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2021年11月28日日曜日

【11/28(日)予想】ジャパンC・京阪杯の全頭評価とねらい目レース(オリエンタル賞、カノープスS)

■東京12R

[1]①ムイトオブリガード(柴田善)

 この馬は位置を取りに行って好成績を残してきた馬で、4角通過順が5番手以内なら(5,0,0,4)なのに対しそれ以下だと(1,4,1,14)。前目で一脚を使う戦法に持ち込むのが得意なだけに、ここ最近は出脚が鈍く位置を取れていないのが気がかりです。最終追いはウッドで先着も2歳未勝利馬と併せてのもので強調できる時計でも無く、ここに来てのさらなる良化は望みにくい現状です。

[1]②コントレイル(福永)

 前走の天皇賞ではスタートの後手も響き、エフフォーリアを見ながらの運び。本来自身がやりたかったレースを勝ち馬にされる格好で、それでも上手く目標を前において直線を迎えられましたが、最後はハイペースを前目で運んで止まったグランアレグリアを交わすのが精一杯。前回とのメンバー差を考えればここでは実績上位になりますが、前走が必勝を期して臨んだだけにそこからの上積みは?で、なおかつ距離延長も歓迎材料ではなく。

[2]③ブルーム(ムーア)

 今年のサンクルー大賞(仏G1)を制し、地元アイルランド以外での初めての重賞勝ちがG1となったうえ前走はBCターフ(米G1)で0.1差の②着。地盤が柔らかく時計がかかる欧州に比べ、アメリカの芝は比較的日本に近いスピード馬場で同レースの2400mの決着タイムは2.25.9。同馬が2走前に②着したフォワ賞(仏G2)が2.31.8だったことを考えれば1000mで3秒ほどはタイムの違う馬場を高いレベルで走破しており、能力は一級品でしょう。

 この馬はキャリアで2回だけ2桁着の大敗を喫しているのですが、2走前の凱旋門賞⑪着は悪天候で決着タイムが2.37.6という超スロー。昨年のロングディスタンスC(英G2)⑬着は経験のない12f(3190m)戦でのもので、これ以外のレースは全て⑥着以上に纏めています。欧州外の国際G1で好走しているのはポイントで、父Australia(英)の母ウィジャボードが06年にBCフィリー&メアターフを制し次走のジャパンCでも③着に入るなど高速馬場への高い適性を有しているのも好材料。このメンバーであっても無視できない存在でしょう。

[2]④シャフリヤール(川田)

 前走の神戸新聞杯はやはり雨の影響が大きく、キレを身上とするこの馬にとっては不向きなコンディションで度外視できます。中間は疲労回復ののち立ち上げ、1週前に速めをやって直前は確認程度に留める調整はダービー時と一緒。ダービーを勝っているとはいえ、2400mへの適性で勝ったというよりは能力の絶対値や位置取り、鞍上の舞台経験などが噛み合ってのもの。本来は1800~2000m程度の馬であまり大味な競馬はしたくないはずで、ロスなく立ち回れるこの枠は好材料でしょう。

 但し3戦ぶりに手綱を取る川田Jのテンションはあまり上がらず。「この馬の長所は?」という問いに対し「ダービー馬であること」という、某元環境相を彷彿とさせるような言い回し。普通は「最後のキレ」とかそれっぽいことを言うべきところですし、仮にも毎日杯騎乗時は日本レコードで勝っているにも関わらず、です。「春から成長している」という話もしていましたが、何が?と聞けば「まとまりが出てバランスが良くなった」というこれまたけむに巻いたようなコメント。デビュー時450kgだった馬体は神戸新聞杯でも452kgで目に見えた成長を見せているわけでもなく、曲解すれば「長所らしい長所が無い」と捉えているのかもしれません。

 距離のことも考えればあまり積極的なレースにはならないはずで、キセキが奇跡的にスタートを決めない限りはメンバー的にもスローが予想されます。そうなると前が垂れるというよりかは自分で決めに行く脚が必要なわけで、長く良い脚を使うタイプではないだけに仕掛けどころを見定めている内に前に居る馬に押し切られる可能性も考えなければなりません。

[3]⑤キセキ(和田竜)

 6歳シーズンからゲート難が顕著になり、ここ2戦は出していくも今度は掛かるという問題点が。気分良く行かせることが非常に難しいのですが前走の京都大賞典は久々にまともなレースが出来ての②着でした。但しあのメンバーだから②着で済んだという見方もでき、好走のためにはキレ勝負でなくなし崩し的に脚を使わせるレースになる必要があります。スタートさえ決まれば自ら逃げてその形を作れますが、微妙に内側の枠に入ってしまいスタートにシビアにならざるを得ない点が悩ましく。

[3]⑥グランドグローリー(C.デムーロ)

 仏G1であるジャンロマネ賞を2走前に制しG1初制覇。前走のオペラ賞(仏G1、イカットも参戦し⑬着)でもタイム差なしの②着と充実ぶりが光ります。欧州ではセックスアローワンスが日本より牝馬にきつく、これまでのレースの斤量は56~59.5kg。今回55kgを背負ってレースに出ること自体が初めてで、牡馬との2kg差も欧州に比べれば有利にはなります。

 但しこの馬の場合、勝ち星が2100mまでしかないことに加え芝の良馬場で勝ったことがない点が気がかり。加えて追い込み一手の脚質では今回の流れでは不発に終わる可能性が高く、自分のレースをしてどこまで、という舞台になるでしょう。

[4]⑦オーソリティ(ルメール)

 府中は(3,1,0,0)。コース巧者なのは言うまでもないですが今回は中2週での臨戦がポイント。1週前から時計を出し始め、直前は3頭併せの一番外で52.4-11.6を馬なりでマークしており態勢は整ったと見ます。但し中間が馬なり3本のみという点からはやはり状態維持が最優先となっている背景が窺えるうえ、前走も強いレースでしたがそもそも2着以下は重賞でろくに勝負になっていない馬ばかりで実質G3~OP特別程度のメンバーでした。人気2頭に付け入るすきありと見てかそれなりに人気になっていますが、元々連戦(=天栄仕上げでない)が得意でない木村厩舎の特性を考えても懸念の残る舞台ではあります。


 上記は木村厩舎の連戦時成績(2018年~)。そもそも3連戦以上のローテ自体が極端に少なく、複勝回収率を見れば使うごとに期待値が下がっていくのが一目瞭然です。比較対象として下記に矢作厩舎のデータを載せますが、方針が違うので一概に比較はできないものの馬質に大差のないことを考えればやはり厩舎力という点で差異は小さくないと考えます。


[4]⑧ウインドジャマー(北村宏)

 藤沢和厩舎最後のジャパンCですが、登録があったのはこの馬と繰り上がり次点のゴーフォザサミットの2頭。芝での実績を考えれば後者の方が望みはありそうですが、藤沢師はあえてウインドジャマーを回避させずに出走という判断をしました。

 馬主の多田信尊氏は元大樹ファームのレーシングマネージャーで、同厩舎の活躍馬でもあるタイキシャトルをはじめとした各馬の海外遠征や、セリ市での購買を長年にわたりサポートしている方です。仲介が本業につき自身の持ち馬よりはペルーサ等他の馬主名義の活躍馬の方が有名で、自身の所有馬はマイナーな牧場の生産馬が殆どですがその中でも17年のキーンランドCを9歳にして制したエポワス等がいます。同厩舎を長らく支えた功労者という側面もあり、芝未勝利での参戦には記念出走の側面が無いとは言い切れないでしょう。

 但し時計がかかるようになっている点は好材料で、鞍上の北村宏Jは開催後半の馬場の伸びどころを的確に把握できる騎手でもあります。先週のレースぶりなどを見ていても上手く内から2~3頭目の位置に誘導しようという意図が感じられ、位置を取ることが出来れば掲示板くらいはあっても。

[5]⑨アリストテレス(横山武)

 コントレイルと接戦した菊花賞は完全に向こうの不得意条件で、中距離に戻ればやはりレベル差は認めざるを得ません。前走の京都大賞典にしても最後の1Fが13.0秒かかるタフな流れになったにもかかわらずマカヒキに差されてしまうあたりは現状の限界で、上りが求められるこの舞台に変わるのはプラスではありません。

[5]⑩ロードマイウェイ(三浦)

 2走前の京都大賞典は展開・メンバーに恵まれてのものでそれでも⑤着が精一杯。前走のアルゼンチン共和国杯は引き続いての56kgで前進を見込みましたがやはり道中の追走からして良かったころの姿にはないという判断で、メンバー強化+距離短縮のここでは。

[6]⑪シャドウディーヴァ(横山典)

 前走同様に終いを伸ばす形で「距離は持つ」という話ですが、その前走の府中牝馬Sもアンドラステの仕掛けがワンテンポ早かったために届いた側面もあり、自滅待ちの期待の薄いこのメンバーでは自身のレースをしてどこまで、という舞台になるでしょう。

[6]⑫サンレイポケット(鮫島駿)

 前走の天皇賞では高速上りに対応し33.6の脚を使い④着と健闘を見せましたが、やはりベストなのはワンターンかつ上りのかかる展開。このコースで勝ちがあるとはいえ2.33.1も時計のかかる不良馬場でのもので、まっとうな芝コンディションではもうワンパンチに欠けるところです。

[7]⑬モズベッロ(池添)

 多少時計がかかるとはいえ、良馬場の範疇ではやはり東京コースでは苦手な上り勝負にならざるを得ません。叩かれながらの上昇は認めますが、掛かりやすいタイプで距離延長も歓迎ではないクチで。

[7]⑭ユーバーレーベン(M.デムーロ)

 前走の秋華賞は一頓挫あってのぶっつけであったうえ、明らかに向いていない阪神内回り2000mという条件で度外視できます。舞台変わりと叩いての良化は好感持てるものの、オークスは同世代間での争いで元から2400mではまともに勝負になる馬がほとんどいない中での勝利で、それをこの舞台で通用するよりどころにはなかなかしにくいというのが正直なところです。

[7]⑮マカヒキ(藤岡康)

 前走の京都大賞典は前半61.6秒のスローペースに加え、最後の1Fが13.0と大きく失速したことで結果的に間に合いました。阪神2400mコースで重賞が挙行されるチャンスは少ないだけに、メンバーにも恵まれ上手くチャンスをモノにした格好でした。多少時計がかかるとはいえ、良馬場であれば2分23秒台の決着はほぼ確実で間に合うのは難しいかと。

[8]⑯ユーキャンスマイル(藤岡佑)

 年々追走力が衰えており、昨年は2.23.0の決着についていけず2.0差の⑫着。ここ2年は阪神大賞典でしか馬券に絡めていない点からも、まっとうな流れでは現状苦しいでしょう。

[8]⑰ワグネリアン(戸崎)

 前走の富士Sは壁を作って進めたもののキレで勝負するタイプではないため、もう少し前でレースが出来れば、という運びでした。距離延長で臨む今回はもう少し前で運べそうで、過去距離延長ではダービー①着・JC③着を含め(1,1,1,1)で、唯一の着外は雨が残った昨年の宝塚記念でそれ以外は確実に走れています。

 但し今回は中間で頓挫があり1週前がポリトラックでの追い切り。最終でウッドで併せ馬を消化しましたが格下に遅れを取る内容で、完調とは行かない点が懸念です。

[8]⑱ジャパン(武豊)

 G1を連勝したのは2年前。5歳シーズンはここまでG3を2勝しているのみで、アメリカのG1でタイム差なしの②着があるものの54.5kgで出られたもの。今回は帯同馬としての性質が強く、日本のような高速馬場への適性も未知数です。

<予想>
◎ブルーム
○シャフリヤール
▲コントレイル
△キセキ


■阪神12R

[1]①アウィルアウェイ(荻野極)

 2走前の北九州記念は上滑りする馬場で末脚を活かせず。前走のスプリンターズSは内しか伸びないコンディションでやはりこの馬には向きませんでした。今の阪神の外伸び馬場は向きそうですが、痛恨の最内枠を引いたうえこの夏から急激に体重が増えているのが気になるところ。ひと間隔開くも強めの本数は少なく、番組ありきの参戦に映るのも気がかりです。

[1]②エイティーンガール(秋山真)

 好走パターンは外差し+前崩れ展開でのもので、前走のスプリンターズSはそれが叶わなかった分の敗戦でした。馬場的にはこの馬に向きそうですがインから持ち出すとなるとロスを覚悟する必要があり、鞍上がうまく捌いてどこまで、というレースになるでしょう。

[2]③ラヴィングアンサー(岩田望)

 終いは確かですがどうしても展開頼みになる馬で、上りのかかるレースに好走歴が集中しています。今回は最後の直線の坂で上りのかかる阪神ですから浮上の余地はありますが、その脚質故多頭数の内枠は鬼門。OP入り後の3勝はいずれも8番枠より外でのもので、この枠では立ち回りが難しい懸念も。

[2]④オールアットワンス(石川)

 前走アイビスSDを勝ったものの、元々2走前の葵Sではレイハリア、ヨカヨカに続く③着で力のあるところは見せていました。目立っていく馬も居ないだけにこの馬が主導権を握りそうですが、最後の1Fで1秒近く時計がかかる阪神芝1200mではどこまでこらえられるか、今後トラックコースでの重賞を戦っていくうえで真価の問われる一戦になりそうです。

[3]⑤タイセイビジョン(幸)

 前走のスプリンターズSではスタートしてメイケイエールにぶつけられ最後方からのレースを余儀なくされました。ただでさえ出脚に難があるだけにここは負けても仕方ありません。スプリントの追走力に課題はありますがスムーズなら重賞でもやれてよい馬で、2走前のセントウルSもスタートタイミングが合わず後方からになった分の敗戦で内有利展開を0.5差⑦着なら決して悲観する内容ではありません。捌き一つで巻き返しは可能かと。

[3]⑥シヴァージ(吉田隼)

 前走のスプリンターズSではそれまでと一転して内目でポジションを取る競馬。1番枠で腹をくくった側面もあるのでしょうが、内しか伸びないコンディションも相まってレシステンシアとタイム差なしの③着は十分に評価できるものでした。今回はこの馬本来の戦法の活きる外伸び馬場で条件・相手関係も大きく好転。「出そうと思えば」位置を取れるタイプにつき枠順の不安も少なく、順当に上位争い可能でしょう。

[4]⑦ファストフォース(小崎)

 この夏の連続好走はともに小倉でのもので、前走坂のある中山ではぱったり止まってしまいました。日本レコードで勝ったCBC賞も究極の体力勝負になった面が大きく、まっとうに時計のかかる馬場では恩恵を受けにくく他馬の台頭余地も大きいだけに。

[4]⑧サヴォワールエメ(松若)

 短距離で前付けするレースで2連勝。但し軽い斤量と内目の枠に恵まれた格好もあり、斤量増+8番枠で同様のレースができるかは少々疑ってかかる必要がありそうです。

[5]⑨ミッキーブリランテ(坂井)

 キレはしないものの好位で脚を溜めてじわじわ追い込むタイプで、位置を取るのに苦労しない中枠は歓迎のクチ。但しこの馬というか矢作厩舎は休み明けの成績が芳しくなく、この馬も中2週以下で(3,1,2,2)に対し中3週以上空くと(2,1,2,12)と好走確率がガクッと下がります。ここが勝負というよりは、ここを叩いて阪神Cあたりが理想でしょうか。

[5]⑩レッドアンシェル(団野)

 重賞を2勝しているように力はあり、とにかくこの馬の場合体調が整うかが最大のポイントです。2走前の北九州記念時はCBC賞をコンディション不良で自重しての参戦で、中間2週にわたり坂路で速めと併せ馬を消化し体調は整っていましたが馬場の悪いところに押し込められた上58kgを背負い0.3差の⑤着。斤量差が出やすい短距離戦で勝ったヨカヨカと7kg差とあっては仕方ありません。

 今回は放牧明けで2か月半ぶりの実戦ですが、この馬にしては珍しく中間はウッドも取り入れ3週連続でハードに追われ、体調面の不安は無さそうです。最終こそ格下に遅れを取りましたが時計的には問題なく、その前2週にわたってウッドでしっかり負荷をかけてきており、前走が中2週で本数も少なかったことも思えばコンディションはそれ以上と窺えます。実績もあり外差し展開もプラス。台頭あっても驚けません。

[6]⑪アストラエンブレム(西村淳)

 ズルさのある馬で中距離戦を使っていたころはなかなか勝ち切れず、距離短縮で目先を変えることで馬がやる気になり好走するもそれに慣れるとまた善戦マンに逆戻り、という戦歴を繰り返しています。これで1400m以下のレースに使うのは6戦連続ですが、一番いい走りをしたのはやはり最初に1200mを走った5走前のラピスラズリS。末脚自体は健在ですがやる気を出さないことには好走の目は薄くて。

[6]⑫アイラブテーラー(浜中)

 昨年の高松宮記念に無理遣いをしたことがたたってか、それ以降はゲート難+追走難が付きまとうように。距離を伸ばし1400mに使ったここ2戦は0.4差の接戦でしたが、再度1200m戦となると置かれる懸念が大きく。

[7]⑬シゲルピンクルビー(高倉)

 間隔が詰まると良くないというのもあり、前走のセントウルSは見せ場のない内容に。2走前の北九州記念も荒れた内に押し込められての0.2差④着で、休み明けで立て直された今回は馬の出来としては見直せる機会です。先週のハーフバックをはじめここ最近短距離戦で穴を開けまくっている高倉Jに乗り替わって、馬場の良い外目を通れれば侮れません。

[7]⑭ソーグリッタリング(藤井)

 止める面が出ており、引き続いてブリンカーを着ける上距離短縮で臨む一戦。ただ元々併せないとソラを使う特性があり、集中力が持続しないのは今に始まったことではありません。流石に7歳を迎え体力的な上り目も薄いとなるとこのショック療法でどこまでの伸びしろが見込めるかは…。

[8]⑮レイハリア(亀田)

 33.2-34.9の前傾戦を2番手で押し切った2走前の葵Sが評価できる内容。今回はさらに上りがかかりそうな阪神替わりでプラスではないですが、53kgの斤量で出られるのは好材料。時計勝負では分が悪いだけに適度に掛かる今の阪神も合っており、そういう意味ではこの枠も決して悪くはありません。出たなりでポジションを落とさなければ再度の善戦も。

[8]⑯ライトオンキュー(古川吉)

 鼻出血明けで高松宮記念以来の実戦。陣営は様子を見ながら慎重に調整しており、週ごとに負荷を上げ最終では坂路でイーサンパンサーと併せ51.2-12.2の好時計をマーク。稽古駆けするタイプとはいえ及第点の時計ではありました。但しその分馬体はまだ太目残りの懸念があり、休み明けも苦にしないもののどちらかと言えば平坦コースの方が合っているクチで58kgも酷な印象。今回は無事に走ってどこまで、という舞台でしょうか。

<予想>
◎シゲルピンクルビー
○レッドアンシェル
▲シヴァージ
△レイハリア
△タイセイビジョン
△エイティーンガール


■東京9R メイショウボサツ

 現級でも②着1回③着2回の実績があり昨年の青葉賞でも⑤着している実績馬ですが、気難しさを孕み外目を取って被されずに運ぶのが理想なタイプ。今回はキャリアで初めて8枠をゲット。ワンターンの東京なら序盤にごちゃつく不安も少なく、リズムよく運べればここでも十分やれるはずで。


■阪神11R シャンパンクーペ

 このレースのカギを握るのがまくり芸でお馴染みのエクスパートラン。恐らく一旦下げてから向こう正面で上げていくはずで、前走のみやこSでは同馬の動きでペースが一気に早くなり差し勢が台頭する流れを作りました。シャンパンクーペは元々「最後に前が止まるコース」が得意な馬で、良績は「阪神2000m」「京都・中京1900m」とスタートしてホームストレッチが長く先行争いで脚を使うコースに集中しています。前走の東京戦はその真逆と言ってよいコースでこの馬の持ち味が活かせませんでしたが、今回は得意コースに戻り引き立て役もいるとなればここは一発に警戒です。

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