OP昇級後1200mを3勝しているものの、この馬の最高のパフォーマンスは1400m、昨年の京王杯SCと考えます。掲示板に入った5頭のうち4頭は4角の1~4番手で、唯一この馬だけが11番手の外から末脚を伸ばして0.3差④着に食い込みました。この時勝ったダノンスマッシュはこののちG1を2勝し、結果的に重賞8勝という名スプリンターになったことを思えば不適距離とは言えそこに肉薄した内容は評価して良いと見ています。
1400m戦は昨年8月の朱鷺Sで0.3差⑧着した時以来ですが、平坦の新潟より坂があり上りのかかる阪神コースの方が向いています。加えて外差し優位が進む今の阪神で、1200mからの距離延長で挑む馬や前目を取りたい馬が少なくなく、わかっていてもペースは速くなりそう。岩田望Jは差してこそのジョッキーで、重賞を勝つチャンスがあるとすれば意外とこういうタイプの馬の騎乗時かもしれません。
■中山11R ロードトゥフェイム
マツリダゴッホ産駒らしく全3勝が中山。前走は菊花賞参戦で流石に壁は厚かったですが、自己条件で53kgで出られるここはチャンスです。今回は久々に菅原明Jに手が戻りますが、この馬の手綱を取ってきた3騎手の中山芝1800m以上(=コーナー4回以上、2018年以降)の成績はだいぶ開きがあります。
「とりあえず行ってあとは何とか持たせる」だけの騎手ではワンターンの1600m以下はどうにかなっても、加減速を適切に行う必要のあるコーナー4回以上のコースでは成績差が出てしまうという格好。負傷休業中の木幡巧Jはともかく、丹内Jは中山にいて空いているのに乗せられなかったというのが陣営の答えでしょう(兄ほどではないにせよ岡田スタッドも比較的丹内Jを乗せる傾向が強いにも拘らず)。上位人気は必至ですが、菊花賞の着順の差でこちらの方が妙味は高いと見ます。
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