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2022年11月6日日曜日

【11/6(日)予想】アルゼンチン共和国杯の全頭評価・みやこSの注目馬とねらい目レース(東京8R)

■東京11R/アルゼンチン共和国杯

[1]①キングオブドラゴン(坂井)

前走の京都大賞典は番手から運び直線で上手く前が空きましたが、阪神がかなり時計の出る馬場で上りを求められた分抵抗できず⑧着。レース上り33秒台はこの馬自身経験がなかったのもありますが、そもそも中山や阪神内回りと言った上がりのかかるコースの方が好走できるタイプ。速い上りが使えないため、この舞台替わりはマイナスです。

[1]②プレシャスブルー(津村)

前走のオクトーバーSは最後方からひと脚を使い0.5差の⑥着まで差を詰めましたが、そもそも4角10番手以下が3頭も掲示板に載るような差し有利の展開でしたからもう少し何とかなったのではというレースでした(相沢師が「前残りだった」とコメントしているのが理解不能)。距離延長で位置を取りたいところですが、2500m以上のレースは(0,0,0,2)でいずれも1秒以上の大敗。キレイな馬場ではまだ出番は遠いでしょう。

[2]③ユーキャンスマイル(石橋脩)

前走の新潟記念は久々に軽いメンツを相手にできた分の②着で、有力馬がステップとして使うことの少ないG2、G3戦であればまだまだやれることを示しました。この中間もウッド・坂路でしっかり追われ、調子が悪いときは芝やポリトラックなど負荷の軽いコースで追わせることの多い友道厩舎としてはかなり負荷をかけています。石橋脩Jはこの馬に乗って①②着と手も合っており、このメンバーなら再度注意が必要でしょう。

[2]④コトブキテティス(永野)

長欠明けを叩かれ今回が3戦目。前走の新潟牝馬Sでは早目の進出を見せた①②着馬に対し後方で構えて④着でしたが、直線では②着のホウオウエミーズが終始外に張りながらの伸び(右ムチ入れて右に寄れてたので騎手は悪くないのですが)でそのあおりを受け不完全燃焼の一戦でした。

全4勝全てが左回り、うち3勝が東京芝2400mというコース巧者で、4走前の六社S(2021)では開幕週にも関わらず大外を回して差し切り。東京で掲示板を外したのは6走前のジューンS⑥着のみで、この時はスローの前残り(4角通過順=入線順)+先行勢が直線で皆外に出しコースを取られた分の敗戦で、内がまだ生きているここはこの馬のレースができるでしょう。外を回さざるを得ない分展開頼みの面は強いですが、3勝クラス勝ち牡馬が54kgに対し、2年半勝ち星のないレッドサイオンと実質同斤の51kgは恵まれた部類。ハンデ差を活かしての一発は十分に期待できる一頭です。

[3]⑤テーオーロイヤル(菱田)

長距離戦での好走が目立ちますが、青葉賞④着の実績が示す通り本来は最後の3Fのキレで勝負するタイプで東京向き。前走のオールカマーは4角では良い手応えで上位を窺う勢いでしたが、直線坂でぱったり。外を回らされた分もありましたがゴール前で進路を譲ったロバートソンキーはキッチリ伸びていたので、この馬自身中山は向かなかったと見るべきでしょう。ダイヤモンドS勝ちは54kgでのもので今回は斤量差が鍵になってきますが、坂を2回上る東京コースでタフさが要求される展開になれば地力で押し切れるまであるでしょう。

[3]⑥キラーアビリティ(C.デムーロ)

春2戦は陣営も状態が整わない中での参戦であったことを認めています。立て直された今回は1週前からクリスチャンJを乗せてじっくり仕上げられており、見た目の時計自体は問題ないように映ります。しかしながら春までと違って今回は中間オール単走で、強い負荷をかけられてないのが気になるところ。G1馬にも関わらず55kgと控えめなハンデなのは好感ですが、そもそも横山武Jも重賞すら勝っていないウィリアムバローズを優先するあたり現時点でのこの馬への期待度も高くないと見ます。

[4]⑦ブレークアップ(田辺)

2走前のジューンSでヴェラアズールの②着。これだけ聞けば重賞級と思えますが、当時は前半1000m63.8秒のスローペースを逃げて残せなかったもので、前走の六社Sは稍重馬場で後方勢のキレ味が削がれる展開を味方につけたレースでもありました。本質的には中山など急坂のあるコースで先行して後続を封じる走りが向いているタイプで、不得意コースで重賞メンバーが相手となると楽では無さそうです。

[4]⑧カントル(岩田望)

前走の佐渡S(芝2000m)は1年ぶりの実戦ながら33.0の末脚で差し切り。能力の高さをうかがわせる一方で、3走前に緑風S(芝2400m)で②着していますがロスなく運んだ割には最後に脚が上がってしまったような止まり方。決して切れるタイプではないアイアンバローズにやられてしまった点を見ると、現状2400mはやや長いように映ります。さらなる距離延長はプラスとは言えなさそうで。

[5]⑨ディアマンミノル(荻野極)

春の目黒記念で前残り展開を外から追い込み0.1差の④着。元々スローペースで脚を溜める形が向いており、ここも前半61秒くらいのペースが予想されるだけに展開は向きそうですが、中7週以上間隔を空けた時が(4,0,0,1)なのに対しそれ以下で(1,1,3,17)と、使い詰めは向かないタイプ。同じローテで臨んだ昨年が0.6差の⑤着で、当時から斤量が1kg増える点もどうかでしょう。

[5]⑩ダンディズム(富田)

前走の目黒記念は0.3差の⑦着でしたが、外に進路を求めた他の差し勢に動じず執拗に内を突き、坂上で脚を使ったマイネルウィルトス(②着)の後ろで前が空くのを待っていました。結果的に十分なスペースは出来ず伸びきれませんでしたが、4走前、3走前と外を回して伸びきれなかったレースを踏まえ馬群を割って伸びた2走前の教訓から、富田Jがこの馬の特性を掴んだうえでの戦法でした。外差し勢が台頭するコンディションでは目標を作りずらいですが、馬群が横一列に広がる今くらいの馬場の方がレースはしやすいはずでペースも不問。富田Jは前走勝ったハギノアレグリアスがみやこSに出るにも関わらずこちらに乗りに来ており、勝手知ったる人馬のコンビで前進が見込めます。

[6]⑪ラストドラフト(三浦)

好走は11~1月に集中しており、18年11月新馬①着→19年1月京成杯①着、12月中日新聞杯②着→20年1月AJCC③着、11月AR共和国杯②着→21年AJCC③着と毎年この時期に決まって連続好走してきました。しかしながら昨年は12月中日新聞杯⑨着→22年AJCC⑩着と着を上げ切れず。前走のオクトーバーSでは58kgを背負い②着と地力を見せここは距離延長と気温低下で上昇は見込めますが勝ち切るまでとなるとどうでしょうか。

[6]⑫マイネルファンロン(M.デムーロ)

手塚師は馬の状態に関して正直なジャッジをする調教師で、この馬については秋の帰厩以降は「まだ春の頃には至らない」と調子が上がってこないことを嘆いています。ワンターンの新潟記念を勝ったようにスピード競馬への対応ができるタイプで、距離も2000m前後がベストなことからここは叩きと割り切るのが良さそうです。

[7]⑬レインカルナティオ(菅原明)

好走歴は中山・中京と上がりのかかるコースに集中しており、東京芝は2回走って0.9差、1.2差と大きく負けています。3走前に弥彦Sを取りこぼしたように本質的にキレ勝負は向かないタイプで、コース替わりはプラスではありません。

[7]⑭アフリカンゴールド(国分恭→マーカンド)

戦法が決まっているタイプにつき、あとは展開と「舐められるか否か」が好走のカギを握ります。その点、長らくコンビを組んでいる国分恭Jが急遽乗れなくなったことは世間的にはマイナスに見られがちですが、先週のアブレイズでも述べた通りマーカンドJは「前に壁を作りひと脚使わせる」騎乗の出来る騎手と見ています。アフリカンゴールド自身はひと脚を持っているタイプではないものの、元々3年前のこのレースでは1番人気に支持され③着と東京コース自体は苦にしません。前に行きたい馬もそれなりにいるメンバー構成で、マークが薄くなれば残り目はあるでしょう。

[7]⑮レッドサイオン(石川)

元々462kgでデビューした馬が前走は436kg。去勢後なかなか馬体が戻ってこない現状で、藤沢厩舎所属時代の最後は所属の木幡育Jの練習台的な使われ方もされておりOPで掲示板すら1度しかないという体たらく。斤量差があると言っても最近の成績からは背負わされた方でしょう。

[8]⑯ヒートオンビート(戸崎)

使える脚がに限界があるうえそれも一瞬ゆえに勝ち切れず、直線の長いコースは本来不得手です。ここ最近の好走は池添Jが脚の使いどころを理解したうえで上手く導いたもので、(0,0,0,2)と相性の悪い戸崎Jへの乗り替わり、出来の面でも良化途上の段階につきここでは強気には出られなさそうです。

[8]⑰ハーツイストワール(武豊)

切れ味を削がれた稍重馬場の2戦以外は14戦すべて掲示板入りの優等生。前走の札幌日経OP勝ちは鞍上の腕によるところが大きく、スローの瞬発力勝負に強い本来は東京向きのタイプです。最終をコースで併せ負荷をかけることの多い国枝厩舎にしては坂路仕上げだった点が少々気にはなりますが、単走だった前走時に比べ3頭合わせで一杯に追われ負荷自体は強めてきており注意は必要かと。

[8]⑱ボスジラ(ルメール)

3走前のメトロポリタンSはスローを4番手で進んでほぼそのまま流れ込んでの③着で、特に見るべきポイントのないレースでした。スピードに欠けるタイプで本来合っているのは洋芝で流れも上りも落ち着く札幌の2600m。ルメールJ継続騎乗も不得手コース替わりでは手は出しづらく。

<予想>
◎コトブキテティス
○ダンディズム
▲テーオーロイヤル
△ユーキャンスマイル
△ラストドラフト
△アフリカンゴールド
△キラーアビリティ
△ハーツイストワール


■阪神11R/みやこS タガノディアマンテ

ここは行きたい馬が多いメンバー構成で、後ろから鋭い脚を使える穴馬の台頭に期待できる舞台です。例年ならニューモニュメントやプリティーチャンスがそこに収まるのですが、今年のメンバーで惑星となりえるのがタガノディアマンテです。

距離を詰めた前走の京成杯AHでメンバー唯一の33秒台の脚を使い0.5差の⑩着。溜めればキレるタイプですがスピードに欠け、芝中距離路線の一線級相手では足りませんでしたがダートでそれを補える可能性は十分にあります。半兄タガノトネールは武蔵野Sレコード勝ち等ダートで活躍した快速馬で、適性さえあれば通用の素地はあります。


■東京8R パラノイド

3走前の1勝クラス戦では前が空かずまともに追えたのは最後の200m程度しかなかったにもかかわらず差し切り。脚抜きが良く前が止まりにくい馬場状態を考えても優秀だったと言えるでしょう。2走前は牡馬相手の稍重、前走はコーナー4回が合わなかった分で、得意条件に戻って牝馬限定戦なら十分見直せます。


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