5か月の休み明けを叩かれ3戦目。2走前の京都大賞典は+18kgもあってかポジションを取れずで、前走のアルゼンチン共和国杯はそこから-6kgと多少絞れてはきたものの、本質的に末脚比べは合わずで東京ではキレ負けの格好。3走前の緑風S①着時のように道中からじりじりとラップが上がるレースの方が得意で舞台適性も見込め、斤量増も57kgで2勝しており不安はありません。重賞勝ち馬が1頭しかいないというメンバー構成も近2走からすると大幅に恵まれるわけで、ここでなら足りる存在と見ます。
■阪神11R カツジ
中間に障害練習を行い試験にも合格。2000m級のレースに使うのは昨年の新潟大賞典以来1年半ぶりで、短距離中心に使われてきたこともあり3000m前後の障害競走に使う上での足慣らし的な側面が強いと見られていますが、私はその見解には懐疑的な立場です。そもそも障害練習自体がトモの強化や集中力アップと言った副次的な効果で平地での成績改善を狙って行われることが少なくなく、「調教が試験を兼ねる」ことも珍しくありません。たまたま飛ばしてみたらセンスがあり平地力もある馬なので受かっただけの可能性もあり、障害試験に合格したという事実だけを以てここが叩きと見るのは早計だと考えます。
しかも今回は岩田康Jを鞍上に迎えます。ご存知の通りこの馬に岩田康Jが乗ったのは、8走前のスワンS①着と4走前の函館SS0.1差⑤着の2度。極端な競馬で馬のやる気を引き出し好走に導いており、もし本当に今回「とりあえず無事に回ってきてほしい」という意図での参戦ならば、もっと安全に回ってこられる騎手にお願いするはずでしょう。
この馬は母父ホワイトマズルが強く出ており、極端なレースをさせたり距離を変えるなどして目先を変えることでパフォーマンスを取り戻してきました。ここ最近は短距離で追い込むレースをさせていましたが、Bコース替わりの初日でめぼしい逃げ馬も居ない今回、一気の距離延長で今回は前目につけることが考えられ、小頭数で内回りと恵まれうる要素も十分で一発の警戒が必要な舞台と見ます。
■阪神12R アラゴネーゼ
前走からブリンカーを装着。おかげで行きっぷりは改善されましたが内枠で押し込められてしまい道中頭を上げるシーンが。それでも直線に向いてからは伸びなおすところを見せ、スムーズなら掲示板はあったレースでした。前走で掲示板に載ったのが3頭しかおらず力量は拮抗気味で、人気どころが外に集中したのも好都合。発馬を決めて被されない位置を取れれば見せ場は十分に作れるはずで。
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