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2021年12月28日火曜日

【12/28(火)】ホープフルSの予想とねらい目レース(YJS中山1)

■中山11R マテンロウレオ

 この馬に関しては陣営の並々ならぬ期待が感じられます。元々昆厩舎は2歳戦は手堅く攻めるタイプで、勝ち上がっても自己条件が基本です。これまで昆厩舎で新馬勝ちした40頭のうち、1勝馬の立場で2歳G1に挑戦したのは2例しかなく、関東に遠征したパターンとなると2006年のローレルゲレイロが朝日杯(当時中山開催)で②着したのが唯一です。但しローレルゲレイロの場合1勝馬とはいえ重賞連対実績がありれっきとしたオープン馬としての挑戦でした。

 マテンロウレオは新馬勝ちのあと京都2歳Sを使う予定でしたが歩様が乱れ自重した経緯がありますが、そもそも重賞に進ませるローテが昆厩舎としては異例な上、そこをスキップしてG1に出すというのも更に異例。中間も2週続けて古馬と併せ馬を消化し、最終追いでは一杯に追われるレッドレビンを突き放す余裕ぶり。しっかり負荷をかけていることも含め、師の本気度が伝わってきます。

 その追切に2週とも跨った横山典J。この秋は栗東に滞在し昆厩舎の馬を中心に騎乗を続けています。御存知の通り横山典Jの騎乗は「馬が第一」。望みがなければ無理に追いませんし、危ない騎乗もしないタイプ。それがこのマテンロウレオの新馬戦では、馬群の中で折り合わせ直線では前が狭くなるところを強引に割って勝利。パトロールを見れば一目瞭然ですが、並以上のメンタルの持ち主でも躊躇するようなスペースにねじ込んでいます。キッチリ戒告ももらっており、新馬戦でここまでして勝たせる騎乗をするのは異例と言って良いでしょう。

 レース自体も芝2000mで前半が63.0秒という新馬戦らしいペースで、Aコース開催4週目にして外差し勢の強襲を抑え内を突いて勝った点も評価できます。怯まないメンタルは大きな武器で、人気上位勢がパッとしないこのメンバーなら一発あっても、と思います。


■中山7R ヤップヤップヤップ

 ヤングジョッキーズシリーズというのは半分が地方競馬の騎手、しかも若手で形成されることから動き出しが早くなりやすく、上がりがかかる傾向があります。昨年のスカーフェイスや3年前のプレシャスブルーなど、ここを勝ち上がったのはやはり上がりがかかる時に走れる馬が多いです。

 ヤップヤップヤップが⑤着した5走前の函館戦は、当時の②③④⑥⑦着が既に勝ち上がり済というなかなかのレベルでした。このレースは全体の上がりが37.3秒かかり、切れる脚を持たないこの馬でも間に合ったという格好でした。それ以降の4戦は上がりが35秒台以下で出番ナシ。メンバー的にかなり微妙な相手関係で、5走前の内容を考えれば佐賀の天才・飛田Jを迎えたここでなら十分に台頭できると見ます。

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