前走の京王杯2歳Sではスタート直後に隣の馬がヨレた影響を大きく受けて後方からのレースを強いられ、道中は荒れた最内を進み直線も進路を探しながら追いにくい中33.5の脚を使い⑧着まで押し上げました。レース自体が前に居た馬同士の決着だったことを考えれば仕方ない展開で、最後まで脚を使っていた点から距離延長にも対応できました。加藤征師が「スタートの不利が無ければ勝てていた」といつもの調子で語れば、手綱を取った横山武Jも「あれが無ければ勝負になった」と同調。当時③着のラブリイユアアイズが先週の阪神JFで②着したことを考えれば京王杯組は不当に評価が低いと思いますし、デビュー2連勝で完成度の高さも証明済み。この舞台でも伍せる力は持っていると見ます。
ホープフルSが出来てからというもの、このレースには距離適性の短い馬が多く集まるようになり、スピードが求められるようになりました。
事実阪神に移行した2014年から3年間は1分34~35秒台の決着だったのが、2017年にホープフルSがG1に昇格し距離適性の長めの馬が別路線に行くようになったことで1分33秒台の決着が常態化。スピードを活かせる馬が台頭するようになり、昨年は1600m以上で勝ち星のなかったグレナディアガーズが1分32秒3の2歳レコードで勝利。特にここ2年は前半半マイルが45秒台と流れており、そのスピードについていけないと難しいレースになりつつあります。一昨年の②着馬タイセイビジョンは前半45秒台で流れた函館2歳Sの②着馬、③着グランレイも1400mの未勝利戦を勝っての参戦でした。
今回のメンバーで4F45秒台のレースを経験しているのはヴィアドロローサとカジュフェイスの2頭だけ。カジュフェイスも押さえますが逃げでしか勝っていないことを踏まえれば、前走で戦法の幅を見せたヴィアドロローサを上位に取りたいです。
■中京10R スマートプレジール
ダート1200mの新馬戦を0.8差で圧勝したのち挑んだ前走のファンタジーSではシンガリ負け。芝がダメだったという見方もありますが、3,4コーナーで外に逃避するようなシーンがあり必要以上に負けた側面もあります。新馬戦の危なげない走りからすれば現状ダートの左回りがベストであり、現級で3着以内の経験のある馬がいないここなら巻き返せると見ます。
■中山11R サトノクロニクル
過去何度か言及していますが、藤井Jのスイートスポットは「芝の14,18」です。
相変わらずこの距離条件では高い回収率を挙げており、サトノクロニクル自身も元々重賞で3度の②着がある実力馬。行きたい馬もおり外差し傾向の出ている今の中山で、この相手関係なら久々にチャンスありと見ます。
■阪神12R ファシネートゼット
このコースで2勝しており、叩き4戦目となりますが使われながら内容も良くなっています。前走の銀嶺Sは先行馬の目標にされる厳しい内容を粘り込んで0.4差⑥着。斤量が2kg減となる上内目の枠を引け、人気どころが外に集中したことも手伝い自分のレースが出来そうな今回は走り時でしょう。
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