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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2022年1月30日日曜日

【1/30(日)予想】根岸S・シルクロードSの全頭評価とねらい目レース(巌流島S、中京12R)

■東京11R/根岸S

[1]①オーロラテソーロ(秋山真)

 父マリブムーンはケンタッキーダービー馬オーブ等を輩出したアメリカの名種牡馬ですが、日本においては短距離に良績が集中しています。


 上記が示す通り距離は短いほどよく、逆に長くなるほど期待値は逓減していきます。オーロラテソーロの前走りんくうSはその得意の1200m戦に加え、大外枠で被されることなく先団につけられたことも幸いでした。2走前の大スポ杯では最内枠から行き切れず⑩着と被されるともろい面があり、今回も外からテンの速い馬が襲い掛かってくるであろう最内枠は歓迎できずで。

[1]②レピアーウィット(大野)

 1400mでも(2,1,0,2)と走れてはいますが条件戦時代のもの。OPのペースを考えれば距離はもう少し欲しいところで、近2走得意であるはずの中山ダート1800mで今一つの内容が続いていることからも、今回は刺激を与える意味合いが強いと見ます。被されたくないので一旦下げることになりそうですが、そこから外を回してというロスの大きい競馬で差し切れるほどの末脚を持つタイプでもないだけに…

[2]③[地]モジアナフレイバー(真島大)

 中央参戦は一昨年のフェブラリーS以来。当時は⑥着と健闘を見せましたが、先行勢が総崩れとなった中でケイティブレイブが最後方から大外一気で②着したように流れも味方した格好で額面通りの評価は難しいレースでした。最近では南関重賞でも取りこぼすシーンが目立ち、流石に7歳となり以前のようなキレが見られない現状となると一気の相手強化でどこまで通用するかは疑問符で。

[2]④スリーグランド(岩田望)

 鞍上がまともになってからは脚質の幅が広がった一方で、出していくとキレが鈍る面も見せるように。枠なり、相手なりに走るタイプですので複系の押さえにはしても良いですが、重賞の相手で勝ち切るとなると鞍上ともどももうワンパンチ足りずで。

[3]⑤オメガレインボー(横山和)

 良績は暖かい時期に集中しており、2走前の武蔵野Sも③着ではありましたが不利なく追えた割には最後に止まってしまいエアスピネルに差し返されていました。前走で1200mを使った分行き脚はつきそうですが、厳冬期、実績馬もそろったここでは他の馬との実力差はオッズほど大きくはないと見ています。

[3]⑥ジャスティン(坂井)

 昨春のサウジ遠征以降リズムを崩してしまい、芝を使うなどの打開策も実っていない現状。2走前のクラスターCでは自分の形に持ち込めましたが直線で失速しリュウノユキナからは1.0差の④着。一昨年のカペラSを58kgで制したころの勢いは無く、一本調子なところがあるので一息でレースができる1200mの方が向いている特性からも強調しにくいです。

[4]⑦ヘリオス(武豊)

 行き切るレースで結果を残していますが、OPで勝った3走はいずれも前半3Fが34.6以上かかっておりマイペースで逃げられたもの。今回は1400m戦なら33秒台で逃げるであろうリアンヴェリテがいることから楽な展開にはならなさそうで、逃げずともレースができるタイプとは言え前傾戦のキレ勝負に持ち込まれると分が悪いだけに…

[4]⑧タガノビューティー(津村)

 2走前の武蔵野Sの時にも述べましたが、とかく石橋脩Jと手が合っている馬で同騎手騎乗時が(6,1,1,2)に対しそれ以外(和田竜・松山)だと(0,3,2,3)。まず石橋脩Jが乗れない時点でマイナスと捉えるべきですが、同騎手が騎乗した中で2回の着外は5走前強力メンバーのポラリスS⑤着と前がつかえた2走前の武蔵野S⑥着。酌量の余地があるとはいえ重賞のメンバーでは恵まれないと厳しいというのが今の立ち位置であり、人気も考えれば推せても複系の相手程度が精いっぱいでしょうか。

[5]⑨ソリストサンダー(戸崎)

 交流G1でもあと一歩のところまで来ており実績は上位。前走の武蔵野Sでは前傾戦を利してエアスピネル以下を完封しましたが、チャンピオンズCを自重してここを照準に仕上げてきました。元々間隔が詰まるとよくないタイプなので休み明けは歓迎のクチで、加齢に伴い折り合えるようになったことから距離を伸ばしていますが2~4歳時に1200mを2勝しているようにこの距離も問題は無いはずで、ペースが流れれば型通りに走ってくるでしょう。

[5]⑩リアンヴェリテ(国分恭)

 行き切ってどこまで、という馬で、昨春の連続好走は1400m戦で33秒台で逃げてのもの。ここも注文を付けて行くでしょうがやはり長い直線は目標にされやすく、現状の東京ダートが差しが効く傾向なのもあり今回はペースメーカーとならざるを得ないでしょう。

[6]⑪テイエムサウスダン(岩田康)

 1400mがベストな馬ですが、昨年のこのレースでは特に目立った不利もなく1.1差の⑬着。中央に重賞が少ないのもありますが、最近の好走は実質4~5頭立ての交流重賞ばかりで中央場所の相手関係で恵まれないペースになると考えると重くは扱いにくく。

[6]⑫タイムフライヤー(M.デムーロ)

 重賞勝ちはホープフルSとエルムSでいずれも直線の短いレイアウトのコース。本質的にはキレ勝負の馬ではないのですが、出していくと末が甘くなるため控えさせて一瞬の脚を使う戦法が現状のベストです。前走の霜月Sで詰まり通しで⑨着という内容が評価されていますが、仮にスムーズだったとして長い直線で決め手を発揮するタイプではないだけに…

[7]⑬サクセスエナジー(石川)

 OP昇級後の勝ち星はいずれも平坦コース(京都と地方交流重賞)。本来ウッドとの併用で仕上げられる過程の馬が今回は坂路オンリーという点も気がかりで、実績は認めても舞台と相手関係を考えれば同型の多いここでは。

[7]⑭トップウイナー(横山琉)

 芝を叩いてここに出してくるのは昨年の目黒記念⑯着→プロキオンS②着の時と同じローテですが、あのプロキオンSは重馬場の小倉ダート1700mで前にいた馬が相対的に有利になる椅子取りゲームでした。さすがに東京1400mでは流れ込むだけでは勝負にならずで。

[8]⑮ジャスパープリンス(川田)

 前走はBCダートマイルに挑戦しましたが、もともとマイルに実績のない馬で大敗も度外視。BCデーはスプリント(1200m)かマイルを選ばなければならず、一昨年にスプリントで⑭着という実績から昨年はマイルにしたのでしょうが、本来なら1400mのレースがあると良かったはずです。

 その得意距離では2走前にエニフSを快勝。2番手外目を前半33.9というスプリント戦に近い流れで追走し上がり最速の36.2の脚で後続を抑え切ったのですから、完璧な内容でした。4走前には中山での③着もあり輸送も問題なく、タフさという意味では今回の舞台で最も残せそうな先行馬と言えるでしょう。

 あとはテン乗りの川田Jが乗るという点も気になるところ。日曜の川田Jは東京で2鞍騎乗がありますが、何と言っても一番の仕事は最終R終了後のラヴズオンリーユーの引退式でしょう。根岸Sの他ではラヴズオンリーユーと同じDMMのエールトゥヘヴンに騎乗。これはオーナーサイドの配慮もあっての乗鞍で納得なのですが、引退式の実施が発表されたのが1/13。この後に府中行きが決まったと考えれば、この時点で三浦Jが騎乗予定だったエアアルマスの代役として宛がわれるのが本来筋のはず。後述する理由でこの件は二転三転するのですが、それにもかかわらず川田Jがこの馬に乗るというのは、ある種期待の表れととることができます。

[8]⑯エアアルマス(ルメール)

 元々騎乗予定だった三浦Jがコロナ陽性、代役の予定だった菅原明Jも先週からの体調不良(?)で乗れず。そこにクロラパントゥ除外で空いたルメールJが収まったという顛末で、元々予定していたコンビではないものの注目の1頭に。そもそも出られるかわからないクロラパントゥのためにルメールJが予定を開けていたのも管理する藤沢和師の定年が近いという事情込みなわけで、ここを勝ってフェブラリーSで有終の美、という青写真も描けていただけに残念ではありますが…。

 エアアルマスに話を戻すと、すっかり有名ですが被されるのを極端に嫌う馬でここ1年ずっと内枠を引かされてきただけにこの大外枠は大歓迎というクチ。元々は芝マイルで準OPまで昇級しており、前走で控える形で結果を残せたのも大きいです。唯一、今回距離延長となることで折り合いが心配ではありますがリアンヴェリテがいるのでペースの心配は少なく、あとは鞍上がうまく導いてくれれば。

<予想>
◎ジャスパープリンス
○エアアルマス
▲ソリストサンダー
△オメガレインボー
△ヘリオス


■中京11R/シルクロードS

[1]①レッドアンシェル(和田竜)

 過去何度か取り上げていますが調整が上手くいくかがカギで、3走前に⑤着した北九州記念の時のように直前まで併せ馬を消化できるのが理想。しかし今回は1週前、最終は単走なうえこの中間は坂路オンリーでコースで負荷をかける試みも見られず。現状本調子には今一歩というジャッジです。

[1]②マイスタイル(横山典)

 血統、戦歴から1200mの馬ではないことは誰の目にも明らかなのですが、この馬の場合気持ちが前向きで折り合い難を抱えており短い距離にも対応できているという現状です。前走のタンザナイトSでは初めて1200mを使いましたが、特に注文を付けることなくペースに対応し直線でも追いにくい馬群の中で0.4差の⑧着と善戦。中京はBコース替わりの初週で内の荒れた部分がカバーされ、土曜の準メインも内をついた馬が②着するなどインベタが効くコンディションとなっています。あとは地味にメイケイエールの内側に入れたのも好材料。制御が効かなくなると外に出さざるを得ないですから、内に避難できる位置関係は良いでしょう。皆が外に進路を求めるなら内を掬っての一発があり得ます。

[2]③メイケイエール(池添)

 中間は馬具を変え頭の位置を下げるようにしたことで操縦性が高まったという話。3歳春までは絶対能力で押し切ってきましたが古馬戦ではそうもいかず、スプリンターズSは強力メンバーの中で何とか折り合えた④着でした。そこから相手弱化となるとペースも落ち着き、また折り合い難が顔をのぞかせる懸念があります。

[2]④ルッジェーロ(団野)

 OP特別で小差の好走が続いていますが、TVh賞でタイム差なしの②着したようにベストは平坦。坂があり外伸びとまでは言い切れない今の中京では恵まれる期待は薄くて。

[3]⑤タイセイアベニール(幸)

 エンジンの掛かりが遅いうえスタートに難があるため、末脚でリカバリーの利く大箱の方が合っています。ただしこの枠では後手を踏むと一気に最後方まで下げざるを得ず、2年半ぶりの騎乗となる幸Jがどこまでこの馬の特性を理解して乗れるかは未知数です。

[3]⑥ホープフルサイン(太宰)

 準OPを勝った8走前の雲雀Sも含め直近の好走はすべて東京芝1400m。左回りは合っており今回54kgとハンデが軽くなるのは良いですが、このコースの通算勝率2.2%、最後に勝ったのが5年前という太宰Jのテン乗りというのはポジティブには捉えにくく。

[4]⑦ショウナンバビアナ(川島)

 前走はインをロスなく進むも直線でドン詰まってしまいまともに追えず。スムーズなら見直す手はありますがそもそも4走前に勝ったセプテンバーSのメンバーが低調で、51kgでも背負わされすぎな印象です。

[4]⑧ミッキーワイルド(柴山)

 このコースのロードカナロア産駒は(18,6,9,54)で単回242/複回107とベタ買いで儲かるレベル。この馬は根岸Sを除外になってやむなくこちらに参戦してきましたが、元々は芝で2勝しておりエントシャイデンやワイプティアーズといったOP馬を封じた実績があります。芝でも一概には切れませんがこの馬の場合は前半が35秒台くらいで流れないとついていけず、1400mに良績が集中しているのはそのためでもあります。ビアンフェがいる今回は33秒台は必至で、この馬向きの流れにはなりにくく。

[5]⑨カレンモエ(松山)

 スピードは一級品も一本調子なところがあり、最後にもうひと脚使うということができないタイプです。34秒台前半以下の上りが求められるようなレースでは相対的に着を落としており、このコースで挙行される重賞は多くが34秒台の上がりを求められることからもこの舞台では勝ちきるまでは難しいと見ます。

[5]⑩ナランフレグ(丸田)

 戦法が限られる一方で最近では堅実さも出ており、ここ2走良績の乏しかった阪神で好走を続けているのは目を見張るものがあります。外差しとまで言い切れない現状の中京で間に合うかの懸念はありますが、得意コースに替わって前進は可能でしょう。

[6]⑪レインボーフラッグ(藤井)

 3走前のマイルCSの際にも触れましたが、この馬のベストは左回り1400m。適性からはやや短いうえ急坂もプラスではなく、ここでの前進可能性は見出しにくいです。

[6]⑫レジェーロ(小崎)

 2走前にタンザナイトSで②着がありますが、ボコボコに掘れるコンディションの最内を避けて進み直線では馬場の良い外に出せたことが大きかったです。似たような位置にいたヤマカツマーメイドが③着に残したことからも位置取りがモノを言った好走で、現状の中京ではうまく立ち回ってどこまで、という展開になりそうです。

[7]⑬エーポス(亀田)

 前走のラピスラズリSが初の1200m戦。道中馬群の中で窮屈なところはありましたが、うまくロスを避けて進めたのは大きかったです。元々フィリーズレビューを勝った時も33.4-36.0という前傾戦を差し切ってのもので、流れが向いた側面もありました。それを考えれば今回も前半は流れそうで、うまく捌けさえすれば再度の好走は可能でしょう。

[7]⑭マイネルアルケミー(国分優)

 夏の北海道では小差の好走を続けていましたが、元々平坦に良績が多くここ2戦は苦手な坂コースで着を落としています。外枠でレースがしやすくなるのは良いですがここも急坂の不適条件につき。

[7]⑮ビアンフェ(藤岡佑)

 逃げられれば強く、2走前の函館SS(札幌)では32.8の前半ラップを刻み逃げ切っているようにペースも不問というタイプです。一方で勝ち切った4戦はいずれも平坦コースで、最後の坂が堪えるという戦績からはこのコースでどこまで、という懸念は残ります。

[8]⑯シャインガーネット(田辺)

 2走前のセントウルSでは道中やや窮屈なシーンもありましたが直線で脚を使い0.5差⑥着。折り合いを考えてもベストは1400mですが、スムーズに運べそうなこの枠はかえって好材料。前が止まる流れになればチャンスはあるでしょう。

[8]⑰ジャンダルム(荻野極)

 最近は年齢のせいなのかスタートが決まらず、好走パターンである「4角4番手以内」に持ち込めていません。そのためか今回は末脚にかける戦法を示唆していますが、前走のスプリンターズS時にも指摘したように同じ条件に続けて使われるとズルさを出すタイプで、距離短縮で好走→慣れてくるとジリ貧という戦歴を重ねています。これ以上は短縮のしようがないので仕方ないですが、何か刺激を与えるような方策がないと現状打破は厳しいのでは…

[8]⑱サヴォワールエメ(酒井)

 新馬戦を除き好走は全て5番枠より内を引いたとき。この枠、このメンバーでは好位を取るのは難しく。

<予想>
◎マイスタイル
○シャインガーネット
▲カレンモエ
△ナランフレグ
△エーポス
△ビアンフェ


■小倉11R/巌流島S サンラモンバレー

 1200mは2回使われて0.4差、0.3差と小差の好走を続けています。特に前走のみちのくSでは最後の2Fが11.7→12.8と1秒以上もかかるタフな流れで最後まで脚を使い④着。4角で10番手以下だった馬はこの馬以外は⑨着以下に沈んでおり、最後に減速するラップでの強さを示しました。

 小倉芝1200mは構造上前半が下り坂を走るため流れやすく、福島芝1200mや新潟芝1000mといった最後に減速するラップ傾向を持つコースで好走している馬がよく来ます。昨日の最終で最低人気ながら③着に入ったパラティーノヒルも、昨夏に新潟芝1000mで連続好走した実績があり小倉ラップは得意な馬でした。サンラモンバレーも前走を見ればその資質はありそうで、絞れて出てくるかがカギも一発の魅力を秘めた1頭でしょう。


■中京12R ルーアン

 現級で②着4回、③着3回と通用する実力はありながら、罰ゲームかと言いたくなるような騎手起用が続き現級20戦目。主戦の太宰Jがもう1頭のお手馬であるウーゴに騎乗するため団野Jが回ってきましたが、現状では間違いなく鞍上強化でしょう。

 前走は距離延長の分もあり最後は残せず。2走前に③着したとき同様に再度1200mに距離を詰めて使ってくる今回はきっちり走り切れそうです。この馬含め前走で逃げた馬は5頭いますがうち2頭は前走が名古屋で、ほかの2頭も決してハナにこだわるタイプでもないためマイペースで運べる期待も大きく、手替わりでの一発に期待です。

2022年1月29日土曜日

【1/29(土)予想】ねらい目レース(白嶺S、伊賀S)

■東京9R/白嶺S カフェスペランツァ

 前走のJRAアニバーサリーS(中京ダ1800m)では向こう正面でワンダーエカルテのまくりの直撃を受け、4F目から5F目にかけて区間ラップが13.2→11.8と一気に早くなったタイミングで脚を使う展開に。中1週で連続しての輸送競馬で-6kg(504kg)というのも微妙にコンディションに影響した感があります。

 今回は4か月ぶりのレースですが、いずれも2か月半の休み明けだった4走前が④着、2走前が⑤着と久々は苦にしないタイプ。東京マイルで1桁馬番を引ければ①③④着と安定して走れてもおり、絶好枠を引いた今回はいきなりでも勝負できると見ます。


■中京11R/伊賀S クインズヴィヴィ

 シャマルが前走でマークした1.09.8という時計は良馬場の新潟ダート1200mでは改修後の最速。4角2番手から自力で押し切っての時計ですから非常に優秀なのですが、今回は前走で逃げた馬が5頭も出てくるうえ蟻洞の治療明け、平坦の新潟から坂のある中京替わりと危険な要素が多く、勝たれたら仕方ないですが1番人気が必至という情勢故積極的には狙いにくいです。

 それならば、今回「テンノリ」で控えさせることを示唆しているクインズヴィヴィがねらい目でしょう。中京は12~1400mを5回走って④③①③④着と大崩れなく走っておりコース適性は問題なし。3走前に不良馬場でキックバックを受けまくった影響もあってかここ2戦は頭が高かったり押しても全然進んでいかなかったりとメンタル面の課題を見せましたが、休養を経て立て直され最終の坂路では横山典Jを背に51.0-12.7と上々の時計をマーク。5走前でデンコウリジエールの③着しているように現級通用の力は既に示しており、テンが流れれば最後のひと脚で届くかと。

2022年1月23日日曜日

【1/23(日)予想】東西重賞の注目馬とねらい目レース(小倉9R、中京12R)

■中山11R/アメリカジョッキークラブC マイネルファンロン

 新潟記念をそれまでのスタイルを崩し後方一気の末脚で勝って以降、控える競馬を続けていますが奏功せず。前走の中日新聞杯も終始掛かってしまい直線でガス欠。ここ2戦の手綱を取っている松岡Jとしても試行錯誤があったと思われますが、もともとスムーズに折り合えないともろい面は陣営も自覚しており、一連の負け方から極端な戦法を取って馬を落ち着けるほうが良さそうなタイプである可能性も見えてきました。

 今回は行きそうな馬がキャッスルトップ程度で、流石にJDDの1000m通過が62.6という馬が中央の芝馬を相手にハナを叩けるかと言われると疑問符で(玉砕覚悟でそうする手もありますが、ここ2戦逃げて垂れているだけに再度同じ戦法で前進を図る可能性は限りなく低いと思います)…スローペースで馬と喧嘩するくらいなら自ら行き切ってしまおうと考えても不思議ではありません。この中間はCWでラスト11秒台を連発するなど調子も急上昇。舐められる相手関係、コンビ3戦目でそろそろ一発でしょうか。


■中京11R/東海S スワーヴアラミス

 前走のチャンピオンズカップでは後方から内を進むも、直線で内が空かず一発も鞭を使えるタイミングがない中で1.6差の⑧着。とはいえ勝ったテーオーケインズと2着のチュウワウィザードが1.0差でしたから、不向きな上がり勝負にあって直線だけでここまで差を詰めたのは健闘の部類でしょう。サンライズホープ・オーヴェルニュも居ますが、力を出し切れなかった敗戦だったこの馬が舐められた人気するようであれば注意が必要です。


■小倉9R ナンヨーローズ

 芝1200mに限れば小差で好走を続けており、ゲート難もさることながら騎手起用でだいぶ損をしている印象。唯一の勝利がゲートに定評のある藤田菜Jという事実がそれを物語っています。

 その唯一の勝利を挙げたのが小倉。中間は現地でゲート練習も行い、五分に出られれば過去2度の掲示板実績からも現級通用の力は持っています。折しも岩田康Jは現在中央通算1699勝。ここで決めてもらいましょう(ガッツポ


■中京12R コーリングローリー

 どうも単勝に大量投票があったようで現時点で15倍しかつかないのはびっくりなのですが、もう少し上がると信じて。

 中京ダート1200mのヘニーヒューズ産駒の信頼度は抜群で、近3年で(10,8,7,54)で単回75、複回103。元々どこでもダート短距離は走る血統ですが、直線に坂のある中京、中山で安定して走れており一介のスピード型とは一線を画します。この馬も新馬勝ちは中山の1200mで、前走の中山戦も着順こそ⑩着でしたが昇級後最少となる0.5差まで詰めてきており、ペース慣れ+コース替わりで前進が見込めるでしょう。鞍上に目を瞑ってでもここは狙います。


2022年1月22日土曜日

【1/22(土)予想】ねらい目レース(鳥栖特別・小倉12)

■小倉10/鳥栖特別 グルーヴビート

 4戦ぶりに芝に戻しますが、小倉1800mでは(1,1,0,0)と好走歴があります。特に勝った昨年2月の未勝利戦では、前半1000mが62.5秒というかなりのスローペースながら中団から足を伸ばし差し切った強い内容でした。エアグルーヴの牝系らしく長くいい脚を使える分、助走のつけられる小倉コースは向いているといえそうです。

 但し気性難が災いし勝ち上がり後は低迷。なかなか真面目に走ってくれないタイプのようで、前走も騎乗した古川奈Jが終始追っつけながらの追走もやる気を見せず。今回は上記の小倉2戦でも手綱を取った川又Jに手が戻り、再び目先を変えての芝参戦。矢作厩舎はこういう起用で馬のやる気を出させることに長けており、狙うならここでしょう。


■小倉12R セリシア

 この馬は未勝利を脱出するのに実に13戦もかかったのですが、父エイシンヒカリ譲りのスピードこそあれど決め手に欠けることから惜敗が続いていました。何せ僅差先着を許したメンバーにはアナザーリリック、ストライプ、ワールドバローズ、マリーナ等現在のOP~準OPクラスがずらり。行く気に任せるとガーッっと行ってしまい脚が溜まらず、かといって控えて持ち味が出るタイプでもないため「内~中枠の好位で前に壁を作る」レースが理想です。

 前走の若手限定戦では3角・直線で2度ブレーキになる場面があり、スプリント戦であれではノーチャンス。内目の枠を引き先行勢もそれなりに揃った今回はうまくペースが流れそうで、一発の期待大です。

2022年1月16日日曜日

【1/16(日)予想】W重賞の注目馬とねらい目レース(中京9、ジャニュアリーS)

■中山11R/京成杯 ロジハービン

 前走の未勝利戦は芝2000mで61.7-60.3の後傾ラップ。中団を進むも直線では完全に前が塞がり万事休す…と思いきや垂直移動で進路を確保し右ムチ数発でスッと伸びてあっさり前を交わす強い内容でした。中間の積雪などもあり中山の芝は「稍重に近い良馬場」で、520kgを超える馬格も今のコンディションに合うはず。この馬を掴んだ戸崎J継続騎乗もプラスで、重賞でも即通用の目。


■中京11R/日経新春杯 エフェクトオン

 前走の福島記念でも◎を打ったのですが、外々を通らされた上ハイラップでなし崩し的に足を使う展開になり0.9差の⑤着。本来は一瞬の脚で決めきるレースが理想で、直線向いてから進路を確保し脚を使える中京2200mは向くはず。今の中京は昨日の愛知杯もそうであったように見た目ほど内が悪いわけではなく、この馬が3走前に勝った阿武隈Sの頃の状態に近そうで、コースロスなく差し馬を運べる秋山真Jはこの馬にも舞台にも合うと見ています。ハンデも据え置きで前がばらければ間隙をついて一発も。


■中京9R ソスピタ

 騎手に恵まれなかったといえるこれまでの戦歴。

 レーン(1,0,0,0)
 野中(0,3,2,1)
 柴田大(1,0,0,9)
 丹内(0,0,0,3)

 東京1400mで僅差の好走を続けており、過去2勝も東京・新潟。左回り1400mは合う舞台なのですが、恐らく次走で東京に戻ると成績の悪いほうの2人のいずれかに手が戻る可能性が高く、物理的に乗れないための乗り替わりとは言えデムーロJが跨るここはこの馬の力量を素直に信頼できそうです。


■中山10R/ジャニュアリーS ブランクエンド

 初めて1200mを走った前走が好内容。スタート一息で最後方から進むも直線だけで0.6差⑥着まで押し上げてきました。3走前のアハルテケSも次走重賞・リステッドで好走するようなメンバーが揃う中で0.5差の⑧着と脚を使えており、このメンバーで通用の素地は持っています。ゲート難がここ数戦続いているだけに大外枠は好材料で、スムーズに捌ければ上位勢と差はないでしょう。

2022年1月15日土曜日

【1/15(土)予想】愛知杯の注目馬とねらい目レース(中京12)

■中京11R/愛知杯 デゼル

 ペースが流れると脚が溜まらないタイプで、ヴィクトリアマイル、エリザベス女王杯は速めの流れについていけなかったのが敗因と見ています。その間の府中牝馬Sはまともにかかってしまい失速と乗り難しいところがある馬ですが、コーナー4回の左回り、形状的にペースが落ち着きやすい中京の舞台は合っています。加えて先行タイプがそれなりに揃ってはいるものの飛ばす馬はおらずで、じっくり運べそうな流れもこの馬に向きそうで久々に末脚爆発のチャンスと言えるでしょう。


■中京12R テイエムメロディー

 ここ2戦は中団から控えるも伸びずに⑧⑭着。溜めて切れるタイプではないため、3走前までのように出していって流れに乗ったほうが成績が上向くと見ます。陣営も今回は前目でのレースを示唆しており、メンバー的にも先手はすんなり取れそうでここでなら残り目があっても。


2022年1月10日月曜日

【1/10(月・祝)予想】フェアリーSの注目馬とねらい目レース(淀短距離S)

■中山11R(フェアリーS) エバーシャドネー

 新馬戦の内容が優秀で、道中4番手追走から上り最速の34.2の脚を使って差し切り。負かした②着馬は昨日シンザン記念を勝ったマテンロウオリオンですから、地力は疑いようがありません。この日この馬と同じだけの上りを使った他の2頭はいずれも10番手以下の追走で、前目につけてひと脚使えるのは今の中山では大きな武器です。中山替わりもルーラーシップ産駒なら不安も少なく、スタート五分なら順当に好勝負です。


■中京11R(淀短距離S) ジョーアラビカ

 本来なら上位に取るべき馬は他にいますが、実績馬のグルーヴィットは長欠明け+スタート難のクリスチャンJの内枠、ダディーズビビッドは先行馬不在のメンバー構成に加え竹之下Jの継続騎乗で折り合いに懸念を残し、結果的に綺麗な馬柱で昇級初戦となるスマートクラージュが人気になるという構図。それならば一昨年の京阪杯③着、昨夏も北海道シリーズで小差の好走を続けたジョーアラビカの一発が無いでしょうか。

 昨年のこのレースは1番人気に支持されましたが、スタートの失敗が響き伸びない内に入り見せ場なく⑫着に敗退。その後札幌での4戦も④⑦⑫⑪着ですがいずれも着差は0.1~0.6差に纏めており、自分の脚は使っており着順ほどは負けていません。ここ2戦は番組の都合もあり不適条件(ダート⑯着、マイル⑮着)に使われてのもので度外視でき、芝1200mに限ればスタートを決められればここでも差は無く人気の盲点と見ます。

2022年1月9日日曜日

【1/9(日)予想】シンザン記念の全頭評価とねらい目レース(新春S、ポルックスS)

[1]①ビーアストニッシド(岩田康)

 デビューの中京戦ではスタート直後から頭を上げるなど若さが目立ち、半ば中井Jも持っていかれるような形でハナに立ちお釣りを失くしての③着。案の定2戦目から岩田康Jに乗り替わって勝ち上がり+重賞②着と格好をつけていますが、勝った2走前もかなり口向きが悪く直線ではノーステッキでの辛勝。前走の京都2歳Sは距離を気にしてか他の馬も深追いせず前半5Fは62.8のスローペースで、だいぶ楽に逃げさせてもらった分もありました。折り合い面を考えれば距離短縮はプラスですが、ペースアップと最後の急坂は楽ではなく。

[2]②ラスール(ルメール)

 新馬戦は労せずしてインの好位を取れた分もあり過信はできませんが、0.9秒ちぎった③④着馬がいずれも次走で勝ち上がっている点からも一定の評価はできる内容でした。その前走は前が開く前から追い始めていたように、エンジンの掛かりに課題がありそうで距離はもう少し長い方が良いタイプと見ますが、再度好枠を引けたここはスンナリ先行からしっかり脚を使えれば牡馬相手にも引けは取らないと見ます。

 2月で定年を迎える藤沢和師ですが、実はシンザン記念への出走は過去2回しかなく(18年ファストアプローチ④着、20年サンクテュエール①着)、関東馬、しかも牝馬の参戦自体異例とも言えます。ただこれは昨今の2歳戦の整備に伴い、早めに賞金を確保しクラシックに直行する上では丁度良い時期であることも作用しており、牝馬の場合は桜花賞前に遠征を経験させられるという点も大きいと見られます。マイルで賞金加算するなら関東馬の場合牝馬同士のクイーンCがありますが、最近は有力関西馬が逆に遠征経験を積ませるために参戦するケースも増えており決して相手が易しいわけでもなくなっています。実際に一昨年のサンクテュエールもシンザン記念を勝った後は桜花賞に直行しており(⑥着)、賞金加算の算段を持っての西下と言えるでしょう。

[2]③ソリタリオ(C.デムーロ)

 モーリス産駒らしくややもっさりとしたところがあり、キレ勝負だと分が悪い現状。2戦目以降はスタートが安定し好位につけられていますが、今回そこそこ同型も揃った中でスタートにリスクを抱えるクリスチャンJの起用はプラスとは言い難く。

[3]④ジャカランダ(幸)

 芝では未勝利。前走の万両賞では後方のイン→直線で外に出す理想的なコース取りで運ぶも、同じような位置にいたマテンロウオリオンに全く抵抗できず0.7差の⑤着。相手も強くなるここはプラス評価できる要素が見当たらずで。

[3]⑤アールチャレンジ(団野)

 掛かるところがある上使える上りに限界があり、バテ合いになった2走前は最後まで走り切れたことが最大の勝因と言える内容。レースの上りが37秒くらいになってこの馬の末脚でも間に合うようになれば良いですが、天候も展開も恵まれうる余地は無さそうで。

[4]⑥カワキタレブリー(松山)

 前走のデイリー杯は出脚を使わず、先行争いが落ち着いて区間ラップが12秒台に緩んだ残り1000~600mで上手く差を詰め、直線でもガラ空きの最内を進んで7頭立ての③着を拾いました。バテないものの現状では流れ込むだけのレースになっており、ここも掲示板が現実的な目標にはなるでしょう。

[4]⑦シーズザデイ(鮫島駿)

 新馬戦は恵まれたというほどではありませんが、最後の1Fで1.5秒も時計がかかっており完全に脚は止まっていました。右にもたれる面も左回りでは不安要素な上、距離延長もプラスとは言い難く。

[5]⑧ウナギノボリ(吉田隼)

 現状左回りのマイルが合う馬で、スタートからスムーズさを欠いた2走前のデイリー杯は参考外。但し得意条件で走ったサウジアラビアRCでサンデーR勢に水をあけられた上その上位勢は次走の重賞で良いところが無く、そこから一回り下の評価となると重賞でどうか?という疑念は残ります。

[5]⑨レッドベルアーム(川田)

 前走の東スポ杯は向こう正面でまともに掛かってしまい参考外。いかにもレッドファンタジアの牝系という若さを見せている現状故距離短縮はプラスですが、ではまともに走った時にどの程度か?と言われると、好位のインをロスなく運んだ新馬戦が進路が出来ても伸びが案外という内容で評価の難しいところです。最終追いも芝で54.0-12.1とおよそ追い切りとは言えないレベルの内容で、血統でどうしても人気してしまいますが今のオッズに見合う魅力は見いだせず。

[6]⑩マテンロウオリオン(横山典)

 新馬戦は出していっての②着。通ったコースの差もありますがやや止まり過ぎな印象で、思い切ってポツンした前走の万両賞はメンバー唯一の33秒台の上りを繰り出し①着。ペースが流れ溜めたことが奏功したうえ新馬戦の時に見せた右に張る面もマシになっており、周囲に馬のいない方が気分良く走れるのかもしれません。

 今回も隊列はすんなり決まりそうで、この馬に流れが向く可能性は高そうです。口向きを考えても左回りの方が良い可能性は高く、距離延長に対応できればチャンスはありそうです。

[6]⑪デルマグレムリン(武豊)

 デビュー戦は進路確保に苦労した分で脚を余しましたが、初勝利の2戦目は外伸び馬場に前傾戦とこの馬に展開が向いた分間に合った格好です。当時のメンバーからも即重賞級かと言われると疑問符で。

[7]⑫ジャスティンヴェル(西村淳)

 新潟の新馬戦で1200m戦にして0.9の大差をつけて圧勝して以降、ここ2戦は控えて案外な結果。謎を解くカギは「新馬戦での川田Jの騎乗」にあると見ています。

 ゲートの巧拙や出脚の速さ等「やってみないとわからない」部分の大きい新馬戦は、基本的に各馬出たなりのスタートを切らせて具合を計るのが一般的ですがこの馬の新馬戦はスタートから注文を付けてハナへ。直線に入った時点で既に5馬身ほどリードを取っていましたが、ここも通常の新馬戦なら手綱を緩めて消耗を抑えるのが常なのに川田Jは最後まで一杯に追って入線。その分0.9差の大差がついたレースでもありました。

 その川田Jは新馬戦後のコメントで「素直でないところがあるので、この馬の特性を活かすレースをしました」と語っており、スピードの違いでハナに立つこともありますがこの馬の場合はハナに行くのは「特性」を活かすための判断だったと言えます。加えて川田Jと言えば某媒体で「逃げは最後の手段」と語るほど逃げ戦法を嫌うジョッキーで、若いうちに逃げさせると折り合いに悪影響が出ることを懸念する立場を取っています。その川田Jがよりによって新馬戦で注文を付けてまで逃げさせるんですから(しかも1200m戦で)、推測ですがこの馬は他馬が前や周囲にいるとやる気を失くすなどの理由で「前に行かないと駄目」なタイプと見られます。

 そのくせ出脚があまり良くないので、ここ2戦の手綱を取った松山Jは出たなりで控える競馬をさせましたが思ったより伸びず。2走前のききょう賞の日、空いているにも関わらず川田Jが乗らなかったという点もこの馬の難しさを暗に示唆しているようです(しかも師匠である安田隆師の管理馬で)。今回は安田隆師も積極策を示唆しており、西村淳Jもギベオンの金鯱賞など過去の戦法にとらわれない積極的な乗り方のできるジョッキーです。ビーアストニッシドは必ずしも逃げなくてもレースはできる馬で、新馬戦のハナを叩けさえすれば一気の押し切りまで期待できるポテンシャルはあると見ています。

[7]⑬ショウナンアメリア(池添)

 3角で狭くなる局面のあった2走前は度外視できますが、その前2戦でマイルを使い②②着。デビュー戦は後方から脚を伸ばすも最後に脚色が同じになってしまった格好で、2戦目は前目のインを確保し絶好かと思いきややはり最後は脚が鈍っており、前走を勝ちきったことからも単純に1F長いと見られます。

[8]⑭モズゴールドバレル(坂井)

 新馬戦は1番枠から五分のスタートを決め、インの3番手で絶好の運び。前が開いて瞬時に伸びましたが脚の使いどころもドンピシャだった印象で、距離が伸びたり早めから追い出していて同じ脚を使えるかとなると半信半疑な。前回と変わって8枠からのスタートも課題となります。

[8]⑮セルバーグ(和田竜)

 デビュー戦、2戦目の京王杯2歳Sともにラップの緩んだタイミングで行きたがるところを見せており、ペースが流れるであろうこの舞台はレースはしやすくなりそうです。新馬戦は掛かりながらも勝ち切り、京王杯2歳Sでは直線で鞭を落とすアクシデントもありまだ全力で走ったことが無いという点では魅力ですが、デビュー戦のメンバーを考えればここでどこまで?

<予想>
◎ジャスティンヴェル
○ラスール
▲レッドベルアーム
△マテンロウオリオン
△ソリタリオ
△ビーアストニッシド
△セルバーグ


■中京10R(新春S) ハッシュゴーゴー

 前走の道頓堀Sは直線で詰まってしまい不完全燃焼。2走前の戎橋Sが好内容の上メンバーも揃っており、現級通用の素地は既に示しています。距離延長で中団のポジションが取れれば終いは確実に脚を使えるので台頭可能でしょう。


■中山11R(ポルックスS) メイショウワザシ

 行く馬がいないメンバー構成で、久々にマイペースの単騎逃げが叶いそうです。別定戦でハンデ差も小さく奇襲を仕掛ける馬も居なさそうで、ここ3戦はポジションを取れず負けている分人気も落ち着いており格好の狙いどころでしょう。

2022年1月8日土曜日

【1/8(土)】ねらい目レース(ニューイヤーS、すばるS、鳥羽特別)

■中山11R(ニューイヤーS) グランデマーレ

 前走の京成杯AH時の見解が下記。

 前走の関屋記念は左回りのせいか道中終始スムーズさを欠いていましたが、位置をかなり下げた割には直線だけで5着まで押し上げてきました。やはり神戸新聞杯と鷹巣山特別の大敗は左回りと見てよく、右回りで番手外を取るいつものレースができれば当然にパフォーマンスは上げてこられますし、重賞タイトルに手が届く位置にいる馬であることは間違いないでしょう。但し今回は同じ藤岡でも弟の康太Jが初騎乗。関東での経験値が兄とは段違いな上乗り難しさも残すこの馬でテン乗りとなると一抹の不安は残ります。

 結果としては内枠で終始外に馬を置く形になり、エキサイトした分もあり⑪着大敗。鞍上の経験値も少なからず影響あったでしょうか。今回は同じテン乗りでも中山での経験値は十二分にある戸崎Jで、被されずに進めそうな外目の枠もプラス。3走前のストークSではユニコーンライオンに先着していたように力量は重賞でも足りてよく、ここは好勝負必至と見ます。


■中京11R(すばるS) ロイヤルパールス

 2走前のカペラS時の見解が以下。

 中1週以下だと(4,1,1,5)で中2週以上だと(1,1,1,28)。出脚がつくかが鍵で間隔を詰めて使ってきた方が反応が良くなるタイプにつき、中5週と間隔のあいたここでは強調しにくいです。

 そのカペラSでは4走前に勝った宮崎Jが被されずにエスコートした好騎乗もあり⑥着と健闘を見せましたが、中1週で挑んだ前走のりんくうSは最内枠で出脚を使う形になり⑭着と大敗。今回は絶好の大外枠を確保し、鞍上の池添Jは8走前の栗東Sで0.4差④着した際に一度騎乗しておりこの点も心強いです。中1週の続戦で前進可能でしょう。


■中京9R(鳥羽特別) ディヴィナシオン

 前走の有松特別は単騎で行き切れば強いフミロアのペースになってしまい、後方待機勢はノーチャンスというレースでした。直線で終始進路が狭くなる中で0.1差②着まで追い上げた前走の内容は十分で、元々昇級前から格上挑戦で現級2度の③着のある馬で好走がフロックされるようなら連続好走に注意が必要と見ます。

2022年1月5日水曜日

【1/5(水)予想】東西金杯の予想とねらい目レース(中山6)

■中山11R ジェットモーション

 気性面に難があり去勢で幾分良くなったものの、道中は前に壁を作り脚を溜めさせ直線で進路を求めるやり方がベストな馬です。5走前にOP入りして以降冴えませんが、巴賞は直線で進路が狭くなり、函館記念は縦長馬群でなし崩し的に脚を使わされた分、札幌日経OPは不適距離の2600m戦で、前走のディセンバーSは太め残りで直線は流しており参考外といずれも敗因があるレースでした。今回は前を主張したい馬がそれなりにおり、叩き2走目で流れに乗れれば直線で前をひと呑みできる位置にいられる期待ができます。


■中京11R バスラットレオン

 6走前のニュージーランドトロフィーが非の打ち所のないレース。当時負かしたタイムトゥヘヴンはその後の古馬重賞でも構想しており「芝マイルで逃げれば」相当強い馬のはずですが、NHKマイルCは落馬、ダービーは不適距離、京成杯AH・富士Sは待機策で不発、武蔵野Sは同型多数で共倒れといずれも噛み合わないレースが続いてきました。

 今回陣営はようやく「重賞を勝ったときのようなレースを」と逃げることを示唆。ディアンドル、シュリ、トーラスジェミニは逃げなくても競馬ができる馬ですのでハナを叩くことは問題なさそうで、ここは久々に本領発揮の舞台と言えるでしょう。


■中山6R タイセイコマンド

 前走の中京戦はハミを変えた効果もありハナを叩けたものの、掛かり気味に絡んできたエイカイファントムに突かれて息の入らない展開に。前半1000mは60.6という通過でしたが、昨年の中京2200m戦でこれより早いラップで逃げて勝った馬は皆無。京都新聞杯のルペルカーリアが0.1差の②着に残した程度で、10頭立て以上のレースではこれ以外皆1秒以上負けています。そこから考えるとその前走で0.6差⑤着というのは非常に優秀で、陣営は再度積極策を示唆しており中山替わりも好材料。強力同型も不在のここなら。