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2021年8月15日日曜日

【8/15(日)予想】W重賞の全頭評価とねらい目レース(UHB賞)

■新潟11R

[1]①グランデマーレ(藤岡佑)

 2回走った左回りで大敗しているのですが、神戸新聞杯(中京)は10か月の休み明け、そこから続戦の鷹巣山特別(東京)はそれまでの戦法を覆して抑えての道中で力を発揮できずのレースでした。いずれも訳ありの敗戦につきこれら2戦からは決して左回りがダメという結論は下せないのですが、勝ってきたレースはいずれも好位外の2~3番手をスムーズに進めてのもの。この枠で長い直線もあるレイアウトをいかにして被されずに進めるか、舵取りは容易ではないと見ます。

[1]②ベストアクター(柴田善)

 休み明けは苦にしないタイプですが、直前の動きは前走程度でその前走で大きな不利も無く見せ場を作れなかったとなるとプラス評価は難しいところです。マイルに実績が無い点も気になります。

[2]③シャドウディーヴァ(福永)

 左回り得意のイメージが強いですが、前走、前々走と右回りでも小差で走れています。OP昇級後は距離短縮ローテで(1,1,1,1)。折り合いの不安なく臨める点は良く、あとはやや外差しに振れている今の新潟のバイアスをどう活かすか。新潟芝ではほぼ2回に1回は複勝圏に来る福永Jですから、うまくやってくれるとは思いますが。

[2]④ラセット(秋山真)

 脚の使いどころが難しい馬で、キレはあるもののそれを長く使えない面がネックです。阪神や京都のように下り坂があり4Fくらいから加速するコースなら最後の一脚で決めきれますが、東京や新潟のように長く良い脚を使えることが求められるコースでは持たない懸念があります。

[3]⑤アトミックフォース(武藤)

 マイルを使った2戦は④⑤着と着順は悪くないものの、東風Sは行った行ったの決着で残せず0.7差、ダービー卿CTは前崩れのレースを控えての0.6差でさして強調できる内容ではないと見ています。ワンターンのコース自体は合っているものの、マイルに対応できるスピードという点では少々物足りないかと。

[3]⑥ロータスランド(田辺)

 前走の中京記念(小倉)は早々に手ごたえが怪しくなったものの、そこからしぶとさを見せての0.4差⑤着。その前までの連勝の内容からも上りのかかる馬場や展開で上位に来れるタイプとは見ていますが、流石にワンターンのマイルで重賞となるとペースが流れそうで追走力という点では不安が残ります。

[4]⑦ハッピーアワー(丸田)

 前走は⑪着とはいえ久々に1秒差以内に走りをまとめてきました。この馬なりに復調が伺えますが、3歳以降パフォーマンスを上げられていない点は気がかりで。

[4]⑧アンドラステ(岩田望)

 前走は鞍上の好騎乗もありましたが、折り合いに難がある馬で距離短縮局面でしっかり折り合えたことが大きかったです。その点今回はさらなる距離短縮で条件は良いですが、2戦続けて中3週での続戦というのはキャリア初で、気のいい分この臨戦がどう出るかは半信半疑でもあります。

[5]⑨ソッサスブレイ(柴田大)

 ここ2戦が小差の好内容。特に前走の関越Sは新潟外回りのごまかしがきかない舞台でしっかり末脚を伸ばして0.1差③着と健闘しました。但し直線入り口まで壁を作れ、スッと外に出して差すことのできた展開利も大きかったです。再度恵まれればとは思うものの、マイルへの距離短縮に加え相手も一気に強くなる分どうかと…

[5]⑩ブランノワール(丸山)

 ラスト4Fから加速し最後の1Fで他が止まったところを差す形のレースが得意で、4勝中3勝を阪神で挙げているのも3角からの坂を巧く使えるからだと言えます。一方で600m地点でギアチェンジしてゴールまで加速するようなレースは向いておらず、新潟外回りは明らかな後者につき。

[6]⑪ソングライン(池添)

 2走前の桜花賞は向こう正面でメイケイエールの不利を受け、人馬共に気持ちが切れての⑮着。前走のNHKマイルCはスムーズな競馬が叶ったものの、抜け出してソラを使ったところをシュネルマイスターに捕まり惜しい②着。敗因はハッキリしているうえ前走で苦杯をなめたシュネルマイスターは次走の安田記念で③着とし、世代レベルの高さを証明してくれました。

 前走が示す通り勝ちにくいタイプであり頭で狙うのはやや心もとないですが、仮に1頭になるシーンがあったとしてもこれを負かすレベルの末脚を持つ馬がどの程度いるのかという点を考えれば、軸としては最適と言えるでしょう。

[6]⑫サトノアーサー(戸崎)

 昨年は後方待機から進路ができたタイミングでスパッと伸びてきましたが、今年に入ってややエンジンのかかりが遅くなっている印象があります。前走の東京新聞杯にしても、前が開かなかったことはありますが盛んに追われた割に良い伸びを見せたのは最後の200mからでした。その上中間頓挫があってのぶっつけでこことなると、力を発揮してどこまで…というのが正直なところです。

[7]⑬カラテ(菅原明)

 前走は爪不安明けで明らかな調整途上という一戦で参考外でした。今回は最終の坂路で51.5-12.7と、50秒台をマークした東京新聞杯ほどではないにしろ動きは大きく良化してきました。最終2Fに最速となるのは連勝当時のこの馬のいつものパターンで、好位で壁を作り直線で抜け出すパターンを取りやすい新潟コースなら巻き返しの目はあっても。

[7]⑭クリスティ(M.デムーロ)

 テンにゆとりを持てるかが鍵となる馬で、前半3Fが34.9秒以下だと(0,0,0,3)※いずれも掲示板外⇔それ以上かかれば(5,2,0,2)※2回の着外は④⑤着。稍重で開催された2014年を含め、関屋記念は過去10年で7度が前半34秒台以下の入りとなっており、マイスタイルがペースを作りそうな今回も速い方に振れる可能性が高いと見ます。

[7]⑮ミラアイトーン(津村)

 3走前のニューイヤーSではのちに重賞でも連続好走するミッキーブリランテより1kg重いハンデを背負いタイム差なしの③着。前走はスタートの失敗が全てで、昨年0.4差⑤着した実績もあるこのレース。発馬を決めさえできれば圏内の可能性はあるでしょう。

[8]⑯プールヴィル ※出走取消

[8]⑰マイスタイル(横山典)

 折り合い難のある馬で、中長距離戦で逃げる競馬をした後で距離短縮するといずれも好走しています。

 17年菊花賞(3000m)逃げて⑱着→18年福島民報杯(2000m)②着
 18年中日新聞杯(2000m)逃げて⑧着→19年京都金杯(1600m)②着
 19年函館記念(2000m)逃げて①着→19年スワンS(1400m)③着
 21年新潟大賞典(2000m)逃げて⑭着→21年関屋記念(1600m)?着

 1年ぶりのレースとなった前々走のダービー卿CTも果敢に逃げ、外差し決着を0.4差④着に残しており力の衰えは見られません。ムラな面がありアテにしにくい分、ローテーション的に狙える今回は妙味も見込めそうです。

[8]⑱パクスアメリカーナ(内田博)

 左回りは過去2回走って④⑥着。主戦だった川田Jはおろか前走(と言っても一昨年のマイラーズCですが)で騎乗した藤岡佑Jに至っては同レースで別の馬に乗るわけで、テン乗りの内田博Jで明らかに結果の出ていない条件を使われる意図が不明です。乗り込み量は十分ですが直前の動き自体は前走時には及んでおらず、いくら中内田厩舎といえど流石に今回は叩きの側面が強いと見ます。個人的にはG1級の素材であると見込んでいるので、順調にマイルCSまで行ってくれることを願うのみです。

<予想>
◎ソングライン
○マイスタイル
▲シャドウディーヴァ
△ロータスランド
△アンドラステ
△ミラアイトーン
△カラテ


■小倉11R

[1]①アールスター ※出走取消

[2]②ファルコニア(川田)

 前走のエプソムCは3角で内に進路を取った川田Jの好判断が光りました。ここ2戦と同様に良い位置を取れる自在性を強みに、直線ではコーナーワークだけで先団に取りつくことができました。そこから押し切れないのが足りないポイントでもあり、前走だけでOPで通用するとは言い切れないのですが、今回は半分準OPのようなメンバーにつき前回同様に内を捌ければ再度見せ場は作れそうです。

[3]③グランスピード(和田竜)

 前走の不知火Sでは初めてブリンカーを装着し、スタートから真一文字に伸びてハナを取り切りタイム差なしの②着でした。位置を取れなければ脆いですが前走のようにしっかり前付けができれば大崩れは無く、4角3番手以内なら(3,2,1,1)。この頭数、メンバーなら残り目はあるでしょう。

[4]④テーオーエナジー(藤岡康)

 この馬のピークはOPを連勝した3歳冬~4歳春シーズンで既に3年半前の話。その後はダートでも見せ場を作れておらず、先週のエルムSを除外されての参戦で強調はできません。9頭立てになったここは無事完走すれば170万円が手当として入りますので、無理をしない走りに徹するでしょう。

[5]⑤ショウナンバルディ(岩田康)

 結果的に前走も前半が60.8という平均以下のペースでついていけた格好でしたが、控えて脚を伸ばす形で結果を残せたのは大きかったです。今回は何が何でも、というメンバーはおらずペースは落ち着きそうで、ここ2戦とのメンバー差を考えれば押さえは必要でしょう。

[6]⑥ダブルシャープ(酒井)

 追い込み馬ですが純粋なキレ勝負では分が悪く、元々上りのかかる小倉は向いているうえ雨で馬場が重くなればその分さらに時計がかかるので差し届きやすくなるタイプです。天候の回復を考えても準OPと大差ないこのメンバーなら引き続いて警戒必要でしょう。

[7]⑦ヒュミドール(幸)

 ここ2戦は外を回したことが仇となり、前がつかえたり距離ロスが大きいレースになってしまいました。吉田豊Jは開催後半の芝コースではまず内を通さないため、前走のエプソムCもファルコニアのポジションを取れれば2着もあったと見ています。それが幸Jになってどこまで、というのはありますが、日経賞の内容からもOPでやれる素地はある馬でこのメンバーなら要警戒です。

[7]⑧ヴェロックス(浜中)

 デビュー戦を圧勝した舞台ということで小倉が得意なように見られていますが、大トビな馬で4角で加速がつく小回りの小倉は本来この馬には不向きな舞台と見ています。前走のエプソムCでは④着と格好はつけましたが、得意の大箱コースでも伸びきれなかったのを見れば往時のキレには程遠い現状と言わざるを得ず、この馬に関して言えば人気も見込まれるため「このメンバーでも」買いたいとは言いにくいのが正直なところです。

[8]⑨モズナガレボシ(松山)

 芝に転戦後上りのかかるレースばかりを使われていましたが、前走の佐渡Sはレースの上りが初めて35秒以下となるペースにも拘らずそれを克服して③着に残しました。アナザーリリック、ゴルトベルクと後方待機勢が1,2着する中で4角5番手から残した内容は評価でき、2走前の阿武隈Sも直線で進路をカットされる不利があっての敗戦で悲観するものではありません。4kg減の斤量も味方し一押しが効けば下剋上もあり得るでしょう。

[8]⑩スーパーフェザー(武豊)

 年齢を重ねて折り合いがマシになっており、これまで先行かまくりでしか好走できていなかった中で前走は控えて最後に脚を使う収穫のある内容でした。不知火S組の上位3頭がそのまま出てくる格好となり、相手関係を考えれば無視はできないかと。

<予想>
◎モズナガレボシ
○ヒュミドール
▲ファルコニア
△グランスピード
△ショウナンバルディ
△ヴェロックス
△スーパーフェザー

 見た目ほど力量差が無いと考えますが意外と何を買ってもさほど配当は跳ねなさそうなので、軸だけ決めて手広く流そうと。


■札幌11R タイセイアベニール

 前々走の函館スプリントSではスタートでノメった上4角で挟まれる不利があっても0.5差まで脚を伸ばしました。雪辱を期したはずの前走のTVh賞は直線で挟まれまたも0.5差。次は手替わりなら…と思っていたところまさかのルメールJ。実はこの馬の初勝利はこのコースでルメールJが跨った未勝利戦人気は必至ですが昨年のセントウルS④着など実績はここに入れば断然で、この枠なら挟まれようも無く能力全開と来れば頭まで。

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