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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2023年12月31日日曜日

【2023年の狙い馬成績】

 今年も1年お付き合いいただき、ありがとうございました。

■全成績(6,16,13,166)
 勝率3.0% 複勝率17.4%
 単勝回収率33 複勝回収率104

 毎年言っている気がしますが、自分の推奨馬戦略における目標は「複勝回収率80%(=控除率20%を差し引いた払戻率80%を上回ること)」に置いています。まずはしっかり馬券に絡む軸馬選びが出来てこそと考えているので、ひとまずそのラインをクリアできたのは良かったです。

 但し、的中率が2割を割っていることからもわかる通り、何回かの大きな配当が回収率を底上げしているというのが実態で、安定的に的中させるという点では納得のいく一年ではありませんでした。特に秋シーズンは穴予想ありきの考察に走ってしまうことが多々あったなと反省。謙虚さと大胆さを兼ね備え、来年こそは「複勝率2割&複勝回収率80%」の達成に向け努力します。

※なお、今年は諸般の事情でClub-JRA Netの全期間データが抽出できないため、馬券収支の公開は割愛させていただきます。申し訳ございません。ただ1つ言えることは、確実に負けています。体感70%くらいでしょうか?

■以下、推奨馬と成績





2023年12月29日金曜日

【12/29(金)予想】東京大賞典の注目馬

■大井9R/東京大賞典 ノットゥルノ

秋の砂入れ替えで大井の馬場は夏までとは全くの別物になってしまいました。2000mで行われたG1級レースの勝ちタイムを比較すると

6/28 帝王賞(メイショウハリオ) 2.01.9
7/12 JDD(ミックファイア) 2.04.6
11/3 JBCクラシック(キングズソード) 2.05.1

と古馬G1級同士で3秒以上の差がついています。キングズソードのJBCクラシックは楽勝故もっと追っていれば時計は詰まっていた可能性はありますが、実際に大井所属馬で夏秋を跨いで1200m戦を連勝している馬でも勝ち時計は2秒ほど遅くなっており、個体差では説明のつかない時計の掛かり具合となっています。元々中央と地方では砂の深さが違うため適性が分かれる傾向にありましたが、今の大井は特に適性の差が顕著に出ると考えてよく、中央の軽い砂や海外の土に近いダートなど、時計の出やすい馬場で好走してきた馬は信頼しにくいコンディションです。

そうなると、JBCクラシックを圧勝したキングズソードが当然に浮上します。馬自身の成長もありますが、キャリア序盤の騎手起用がもっとまともであれば3歳からダート重賞に顔を出せたレベルのはずです(兄のキングズガードは川田Jに手が替わって3歳の内に準OPまで昇級)。ただ、常に間隔を開けて使われてきた馬で前走の激走から2か月という間隔が十分なのかは確証が持てず、前走時より最終追いが軽くなっているのもやや気がかり。それならば従前から連戦ローテで結果を出しており、新旧両方の大井の馬場で好走しているノットゥルノの妙味を狙いたいです。中央場所では完全にスピード不足を露呈しておりますが、地方の右回りでは(1,3,0,1)と抜群の相性。位置取りも悪かった前走のチャンピオンズCは度外視してよく、再び②番枠を引けた今回は2走前の再現が可能と見ます。内枠2騎の争いと見て狙い打ちます。

2023年12月27日水曜日

【12/28(水)予想】ホープフルSの注目馬とねらい目レース(ベテルギウスS、ファイナルS)

■中山11R/ホープフルS ショウナンラプンタ

前走の東京スポーツ杯2歳Sではスタートで前が狭くなり、無理をさせず後方から進めましたが脚を余しての④着。新馬戦の好内容から本命に挙げていましたが、現状では器用さに欠けゲートで出遅れるとリカバリーが効かないと言えるでしょう。この中間は2週連続で発馬練習を施したことに加え、今の中山が内有利なのは重々承知のうえですが外目の枠を引けたことは馬群でごちゃつきたくないこの馬にとってはむしろプラスに働くと見ます。1頭だけ33秒台の脚を使った前走の内容からもやはり素質は確かで、スタートが決まりさえすれば前回も今回も勝負になっておかしくなくこの人気なら。


■阪神11R/ベテルギウスS ビヨンドザファザー

人気実力ともに最右翼なのは隣のハピ。しかし同馬は使える脚が短く、加えて理想は左回りの内枠ですが今回は右回りの外目。川田Jですから位置を取りに行き直線で見せ場は作るでしょうが、ゴール前で止まったところを差してくるのは後方待機組の役目と見ます。ビヨンドザファザーは3走前の三宮Sでキングズソードから0.2差の④着しており、ここ2戦は過去好走歴のない休み明けで度外視できます。本来の走りが出来ればOP特別なら通用してよく、ハピを目標に追い込むレースが出来れば頭まで。


■中山12R/2023ファイナルS トランキリテ

前走の紅葉Sは10頭立てにもかかわらずかなりの縦長隊列で、33.4の脚を以てしても④着が精いっぱいというレースでした。時計勝負は問題ないものの使える上りに限界があり、本来東京は向いてなくダート含む過去3勝は何れも阪神・中京と急坂コースでのもの。「時計の出る中山」という今のコンディションを味方につけられれば前進可能でしょう。

2023年12月24日日曜日

【12/24(日)予想】有馬記念の全頭評価とねらい目レース(りんくうS、ジングルベル賞、冬至特別)

■中山11R/有馬記念

[1]①ソールオリエンス(川田)

前走の菊花賞は前半しっかり我慢させた分最後まで走り切っての③着で、機動力に課題があった春先と違って優等生な走りができるようになってきました。流石に距離が長かった印象で2500mも必ずしもベストとは言い切れませんが、ここは最内から好位のインを取って進めるはずで好走可能でしょう。但し、皐月賞・ダービーのパフォーマンスを見る限りでは外に馬を置かない方が伸び伸び走れるタイプという可能性もあり、秋3戦目のローテーションも考えると爆発力が削がれる懸念も。

[1]②シャフリヤール(松山)

香港を除外され、中間は中山に滞在し調整。しかし最終追いは芝コースで4F単走という調整程度のもので、調子を窺い知ることが難しいです。そもそも藤原厩舎がこのように極軽の調教を施すときは基本的に訳ありで、20年のヴィクトリアマイルにディメンシオンを送り込んだ際も中間曳き運動のみ→跛行で出走取消という顛末。無事出走できればよいのですが、出られたとしても香港にピークを合わせてからの惰性での出走では食指は動きにくいです。

[2]③ホウオウエミーズ(田辺)

重馬場巧者で鳴らしていた馬が近走は良馬場でも安定した戦績を残しており、前走の福島記念ではまくり気味の進出から押し切って重賞初制覇。但しこの勝ち方にも現れている通り基本的にキレで勝負するタイプではなく、距離延長に加え直線でもギアの加速が求められるこの舞台では。

[2]④タイトルホルダー(横山和)

前走のジャパンカップは1.3差の⑤着。目視ですがおよそ60秒くらいのペースでこの馬は走れており、鞍上の意図したレースは出来ていた模様です。問題は上位2頭が思いのほか前を追いかけ、天皇賞のガイアフォース同様プレッシャーを受ける位置取りになってしまった点につきます。キレが求められる東京でまっとうに末脚比べをしては勝てないのも当然で、この馬としては大健闘の掲示板でありました。当然中山コース替わりはプラスですが、懸念はその消耗度。見た目には時計は出ていますが、デビュー以来最短の中3週というローテーションも含め、出走ありきで進められてきた感は否めずで。

[3]⑤ドウデュース(武豊)

秋3戦目。ポリトラックでの最終追いは④着だった前走のジャパンカップと同じですが、この馬は前日の火曜日にもウッドに入れており55.7-13.3とそこそこの負荷をかけています。このルーティーンも前走と同じで、その時は59.9-13.9と今回の方が火曜の負荷は強め。ジャパンカップ後も当週木曜からコースに入っており、連戦でもここに至るまでの調整過程に問題は無さそうです。内有利展開の京都記念を外から突き抜けたようにタフなレースが向いており、切れ味勝負だったここ2戦を度外視して買う手はあるでしょう。

[3]⑥ディープボンド(マーカンド)

一昨年の②着馬ですが、昨年の阪神大賞典以降勝ち星なし。得意の長距離戦でも善戦が精いっぱいという近況に加え、近走位置が取れなくなっている中でブリンカーを装着するとなると前からのレースを志向しているのは明白。持久力争いで脱落した馬を交わして着を確保する戦略を採らないのであればここでは望み薄でしょう。

[4]⑦アイアンバローズ(石橋脩)

前走のステイヤーズSは一見思い切った逃げに見えますが、中間でしっかり13秒台の区間を作れたことが勝機に繋がりました。年齢を重ねて切れ味が使えなくなってもおり、距離短縮局面で流れに乗れるかも半信半疑。

[4]⑧ライラック(戸崎)

牝馬同士の体力勝負では上位に来られる資質の持ち主ですが、牡馬相手ではだいぶ展開が向いたはずの今年の日経賞で④着が限界。中山コースは得意としていますが、前走からさらにメンバーが強化されるここでは。

[5]⑨ヒートオンビート(坂井)

使える脚が短く、前走のアルゼンチン共和国杯にしてもハンデ戦の団子状態から坂上のひと脚でようやく④着というレースぶり。動き出しが早く急坂のある中山では。

[5]⑩ジャスティンパレス(横山武)

昨年のこのレースでは悪手となるラチ沿いを進んで直線失速の⑦着。機動力に欠ける部分があり、ゆったり走れた長距離戦と小頭数ワンターンの前走では高いパフォーマンスを見せましたが(それだけに宝塚記念の③着はよく頑張りました)、それとは別にこの馬自身に成長とともにディープ産駒らしいキレが出てきたと言えるでしょう。中山芝2500mコースは上級戦になればなるほど動き出しが早く、縦長の展開になった時にロングスパートを決められるとすればこの馬が最も近い存在になりえます。ただ、中間短期放牧を挟んだにもかかわらず本格的に時計を出したのは1週前からという点に天皇賞の消耗度が現れているようにも見え、前走が最高打点だとすれば立ち回りの難しい中山に変わる点も含めて難しい捌きが求められます。

[6]⑪ハーパー(岩田望)

牝馬3冠+エリザベス女王杯を皆勤し④②③③着。上りに限界のあるタイプで勝ったのは暮れの阪神(未勝利戦)と冬の東京(クイーンカップ)と、純粋なキレ勝負にならない舞台が向いています。そういった意味ではリバティアイランドが独占し王道の瞬発力勝負となったにもかかわらず、牝馬3冠レース(+差し決着になったエリザベス女王杯)すべてで好走したこの馬は元々の能力の絶対値が高いと言えます。加えてこれまで二度の遠征時は最終追いを坂路で済ませていたところ、今回は2週にわたってウッドで時計を出す意欲的な調整過程。33秒台の脚が無くても通用するこの舞台は向いており、これまでと全く違う適性が求められる舞台でなら前進も可能と見ます。

[6]⑫ウインマリリン(モリス)

5走前に勝った香港ヴァーズは相対的に切れ者が多くなく(日本から参戦したのもしぶといタイプのグローリーヴェイズ)、外差し一気が嵌った格好でした。今回はその再現を狙うと言いますが、何から何まで違うこの舞台では。

[7]⑬タスティエーラ(ムーア)

この中間は3週にわたってウッドで併せ馬を消化し50秒台をマークする抜群の動きを披露。5走前の共同通信杯は中間12秒台の区間を作られ押し切られたもの、3走前の皐月賞は後ろから展開を味方につけたソールオリエンスに差し切られ、前走の菊花賞は距離不安の中4角で手ごたえが怪しくなるも底力で走り切ったものでいずれも敗因はハッキリしています。好位から脚を使えるレースができるのはダービーでも証明済で、掘師が信頼を寄せるムーアJをこの年末の3日間だけのために呼び寄せたのも勝負度の証。古馬相手に2kg減で挑める今回はチャンス大です。

[7]⑭プラダリア(ムルザバエフ)

3歳時は好位からひと脚を使うレースで青葉賞を制するなどディープ直仔らしい走りでしたが、古馬になり成長が今ひとつなのか前半緩むレースでも脚を使えなくなっています。前走の京都大賞典は開幕週の重馬場で先手を取れたことが大きく、0.4差⑥着した宝塚記念も後方有利展開から流れ込んできただけで脚は使えてなく、流石に35秒台の末脚ではここでは間に合わないでしょう。

[8]⑮スルーセブンシーズ(池添)

宝塚記念では直線で進路を切り替えるロスがありながらもイクイノックスに迫っての②着。凱旋門賞でもエースインパクト、ウエストオーバーといった世界の強豪に迫っての④着と5歳を迎え充実。父ドリームジャーニーも宝塚記念・有馬記念を同一年で制覇したように急坂コースが得意なのに加え、2歳時に朝日杯FS(当時は中山開催)を制したのち5歳シーズンにグランプリを連覇と成長力も折り紙付き。この中間は1週前にウッドで49.8-11.4と猛時計を出したのをはじめ、3週連続で鋭い動きを披露。枠は懸念も位置取り自体は問わないタイプで、坂でも止まらない末脚はロングスパートが求められるこの舞台でこそ力を発揮するはずです。既に父の現役時代を上回る馬格に成長しており、馬ごみのレースも問題なし。その父は小柄故種付けに苦労し、実質的にはスルーセブンシーズを含む現5歳世代がラストクロップ。有馬記念親子制覇の数少ない希望として、勝負強い鞍上とともに悔いのない走りを。

[8]⑯スターズオンアース(ルメール)

前走のジャパンカップでは不利を避けようと17番枠からでも4番手を確保し③着。爪不安で天皇賞を回避した経緯を考えれば、前目から上位勢を負かしに行ったレースぶりは評価できます。本来スピード&瞬発力勝負は得意でなく、ヴィクトリアマイルは距離不足、秋華賞・大阪杯は位置取りを落とし取りこぼしたもの。スタートが課題ですが大外枠なら逆に出たなりのレースができるはずで、枠で人気しないのであれば要注意です。

<予想>
◎スルーセブンシーズ
○タスティエーラ
▲スターズオンアース
△ドウデュース
△ジャスティンパレス
△ハーパー
△タイトルホルダー
△ソールオリエンス


■阪神8R フォーチュンコード

前走のローズSは最内枠から馬群に閉じ込められ、動きたいところで動けず外差し決着の流れの中で⑥着。当時②着のブレイディヴェーグがエリザベス女王杯を制し、勝ったマスクトディーヴァも秋華賞で②着、⑧着に下したソーダズリングは次走で3勝クラスを制するなど自己条件に戻れば上位を張れるメンバーが揃っていました。当時の③④着馬もいますが、2走前に勝った1勝クラスのレベルも高く人気ほど力の差は無いはずで複系妙味。


■中山8R/冬至特別 セイウンハルカニ

中山ダ1200mコースで2桁枠番を引けた際は(2,1,0,1)と安定して走れており、唯一敗れたのは後方有利のハイペースを逃げた時のもの。番手でもレースは出来るタイプで、8枠の2騎はテンのダッシュに課題が。すんなり先行できれば巻き返し可能と見ます。


■阪神11R/りんくうS クロジシジョー

先行馬が多く揃った中、この馬は控える競馬でOP特別2度の②着と通用する脚は持っています。2走前は芝で好位から引いて何も出来なかったレースで参考外、前走も0.3差⑪着と大きく負けてはおらず、3勝クラスを勝った際の菱田Jに手綱が戻るここでなら展開利も味方につけ善戦可能と見ます。


■阪神12R/ジングルベル賞 アルママ

過去半年以上の休み明けでは②③④着。気のいいタイプで折り合いの難しさを抱えており、小差で好走できている1400m戦の続戦と石川Jへの手替わりはプラスです。内枠勢は控えたい馬も多く、スンナリ好位を取れれば好走期待です。


2023年12月23日土曜日

【12/23(土)予想】中山大障害・阪神Cの注目馬

■中山10R/中山大障害 ビレッジイーグル

春の中山GJを勝ったイロゴトシが不在、昨年の覇者ニシノデイジーは以降勝ち星なしでにわかに混戦模様ですが、ここは前走で平地の萬代橋特別を逃げ切ったビレッジイーグルの脚力に期待したいです。通常、元々の競走数が少ない障害馬が平地競争を使うのは叩き目的で、無理をしない程度に回ってくるため勝負にならないケースがほとんどです。その前走は新潟の最終週+重馬場で明らかに外有利の展開だったにもかかわらず0.4差をつけての逃げ切りで、当時②着同着だったサイブレーカーは次走で1勝クラスを勝ち上がり。平地に入っても通用する脚力を証明したうえ、このレースは2年連続で⑤着している舞台。ペガサスJSを連覇しているように中山コースはも得意にしており、強敵不在の今年のメンバーなら改めて。

■阪神11R/阪神カップ ミッキーブリランテ

前走の阪神Cは60kgを背負わされたこともあり、道中流れに乗れず1秒差の⑩着。距離短縮が鍵ですが今回は58kgになるうえ昨年0.2差⑦着の舞台。有力馬がこぞって外枠に回ったこともプラスで、インからリズムよく運べればここでも十分に通用するはずで、連系・複系で押さえたい一頭です。

2023年12月17日日曜日

【12/17(日)予想】朝日杯FSの注目馬とねらい目レース(六甲アイランドS)

■阪神11R/朝日杯フューチュリティステークス クリーンエア

2走前の新潟2歳Sでは先週の阪神JFを勝ったアスコリピチェーノと0.3差の③着。平坦の新潟はキレで勝る牝馬が活躍しやすい舞台で、着差はそのまま勝ち馬との上がりの差でもありました。④着以下を離しての入線で、当時⑤着のシリウスコルトは次走で芙蓉Sを勝利と決してメンバーに恵まれたわけでもありませんでした。当時⑦着に下したエンヤラヴフェイスがデイリー杯②着しての臨戦で人気では逆転されていますが、そのデイリー杯は荒れた内を通らされてリズムに乗れずの⑧着。本来の走りが出来ればG1馬と好戦した実績はこのメンバーでも引けをとらないはずで、前走でここまで人気を落とすようなら狙いは十分に立ちます。


■阪神10R/六甲アイランドステークス リヴェール

名前の意味はフランス語で「冬」。その名の通り寒い時期に活躍する馬で、3勝中2勝が12月に挙げたもの。母のリトルゲルダはセントウルS勝ちなど阪神内回りコースを得意とし、この馬もまた阪神芝1400mで(1,4,0,1)と好相性。唯一崩れた3走前のストークSは後脚を突っ張った時にゲートが切られ出遅れたうえ、暑い6月に行われたレースで度外視できます。ひと叩きされた今回、53kgとハンデも恵まれ一発期待です。

2023年12月16日土曜日

【12/16(土)予想】ターコイズSの注目馬とねらい目レース

■中山11R/ターコイズS ルージュエクレール

ハンデ戦につき成績自体はハンデ上位の馬が有利ですが、回収率の側面では軽ハンデ馬に妙味が生まれます。


上記は過去10年の斤量別成績で、昨年③着のフィアスプライド(53kg)含め好走馬は少なくありません。様々な路線から集まるうえ3歳馬と古馬が相まみえるレースにつき力量比較が難しく、特に53kgを背負わされることの多い3勝クラスを勝ち上がったばかりの古馬は相対的に戦績的にも人気を集めにくいという事情もあります。

ただ、フローラS②着+3勝クラス勝ちで収得賞金2,350万の3歳馬ソーダズリングが53kgというのに対し、3勝クラス勝ちで収得賞金2,400万の4歳馬ルージュエクレールがそれよりも軽い52kgというのは恵まれた感があります。大きく崩れたのは遠征競馬になった2走前の佐渡Sのみで、前走の秋風Sではスタート決まらず後方からも4角で外に持ち出す大味な競馬になるも直線だけでまとめて料理する強い内容。昨年12番人気で穴を開けたフィアスプライドと同じローテというのも好感で、最内で脚を溜められれば勝機でしょう。

■阪神10R/甲東特別 ワンダーキサラ

前走のtvk賞は差し決着の中を2番手追走で⑦着。ただこの当時の出走メンバーは多くが次走でも好走しており、当時逃げたアマイが次走②着、3番手追走のマイネルヒッツェも次走③着と、展開に恵まれなかった先行馬が続々結果を残しています。2走前の御宿特別は0.1差の④着とクラス通用の目途は立てており、3歳馬に埋もれて人気しないのであれば狙う手も。

2023年12月10日日曜日

【12/10(日)予想】阪神JFの注目馬

■阪神11R/阪神ジュベナイルフィリーズ ルシフェル

過去10年の阪神JFの出走馬の「前走距離」(下表)に着目すると、「前走から距離短縮となる馬」が好成績を挙げています。


かつてフェアリーSが12月開催で芝1200mで行われていたころは、マイルは長いと見られた短距離馬はそちらに流れていた側面もありました。現在ではこのレースが年内最後の2歳牝馬の重賞であり、様々な距離適性の馬が集まっている結果スタミナ切れを起こす出走馬が増えていると言えます。加えて、そうした短距離志向の馬が多く出走するとなると必然的にペースは速くなり、ぬるいペースでマイルを勝ってきた馬よりもスタミナの裏付けのある1800m以上経験馬の方がより好成績になるという理屈でもあります。但し、そもそも2歳牝馬で1800m以上を使うとなると必然的に牡馬混合戦を走るわけですから母数は少ないうえ、本当に勝負になると踏んで出てくるケースは限られます。故に、上の表通り「10年で14頭」と出てくること自体が結構レアで、該当馬にはソウルスターリングやクロノジェネシス、ジェラルディーナと大物がズラリ。今回も2頭しかおらず、うち前走が東スポ杯⑩着のテリオスルルは1勝クラスすら勝ち切れていないことを考えれば、前走萩Sを勝ったルシフェル一択ということになります。中間は3週続けてキラーアビリティと併せ馬を消化し気配も良好。逃げタイプは少ないですが先行馬が多く、動き出しが早くなる展開を利しての好走は十分期待できます。

2023年12月9日土曜日

【12/9(土)予想】中日新聞杯の注目馬

■中京11R/中日新聞杯 スパイダーゴールド

4連勝中は何れも好位の外目からひと脚を使うレースで勝利。2走前の新潟大賞典は不良馬場で参考外、前走の関越Sは最内枠から外に出せず不完全燃焼のレースでした。外枠を引けた今回は立ち回りは改善しそうで、中京2000mは前半が緩みやすく先行馬優位のコース。昇級後底を見せておらず、連勝時と同じ走りが出来れば巻き返しの期待。

2023年12月3日日曜日

【12/3(日)予想】チャンピオンズCの全頭評価

■中京11R/チャンピオンズカップ

[1]①メイクアリープ(幸)

前走のみやこSでは今後のことも考えてか控えるレースをさせようと試みましたが、周囲に馬が居ると露骨に気にする様子を見せスタート後はフラフラ。道中も結局馬の後ろに入れることは出来ず、好位からじわっと進出する形で②着と好走はしましたが気性面の課題は未だくすぶっている様子でした。2走前のように被されるのを嫌って行き切ろうとすればペースを上げざるを得ず、この1枠は試練でしょう。

[2]②メイショウハリオ(浜中)

前走のJBCクラシックは陣営曰く「いかにも休み明けという行きっぷり」だったそうですが、見た目には身体は出来ているように見え、消耗度の大きい大井の砂質も影響した様子でした。右回りの方が良いのは事実な上立ち回りの難しい枠に入りましたが、叩いての上積みが見込めるタイプでもあり押さえは必要でしょう。

[2]③ジオグリフ(ビュイック)

前走の南部杯の敗因を陣営は「速い馬場と小回りが合わなかった」と見ていますが、皐月賞を勝った馬がその言い訳はないでしょうと…ただでさえノド鳴りを抱え冬場は危ないのと、地方より砂の浅い中央のダートで前進できる見込みはないでしょう。

[3]④テーオーケインズ(松山)

昨年のJBCクラシックを勝ったのを最後に取りこぼし続けている現状からは衰えを指摘せざるを得ません。前走のJBCクラシックも休み明けという言い訳は立ちますがノットゥルノに差し返されたのはだいぶ不満で、昨年時より調子が良いことは確かなのでしょうが現状の出来で勝ち切れるかと言われると怪しく。

[3]⑤ドゥラエレーデ(ムルザバエフ)

ローテの都合もあるとはいえホープフルS以降勝ち星なし。末脚のないタイプでもあり流れ込むだけでは古馬ダートG1では通用し得ません。

[4]⑥グロリアムンディ(ルメール)

昨年のこのレースでは2番人気に支持されるも、1番枠から痛恨の出遅れで⑫着大敗。ダート転向後は(6,2,0,1)ですが、敗れたのはこの時と間隔の詰まったアンタレスS②着、それに遠征競馬のコリアC②着と何れも敗因がハッキリしています。繊細なところがあり被されると力を出せなかったり、連戦や遠征が苦手だったりと注文がつきますが、しっかりと間隔を取られて好位~中団で被されないレースが出来れば確実に走れておりここも見直せるでしょう。但しパワータイプでどちらかというと地方の深い砂の方が合っており、ダイオライト記念圧勝のイメージをそのまま中京に持ち込むのは危険かもしれません。

[4]⑦ウィルソンテソーロ(原)

川田Jが乗れないのは仕方ないとして、騎乗経験のある三浦、戸崎、鮫島駿、菅原明J何れも空いていたにも関わらずテン乗りの原Jが鞍上。目を疑うような騎手起用ですが、直近で了徳寺健二HDの馬で穴を開けまくっている実績を買われての抜擢でしょう。重賞は(0,0,0,15)、G1騎乗はこれが2回目と経験不足は否めませんが、一昨年の東風Sで当日急遽乗り替わったトーラスジェミニで逃げ切るなど、位置取りと進路のチョイスにハートの強さが現れています。

この馬もまたダート転向後(7,0,0,2)でオール掲示板。前走の東京大賞典は時計の掛かる馬場に苦慮した様子で、5走前の名古屋城Sはスタートで隣の馬と接触したうえ最初のホームストレッチで何度も接触、進路カットの憂き目に遭いまともにレースが出来ない中の⑤着とやはり敗因はハッキリしています。その2戦の間に交流重賞を3連勝しており、特に3走前のマーキュリーCは重馬場で0.6差の圧勝を見せ時計勝負への対応力を証明しました。馬場の合わなかった前走と鞍上でここまで嫌われるのであれば拾う手も。

[5]⑧アーテルアストレア(横山武)

JCダート時代から数えて23回の歴史の中で牝馬の勝ち馬はサンビスタのみという事実が示すように、一般に体力勝負となるダートでは圧倒的に牡馬優位です。このコースで5戦4勝、牝馬ながらに今春の名鉄杯を制したこの馬は別格と見ることもできますが、昨年のこのレースがそうであった通り基本的に冬の中京はイン有利のため、外差し勢の受けるハンデは小さくありません。

[5]⑨クラウンプライド(川田)

前走のコリアCはグロリアムンディしか相手が居なかったとはいえ圧巻の走り。UAEダービーを制して以降は海外・地方を転戦していますが、陣営も語る通りここに来てようやく完成されてきた印象です。決めきる脚が無いため何かに差される懸念はありますが、3歳にして②着に入った昨年の内容、そして取るべき位置取りをわかっている川田Jが駆るとなれば、ここでは中心を張り得る存在でしょう。

[6]⑩ノットゥルノ(松若)

好走は何れも右回り。前走のJBCクラシックにしても時計の掛かる大井の砂が幸いした格好で、左回りのスピード勝負に戻るここでは。

[6]⑪ハギノアレグリアス(岩田望)

前走のシリウスSでは前残りの流れを唯一36秒台の脚を使い差し切りましたが、阪神2000mコースというのは最初のホームストレッチで先行争いが激化し、最後の坂で差し勢の一押しが決まりやすいコース形態でもあります。先述の通り今の中京はイン有利で外差し勢は受難ですが、コースロスを避けた進路取りが出来れば台頭も。

[7]⑫セラフィックコール(M.デムーロ)

これだけ短期免許勢が来ておきながらよく乗り替わらなかったな…というのが正直な感想です。近年のノーザンFは完全にデムーロJを軽視しており、G1で勝負になりそうな馬に乗ること自体が非常に珍しくなってしまいました。この馬自身は前走のみやこSでそれまでのまくり戦法でなく4角11番手から驚異の末脚で差し切っており確実に成長を見せてはいるのですが、やはり重賞1勝のみでは東京大賞典に出るのは難しいと踏んだのか相手強化+中3週での参戦はプラスとは言えません。繰り返しになりますが差し馬の台頭が難しい今の中京では人気ほどの信頼は置けず、ここで来るようなら完全に化け物としか。

[7]⑬ケイアイシェルビー(藤懸)

2100mでも勝ち星があるように距離自体は守備範囲ではありますが、本来は広いコースのワンターンが理想です。決め脚に欠けるタイプでもあり、最終追いが坂路で逆時計になった点からも坂でもうひと脚が効くかは未知数で。

[8]⑭アイコンテーラー(モレイラ)

先行勢不利のシリウスSで②着と健闘した内容からも、前走のJBCレディスクラシックの圧勝は約束されたようなものでした。ただ当時3kgあった牡馬との斤量差がここでは2kgに縮まるうえ56kg自体も初経験で、レモンポップの出方次第でペースは大きく変わりそう。スンナリ行ければ期待は持てますが、メイクアリープの位置取りも含めて不確定要素が大きいです。

[8]⑮レモンポップ(坂井)

前走の南部杯はスピードの違いでハナに立ち押し切りましたが、元来盛岡ダ1600mコースというのは長い引き込み線を走るワンターンでスプリント戦に近い資質が求められます。今年の②③着馬は何れも1400m以下を主戦場とするイグナイター・レディバグで、22年の②③着馬ヘリオス・シャマル、21年の②着馬ヒロシゲゴールドにも同じことが言え、特に脚抜きの良い馬場になるとなおさらです。すなわちレモンポップが前走で示したのは「スピードの違い」であり、この点は他の追随を許さないにしてもコーナー4つの1800mで同じレースができるかと言われると疑問が残ります。前走を除く8勝は全て東京でのもので、急坂コースの阪神・中京では1400m戦も取りこぼしており、相手強化のここは春からの王座防衛というより改めて力試しと見るのが妥当でしょう。

<予想>
◎ウィルソンテソーロ
○クラウンプライド
▲グロリアムンディ
△ハギノアレグリアス
△メイショウハリオ
△テーオーケインズ
△アイコンテーラー
△レモンポップ
△セラフィックコール

2023年12月2日土曜日

【12/2(土)予想】ステイヤーズS・チャレンジCの注目馬とねらい目レース(中京6R・妙見山S)

■中山11R/ステイヤーズS ジェットモーション

年齢を重ねて折り合い面の不安がなくなり、3走前の巴賞、2走前の札幌日経OPでは向こう正面から進出する形のレースで⑥④着。以前はギリギリまで溜めざるを得ず中距離カテゴリではキレ不足で勝ち切れませんでしたが、ポジションを取ってじわっと進出できる今ならこの距離で良さが出る可能性が考えられます。併せ馬は遅れたものの52.7-11.8と止まっているわけではなく、相手がスリープレスナイトの孫というスピード馬で見劣りした分。馬群の中で気持ちを維持できる戸崎Jへの乗り替わりは大きなプラスで、このメンバーなら見限れません。


■阪神11R/チャレンジC イズジョーノキセキ

前走のエリザベス女王杯では痛恨の出遅れでポジションが取れず。それでも最後は良く差を詰めて0.5差の⑧着と健闘しました。再度内枠を引けたうえハナを主張したいテーオーシリウスが大外を引いたこともあり、多少のスタート劣勢は挽回できるポジションと言えるでしょう。秋2戦の内容からここでは能力上位で、スタートさえまともなら巻き返し可能でしょう。


■中京6R ストームサージ

再転入後4戦とも着外ですが、近2走のダート戦と3走前の不良馬場は参考外。4走前の新潟戦はスタートで後手を踏んだうえ、インを避ける吉田豊Jということもあり外に進路を求めたところ前の馬も外に張ってきて二重にロスが大きいレースとなりましたが⑧着と健闘。今回外枠を引きましたが、中京1600mコースはスタートが悪いとインで包まれるためスムーズに運べる点で有利と言え、66.6-12.2の最終追いは再転入後の自己ベストをマークしており状態も問題なし。前走現級で掲示板に載った馬が2頭しかいない組み合わせなら台頭も十分です。


■阪神10R/妙見山S ジゲン

昨年は妙に外枠を引くことが多く、10戦したうち実に6戦で8枠に入り(0,3,2,1)。元々好位につけて流れ込むレースが得意ですが今回は1年ぶりに8枠を引け、加えて初ブリンカーで行き脚対策を施してきました。現級で2・3着が実に12回と天性の勝ち切れなさを持っていますが、変わるなら今回でしょう。