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2022年4月30日土曜日

【4/30(土)予想】青葉賞の全頭評価とねらい目レース

■東京11R/テレビ東京杯青葉賞

[1]①クワイエットホーク(岩田望)

東京芝は兎にも角にも上がりの絶対値が求められるコース。近5年の③着以内馬は全て「それまでに上り3番手以内で走った経験」がある馬で、今回のメンバーでは唯一この馬だけがその経験がありません。未勝利勝ちも阪神芝内回りの2200m戦で、立ち回りの良さを生かせるコースではありません。

[2]②サンライズエース(大野)

前走の大寒桜賞は前半淀みなく流れた展開を後方からまくり加減に上がっていくも1.3差の②着。この馬は切れる脚がない分、長めの距離で道中早めに上がっていって前を捕まえる戦法で好走を続けていますが、本来中京2200mは二度の坂超えがあり後方の馬が有利になるコース。スローとは言い切れない流れで先行した勝ち馬に1.3秒も離された(しかも8頭立て)のでは、②着と言えどもクラス通用の実力は怪しいと言わざるを得ません。

加えて今回はテン乗りの大野Jですが、デビューから4戦すべてに騎乗していた鮫島駿Jが東京にいるにもかかわらず乗り替わりというのが意図不明。「サンライズ」の松岡オーナーとも特に翻意にしている様子もなく、せいぜいフェブラリーSでサンライズホープの代打で乗った程度。初の関東になるので関東の騎手に…というのはわからなくはないのですが、大野Jの良績は福島・函館といった小回り平坦が中心で、東京での実績は下から数えた方が早いくらい。客観的に合理性のある理由は見出せません。

[3]③プラダリア(池添)

2走前の未勝利戦の内容が良く、前半62.5で運んだ逃げ・2番手の馬がそれぞれ①③着とする中で唯一差し込んでの②着。最後の2Fが11.2-11.5と速い上りが求められる中を中団から脚を伸ばしましたが、まだムチで寄れるなど若さを見せる中でのレースでした。この馬を含め当時の⑤⑥⑧着馬は次走で即勝ち上がっており、当時の勝ち馬ハイコーストも無事ならば上のクラスでやれてよかった素材の持ち主と見ています。

勝ち上がった前走の未勝利戦は1.1差の圧勝。そればかりか重馬場にして34.9の末脚を繰り出しての勝利で、当時の上がり2位が36.2ということからもエンジンの違いが伺えます。デビューから3戦いずれも内枠で上手く壁を作れた点も大きいですが今回も3番枠で折り合いは問題なし。位置取りを含めた運要素も強いダービーよりも、トライアルの性質上前半が緩んで最後の3Fの勝負になるこの舞台の方がよりこの馬には向くと見ます。

[3]④メイショウウネビ(松岡)

勝ち上がった未勝利戦はかなりの大雨で最後の3Fが38秒もかかるレース。メイショウサムソン×キングカメハメハという血統背景からもまっとうなキレ勝負になると…?

[4]⑤ダノンギャラクシー(ルメール)出走取消

[4]⑥アスクヴィヴァユー(菅原明)

芝を2回使って⑤⑥着としたのち、ダートに転じて②①着。全兄にダノンプラチナやミッキーバディーラが居る血統で本来もっと短いところの方がよさそうなものですが、東京で走った新馬戦では直線入る前から鞭が入ったり、勝ち上がった前走の未勝利戦にしても道中気合をつけながらの追走だったりと、スピードの絶対値で兄たちと比べてやや劣る部分が見られます。その分距離は持ちそうですし芝も走れるはずですが、いかんせん世界一の水はけを誇る東京競馬場ゆえ展開が恵まれても脚が間に合わない可能性が。

[5]⑦ロードレゼル(川田)

前走の水仙賞は1番枠から好位のラチ沿いをぴったり走る満点のコース取り。ほぼ何もしなくても勝てたレースで、キレを引き出せるタイプのジョッキーであればもっと楽に勝てていたかもしれません。先週のファルコニア然り、このように立ち回りのうまさで勝つタイプを走らせることにかけては川田Jは随一の技術を持っています。瞬発力勝負になったとしても内がまだ生きている東京であれば早めに前に取りつくことも可能ですし、追い切りも2週連続で好時計をマーク。勝ち切れないタイプでしょうが、押さえは必要な1頭でしょう。

[5]⑧ロンギングエーオ(石橋脩)

東京は4回走って⑨④③⑦着。前走中山で初めて稍重馬場を走ってまくりでの勝利を挙げましたが、東京向きのキレを持っている馬では無く。

[5]⑨オウケンボルト(M.デムーロ)

前走のスプリングSではゲート内でそわそわしている時にスタートが切られてしまい、後手を踏んでの⑨着で参考外。フェノーメノ産駒らしく距離は伸びた方が良く(というか2000m未満だとスピードが追い付かない)2400mへの参戦は好感ですが、そもそも勝ち切った未勝利戦は芝2000mにして前半が63.8もかかるスローペースを逃げ切ってのもの。首尾よくハナを切ったとしても最後のキレで負けてしまう可能性はあります。

[6]⑩ディライトバローズ(戸崎)

馬群に入れるとパニックになるが前に壁を作れないと折り合えないという難しい馬。それでも2走前は我慢させて直線で弾けての差し切りでしたが、前走のゆきやなぎ賞は早目に先頭に立ったところを外から差されての②着。重賞のペースの方がレースがしやすい可能性はあり、しっかり我慢させる戸崎Jの手が合う可能性は十分にあるでしょう。

[6]⑪レヴァンジル(レーン)

ドゥラメンテ産駒は東京より中山、2000m超より1600~1800mでパフォーマンスを上げる傾向にあり、3走前の1勝クラス戦はのちに弥生賞を制するアスクビクターモアとタイム差なしの②着。2走前に勝ちあがったゆりかもめ賞より評価が高いと言えるでしょう。数少ない距離実績を有する上、2年ぶりに来日するレーンJが鞍上とあって人気は必至。しかしながら前走のすみれSは中盤に13秒の区間もできるくらい逃げ馬に理想的なラップになったにも関わらずポットボレットに差されての②着。最後の4Fがずっと11秒台を刻む瞬発力勝負でキレに屈してしまった格好で、ここもキレが求められる舞台につき全幅の信頼がおけるかといわれると?

加えてレーンJは1200m、2400mでの回収率が極端に低く、逆に2000mであれば人気でも複勝回収率が100を超えるほどの安定感。この距離での信頼感は人気ほどではないというのが正直なところです。

[7]⑫エターナルビクトリ(武豊)

2連勝中。2走前の未勝利戦では馬群に入ったタイミングで頭を上げるしぐさを見せるなど落ち着かないところを見せながらの勝ち切り。前走の平場では最内枠から外目を回す大味な競馬ながら早めに進出した前をゴール前でキッチリ捉えての連勝でしたが、最後の600mでペースが速くなるのに合わせてアクセルを踏んだ格好で見た目以上に地力の高さを見せた内容でした。阪神1800mを使われた2戦の内容からは使える上りに限界がありそうにも映りますが、この距離なら置かれずに運べそうで台頭できる余地は十分でしょう。

[8]⑬ジャスティンスカイ(横山武)

こちらも2連勝中ですが、戦ってきた相手を考えると未勝利もフリージア賞も疑問符が付くレベルで、そのフリージア賞もアンビションがラチから離して掛かり気味にハナに立ち62.3のスローペース。これを単騎2番手のインを運んでアンビションが自滅しての押し切りですから、実質63秒くらいのスローを逃げ切った形に。そりゃ東京芝2000mでこんなペースで逃げさせてもらえたら大抵は勝てるはずですし、0.1差の②着したエイカイマッケンロは若葉Sで歯が立たず。馬柱と勝負服で人気するでしょうが、個人的にはここで買いたい要素は紐でさえ見出せません。

[8]⑭グランシエロ(三浦)

中盤に緩むところがなく、マイル戦のような流れだった東スポ杯での大敗以外は毎度自分の脚をしっかり使ってのレースができています。とはいえ前走のゆりかもめ賞は先行したレヴァンジルと大差ない脚しか使えておらずここでパフォーマンスを挙げられるかといわれると微妙なのですが、この中間の調教が抜群の一言。稍重のウッドで3頭併せで50.0-11.3という時計面はさることながら、先行した2頭を馬なりのままあっという間に抜き去った内容が秀逸。成長を見せているのはもちろん、この枠ならスムーズに中団の外を取れそうですし、極端にスローにでもならない限りは見せ場は作れそうな出来にはあるでしょう。

<予想>
◎プラダリア
○ロードレゼル
▲エターナルビクトリ
△ディライトバローズ
△レヴァンジル
△グランシエロ


■東京9R/横浜S ホウオウエーデル

元々関東圏か滞在競馬でしか走れてなく、前走の灘Sは苦手な輸送競馬で⑪着。2走前の金蹄Sは後傾戦で差し届かずの流れでした。重馬場程度で迎えそうな今日の馬場であれば前半が流れることでこの馬向きの流れになる期待があるうえ、レーンJはこのコースで(4,4,2,11)で単回112/複回109とベタ買いで儲かるレベル。3走前に既に現級で目途をつけていることを考えればここ2戦を度外視して買う手はあるでしょう。

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