2200mは牝馬限定戦としては長距離に該当し、年によってメンバーのレベルがかなりバラツキます。実際最近5年の出走馬の内、エリ女以降に勝ち星を挙げた馬の数を数えるとその偏りは顕著です。
2021年:2頭(①着アカイイト)
2020年:7頭(①着ラッキーライラック)
2019年:9頭(①着ラッキーライラック)
2018年:6頭(①着リスグラシュー)
2017年:5頭(①着モズカッチャン)
条件戦も含まれるため一概には言えませんが、2021年まではメンバーレベルも高く有力馬・実績馬が額面通りの強さを発揮するレースでした。一方で昨年は⑤着までを重賞未勝利馬が独占したように正直メンバーレベルとしては微妙なところ。そもそも昨年の場合既に重賞を勝っていた馬が7頭しかおらず、他の年と比べてもメンバーの層の薄さは否めない一戦でした。それが今年は国外含め15頭の重賞ウイナーが参戦しメンバーレベルとしては一定以上の水準が見込まれることから展開の紛れも少なく、実力馬が額面通りに強さを発揮する年と見ます。
その「実力馬」をどう定義するかはそれぞれですが、ここは今年のアイルランドオークス馬マジカルラグーンを推奨します。そのアイルランドオークスでは直線で早目に先頭に立つと後続を完封する強い内容で、起伏の激しい欧州の競馬場は国内でいえば中山2200~2500mや阪神2000~2200mに近く、この舞台が合っていると言えます。何より前走ヨークシャーオークスでは後の凱旋門賞馬アルピニスタと0.88差の⑤着。これだけのパフォーマンスを引っ提げて日本に来るのでは、逆らわない方が無難と考えます。
■福島11R/福島記念 カテドラル
前に馬を置いてギリギリまで我慢させる乗り方が合っており、7走前に京成杯AHを勝って以降はずっと2桁馬番を引かされ壁づくりに苦労してきました。前走の小倉記念も16頭立ての14番枠で壁を作らんとしていったん下げて内に入れた分ポジションが下がり、直線で前が空きませんでした。もう2列は前でレースしたかったはずでしょう。久々に内枠を引けた今回はチャンスな上、周りに馬が居ないと遊んでしまうため福島の短い直線も合っています。団野Jも手の内に入れた感が強く、このメンバーなら。
■東京11R/オーロC アイラブテーラー
トーセンラー産駒は東京芝1400m戦で(3,1,2,33)で勝率7.7%、複勝率15.4%と目立つ成績ではないものの単回167、複回125で穴馬を輩出する種牡馬です。しかも好走は牝馬の方が多く(2,1,1,18)で単回202、複回207とベタ買いで倍になる計算。この条件でトーセンラー産駒の牝馬が出てきたらとりあえず買い、が正解です。
アイラブテーラー自身の話をすれば、元々昨年のスワンSでも0.4差⑧着など1400mへの適性を示しており、3走前のパラダイスSでは33.0の末脚を使うも、馬群が全体的に外に膨れた分進路を確保できず脚を余しての⑦着で情状酌量の余地はありました。前走のスワンSではポジションを取りに行くも前半34.1の速い流れで自滅し⑬着。手ごろなハンデで出たなりの競馬で臨む今回は一変可能と見ます。
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