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2021年8月29日日曜日

【8/29(日)予想】キーンランドCの全頭評価とねらい目レース(RKB賞、朱鷺S)

■札幌11R

[1]①ロードアクア(団野)

 OP昇級後はパッとしないレースが続いていましたが2走前にTVh賞を勝利。但し当時は追いかけたケイアイサクソニーが垂れたことで4角で自然と先頭に立てた利も大きく、前走はハンデ戦でトップハンデを背負わされたことを考えても同斤のタイセイアベニールと比べると物足りない内容でした。同型も増えるここで斤量据え置きとなると強調はしにくいです。

[1]②ソロユニット(古川吉)

 道営所属で昨年のエーデルワイス賞(Jpn3)の勝ち馬。先日は盛岡で行われた地方全国交流のハヤテスプリント(岩手M2)を勝っており、1200m戦は5戦負けなしと高いスピード能力は折り紙付きです。但し芝は初めてにつき未知数なのと、そもそもアジアエクスプレス産駒は出走数の違いを加味しても圧倒的に芝<ダート、という結果が出ています。

・アジアエクスプレス産駒
 芝  (1-1-3-59)  勝率1.6%/複勝率7.8%
 ダート(23-24-23-231)勝率7.6%/複勝率23.3%

 ちなみに芝の1勝もキモンブラウンの勝ったはやぶさ賞(新潟芝1000m)で、本質的な芝適性を示すものとは言い難く…

[2]③アストラエンブレム(吉田隼)

 ソラを使うところがあり勝ちにくいタイプでしたが、中距離路線からマイルにシフトした谷川岳Sとさらに距離を詰めたラピスラズリSで勝利。但し「併走相手に困らない多頭数で」「さほど時計が速くなく」「それでいて前が止まる」というお膳立てが無いと厳しく、この馬自身も昨年の夏以降パフォーマンスを上げているわけではないため、現状で足りるかとなると…

[2]④タイセイアベニール(藤岡佑)

 この夏は北海道に滞在するも函館をスキップしこれが4戦目。コーナーリングに難があるうえエンジンのかかりに時間を要すタイプにつき、コーナーの緩い札幌を狙ってのローテが組める今年の変則開催はうってつけだったでしょう。函館SS、TVh賞の前半2戦は不利もあり不完全燃焼でしたが、前走は前残りの流れを大外枠から長く良い脚を使い②着。それでも脚を余しましたが…

 このような特性から、外差しに回らざるを得ないのがこの馬。開催が進み外差し優位の今のコンディションは合うはずで、4度目の洋芝で今度こそ、の期待は大きいです。

[3]⑤メイケイエール(武豊)

 元々1200mでも前に馬がいると我慢が利かない馬で、そこを武豊Jがだましだましやってきたのが2歳時のレースでした。チューリップ賞はメンバーレベルに助けられての勝利で、やはり現状では1200mでしか現実的には走らせられないでしょう(返し馬で難儀するので、スタート地点まで1km歩く新潟芝1000mコースはゲートインできない、とのこと)。

 意図的に下げても前に馬がいる限りは抑えが効かず、かといってその気に任せて行かせてしまうと先頭に立った時点でスイッチが切れるという気性の持つ主につき、まともに掛かるロスは覚悟の上で前半は抑えていかないとレースにならないのが現状。1分09秒を切るか切らないか程度の決着と考えれば、小倉2歳Sと同じだけ走ったとしても若干足りない計算で…

[3]⑥カツジ(横山武)

 前走は思い切った最後方からの競馬で目を見張る伸び脚を見せ0.1差⑤着。カツジ復活の立役者である岩田康Jはクラウンドマジックで新潟2歳Sに乗る為不在で、横山武Jは初騎乗となります。陣営は後方もやむなしとしていますが、本来の横山武Jのスタイルとしてはある程度位置を取ってロスなく運びたいクチにつき、また中途半端に位置を取るようでは凡走の目が。

[4]⑦ヒロイックアゲン(秋山稔)

 実は芝1200mに限れば2年以上、13戦にわたって0.3差以内の好走を続けている隠れた善戦マン。1000mでも勝っているようにスピードはあるのですが切れる脚が無いため周回コースでは勝ち切れずにいますが、春のオーシャンSも0.3差④着と好走。函館SSの上位組であったカレンモエ、ビアンフェと接戦しており、7歳になっても衰えは見られません。末脚勝負になると分が悪いですが、それなりに引っ張る馬も居て開催終盤で時計がかかるとなれば浮上の目はあっても。

[4]⑧セイウンコウセイ(勝浦)

 重賞しか走れないため着順の見栄えは悪いですが、行き脚も衰えておらずスタートさえ決まれば粘り込める実力は持っています。但し近年左回りしか使われておらず、右回りを使われるのは1年半ぶり。先行勢の中では実績断然も勝ち切るまでは?

[5]⑨エイティーンガール(横山和)

 外差し展開をうまく活用できた昨年は満点のレースでしたが、展開に左右されるきらいは相変わらず。雨の望みが薄く斤量が+1kgとなる今年はハマってどこまで。

[5]⑩シュウジ(丹内)

 芝で良いパフォーマンスを見せたのは3年前までさかのぼる上、長欠明けに転厩初戦、1年半ぶりの芝と強調材料に乏しいここでは。

[6]⑪ミッキーブリランテ(和田竜)

 発馬が不安定でアテにしにくいところはあるものの、流れに乗れれば最後まで良い脚を使えます。但し古馬になってから休み明けは3回使われていずれも2桁着順。本音を言うとひと叩きが理想につき、ここを使ってセントウルSに出てきたら矢作厩舎の買いパターンと言えますが…

[6]⑫レイハリア(亀田)

 時計勝負への対応を見せた前走は評価できるもので、当時の2着馬・3着馬も次走で重賞勝ちと快進撃の続く葵S組でもあります。同レース組でも牡馬は自己条件ですらまともに走れていない惨状ですが、牝馬は斤量差も活かし古馬重賞で食い込める素地はあると見ていいでしょう。今年の北海道シリーズ、芝1200m戦で【単回162/複回135】の亀田Jが乗るとなれば要注意。

[7]⑬ダイアトニック(池添)

 デビュー以来大崩れなく走っていた中、キーンランドCとスプリンターズSで連続して1秒以上の敗戦。雨中の高松宮記念の後でさえ変わりなく走れていたにも関わらず突然の大崩れは原因を掴みかねるもので、地力は認めても中身も含めて戻っているかは一度静観してもよさそうです。

[7]⑭カイザーメランジェ(菱田)

 重賞ウイナーと言ってもいわゆる「カカオ問題」で僅か7頭で争われた函館SSでのもので、前走はラップの緩んだ4角で上手くポジションを上げられたのが大きかったです。不完全燃焼で終わった他の馬との比較を考えれば、今回56kgを背負わされるのはプラスとは言い難く。

[8]⑮マイネルアルケミー(黛)

 前走は直線で前が開かずろくに追えなかった割には0.3差と小差の善戦。2勝クラス・3勝クラスを勝った時は15番枠・13番枠と外目から運んでいましたが、昇級後の札幌での3戦は2番・1番・4番といずれも内枠で窮屈なレースを強いられたのも大きかったです。外枠替わりは買いたいですが、黛Jは毎年北海道に参戦している割に最後に札幌の芝で勝ったのは2016年。馬質の問題もあるとはいえ流石に勝てなさすぎで厚く買うには。

[8]⑯ジョーアラビカ(大野)

 前走は4角でスムーズさを欠いた分伸びきれませんでしたが、その前の2戦は後方外目から助走をつけて加速する形。着順の違いは時計の違いで、開催前半で時計の出る馬場だと力のない先行勢が脱落する(ビアンフェやカレンモエは別格ですが)分間に合いますが、時計がかかるとそれなりに前も残る為相対的に届きにくくなるという図式です。ここも開催終盤で前走程度の時計が見込まれる舞台につき、嵌り切るかどうかは怪しいです。

<予想>
◎タイセイアベニール
○ヒロイックアゲン
▲セイウンコウセイ
△レイハリア
△マイネルアルケミー


■小倉10R モズピンポン

 2か月半の休み明けを叩いて③着から中1週での続戦。年始の小倉開催でも2か月半の休み明けを叩いて⑤着→中1週の続戦で②着しているように「使いながら仕上げる」矢作厩舎の得意パターンに嵌っており、コース実績もあるここなら。


■新潟10R アフランシール

 左回り芝1400mは(2,0,1,4)ですが着外のうち3度は④⑤⑤着。⑩着に敗れた昨秋のオーロCは鞍上が過剰に外を回すロスの大きいレースで止む無しの敗戦でした。小回りコースで一瞬の脚を活かしたいタイプで、ここ数戦に比べれば相手関係も大幅に楽になるチャンス。人気が外枠勢に集中するなら妙味です。

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