過去10年の阪神JFの出走馬の「前走距離」(下表)に着目すると、「前走から距離短縮となる馬」が好成績を挙げています。
かつてフェアリーSが12月開催で芝1200mで行われていたころは、マイルは長いと見られた短距離馬はそちらに流れていた側面もありました。現在ではこのレースが年内最後の2歳牝馬の重賞であり、様々な距離適性の馬が集まっている結果スタミナ切れを起こす出走馬が増えていると言えます。加えて、そうした短距離志向の馬が多く出走するとなると必然的にペースは速くなり、ぬるいペースでマイルを勝ってきた馬よりもスタミナの裏付けのある1800m以上経験馬の方がより好成績になるという理屈でもあります。但し、そもそも2歳牝馬で1800m以上を使うとなると必然的に牡馬混合戦を走るわけですから母数は少ないうえ、本当に勝負になると踏んで出てくるケースは限られます。故に、上の表通り「10年で14頭」と出てくること自体が結構レアで、該当馬にはソウルスターリングやクロノジェネシス、ジェラルディーナと大物がズラリ。今回も2頭しかおらず、うち前走が東スポ杯⑩着のテリオスルルは1勝クラスすら勝ち切れていないことを考えれば、前走萩Sを勝ったルシフェル一択ということになります。中間は3週続けてキラーアビリティと併せ馬を消化し気配も良好。逃げタイプは少ないですが先行馬が多く、動き出しが早くなる展開を利しての好走は十分期待できます。
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