fが10.9-12.4と脚が上がる中を最後まで伸びての勝利でした。但し本質的には②③着がそれぞれ4角先頭と2番手だったことを考えれば前にいた馬が相対的に有利だったはずで、それ以前は後ろに構え過ぎて間に合わずというレースが続いていた馬。ひと雨降ってタフさが求められるようになれば話は別でしたが…

[8]⑯ストロングウィル(鮫島駿)

中距離では今一つでしたがノドの問題を抱えており、その点から距離短縮は好材料でしょう。1週前にはCWで併せ馬を消化し50.1-11.5の好時計、最終は坂路で52.3-12.0とこれも馬なりでアルディテッツァに先着する好内容でした。但しシルバステート産駒がこのコースで(0,2,2,13)。良績は2000mに集中しており、この馬に適性があれば話は別ですがここまでのファクターから考えると走れない要素の方が多いです。

[8]⑰セルバーグ(古川吉)

前走の白梅賞が前半4F49.2の超スローを逃げて③着。恵まれてこの程度ではここでは荷が重く。

[8]⑱カワキタレブリー(藤岡康)

その白梅賞を勝ったのがこの馬ですが、やはり2番手からの恵まれた内容。先行したほかの馬が次走の自己条件で着外に敗れている点からも、ここを先行して好走したことの価値は低いです。

<予想>
◎ドンフランキー
○ジュンブロッサム
▲ダノンスコーピオン
△タイセイディバイン
△ディオ


■阪神10R/天満橋S アオイツヤヒメ

前走の中京スポーツ杯では向こう正面に強い向かい風が吹く中ハナを切って⑦着。同様に壁を作れなかった4角4番手までの馬はこの馬以外も⑨⑫⑭着と大敗。4走前に4kg減で逃げ切った永島Jをここ2戦起用してきましたが、減量のない3勝クラス戦では現状ハンデでしかないのが正直なところ。脚抜きの良い馬場は牝馬にとっては望むところで、鮫島駿Jへの乗り替わりも好感です。

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