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2021年5月15日土曜日

【5/15(土)予想】京王杯SCの全頭評価とねらい目レース(東京4)

■東京11R

 この前かしわ記念とNHKマイルCでやってみて手ごたえ感じたので、今回は京王杯スプリングCの全頭評価をやってみようと思います。

[1]①エアアルマス(松山)

 被されたくないこの馬にとっては最悪の枠を引いてしまいました。砂を被ることへの不安から再度芝に戻るわけですが、今の東京の内側は砂埃が立つほどのコンディションなので、ハナを切れなければキックバックを受けかねない状況なだけに立ち回りが難しい一戦になりそうです。

[1]②ビッククインバイオ(大野)

 このコース(3,0,0,1)と大得意にしていますが、昇級後はもうワンパンチ欲しいというレースが続いておりメンバーが揃ったここでは掲示板までは期待できてもそこから上となると諸々がかみ合ってほしいところです。

[2]③グルーヴィット(石橋)

 左回り1400mは最も得意な舞台であり、昨年のこのレースも3着と走っています。但し懸念点として折り合い難が付きまとうため、距離延長局面では(0,0,1,2)とイマイチ。斤量が減るのはプラスですしコース形状的に前半が流れる東京1400mであれば走れてもおかしくはないですが…

[2]④エーポス(岩田康)

 前走はBコース替わりが1週遅れた阪神にあって内前が本来有利であったコンディションに助けられてのもので、外差し勢に屈したレース内容からはOPでは力量差があると言わざるを得ない状況です。これが距離短縮で相対的に脚が溜まるようなローテであればよいのですが、それでもない今回は中途半端なレースになる懸念が大きいです。

[3]⑤カイザーミノル(荻野極)

 前傾戦となった前走のマイラーズCでの0.2差3着は評価できるもので、充実ぶりを示した一戦と言えるでしょう。但しこの馬は33秒台の速い上りが求められる舞台は未経験で、良馬場想定の東京戦ではキレ負けの懸念があります。

[3]⑥シャインガーネット(田辺)

 この舞台は合うはずですが、復帰後の3戦が今一つ。2~3歳時に見せたキレが戻っておらず、ダートを試すも終いは変わらずで、実績馬だけに復調を待ってから買うのでも。

[4]⑦セイウンコウセイ(内田)

 昨年のこのレースで0.3差5着でしたが、先行勢決着に助けられてのもの。その昨年は高松宮記念0.4差7着からの参戦で、今年も高松宮記念を0.5差9着に纏めここへ来るローテーションは同様です。健闘していることは間違いないですがかといって昨年からさらに良くなったというわけでもないだけに、今年の流れではどさくさ紛れの前残りは望み薄でしょうか。

[4]⑧ショウナンライズ(丸山)

 この舞台がベストなのは事実ですが、昨年0.8差10着の時点からの伸びしろが見られない近走ではさすがに強調しにくく…本質的には好位から押し切るタイプのレースをしたい馬で、OPのペースでそれができないのは相対的な脚力の問題でしょう。

[5]⑨ビオグラフィー(三浦)

 ブリンカー着用から進境を見せ一気にOPまで上り詰めましたが、それ以前を含め牡馬相手に勝った3勝は全て52kg時。重賞のペースで牡馬交じり54kgのこの舞台で、まずは時計面でめどを立てられるかが今回の目標になるでしょう。

[5]⑩ラウダシオン(デムーロ)

 同舞台の昨年のクロッカスSの内容が秀逸で、35.4で逃げて33.5の末脚を使うという完勝に近いレース。レシステンシアを競り落としたNHKマイルCの勝利もこの「脚力+末脚」を最大限に発揮してのもので、東京の1400~1800mは得意とするクチでしょう。人気であってもこのメンバーなら格好はつくはずで、極端な前がかりで外差し展開になったりしなければ信頼度の高い上位候補と言えるでしょう。

[6]⑪ミッキーブリランテ(和田竜)

 スムーズに外目を追走したいタイプで、前走の高松宮記念は位置を下げながらも0.6差10着と健闘を見せました。距離延長局面では(2,0,1,1)と、追走が楽になるここは前進が合っても驚けません。

[6]⑫トゥラヴェスーラ(鮫島駿)

 前走高松宮記念ではダノンスマッシュの後ろを通って4着と大健闘。この馬は前走時にも触れましたが「前に壁を作れる枠順」と「2週前からの調教」が好走のキーで、枠順に関しては微妙なところですがそれなりにポジションを取りたい馬が内に多いので馬群に入れるのは問題なさそうです。

 あとは調教ですが、今回も2週前「54.7-11.8」→直前「54.6-12.1」と2週連続で好時計。前走時に比べるとテンの入りがゆっくりで全体時計は見劣りますが、輸送に加え距離延長になることと、差す競馬を志向している分終い重点と見てよさそうです。

 1400mは初めてですが、一昨年の京都金杯で0.4差11着(直線では進路がなくろくに追えなかった)があるうえ、全弟のトオヤリトセイトは全3勝が1400mですから距離の心配はなさそうです。Bコース替わりで内目がマシになるコンディションであればレースもしやすく、ここでも通用の可能性は十分と見ます。

[7]⑬エングレーバー(浜中)

 前向きな気性もあり、間隔を取って臨める時とローテありきの時とで走りが変わってくる傾向にあります。過去2回重賞挑戦して1秒以上の大敗を喫していますがそのいずれもが中4週以下での臨戦でした(セントライト記念は距離も長かったですが)。前走は距離短縮の「ショック療法」も効いた形で、距離適性がここにある期待ができる一方で同じ距離に使われ間隔も詰まる今回はコントロールに苦労する可能性があります。

[7]⑭タイセイビジョン(ルメール)

 3歳春までは完成度とレースセンスでリードできていましたが、古馬戦になるともうワンパンチ欲しい印象です。調教の動きは抜群で前走からの前進は見込めますが、その前走が+22kgを考慮しても前残り展開に乗じての4着ともう一つだったことを考えれば、安定して走れても勝ちきるまではどうか、というレベルだと見ています。

[8]⑮イッツクール(北村宏)

 芝では3勝クラスで頭打ちののちダートで勝ち上がり。前々走の中スポ杯を見る限り時計の出るコンディション自体は悪くなさそうですが、上りがかからないと芝での通用可能性は見いだせず。

[8]⑯シーズンズギフト(杉原)

 昨年の紫苑S3着からの「本質的にはマイラー」という某調教師を彷彿とさせるようなコメントでの富士S参戦は色々と物議を醸しましたが(レイパパレの抽選突破確率を上げるためという話も)、その言葉を裏付けるかの如き横山典Jの暴走。その次のターコイズSではガス抜きが済んだのか後方待機から4着と好走できましたが、今回は控える競馬をした中山牝馬S(13着)の後であり、ポジションを主張する馬も居ないだけに折り合い面の不安は大きいと言わざるを得ません。

 冒頭の話にも絡みますが、今回何故テン乗りかつ所属でもない杉原Jが乗るのかという点も興味深いです。黒岩師はもともと鹿戸厩舎で助手をしながら30歳の若さで調教師試験に合格した異端児。大学時代に藤沢和師を紹介されたことをきっかけに競馬の仕事に就くようになったとのことで、なんとなく話が繋がってくる気がします(?)。

 実は杉原JがキャロットF所有馬でOPに出走するのは先日の福島牝馬Sのサンクテュエール(藤沢和厩舎)が初めてでした。そこでの健闘が認められ今回の抜擢に繋がったのかと思いますが、解散まで1年を切った藤沢和厩舎もそろそろ「終活」を考えなければいけません。預託馬の多くは鹿戸、黒岩、そして来年開業する蛯名といった各師を中心とした門下生に流れるでしょうし、彼が育てた騎手もまた、その人脈の中で新たな活路を見出すでしょう。

 こうした状況を考えるとここで杉原Jが存在感を示すことの意義は大きく、これらネットワークの中の有力馬に乗れるチャンスが今後増える可能性があると言えます。少し予想の本題とは外れましたが、ここでの走りには注目です。買えませんが…

[8]⑰カタナ(小野寺)

 競走中止(異常歩様により調教再審査)後の初出走、芝は3戦していずれも1秒以上の負けと実績もなく、ここは無事に回れるかどうかでしょう。小野寺Jはおそらく調教再審査の関係もあり手綱を取ることになったと見られますが、何せ平地で勝ったのは2016年7月が最後。中間障害試験に挑むも飛越自体が出来ず不合格になっており、ここへの参戦に積極性も見いだせない現状では。


<予想>

◎トゥラヴェスーラ
○ラウダシオン
▲ミッキーブリランテ
△グルーヴィット
△タイセイビジョン


■東京4R デクラーク

 小倉に転戦した3戦が好内容で、前が流れる展開で踏ん張っての連続好走。前走は短期間での連戦で体重が減ったことに加え馬場も良くなく参考外とできるレースでした。立て直した今回、流れが落ち着く分最後まで踏ん張り切れれば勝機でしょう。

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